美容室オープンに向けた計画を立てる期間は、情報収集やお店のコンセプトを作ることなど、地味で面倒な作業が続くのですが、マイペースでできる時期になります。
ところが開業計画が実際に動きだすと、同時進行で複数の準備を始めなければなりません。
そこでこの記事では、美容室オープンまでの流れをスムーズに進めていく手順について紹介していきます。
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美容室を開業するための心がまえ
右肩上がりに店舗を増やしている美容室ですが、その現状は厳しく、開業して数年で廃業に追い込まれるようなサロンも後を絶ちません。これから新たにオープンをして、厳しい競争の中で勝ち残っていくためには、準備段階から入念な計画を立てる必要があります。
最終的には、お客さまに継続して来店して頂ける固定客を作るためには、何をすればいいのかを考えて、オープンして長く営業していけるお店になるように経営していくことを考えてください。
オープンまでの流れ
スケジュール管理表の作成
まず初めに作成したいのはスケジュール管理表です。形式はオープンまでのスケジュールが一目でわかるものが理想です。スケジュール管理表を作ってみれば、抜けている項目がないかどうかのチェックもできますし、専門家に相談する際にも、このスケジュール管理表は必要になります。
物件探し
美容室オープンは物件探しが重要なプロセスです。出店地域を決める時は、お店のコンセプトと地域のニーズが合致しているかを確認しましょう。
物件を確認するポイントは、広さや家賃が条件に合っているか、そして、水道、電気などの設備が美容サロンの営業に適しているのかです。
物件探しはその後の店舗運営に大きな影響を与えるので、慎重にしましょう。
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内装、外装施工業者探し
物件探しと並行して店舗の内装、外装工事業者を探しましょう。仲介する不動産会社が紹介してくれることもありますが、自分でも業者を探して相見積もりを取る業者を探しましょう。インターネットで検索すれば業者は探せます。
物件決定
特に確認することは、契約更新時期と退去時の原状回復や事前申し出の時期あ確実に押さえておきましょう。
施工業者決定
物件が決まれば、内装、外装工事の業者を決めます。業者は最低2社以上から見積を取り内容を確認して施工業者を決めて発注して下さい。
資金調達
開業資金の主な借入先は、日本政策金融公庫か制度融資になることが多いです。
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工事開始
施工業者を決めて契約書か発注書を交わせば、工事を始められます。工事は決められたタイミングで始められるのか確認してから開始いましょう。
機器の選定
美容サロンで使う機器を選定します。これも工事同様で機器の選定をしてから相見積を2社以上とり決めましょう。
メニューの決定
施術メニューを決めるのは、美容サロンの根幹にかかわる収入源になります。収支が赤字にならないようにメニューを考案して決めましょう。
求人
お店がオープンしても従業員が居なければ美容サロンの運営に支障をきたすので、お店の開店を決めたら求人も同時並行でしましょう。
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各種手続き
美容サロンオープンの許認可が必要な場合は保健所を始め、個人か法人かでも異なるので、専門家に相談して下さい。
お店のPR
美容サロンをPRするために、ホームページやブログを作成し、宣伝のチラシなどを作り、近所にオープンを案内することが集客に繋がるので大事なことです。
スタッフ教育
従業員を採用したらプロとしての接客やサービスの品質向上のため社員教育をします。教育がおろそかになれば固定客が来なくなるリスクがあるので時間をかけて教育することが大事です。
材料仕入れ
美容サロンに必要な材料を仕入れましょう。お客様に提供する商品なので、厳選したものを仕入れるようにしましょう。
オープン
いよいよオープンですが、この日から経営の始まりです。集客の高い美容サロンにすることが大事なことです。
オープン後、長く成功させるためには
美容サロンは女性スタッフが働きやすい職場にすることが長く働いてもらえる職場になります。それと固定客になるお客様をいかに獲得できるかです。
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経営に自信がない場合は?(開業支援・専門家)
もしも経営に自信がなければ、専門家に開業支援を依頼して、経営のアドバイスをして貰うか、経営指導をして改善を図ってください。
【経営を立て直したい!】美容室の経営にコンサルは本当に必要?
美容サロンオープンの流れを詳しく紹介してきました。まず大事なことは、スケジュール管理表を作りオープンまでの流れをキチンと決めることです。
当然開業エリアにより競合やライバルも居るのでコンセプトをキチンと作り開業流れに沿って行くことが大事です。
但しオープンは通過点に過ぎませんので、その後安定経営を続けて行くことが最も重要なことです。