ミニモやホットペッパービューティーといった複数の集客サイトを利用しているサロン経営者様のなかには、「予約管理が複雑で大変」「ダブルブッキングが怖い」といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それぞれのサイトから入る予約を手作業で管理していると、どうしても手間がかかり、ミスも起こりやすくなります。
そんなお悩みを解決するのが、外部の予約システムとの連携です。予約システムを導入し、ミニモやホットペッパービューティーと連携させることで、すべての予約を自動で一元管理できるようになります。
本記事では、ミニモとホットペッパービューティーのそれぞれの特徴から、予約システムと連携するメリット、そして連携可能なおすすめの予約システムまで、わかりやすく解説します。業務の効率化と売上アップを目指すために、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事で紹介する各サービスは、弊社が代理店として取り扱っているものではございません。
目次
minimo(ミニモ)とは?機能や特徴

出所:minimo公式Webサイト
ミニモとは、株式会社MIXIが運営する、美容サロンをスタッフ単位で検索して予約できるアプリ。10~20代の若年層の利用が多く、1人サロンをしている人や指名客を増やしたいサロンスタッフにおすすめのサービスです。
掲載自体は無料で、ミニモ経由で予約が入った際に手数料がかかります。また、ミニモを利用しているサロンは、無料で「サロンツール」というシステムを使えて予約管理も可能。スタッフごとの予約状況や売上のチェックなどもでき、分析してマーケティングに活かせます。
引用元
ミニモ
ミニモとは|ミニモ
スマホでかんたん集客アプリ|ミニモ
美容室、サロンに特化した集客ツール|ミニモ
ミニモの機能
ミニモは、スタッフ一人ひとりが自身のページを持ち、得意な技術やスタイル、個性などを自由にアピールできるプラットフォームです。
お客様は、カットモデルやネイルモデルを探したり、特定の悩みを解決してくれそうなスタッフを検索したりして、気に入った個人を直接指名して予約します。
アプリ内でのメッセージ機能も充実しており、予約前からお客様とコミュニケーションをとることで、細かな要望をヒアリングしたり、信頼関係を築いたりすることが可能です。個人のファンを増やし、指名での再来店につなげやすい仕組みが整っています。
ミニモの口コミ機能の特徴
ミニモの口コミは、実際に施術を受けたお客様だけが投稿できる仕組みになっています。そのため、信頼性が非常に高いのが特徴です。
投稿された口コミはスタッフ個人の評価に直結し、評価が高いほど検索結果で上位に表示されやすくなります。つまり、質の高い施術と丁寧な接客で良い口コミを集めることが、ミニモでの集客を成功させるための重要な鍵となります。
お客様に満足いただくための工夫を重ねることが、次の予約につながっていくのです。
ホットペッパービューティーとは

出所:ホットペッパービューティー公式Webサイト
ホットペッパービューティーとは、156,000店以上(2024年9月時点)が登録している大手美容クーポンサイトです。株式会社リクルートが運営しており、顧客はホットペッパービューティー経由で予約することにより、リクルートポイントやPontaポイントなどを貯められます。
また、支払い時に所持ポイントを使うことも可能です。アクティブユーザー数も多く、年間予約数は2億に迫る勢い。サロンの競争が激化するなか、需要も供給も非常に多いサービスです。
引用元
ホットペッパービューティー
ホットペッパービューティー、サロンボードの掲載・料金・申込|ホットペッパービューティー
HOT PEPPER Beauty最新データ集(毎月更新)|ホットペッパービューティー
リクルートID規約 ポイント加算・利用条件一覧|リクルートID
ホットペッパービューティーの機能
ホットペッパービューティーでは、サロンの基本情報はもちろん、豊富なメニューやお得なクーポン、スタッフのプロフィール、ヘアカタログのようなスタイル写真などを掲載し、お店の魅力を総合的にアピールできます。
また、サロンのこだわりや最新情報を発信できるブログ機能や、季節ごとの特集記事なども用意されており、これらを活用することでお客様の関心を引きつけ、集客力をさらに高めることが可能です。
ユーザーはエリアや希望のメニュー、価格帯などさまざまな条件で検索するため、新規のお客様に来店していただく大きなきっかけになります。
ミニモ・ホットペッパービューティーと予約システムを連携するメリット

ミニモとホットペッパービューティーは、どちらもサロンにとって重要な集客サイトですが、両方からの予約を手作業で管理するのは大変です。そこで予約システムを導入して連携させると、大きなメリットが生まれます。
最大のメリットは、予約情報が自動で一元化されることです。どちらかのサイトで予約が入ると、もう一方のサイトの空き状況もリアルタイムで自動的に更新されます。これにより、予約の重複、いわゆるダブルブッキングのリスクを根本からなくすことができます。
また、複数の管理画面を行き来して予約状況を確認したり、手作業でカレンダーに転記したりする必要がなくなるため、予約管理にかかる時間と手間を大幅に削減できます。
さらに、急なキャンセルが出た場合も、予約枠がすぐに自動で解放されるため、予約の機会損失を防ぎ、サロンの売上向上に直接的に貢献します。
複数の予約システムを利用した場合のコストは?
複数のサイトやシステムを利用すると費用が心配になるかもしれませんが、工夫次第で負担を抑えることが可能です。
例えば、ミニモは掲載料が無料で、予約が成立した際に手数料が発生する仕組みです。一方で、ホットペッパービューティーは月額の掲載料が必要となります。
これらの集客サイトは新規のお客様との出会いの場と位置づけ、再来店以降は自社の予約システムや公式LINEアカウントからの予約を促すことで、長期的な費用対効果を高めることができます。
集客サイトへの依存度を適切にコントロールし、リピーターのお客様を大切に育てていくことが、安定したサロン経営につながります。
ミニモ・ホットペッパービューティーと連携できる予約システムを紹介
上記のような特徴を持つミニモやホットペッパービューティーと連携できるシステムには、どんなものがあるのでしょうか。
coming-soon(カミングスーン)

出所:coming-soon(カミングスーン)公式Webサイト
予約台帳機能や売上アップ機能で特許取得、予約間のすき間を埋める機能で国際特許出願中という特徴を持つ「カミングスーン」。
効率的に予約を獲得し、来店間隔を空けすぎずに再来店してもらえるよう自動フォローしてくれるなど、サロンの売上やリピートをサポートしてくれる予約システムです。
ミニモ・ホットペッパービューティー・Google・LINEなど、さまざまな外部サービスと連携できるため、集客にも大いに役立ちます。
引用元
カミングスーン
KANZASHI(かんざし)

出所:KANZASHI(かんざし)公式Webサイト
「かんざし」は、一元管理できる美容業界向けのシステム。料金も明朗で、基本的にオプション費用はかかりません。
「かんざし結(ゆい)」によって、ミニモやホットペッパービューティーのほか、Google・Instagram・LINEなどとも連携でき、ネット予約の自動受付管理を行います。
また、「A’staff」や「サロンアンサー」、次に紹介する「LiME」など、さまざまなPOSシステムとの連携も可能。業務負担を軽減させながら、スマートな店舗運営を実現できます。
引用元
かんざし
かんざし結
ヘアサロン:かんざしとは?|かんざし
LiME(ライム)

出所:LiME(ライム)公式Webサイト
「LiME」は、美容現場の声から誕生したカルテ管理・予約管理アプリです。顧客情報をスマートに管理できるだけでなく、ミニモ・ホットペッパービューティー・LINEなどからのネット予約も24時間自動で受付可能に。
基本機能は無料で使えるため、あまりコストをかけられないという小規模サロンにも使いやすいでしょう。POSレジ機能も利用できるため、会計や売上管理もかんたんです。
引用元
LiME
Salon Connect(サロンコネクト)

出所:Salon Connect(サロンコネクト)公式Webサイト
ミニモやホットペッパービューティーなど5つのポータルサイトと連携できる美容サロン向けの予約システム、サロンコネクト。予約情報をひとつに集約できるため、各サイトで管理する手間が省ける上、ダブルブッキングを防げます。
シフトの設定も、サロンコネクトで行えば連携サイトに反映されるためらくらく。顧客データの管理も可能です。
オプションでPOSや売上分析機能も使えるため、いっそうサロンワークの負担が減り効率化できるでしょう。
引用元
サロンコネクト
機能一覧 | サロンコネクト
サロンコネクトと連携可能なポータルサイトを教えて|サロンコネクト
【ミニモのみ】saloriza(サロリザ)

出所:saloriza(サロリザ公式Webサイト
「サロリザ」は、LINEと連携して予約の受付管理や顧客管理ができるシステム。顧客が日頃から使っているLINEを通じてリマインドや誕生日メッセージ、キャンペーン情報などを送れるため、顧客との関係性構築もスムーズです。
ミニモとの連携も可能なため、新規集客をミニモで行い、来店時にLINE登録をうながして次回からLINEで予約してもらうのもよいでしょう。
顧客管理機能では、パソコンやスマホを使って、顧客の個人情報や施術情報の更新や確認をかんたんに行えます。
引用元
サロリザ
【ホットペッパービューティーのみ】RE:RE

出所:RE:RE公式Webサイト
「RE:RE」は前項のサロリザ同様、LINEとの連携をメインにした予約システムです。サロン・クリニック・スクールなど、1,000店以上に利用されています。ホットペッパービューティーとも連携でき、予約が入るとRE:REのシステム内で自動管理される仕組みです。
また、電子カルテや商品販売機能もあります。顧客情報をデジタル管理することでスタッフ間で情報共有しやすくなる点や、店舗で取り扱っている商品の閲覧・販売をスマホ上で行える点が便利です。
引用元
RE:RE
機能紹介 外部予約サイト連携|RE:RE
【ホットペッパービューティーのみ】ワンモアハンド

出所:ワンモアハンド公式Webサイト
整骨院・鍼灸院などの施術院や、エステ・リラクゼーションなどの美容サロン向けに開発された「ワンモアハンド」。ホームページやSNS、ホットペッパービューティーなどで集客・予約受付を行えて、一元管理できます。
導入店舗は4,000以上、予約数は平均140%アップと、効果を得やすく人気のシステムです。ダブルブッキングを防ぎつつ、スマートな集客と予約管理を実現できるでしょう。
引用元
ワンモアハンド
Hot Pepper Beauty連携|ワンモアハンド
ミニモ・ホットペッパービューティーと連携させるなら「リザービア」もおすすめ

ミニモやホットペッパービューティーと連携できる予約システムには、「リザービア」もあります。リザービアは美容サロンや施術院に特化したシステムで、5,000店以上の導入実績を持つことが特徴です。
オズモールや楽天ビューティとも連携でき、それぞれの予約をひとつにまとめて管理できる「BMS」という一元管理のオプションサービスも展開しています。たくさんの予約窓口を持ちながら、管理の手間を減らしてダブルブッキングも防げるため非常に便利です。
GoogleやLINEとも連携可能
リザービアでは、GoogleやLINEと連携させて予約を受け付けることも可能です。GoogleはGoogle検索から、LINEは公式アカウントから、集客してそのまま予約につなげられます。
LINEとの連携はオプションサービスですが、多くの利用者がいるLINEアプリを活用できるため、顧客の利便性も高く非常におすすめです。
ミニモやホットペッパービューティーとの連携でよくある質問

ここでは、ミニモやホットペッパービューティーの連携に関して、サロン様からよくいただくご質問とその回答を紹介します。
ミニモとホットペッパービューティーは、直接連携できるのですか?
いいえ、直接は連携できません。ミニモとホットペッパービューティーは異なるサービスのため、この2つのサイト間で予約情報を直接やりとりする機能はありません。
両方の予約を一元管理するには、本記事で紹介したような、両方の予約サイトに対応した外部の「予約管理システム」を導入し、それを介して連携させる必要があります。
連携する場合、集客効果を高めるための使い分けのコツはありますか?
はい、それぞれの強みを活かした使い分けが効果的です。
ミニモは「スタイリスト個人」を指名して予約する若年層の新規集客に強いため、個人の技術やスタイルをアピールする場として活用します。
一方、ホットペッパービューティーは「サロンのブランド力」で集客するため、幅広い層へのアプローチやクーポンを利用したリピーター獲得の場として使い分けると、集客効果を最大化できます。
連携させることのデメリットや、導入前に注意すべき点は何ですか?
注意点として、連携に必須となる「予約一元管理システム」の月額利用料が別途発生する点が挙げられます。
また、システムによって連携できるサイトが異なるため、導入前には必ず、ミニモとホットペッパービューティーの両方に対応しているシステムを選ぶ必要があります。
導入の初期段階では、各サイトとの連携設定作業も必要になることを覚えておきましょう。
システムごとの機能を活かし、効果的に連携することでユーザーの予約を集めよう

ミニモやホットペッパービューティーなど、複数の集客サイトをただ利用するだけでは、予約管理が煩雑になり、かえって業務の負担が増えてしまうことも少なくありません。
しかし、予約システムを導入し、それぞれのサイトを効果的に連携させることで、その悩みは解決できます。
予約システムは、バラバラだった予約窓口をひとつにまとめる「ハブ」の役割を果たします。すでにご利用中の集客サイトも、これから導入を検討しているサイトも、リザービアのような中心となるシステムと連携させることで、管理の手間をかけずにそれぞれのメリットを最大限に活かすことが可能です。
システムの乗り換えといった大きな手間を考えずとも、現在の運用に「連携」という形でプラスするだけで、サロン経営の効率化と集客力の向上を同時に実現できます。ぜひ、自店に合った予約システムを見つけ、よりスマートなサロン運営を目指しましょう。








