美容室やサロンの情報を得るときに、まず多くの人がチェックするのが「ホットペッパービューティー」なのではないでしょうか。ホットペッパービューティーは知名度が高く、非常に多くのサロンのデータが掲載されています。
では、これほどまでにホットペッパービューティーが支持されているのはなぜなのでしょうか。選ばれている理由やホットペッパービューティーの特徴などを知り、自店で利用するかどうかを検討してみてください。
目次
「美容系サロンの予約・集客」=「ホットペッパービューティー」の理由
現実として、美容系のサロンの多くがホットペッパービューティーに登録・掲載しています。ホットペッパービューティーがサロンから支持される理由を説明していきましょう。
圧倒的な掲載数&利用者数
ホットペッパービューティーは、掲載数も一般利用者も大変多いです。以下の表をご覧ください。
ヘアサロン | リラク・ビューティサロン | |
---|---|---|
参画サロン数 | 53,188 | 73,080 |
年間予約数 | 96,227,844 | 58,716,171 |
口コミ投稿数 | 9,071,941 | 7,295,688 |
このように、ヘアサロンだけで5万件以上が登録されており、年間1億件近い予約がホットペッパービューティー経由で入っているのです。その他の美容系サロンも7万件以上の登録があり、6千万件近くの予約が入っています。
SEOに強くシステムも整備されている
ホットペッパービューティーはSEO対策をしっかりおこなっており、インターネット検索で上位に表示されやすいため、ユーザーの目に留まりやすいという点もメリットです。掲載数や利用者数が多いことから、ネームバリューもあります。
さらに、システムが整備されているためデータの管理や解析がしやすく、サロンの運営に役立てやすいです。
ポイント還元がある
顧客はホットペッパービューティーからサロンの予約をするたびに、ホットペッパービューティーの運営元である「リクルート」のポイントをもらえます。
ポイントを貯めていくと、ホットペッパービューティー内はもちろん、リクルートが運営する他のサービスで使うことも可能です。
注意!ポイントはサロン側の負担
ホットペッパービューティーで顧客に還元されるポイントの払い出しは、リクルートではなくサロンの負担になることを知っておきましょう。顧客にとっては得ですが、サロンにとってはホットペッパービューティー経由の予約客が多いと負担が増えることになります。
しかし、ホットペッパービューティーをきっかけに自店の存在を知ってもらうことができるため、集客に対する代価と考えればよいのではないでしょうか。
ホットペッパービューティーのその他の特徴
上記のようにメリットが多いホットペッパービューティー。ほかにはどのような特徴があるのかを紹介します。
掲載料金が明示されていない
ホットペッパービューティーの掲載料金は明示されておらず、料金を知りたい場合は問い合わせが必要です。サロンの状況にあわせて適切なプランを提案してもらえるため、掲載を検討している場合、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
なお、ホットペッパービューティーでは、
- 掲載料のほかに予約ごとに手数料が発生する
- 会員情報をそのまま自分たちのデータとしては管理できない
という点に注意が必要です。
クーポンがあると顧客を獲得しやすい
特に新規顧客の場合、他店と比較しながら行き先を探す人が多いです。そのため、クーポンを用意すると、他店に差をつけやすく顧客の興味を引きやすいといえます。
しかし、むやみにクーポンを乱発して顧客を獲得しても客単価が下がるだけなので、集客と値引き率のバランスなどを考えながら発行することが大切です。
新規顧客を呼び込みやすい
上記とも関連しますが、初回限定クーポンを用意するサロンも多く、新規顧客にアプローチできます。初回は割引額を大きくして、新規顧客を増やそうという狙いです。
ただし、単価の低い新規顧客ばかりを集めても経営が圧迫されてしまいます。最初は安く利用してもらいつつ、リピートにつなげられるような工夫が必要です。
ホットペッパービューティーだけに頼らず集客力・リピート率を上げるには?
ホットペッパービューティーはたしかに集客できる媒体ですが、掲載費用などの問題もあります。では、ほかにはどうすればいいのか、集客・リピートのための施策を提案していきましょう。
他店にはない独自のコンセプトや強みを持つ
美容室では、カット・カラー・パーマができるのは当然のこと。ライバルに差をつけて顧客に自店を選んでもらうためには、自店にしかないものを持っておくと強いです。
女性限定・オーガニック・特定の悩み専門サロンなど、他店にはないようなコンセプトや特徴を持っていたり、地域に密着しているなどの強みがあったりするとよいでしょう。
Googleなどでの口コミを強化する
美容サロンを検索する際、Googleの検索エンジンやGoogleマップを使う人が多いです。検索で表示されたとき、サロンの詳しい情報やよい口コミがあると、見込み客から選ばれやすくなります。
そこで、Googleビジネスアカウント(旧「Googleマイビジネス」)でサロンの情報をこまめに更新したり施術写真などを投稿したりするとともに、顧客に口コミを投稿してもらうよう積極的にうながすことがおすすめです。
自店のホームページを持つ・SNSを活用する
顧客が予約できる窓口は、たくさん用意しておきましょう。インターネット経由の場合、ホットペッパービューティーからのみ予約を受け付けるのではなく、自店のホームページを設置して、そこから予約できるようにするのもおすすめです。
また、SNSを活用し、メニューやスタイルなどをマメに投稿しましょう。SNSからも予約ができるとよいですが、難しい場合はホームページに誘導して予約してもらう方法もあります。
ホットペッパービューティーから自店のページに誘導
せっかく自店のホームページを作るのであれば、ホットペッパービューティーにサロンの情報は掲載しつつ、自店のホームページ(公式サイト)に誘導して予約してもらうのも1つの方法です。
このとき、ホームページからの予約がお得になるように設定します。そして、ホットペッパービューティーに公式サイトへのリンクを掲載し、「ご予約は公式サイトがお得です。こちらからどうぞ」というような内容を記して自店のホームページを案内しましょう。
リピートしてもらえるような対策をする
ホットペッパービューティーで新規顧客を獲得したら、顧客満足度を高め、リピートにつなげることも重要です。
前述した独自の強みを持つほか、ポイントカード・サンキューメールなどのDM・料金体系の工夫・積極的なSNSの更新などによって、また次回も利用したいという気持ちにつなげましょう。
2回目からの予約を自店のホームページやアプリにつなげる
特に新規顧客の集客では、ホットペッパービューティーに勝てる公式サイトを作るのは難しい面があります。
そのため、新規の集客はホットペッパービューティーに任せ、2回目以降のリピートを自店のメディア(公式サイトやアプリ)からおこなってもらう方法もおすすめです。
最初の来店時に顧客に自店のメディアを案内し、利用してもらうようにうながしたり、ショップカードなどにやり方を記載し、顧客に渡して説明したりするとよいでしょう。
予約管理や集客は「リザービア」におまかせ!
ホットペッパー頼りになりがちな美容サロンの集客やインターネット予約ですが、他の方法を取り入れる・併用するのも一案です。そこで、ここでは予約管理システム「リザービア」を紹介します。
複数サイトの予約を一元管理できる「BMS(ビューティーマネジメントシステム)」
リザービアでは、ホットペッパービューティーや他の美容室ポータルサイトなど複数のサイトを利用している場合も、予約データを一括でまとめて管理できる「BMS」というシステムを採用しています。
予約が入るたびに自動で更新されるため、手間がかからずミスの心配もなく、接客業務に集中できます。
「サロンカード」アプリでリピート促進につなげられる
リザービアを導入すると、かんたんに予約がおこなえるアプリ「サロンカード」が利用できるようになります。デジタル式のスタンプカード・友達紹介・リピーター限定クーポンの表示など幅広く使えるので、顧客にダウンロードしてもらい、活用してもらいましょう。
LINE連携予約も可能
リザービアでは、オプションでLINE連携予約機能をつけることができます。LINE連携予約を利用すると、顧客に自店のLINE公式アカウントを友達登録してもらえば、そこから予約が可能です。
顧客が普段使い慣れているLINEを利用して予約ができるのは便利で、よいアピールポイントになるでしょう。
メッセージの自動配信でリピートをうながせる
リザービアには、来店日から60日後までメッセージを自動配信できる機能がデフォルトで備わっています。サンキューメール・フォローメール・様子うかがいのメールなどを送信し、再来店しやすい雰囲気を作ってリピートにつなげましょう。
自店に合った方法で上手に集客しよう
今回は、ホットペッパービューティーが人気である理由や特徴を解説するとともに、リザービアについて紹介しました。それぞれに特色があるため、自店に合った集客施策を組み合わせたり取捨選択したりすることが大切です。
今回の内容を参考にしつつ、自店にぴったりの方法を見つけて運営に役立ててみてください。