美容室やサロンの予約システムは、種類が多く、どれを選べばよいか迷いやすいものです。メニューごとに所要時間が違い、スタッフの指名もあるため、汎用の仕組みでは合わないことがあります。
この記事では、美容室・サロンが予約システムを選ぶときの5つの基準、導入で失敗しないための3つの注意点、汎用型と美容サロン向けのおすすめ6つ、補助金の調べ方を解説します。
目次
この記事でわかること
- 予約システムは、24時間ネットで予約を受け付けられ、電話対応や予約の記入ミスを減らせます。美容室・サロンでは、メニューごとの所要時間とスタッフ指名に対応できるかが、選ぶ軸になります
- メニューと指名への対応・予約のしやすさ・顧客管理・プランの違い・サポート体制の5つの選定基準と、スタッフとの運用のすり合わせ・お客様への周知・無料トライアルの3つの導入注意点があります
- 導入費用には、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)などが使える場合があります。対象かどうかと最新の条件は、公式サイトで確認します
なぜ今、予約システムの導入が求められるのか

予約システムを使うと、予約管理を自動化でき、人的ミスや電話対応の負担を減らせます。お客様にとっても、営業時間外に予約できる便利さがあります。
24時間いつでも予約を受け付けられる、顧客データを集めて分析できる、ダブルブッキングを防げる、リマインドの連絡でキャンセルを減らせる、といった機能があります。
顧客体験向上による差別化
お客様は、忙しい日常のなかで、スマートフォンだけで予約を完了できるサービスを求めています。予約の画面がスマホで見やすく、迷わず進められるかは、予約の取りこぼしを減らすうえで大切です。
美容室・サロンでは、メニューごとに所要時間が違うため、それに合わせて予約枠を組めるシステムだと、お客様も迷いません。予約のしやすさは、ほかのサロンとの違いにもなります。
少人数・多店舗の運営に対応
スタッフが少ないサロンほど、施術中に電話やメッセージへ対応するのは負担になります。
予約システムなら、スタッフが施術中でも予約を受け付けられます。店舗別の予約管理やスタッフごとの稼働管理もできるため、少ない人数でも運営しやすくなります。
予約システム導入前にチェックしたい5つの選定基準

予約システムを選定する際、多機能すぎても現場で使いこなせない懸念があるため、必要十分な機能を選ぶことが鍵となります。店舗規模やサロンの業態によって選ぶべきシステムは異なりますので、以下の5つの基準を参考に検討することをおすすめします。
予約システムのメリット(予約受付効率化・ダブルブッキング防止・24時間対応・顧客データ収集)とデメリット(初期費用・操作習得の必要性・ネット慣れしていない顧客の取りこぼし)を十分に理解した上で、自店舗に最適なシステムを選択しましょう。
1. 対応業種・メニュー設計に柔軟か
美容サロンでは、カット・カラーなど所要時間が異なるメニュー管理に対応していることが重要です。また、スタッフ指名・個別対応が必要なサロン運営にマッチしているかも確認ポイントです。
ホットペッパービューティーなどのポータルサイトも使っているサロンは、ポータルの予約と自店の予約が重ならないよう、連携できるかも確認しましょう。
例えば、「リザービア」には、予約可能曜日や対応メニュー、利用可能人数などを設定できるクーポン配信機能が搭載されているので、美容サロンの複雑な運営に対応できる設計になっています。
2. 顧客側の予約操作が簡単か
UI/UXが洗練されており、迷わず予約完了できるかは重要な要素です。4ステップで予約が完了、入力項目は3つのみ(名前・メール・電話番号)のような、シンプルで直感的な操作性が求められます。
お客様の多くはスマートフォンから予約するため、スマホで見やすいことは必須条件です。LINE・Instagramからの誘導にも対応したシステムを選びましょう。
3. 顧客管理・分析機能の有無
来店履歴・回数券・カルテなど、リピーター対策に有効な機能を搭載しているかも重要な選定基準です。
予約データ分析機能を活用することで、今まで気づかなかった課題や問題点の発見、自社の強みを知るきっかけとなるため、メルマガ配信やLINE連携によるリピート施策が可能かどうかも確認しましょう。
4. 無料プランと有料プランの違い
無料プランは、予約件数やメニュー数に上限がある場合が多いです。集客強化・分析活用したい場合は有料プランが必要になるケースもあります。長期的な運営を考慮して、将来的な機能拡張の可能性も含めてプランを検討することが大切です。
5. サポート体制・導入後フォロー
導入時のサポート有無や、トラブル対応のレスポンスも重要です。美容業界に精通した担当者がいるかどうかも、見極めのポイントです。特に初めて予約システムを導入する場合は、充実したサポート体制が成功の鍵となります。
導入に失敗しないための3つの注意点

導入後の「想定外の不便さ」や「スタッフが使いづらい」といった問題を未然に防ぐことが重要です。以下の3つの注意点を参考に、スムーズな導入を実現しましょう。
1. スタッフとの運用フローのすり合わせ
実際に使うスタッフの意見を反映させないと、定着しません。予約システムの使い方を覚える必要があるため、操作研修・マニュアル整備もあわせて準備することが大切です。
導入前にスタッフ全員で操作方法を確認し、実際の業務フローに合わせたカスタマイズを行うことで、導入後のトラブルを最小限に抑えることができます。
2. 顧客への周知と移行サポート
旧予約手段からのスムーズな移行には、LINEやSNSでの告知が効果的です。予約リンクをInstagramや公式サイトに固定表示すると、お客様が予約しやすくなります。電話で予約するお客様もいるため、移行の期間は電話でも受け付けると安心です。
ほかのシステムと連携することで「SNSとの連携」や「予約情報をGoogleカレンダーに反映する」など、できることの幅が広がるため、サービス品質の向上や業務効率化につながります。
3. 無料トライアルで実運用を検証する
実際の施術時間やメニュー構成を反映した、テスト運用も重要です。予約システムの選び方で重要なのは、自社に必要な機能があるか、使いやすい操作性か、セキュリティは万全かを実際の運用で確認し、カスタマーサポート対応もこの段階で確認しておくと安心です。
【汎用型】おすすめ予約システム
さまざまな業種に対応している汎用型の予約システムのなかから、おすすめの予約システムを2つ紹介します。
Square(スクエア)予約

出所:Square予約公式Webサイト
Square予約はシンプルな予約機能と、決済機能や顧客管理機能、在庫管理やネット販売といった物販管理などさまざまな機能が搭載されており、店舗業務を幅広くサポートしてくれる予約システムです。
無料で利用できるフリープランの他、有料のプランが2つ用意されています。無料でも基本的な予約機能と決済機能を利用できるため、予約システムを利用するのが初めての方や、実際に試してから有料プランに移行したい人におすすめです。
ただし、決済機能は手数料が必要で、フリープランでも決済手数料はかかるため注意しましょう。
引用元
Square予約
STORES(ストアーズ)予約

出所:STORES予約公式Webサイト
STORES予約は累計250,000社以上に選ばれている予約システムで、さまざまな業種に対応しています。業種別にテンプレートが用意されているため、システムの操作に自信がないという人も、かんたんに予約ページを作成することが可能です。
決済機能では事前決済の他に、月謝・会費の課金機能、サブスクなどの月額課金、オンライン回数券の発行など、さまざまな決済に対応しています。
無料のフリープランをはじめ、4つの有料プランが用意されていますので、利用したい機能や月間予約件数によって最適なプランを選択してみてください。
引用元
STORES予約
【業種特化型】おすすめ予約システム
さまざまな業種に対応している汎用性の高い予約システムがある一方で、特定の業種に特化した予約システムもあります。
ここでは、サロンなどの美容関連の業種や整体院などの治療院の予約管理に特化した予約システムを紹介します。
Kalonade(カロネード)

出所:Kalonade公式Webサイト
Kalonadeは、美容サロンや自由診療を行う治療院向けの予約システムです。予約管理はもちろん、POSシステムとの連携や電子カルテの管理など、サロンや治療院の運営に必要な機能がまとまっています。
予約完了後、来店前のお客様にデジタル問診票やアンケートを自動的に送る機能も搭載。来店前の回答を促すことで受付時間の短縮にも役立ちます。
さらに、システム内のデータはSSL暗号化通信で安全に管理されている上、スタッフの役職ごとにシステム内の閲覧や編集の権限を設定できるため、セキュリティ面でも安心して利用できます。
引用元
Kalonade(カロネード)
Salon Connect(サロンコネクト)

出所:Salon Connect公式Webサイト
Salon Connectは、美容サロンの予約管理を一元化する便利なシステムです。ホットペッパービューティーや楽天ビューティなどのポータルサイトと連携しており、各サイトでの予約状況やスタッフのシフトを一括で管理できます。
予約キャンセルがあった場合も、連携しているポータルサイトに自動的に反映されます。
オプション機能も充実しており、ネット予約機能を追加すれば、サロンのホームページやInstagramなどからの予約受付も可能です。さらにPOSレジ機能を追加することで、スタッフごとやメニューごとなどの集計データを細かく分析することができます。
また、複数店舗で導入する場合は、無料オプションとして、顧客情報を店舗間で共有する機能などの追加も可能となっています。
saloriza(サロリザ)

出所:saloriza公式Webサイト
salorizaはLINEと連携した予約・顧客管理システムです。
予約のリマインドメッセージを自動で送信したり、お客様の誕生日に合わせてバースデーメッセージを予約配信したりできます。
顧客カルテ機能も備えており、施術ごとのメモや写真も残せます。管理画面はスマートフォンにも対応しているため、スタッフは施術直後にその場で記録を簡単に残すことも可能です。
導入時のサポート体制も整っており、管理画面の初期設定やLINE公式アカウントの作成など、システムの導入に必要な作業はすべておまかせできます。すでにLINE公式アカウントを持っている場合は、そのアカウントと連携することも可能です。
引用元
saloriza(サロリザ)
RE:RE(リリ)

出所:RE:RE公式Webサイト
RE:REは、LINE公式アカウントでの予約受付に特化した予約システムです。
顧客管理機能も充実しており、来店ごとにカルテページが自動で作成されます。1回の来店につき最大7枚の写真を保存できるため、ヘアスタイルの変化や施術のビフォーアフターなども詳しく記録できます。
オンライン決済機能も搭載しているため、予約時の事前決済が可能です。これにより、予約当日キャンセル防止にも役立つでしょう。
さらにオプションとして、ホットペッパービューティーやGoogleカレンダーとの連携も可能となっています。
引用元
RE:RE
美容サロン・治療院の予約システムなら「リザービア」がおすすめ

リザービアは美容サロンや治療院での使用に特化した予約システムです。サロンや治療院の運営に必要なさまざまな機能を搭載しており、予約管理だけではなく集客や顧客情報の管理にも役立ちます。
ここでは、リザービアに搭載されている機能のなかから、サロンなどの運営や業務効率化に役立つ機能を紹介します。
予約の一元管理
「予約の一元管理」機能を活用し、予約管理にかかる業務負荷を減らすことができます。
予約窓口をひとつに限定せず、ポータルサイトやSNSなど、複数設置しているサロンが一般的です。しかし、それぞれの予約窓口ごとに確認していては、手間がかかる上に、予約時間が被るダブルブッキングが起こる可能性もあります。
しかし「予約の一元管理」機能があれば、複数の経路からの予約も一カ所に集めての管理が可能です。例えばLINEから予約が入った枠は、他のポータルサイトでも予約済みの枠として表示されるため、同じ時間にさらに予約が入ることはありません。
LINE連携予約
「LINE連携予約」を活用することで、お客様に新たなアプリ等をダウンロードしてもらう手間なく、LINE内で予約を完結できるため、予約に対する心理的ハードルを下げられるでしょう。
また、予約完了の連絡や予約のリマインドメッセージなどもLINEのトークとして送ることができるため、直前でのキャンセル防止にも役立ちます。
さらに、クーポンやスタンプカードもLINEのアプリ内で発行できるため、リピーター獲得に活用することも可能です。
スタッフ設定
「スタッフ設定」機能を活用することで、スタッフごとに異なるメニューの設定をしたり、スタッフの個人名義のSNSなどからの導線を作ることも可能になります。
また、スタッフ紹介ページに指名予約につながる予約導線も作れるため、指名売上を増やす効果も期待できます。
予約ページへの表示の有無についてもスタッフごとに設定できるため、リピーターのみ対応しているスタッフは予約ページに表示しない、などの細かな設定が可能です。
設備管理
「設備管理」は、施術に使用する設備を使うタイミングが被らないよう予約を受け付けられる機能です。個室や施術に使用する美容機器など同じタイミングで使用することがないよう、提供するメニューと紐づけることができます。
例えば1時間の施術のうち15分だけ設備を使う場合は、1時間すべて設備の利用枠を埋めるのではなく、15分だけ埋めるといった細かな設定も可能です。
また、施術に使用する設備に限らずキッズスペースや駐車場なども登録できます。
予約システムの導入に利用できる補助金・助成金

予約システムの導入には、補助金・助成金が使える場合があります。対象になれば、導入費用の一部を補助してもらえます。
・デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)
中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けたITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金です。令和7年度補正予算事業から、この名称になっています。
補助率や補助上限額は、申請する枠や導入するツールによって異なります。公募の時期や回数も年度ごとに変わるため、最新の公募要領を事務局の公式サイトで確認してください。補助の対象になるのは、事務局に登録されたITツールです。導入を検討している予約システムが対象かどうかは、システムの提供会社に確認しましょう。
・地方自治体の補助金
都道府県や市区町村が、中小企業のデジタル化を支援する独自の補助金や助成金を設けている場合があります。対象や条件は自治体ごとに違うため、事業所のある自治体のサイトで確認しましょう。
補助金利用時の注意点:
- 事前申請が必要
- 指定されたITツールから選択
- 導入後の効果報告義務
- IT導入支援事業者との連携が必要
自店に合った予約システムを選ぼう

予約システムは、予約の受付を楽にするだけでなく、お客様の予約しやすさと、スタッフの働きやすさにも関わります。自店の予約の流れと必要な機能を整理したうえで、無料のプランやトライアルで使い心地を確かめてから選びましょう。
美容サロンに特化したリザービアなら、初めての導入でも安心してご利用いただけます。
予約システムの導入は、業務の効率化だけでなく、お客様の予約しやすさやスタッフの働きやすさにもつながります。ぜひこの機会に、あなたのサロンに合った予約システムをご検討ください。
よくある質問
美容室に予約システムは必要ですか?
電話や店頭だけでも予約は受けられますが、予約システムを使うと、24時間ネットで予約を受け付けられ、施術中の電話対応や記入ミスを減らせます。スタッフ指名やメニューごとの所要時間に合わせて予約枠を管理できるため、少人数のサロンにも向いています。
美容室の予約システムを選ぶ基準は何ですか?
主に5つあります。カットやカラーなど所要時間の異なるメニューとスタッフ指名に対応できるか、お客様が迷わず予約できる操作性か、来店履歴やカルテなどの顧客管理機能があるか、無料プランと有料プランの違い、導入後のサポート体制です。ホットペッパービューティーなどのポータルサイトも使っている場合は、予約が重ならないよう連携できるかも確認しましょう。
美容室の予約システムは無料で使えますか?
無料のフリープランがあるシステムもあります。たとえばSquare予約とSTORES予約には、無料のプランがあります。ただし、予約件数やメニュー数に上限があったり、決済機能に手数料がかかったりします。集客や分析の機能を使うときは有料プランが必要になる場合があるため、プランの違いを公式サイトで確認しましょう。
ホットペッパービューティーを使っていても予約システムは導入できますか?
ポータルサイトと連携できる予約システムがあります。連携すると、ポータルとLINEや自店サイトなどの予約を一か所で管理でき、同じ時間に予約が重なるダブルブッキングを防ぎやすくなります。たとえばSalon Connectは、ホットペッパービューティーや楽天ビューティなどのポータルサイトと連携できます。連携できるポータルと範囲はシステムによって違うため、導入前に確認しましょう。
予約システムの導入に補助金は使えますか?
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)などの対象になる場合があります。補助の対象になるのは、事務局に登録されたITツールで、事前の申請が必要です。対象かどうかと最新の条件は、システムの提供会社と公式サイトで確認してください。