スマホが普及した現在、どのような業種、ビジネスモデルであってもネットを活用することが当たり前になってきました。インターネット上で集客や教育、販売をする仕組みのことをWebマーケティングといいますが、メルマガもその1つです。
しかし、メルマガという言葉は聞いたことがあってもどのように活用すればよいかまで知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。
この記事では、メルマガを効果的に活用するためにすべきことやポイントを解説します。
目次
メルマガとは?|メルマガを作る前に仕組みを理解しよう
メルマガとはメールマガジンの略で、Eメールで情報を発信するシステムのことです。あらかじめタイトルや本文を作っておき、それを登録されているメールアドレスに送信します。1件ずつ送信するのではなく、配信用のツールを用いて一斉送信することがほとんどです。
内容も自由に決められるためブログのような使い方もできますし、イベントやキャンペーン情報などの告知にも使えます。
メルマガを活用する目的やメリットを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
メルマガを作る前の準備|戦略を徹底分析
どのビジネスモデルでもそうですが、行き当たりばったりで進めていてはうまくいきません。メルマガでも同じです。ここでは、メルマガを作る前にしておくべきポイントを紹介します。
1)メルマガを読むターゲット層を決めておく
1つ目のポイントは「メルマガを読む人=ターゲットを決める」ことです。年齢や性別、職業、ライフスタイルが定まっていないと誰にも刺さらなくなってしまい、開封率が低くなってしまいます。
メルマガをどんな人に読んでもらいたいのかを明確にしておきましょう。
2)メルマガの目的を明確にしておく
メルマガを効果的に運用するには、目的を明確にしておくことが大切です。運用全体の目的を決めておくことはもちろんのこと、毎回の配信も個別の目的や目標を決めるようにしましょう。
例えば「今回の配信では登録者のうち、30%の人に開封してもらう」「次回は10人の申し込み者を獲得する」などが挙げられます。そうすることで読者にとってわかりやすい内容になりますし、データを解析する際もどこを見ればよいかがわかります。
3)メルマガを作る価値を考えておく
自社のブランディング、新サービスのPRなど、メルマガを作成する価値は店舗によって異なります。
そのため、「なぜメルマガを作るのか?」「メルマガ運用に割く工数に対して、目標はあるのか?」など、メルマガを作る価値を運用前に決めておきましょう。それが軸となり、ブレずに済みますし、登録解除率も下がります。
4)メルマガで配信する内容の資料を用意する
メルマガの文章を書く際に必要となりそうな資料(LPやSNS、書籍、各種データなど)はあらかじめ用意しておきましょう。書き始めてから必要に応じて用意するのは効率が悪く、執筆作業に集中できません。
また集中できないということは文章の質も悪くなりがちですし、メルマガ全体としての戦略、軸もブレてしまいます。より良いメルマガにするためにも資料はあらかじめ用意しておきましょう。
メルマガの作り方|ここだけは抑えておきたい5つのポイント
前項では計画・準備段階ですべきことを紹介しました。それを踏まえて、ここでは実際にメルマガを作っていく際の重要ポイントを5つ紹介します。
メルマガは読者がメールを開封してくれることが大前提|惹きつける件名にしよう
メールはLINEとは違って既読表示がありません。そのため、読者は罪悪感なくメルマガを読まずに放置できます。読者がメルマガを読むかどうかを判断するのはタイトルです。
せっかくステキな文章を書いても読まれなければ意味がありません。読者が読みたいと思うようなタイトルづくりを心がけましょう。
「誰でも読みやすい」メルマガ作成が重要|HTML式とテキストタイプ式
メルマガには大きく2つのタイプがあります。テキストタイプとHTMLタイプです。以下で、それぞれの特徴を解説していきます。
①テキストタイプ
- 簡単な操作だけで作れる
- 横線や枠組を絵文字で作る
- デザイン性が乏しい
- メールの容量が小さいため読者側の負担が少ない
- 迷惑メール扱いされにくい
②HTMLタイプ
- HTMLと呼ばれる言語でコーディングするため、操作がやや難しい
- デザインなどを自由にカスタマイズできる
- 読者の興味を引きやすい
- 読者の環境によっては文字が崩れてしまい、読めないこともある
- 開封率やリンクのクリック率など、読者の行動をデータとして解析できる
HTMLタイプはHTMLの知識が必要なため難しく感じます。しかし慣れてくると思った通りに作れるようになりますし、データ解析もできるためHTMLタイプで作るのがおすすめです。
差出人名は読者に認識されている名前を|企業名よりショップ名のほうがいい場合も
メルマガの差出人はわかりやすいものにしましょう。読者にとって身近かつわかりやすいショップ名にしたほうが開封率は上がります。
「株式会社○○」のような企業名だとやや広告臭がしてしまいますが、「○○ショップ」のようななじみのある名前にすることでメールを開封することへの抵抗が減るためです。
メルマガの本文を執筆|3つのポイントをおさえると伝わりやすい
メルマガの文章を作成するときにおさえておくべきポイントを3つ紹介します。
1)伝えたいことは冒頭に入れる
メルマガを通して伝えたいことはできるだけ最初に入れるようにしましょう。これは読者が必ずしも最後まで読むとは限らないためです。タイトルに興味を持って開封はしたものの、途中で興味が薄れて読むのを止める人もいます。
最初に結論を伝えるだけでなく、最後まで興味を持って読み続けてもらえるような工夫をしましょう。
2)1つのメルマガに対して1つのテーマを心掛ける
先の「最後まで興味を持って読まれる」コンテンツにするための方法として、「1つのテーマに絞る」というのも挙げられます。複数のテーマを1つのメルマガに入れてしまうと思わぬ混乱に繋がりかねないためです。
また、あるテーマに興味を持って開封したものの途中でテーマが変わってしまうと離脱されてしまいかねません。最後まで読んでもらうためにもテーマは1つに絞りましょう。
3)文末には配信の解除方法を明確に記載する
全てのメルマガの最後には配信の解除方法を記しておきましょう。「解除方法なんて書いたら簡単に解除されてしまうんじゃないか?」と思われるかもしれません。
しかし、あくまでもユーザーファーストで。解除方法がないと迷惑メールに入れられてしまったり受信拒否などマイナスにつながる行動を促進させてしまったりするので気をつけましょう。
堂々と解除方法を記載した上で、解除されないよう自信を持って有益なメルマガを配信できるように心がけましょう。
テンプレートもうまく活用していこう
テンプレをうまく活用することで、「前回のメルマガの内容」「次回のメルマガの内容」など、継続的に配信しやすく、毎回ゼロから執筆しなくて済む、形式が統一されているとわかりやすいなどのメリットがあることを具体例を挙げて説明してください。
メルマガの文章を書く時に毎回ゼロから書き始めるのは効率的ではありません。「挨拶⇒結論⇒理由・解説⇒もう一度結論⇒締め」といった型、テンプレートを用意しておけば、あとは資料から必要な情報を抽出するだけになり、パズルのように書き進められます。
また、ある程度型が統一されている方が読者としては安心して読み進められるので、読者目線からみてもテンプレートを作っておくべきでしょう。
メルマガの配信のコツ|必要最低限をご紹介
これまで準備段階、製作段階の解説をしてきました。最後に、配信時や配信後の解析について解説します。
全体配信の前にテスト配信して確認しよう
メルマガの文章(HTMLタイプの場合はタグ付けも)ができあがったら、必ずテスト配信をしましょう。
テスト配信時には以下のようなポイントに注意して確認するのがおすすめです。
- タグの間違いによるエラーが出ていないか
- 誤字脱字がないか
- 文法的な間違いはないか
- 読みやすい改行になっているか
万が一、修正が必要であればこの時点で行うようにし、配信時には万全な状態になっていることが大切です。
メルマガを継続して読んでもらうためのネタは常にストックしておく
一度配信したら定期的に配信し、継続して読んでもらえるようにしましょう。そのためには、ある程度ネタをストックしておくことも必要です。
また有益情報を発信する場合などは「次回はこういうテーマでお話します」「次回は今回の続きをお伝えします」など、全体の流れを意識したメルマガ作りを心がけましょう。
ファン化に成功すれば継続して読んでもらえるようになります。
メルマガがどう影響をもたらしているか・効果的な配信かを分析
オンラインでビジネスをやる以上、データ解析の話は避けては通れません。
「どのくらい開封されているのか?」「最後まで読まれているのか?」「LPなどのリンクはクリックされているのか?」「登録解除の割合は?」など、見るべき数字はたくさんあります。
しっかり解析して、メルマガの質を上げていきましょう。
メルマガ作成のポイントをおさえて、効率よく効果的なメルマガ配信を!
この記事では、メルマガを効果的に活用するポイントを「計画・準備段階」「制作段階」「配信段階」の3つにわけて解説してきました。最後に、それぞれの段階における重要なポイントをおさらいしましょう。
①計画・準備段階
- ターゲット・配信目的を明確にする
- できるだけHTMLタイプで作成する
②制作段階
- タイトルは魅力的なものにする
- 伝えたいことは最初に述べる
- 1配信につき1テーマに絞る
- 登録解除の方法を記載する
- テンプレートを用意する
③配信段階
- 配信前に必ずテスト配信をする
- ネタのストックを持っておく
- 配信後、データの解析をする
今日学んだことを1つでも多く活かして、メルマガ活用を成功させましょう。