美容室のポイントカードは、美容室にとっては顧客情報が、お客様にとっては美容室の情報がそれぞれ集約された便利ツール。しかし近年はスマートフォンの普及により、アプリで管理する方も増えています。
美容室にとっては紙媒体の発行・管理となるので、制作コストや管理業務を考えると「どっちがいいのだろう」と迷ってしまうこともあるでしょう。
今回は、美容室のポイントカードについて、必要性や作成のポイント、メリットを解説します。紙媒体とアプリで迷っている方は、ぜひ参考にしながら検討してください。
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目次
美容室におけるポイントカードの必要性
美容室のポイントカードの役割は、お客様のカルテとしての役割や来店頻度の確認ができるという特徴があります。
お客様にとっては、いち顧客として、メンバー意識の定着につながるといった特徴のほか、貯まったポイントを確認することで、「あと何回で特典のサービスが受けられる」「割引が受けられる」など、次回来店の楽しみにつながるといった魅力も。
「あと1回行けば特典が受けられる」と分かれば、来店頻度が早まるほか、客単価の高いメニューで予約をするなどお客様の購買意欲の促進にもつながります。
ただしなかにはポイントカードを不要とする人も
美容室・お客様の双方にとって便利なポイントカードですが、お客様のなかには持ち歩きたくないと考える人もいます。
その理由は、紛失による情報漏洩です。ポイントカードは財布などに入れておくのが一般的。しかし財布を紛失してしまえば、氏名や住所などが書かれたポイントカードもなくすことになります。
つまり、なくした財布が悪事をたくらむ人の手に渡ってしまえば個人情報を犯罪に使われる可能性も。このことから、自分の情報を守る意識の高い方の中には、持ち歩きたくないと考える人もいます。
また、スマートフォンアプリでポイントカードの発行・確認ができるといった、時代背景に沿った利便性の高さも理由の一つです。
このことから、さまざまな理由によってポイントカードを不要とする人が一定数いることも念頭に置く必要があります。
美容室のポイントカード|作成のポイント
さまざまな理由から不要と考える人、そして来店が楽しみになると感じる人もいる美容室のポイントカード。ここでは、さまざまな顧客ニーズを踏まえ、ポイントカードを作成する際に参考にしたいポイントを紹介します。
種類|紙媒体・アプリタイプ
ポイントカードを不要とする方のなかには、情報漏洩への不安を抱える人も一定数いることから、紙媒体のみで作るのかアプリに対応したものを作るのか、それともそれぞれ作るべきなのかを明確にしましょう。
紙媒体であれば、情報漏洩や汚れ、破損などによる再発行の手間が考えられますが、アプリタイプだとスマートフォンからの登録作業が伴うほか、スタッフによる説明が必要になるなど、それぞれに一長一短の特徴があります。
美容室に訪れるお客様のニーズに合わせて決めることで、需要のある方を選ぶことができるでしょう。施術中や待ち時間に答えられる、簡単なアンケートを用意しておくと、どちらが良いのかニーズに寄せたものを選びやすくなります。
予約システム「リザービア」では、スマートフォンに対応した予約アプリ「サロンカード」があります。詳細は後述しているので、そちらもあわせてご覧ください。
内容|カードの記載事項
次にポイントカードに記載する内容を決めましょう。美容室名・住所・営業時間・電話番号といった基本事項に加えて、SNS公式アカウントがあるのなら、それぞれのQRコードを印刷するのもおすすめです。
SNSアカウントのQRコードを記載すると、お客様はフォロワー数をチェックできたり、どのような特徴があるのかをSNSから知ることができます。
たとえばLINE公式アカウントを運用しているのなら、QRコードから友だち登録までがスムーズ。さらに、お得な情報を際限なく通知できるので、来店促進につながり、集客効果に期待できます。
デザイン|シングルタイプ・二つ折りタイプ
紙媒体で発行する場合、両面印刷のシングルタイプと、二つ折りタイプがあります。シングルタイプは、情報の掲載範囲が限られるため、どのような内容を記載すべきか厳選しなければなりません。
二つ折りタイプの場合、高級紙を使うほどかさばりやすいので、財布に収納していても取り出しにくいと感じるお客様も。管理しにくいために持ち歩きたくないと感じたお客様が財布から出してしまえば、紛失を招く可能性もあります。
紙媒体のポイントカードも種類によって一長一短であることから、どのような情報をカードに記載したいかを明確にしておきましょう。
美容室でポイントカードを発行するメリットとは
美容室でポイントカードを発行するメリットについて、振り返ってみましょう。
顧客のリピート率をあげる
ポイントカードは、メニューの料金から割引をする、サービスを加える、物販をしている店舗では商品と引き換えることができる、などの特典をつける店舗が多いのではないのでしょうか。
こういった特典をつけることによって、顧客の囲い込みにつながり、リピート率をあげることができます。
顧客へのアプローチがしやすくなる
ポイントカードを作成するときに、住所やメールアドレスなどの個人情報を記入してもらうことで、顧客へのアプローチがしやすくなります。その情報をもとに、DM送信をしたり、ポイント付与率をあげるキャンペーンを知らせたりすることで、来店のきっかけを作ることができます。
店販品や高単価メニューのお試しで販促につながる
普段、高価で手が出ないサロン専売のシャンプーやトリートメント、ヘッドスパなどのメニューを、ポイントの特典として用意して、試してもらうことができます。
通常ではなかなか利用してもらえない高単価の商品やサービスを試してもらうことで、次回以降、購入へのハードルを下げる効果が期待できます。
多店舗展開の場合、グループ内で送客できる
多店舗展開する美容室であれば、同じグループ内でポイントカードを使えるようにするのもおすすめです。お客様が引っ越しなどでお店が遠くなっても、今まで貯めていたポイントも使えるからと同じグループの店舗に送客することができます。
美容室のポイントカードのメリットについては、別記事でも詳しく紹介しています。
参考記事:美容室のポイントカードを作ってリピート率を上げよう!
売り上げにつなげる美容室のポイントカードとは
せっかくポイントカードを作成するのなら、来店促進、つまり売り上げに直結するのが理想的ですよね。ポイントカードのメリットについて押さえたら、次は売り上げにつなげる方法について見ていきましょう。
オプションサービスを導入する
一つめは、オプションサービスを導入することです。手間のかからない施術、たとえばヘアトリートメントやマッサージ、ハンドケアなどを特典にすると、スタッフの労力をそこまで増やすことなく来店促進につなげることができます。
普段の美容室とは違った楽しみを提供できるほか、ヘッドスパなどのオプションサービスの追加につながる可能性もあり、これまでの客単価を高めるきっかけにもつながるでしょう。
ヘアアイテムやサロングッズをプレゼントする
達成ポイントに応じたアイテムのプレゼントも効果的です。10ポイントで500円引といった割引に対応するサロンも多いですが、達成してしまうとそれ以降来店しないリスクがあります。
いつまでも顧客として迎え入れたいのなら、美容室で取り扱うシャンプーやトリートメント、アウトバストリートメントなどをプレゼントするのもおすすめ。
美容室でしか味わえないシャンプーやトリートメントの使い心地を、自宅でも自由に楽しめることから、お客様はお得感を味わえるでしょう。
使い心地や香りなど、さまざまな特長からサロングッズを気に入ってもらえれば、継続的に購入される可能性もあり、さらなる売り上げにつながります。
有効期限を設ける
ポイントカードに有効期限がない場合、お客様の囲い込みができません。そのことから、ポイントカードには、無理のない期間を設定し、「ポイントが無駄になる前に来店しよう」と感じてもらえるよう工夫するのも大切です。
発行日から3ヶ月などあまりに早い有効期限では、サービスをするつもりがないと判断されかねないため、お客様の視点に立ち、1年でどれくらい通えば達成できるかを考えながら決めることをおすすめします。
適切な還元率を設ける
リピーターの獲得を意識しすぎるあまり、サービスの還元率を下げすぎるのはNGです。
たとえば、先述した有効期限を設定する段階で、1年でどれくらい通えば達成できるかを考えたときに、20回も来店しないと達成できないような内容では、達成までが難しく来店促進にはつながりません。
一方、誰でも達成しやすいような内容を設定した場合も、美容室が損をする可能性があります。
適切な還元率を設定する場合は、提供するサービス内容と原価率、人件費などを計算し、美容室・お客様双方にとって無理のない数値に設定することを意識しましょう。
ランクアップ制度を作る
ポイントカードを複数回達成したお客様限定で、見た目がおしゃれなメンバーズカードを用意するのもおすすめです。
一目見るとクレジットカードのような作りであれば、VIPとしての優越感を味わうことができます。また、VIP限定のスペシャルメニューや無料オプションを作ることで、常連客としてのメリットも実感しやすくなるでしょう。
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リザービアなら独自の予約アプリでポイントカード管理が可能
ポイントカードをデジタル化するなら、予約システムと連携できると便利です。そこでおすすめなのが、予約システム「リザービア」。リザービアの機能について、抜粋して紹介します。
予約アプリ「サロンカード」
リザービアの機能のひとつに、予約アプリ「サロンカード」があります。「サロンカード」はお客様に利用していただくアプリで、スタンプカードのデジタル化はもちろん、過去の施術履歴からの予約やお友達紹介、口コミ投稿、クーポンの受信などを行うことができます。
24時間365日、営業時間を気にせず予約を受け付けることができるので、お客様にとっても利便性の高いアプリです。
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LINE連携予約(オプション)
LINE公式アカウントから直接予約を受け付けるには、予約システムとの連携が必要と前述しました。リザービアなら、LINEと連携してトークを予約の窓口にすることが可能です。リマインダー通知もできるので、お客様の予約忘れによる無断キャンセル防止にもつながります。
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LINE連携
予約の一元管理
電話やメール、外部クーポンサイトなど、さまざまな予約を一元管理することができます。予約を一画面で管理することで、ダブルブッキングの防止に効果的。また、「Googleで予約」も基本プランでご利用いただけます。
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ポイントカードの作成は店舗のコンセプトと照らし合わせて考えよう
店のコンセプトによっては、ポイントカードがなくても客足に影響がない場合もあるでしょう。お客様によっては、ポイントカードは不要と考える方もいるので、美容室のコンセプトやお客様のニーズに合わせて選ぶことをおすすめします。
しかし、お客様のなかにはポイントカードがあることで、次の来店を楽しみにされる方も少なくありません。ポイントカードの必要性は、美容室でアンケートを取るなど、工夫を用いながら適切な選択をするのが望ましいでしょう。
予約システム「リザービア」なら、アプリ「サロンカード」の利用によって、ポイントカードのデジタル化がスムーズです。紙媒体のポイントカードはあまり需要がないといった美容室を経営される方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。