予約システムにはさまざまなタイプがあります。それぞれ料金や特徴が異なりますが、目安を知っていると導入を検討する際に便利です。そこで、予約システムのタイプごとの料金や特徴を解説し、具体的な予約システムも紹介します。
目次
予約システムとは? 導入するメリットも紹介
予約システムとは、サービスを利用したい人が、Webサイト上で事前予約や空席チェックを行えるシステムです。美容サロンではもちろん、宿泊施設・交通機関・飲食店など、幅広い業種で利用されています。
電話で予約する場合は営業時間内しか対応できませんが、システムを導入すると24時間いつでも受け付けられて便利です。
予約システムを導入するメリットとは?
予約システムを導入すると、サロンには以下のようなメリットがあります。
- 営業時間外の機会損失を防げる
- 予約管理業務を効率化できる
- データを集計できてマーケティングに活用できる など
これまで取りこぼしていた予約を獲得できる可能性が高まるとともに、手動で管理や集計する手間を省けます。集計したデータから、リピート率アップのための施策や集客方法の検討などができ、マーケティングに役立てられるでしょう。
予約システムのタイプ別料金相場と特徴
予約システムの導入パターン別の料金相場と、それぞれの特徴について解説します。
1. すでにあるシステムを利用する場合|月額5,000円から
予約システムにはクラウド型とオンプレミス型の2つがあります。
クラウド型はネットにあるデータにアクセスし、予約管理を行います。インターネットがあれば利用できるため、どこからでもアクセスできるという利便性があります。
導入費用が無料のものもありますが、月額料金にオプションを追加する場合や、予約数に応じた料金体系など、システムによって違いがあります。有料タイプだと月額5,000~20,000円が相場です。セキュリティは提供元のセキュリティ対策に左右されます。
オンプレミス型は自社内に予約システムを作ります。提供元のセキュリティ対策に左右されない、外部の通信状況の影響を受けないなどのメリットがある反面、社内で保守やメンテナンス、アップデートを行う必要があり、その分、費用と手間がかかります。
2.パッケージのシステムを利用する場合|月額5,000円から
パッケージのシステムとは、WordPressやASPといった既存のサービスを使って予約管理を行います。パッケージシステムは、5,000〜数万円程度の初期費用と5,000円程度の月額費用で利用できます。
パッケージシステムのメリットは、予約システムの枠組みがある程度揃っていることです。パソコンやシステムの知識があれば、お店に合わせたデザインにカスタマイズできます。また、カスタマイズしなければ知識が少なくても導入しやすいメリットもあります。
デメリットは、利用するサービスで必要な知識が求められる点です。WordPressを使用する場合だと、WordPressの知識やHTMLやCSSといったWeb上のページの作成に必要な知識が必要です。
WordPressの疑問があったり、トラブルが発生したりした場合、検索して自分で解決する必要があります。
3.開発会社に依頼する場合|50万円から
開発会社に依頼する場合、規模や必要な機能によって異なりますが、数十万円が一般的です。ただ、大規模なものになると、数千万円になることもあります。導入後のサポートも依頼できますが、その分費用がかかります。
開発会社に依頼するメリットは、カスタマイズ性の高さです。サロン独自の予約システムを作ることができるので、デザインや機能にこだわりたい方にはおすすめです。
ただし、どのように使いたいのか、どのようなデザイン・機能を求めるのかについて開発担当者と綿密な打ち合わせが必要になるので、費用に加えて時間・労力がかかる点に留意する必要もあります。
予約システム導入は用途や料金を比較しよう
ここからはおすすめの予約システムと各種料金・機能を紹介します。予約システムにもさまざまな種類があるので、特徴や費用、機能性などを比較しながら検討してください。
STORES 予約

出所:STORES 予約公式Webサイト
STORES 予約は、予約・決済・顧客管理が行える予約システムです。シンプルなデザインで、ITに詳しくない人でも安心して導入できます。累計導入社数は15万社以上と公表されており、有名企業も多数導入しています。
無料プランでも基本機能が利用できます。ただし月間予約数が50件と少ないため、すでにひと月あたり50件以上の予約を取っているお店は、スモールプラン以上の契約が必要になるでしょう。
(価格はすべて月払いの税込)
引用元
STORES 予約 |料金
RESERVA

出所:RESERVA公式Webサイト
予約システムのRESERVAは累計導入社数300,000社以上で多くの企業から選ばれています。無料で予約サイトを開設できます。
シンプルな操作性で、パソコン経験の少ない人でも使用可能。すでにホームページがある場合は、埋め込み機能でホームページ内で予約システムを使えます。
QRコード受付アプリやセルフチェックイン機能も搭載しており、来店・来場時のスタッフの業務負担の軽減にも効果的です。RESERVAも無料プランの月間予約件数はSTORES予約と同じ50件です。
(価格はすべて月払い・税込)
引用元
RESERVA(レゼルバ)
料金プラン | 予約システム RESERVA Reservation(レゼルバ予約)
ChoiceRESERVE

出所:ChoiceRESERVE公式Webサイト
ChoiceRESERVEは、予約に関わるさまざまな課題を抱える企業向きの予約システムです。店舗・メニューごとの予約専用URLの発行、直感的に操作できる予約カレンダー機能などが利用できます。
どのプランを利用する場合でも、初期費用は33,000円(税込)がかかります。コースごとにある月間予約件数を超過した場合は、100件毎に3,300円(税込)の予約数に応じた料金が発生します。
(価格はすべて月払い・税込)
引用元
ChoiceRESERVE
ご利用料金|ChoiceRESERVE
SELECTTYPE

出所:SELECTTYPE公式Webサイト
SELECTTYPEは、170種類以上のテンプレートの中から業種に合うものを利用できる予約システムです。予約受付のほか、決済管理・顧客管理もできます。
オンライン決済はクレジットカードやコンビニ、銀行振込にも対応しています。また、LINE・Googleとの連携もでき、予約の窓口を広げたい方におすすめです。
ただしLINE連携予約機能はプレミアムのみ利用ができます。ほかのプランでは30日のトライアルを試すことができます。
・予約システム(予約フォーム/イベント)料金
(価格はすべて月払い・税込)
ホームページをお持ちではなく、予約システムの利用と同時に作成したいといった方はパッケージプランがおすすめです。プラン詳細についてはSELECTTYPE公式ホームページをご確認ください。
パッケージプランのご利用料金|SelectType
引用元
ご利用料金|SelectType
Airリザーブ

出所:Airリザーブ公式Webサイト
Airリザーブは、株式会社リクルートが運営する予約システムです。予約に必要なメニューや料金などを設定後、ネット予約受付ページを公開するだけでどこからでも予約を受けることができます。
作成したページURLをホームページなどに貼り付けるだけで予約を受けられるので、面倒な設定が苦手な方やSNSなどで積極的にお店の情報発信をする方におすすめです。
(価格はすべて月払い・税込)
予約システムを選ぶポイントとは?
ここから、予約システムを導入する際のポイントについて解説していきます。
月の受付可能予約件数
予約システムに多い特徴として、システムによって月間受付予約件数が異なる点に注意しましょう。中には設定された予約件数を超過した場合、100件毎に予約数に応じた料金が発生するシステムもあります。
予約数が増えるほど売上や利益は増えますが、システム利用の費用が多くかかる可能性があります。システム検討時には、想定予約件数を把握しておきましょう。
求める機能数
求める機能が多いほど費用が高くなります。どのような機能が必要かを、事前に考えておきましょう。
どんな機能があるのかわからない方のために、多くの予約システムに備わっている機能の例を紹介します。
予約一元管理機能
予約一元管理機能とは、複数の予約経路からの予約を一つにまとめて管理できる機能です。
これまで、メールやホームページ、SNSなどから予約を受けていた場合、一元管理できる機能がついた予約システムが便利です。
どのような予約窓口の予約をまとめられるかをきちんと確認しましょう。
決済機能
決済機能とは、予約時に利用料金の支払いまで受け付けられる機能です。お客様がサービスを利用する前にクレジットカードやさまざまなPayサービスなどで支払いを済ませられるため、来店時の精算の手間を省けます。
ドタキャンが多いサロンも、決済機能のついた予約システムで先に決済情報を登録してもらえば、キャンセル料を請求できます。ドタキャン予防にも非常に有効です。
顧客管理機能
顧客管理機能とは、お客様の個人情報や、予約・施術に関するデータを管理できる機能です。情報を蓄積し、リストとして表示できます。必要なデータを抽出し、CSVデータとしてダウンロードできるシステムもあります。
これまでの施術履歴が残るため、ニーズの把握や次の提案をしやすいことがメリットです。また、予約の頻度や方法などを分析でき、集客に使えます。
複数店舗管理機能
複数店舗管理機能とは、姉妹店・系列店など多数の店舗のデータをまとめて管理できる機能です。
多店舗経営では、各店舗の予約状況や顧客情報がバラバラの状態では把握するのが大変です。まとめて管理できれば、運営状況を素早く把握し、今後の方針や施策を考えるのに役立ちます。
アクセス権限の管理ができるシステムも多く、データをスタッフには公開したくない場合、閲覧範囲の設定ができます。
操作性・カスタマイズ性
毎日使うシステムなので操作性を考えることも大切です。操作性が悪い予約システムの場合、基本機能も使いこなせないということもあります。豊富な機能があっても、使いこなせないと無駄になってしまいます。
スタッフ全員が問題なく使いこなせるかどうか、デザインや操作性についても調べておきましょう。サポートが備わっていると、操作に戸惑ったときでも安心です。
導入形式
自社ホームページに予約用カレンダーやボタンを埋め込むタイプのほか、予約用サイトを生成するタイプなど、導入形式がシステムによって異なります。システムによってはデザインを変えられたり、在庫・設備・人員の管理といった自社システムと連携できるものもあります。
利用料金
予約システムには、初期費用と月額料金のそれぞれがかかるタイプや予約件数に応じて従量課金制を導入しているタイプなど、さまざまな料金体系があります。
集客に効果的な機能はオプションとするシステムもあるので、費用を抑えたい方は使いたい機能が限定されてしまう可能性も認識しておきましょう。
なお、自社開発では少なくとも30万円以上の費用がかかるほか、システム開発の外注先の選定から納品されたシステムの動作確認など、本格的に使えるまでに時間的にも負担が大きくなりがちです。自社開発にすべき理由があれば別ですが、開発にかかる時間・費用を踏まえて慎重に検討しましょう。
補助金・助成金
補助金・助成金の対象になっている予約システムもあるので、対応しているかどうかチェックしてみましょう。どんな補助金や助成金が対象になりえるのか、以下で例を挙げます。
IT導入補助金
IT導入補助金とは、おもに中小企業や小規模事業者の生産性の向上(業務効率化など)を目的に、事業をデジタル化するITツールの導入を支援するための補助金のこと。
補助の対象は、在庫管理システムや決済システムなど、事務局の審査を通過してホームページに掲載(登録)されているソフトウェアやシステムです。そのなかのツールを導入する際に、ツール提供事業者とともに申請を行い、審査が通れば補助を受けられます。(※通常枠)
引用元
IT導入補助金
IT導入補助金制度概要|IT導入補助金
IT導入補助金2025 通常枠 よくあるご質問|IT導入補助金
ものづくり補助金
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)とは、将来何年にもわたり行われる制度変更に対し、中小企業や小規模事業者が対応するために必要な経費の一部を補助してくれるもの。
生産性の向上に資する革新的な新製品・新サービスの開発や、海外での需要開拓を行う事業を行うのに必要な設備投資が対象であり、具体的には、機械装置・システム構築費(必須)のほか、技術導入費・・クラウドサービス利用費・原材料費などがあります。
補助率は、中小企業は1/2、小規模事業者などは2/3で、補助額の下限は100万円、上限は従業員数に応じて変動し、750万~2,500万円です。
引用元
ものづくり補助金
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領(第19次公募)|ものづくり補助金
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 よくあるご質問|ものづくり補助金
美容業界に特化した予約システム「リザービア」とは
“「集客できるお店づくり」を支える”を意識する「リザービア」は、美容業界をはじめ、接骨院や整骨院などにも導入実績がある予約システムです。
24時間365日いつでもお客様の予約を受けられることはもちろん、予約台帳や自動でダブルブッキングを予防・顧客管理を蓄積する特徴があります。
さらに、自社ホームページやLINE公式アカウント、Googleといったさまざまな窓口を一元で管理できる機能もあります。導入や活用のサポートにも力を入れています。
予約システム一つで基本的な機能にあわせて多彩な便利機能を使いたい方は、ぜひこの機会にリザービアも検討してみてください。
予約システムを料金で比較する際は求める機能や開発費用などを総合的に考えることが大切
予約システムの開発は可能です。しかし、使用できるようになるまでには数十万円かかり、時間もかかります。
一方、すでにある予約システムを使う場合は、初期費用や月額費用、オプション料金などが発生します。使い方によっては費用が多くかかる可能性もあるので、目的に合っているかをしっかり確認しましょう。
すでにあるシステムは専門知識が不要な上、時間をかけずスムーズに導入できて便利です。美容サロン向けシステム「リザービア」も含めて、導入を検討してみてはいかがでしょうか。「リザービア」では無料のデモ体験や個別相談も行っています。