美容室の経営において、集客は売上に直接影響する重要な要素です。しかしどのような集客方法が自店に合っているのかわからない、という美容室オーナーも少なくないでしょう。
そこで本記事では美容室の集客における課題や、集客力をアップさせる方法を紹介します。
まずは資料をご覧ください
目次
美容室における集客の課題
美容室において集客できるか否かは、存続にも関わる大きな問題です。そんな美容室の集客において、どのような点が課題となるかを紹介します。
新規顧客の獲得
厚生労働省が好評している「令和4年度衛生行政報告例」によると、過去5年間、美容所の件数は年々増え続けています。
美容室自体はすでに飽和状態にあるといわれているなか、さらに店舗が増えているため、新規顧客の獲得が難しくなっていると考えられます。
リピート率の向上
リピート率の低さに悩んでいる美容室は少なくありません。一度来店したお客様がリピートしない原因は多種多様に考えられますが、突き詰めると「お客様を満足させられなかった」という答えにたどり着くケースが多いでしょう。
リピーター獲得のためには、美容師としての技術・接客・価格設定・美容室の雰囲気など、さまざまな面での改善が必要です。
新たな集客方法への対応
美容師としての技術力やセンスはもちろん大事です。しかし、どれだけ腕の良い美容師でも、その腕を人に知られることがなければ、お客様は増えません。
また、何か集客方法を実施したとしても、お客様となり得る人にサロンの情報が届かなければ、その方法は意味がありません。
たとえば20代のお客様に来て欲しいと考えているのに、SNSを全く活用することなく近所にチラシだけ配っていても、集客は難しいでしょう。20代の人はSNSの利用率も高く、チラシよりもスマホから情報を入手することが多いため、チラシを配ったとしても捨てられてしまうだけの可能性が高いためです。
引用元
消費者庁|第1部 第3章 第1節(4)若者の情報の活用や向き合い方
売上を増やすためには、常に自店に来て欲しい客層に合わせた集客をしていくことが求められます。
他店との差別化
ライフスタイルや価値観が多様化するなかで、美容室に求められる技術やサービスにも変化があります。
「とにかく安く!」と、価格だけで差別化を図る方法は、利益が上がらないだけではなくお客様の質にも関わってくるため、あまりおすすめできません。新規限定の割引価格を目当てに来店したお客様は、リピーターになりづらい傾向があるためです。
お客様のニーズを把握した上で、自店の特徴を活かしたサービスの提供が求められます。
美容室における集客のポイント
美容室において、おさえておきたい集客のポイントを3つ紹介します。
1.強み・コンセプトの明確化
自店の魅力を伝えるためには、明確な強みやコンセプトが必要です。その部分を明確にすることで、自店のブランディング化や集客力アップに活かせます。
また、強みとなる部分は、美容師としての技術の部分だけとは限りません。
- 個室でのヘッドスパでリラックスできる
- キッズスペースがあるため子連れで来店しやすい
- 遅い時間まで営業しているため仕事帰りに寄れる
- 最初から最後まで同じ美容師が施術する
このような部分も強みになると捉え、ライバルとなる近隣の美容室との違いを明確にしていきましょう。
2.ターゲットの明確化
どのようなお客様をメインターゲットにするかによって、提供メニューや集客方法が変わります。
若い世代の人をメインターゲットにする場合は、価格設定を少しリーズナブルにすることが考えられます。
一方、ミドル層なら価格を少し高めに設定する代わりにラグジュアリーで落ち着いた雰囲気のお店にしたり、トリートメント剤を高級なものにするといった方法もあるでしょう。
このようにターゲットによって、さまざまな差別化のための方法が検討できます。
「どんなお客様でも来て欲しい」と考えるかもしれませんが、それではどのお客様にとっても決め手に欠けるお店になってしまい、結果として選ばれる理由を失ってしまう恐れがあります。
3.リピーター増加のための施策実施
マーケティングには「1:5の法則」という言葉があります。これは、新規顧客にサービスやモノを販売するためには、既存顧客の5倍のコストがかかる、という指標です。つまり、新しいお客様を増やすよりリピーターを増やす方が効率が良いことを示しています。
美容室の運営において新規顧客の獲得は重要です。しかしそれと同時に、新規顧客にはリピーターになってもらうための、リピーターのお客様にはさらに継続して来店してもらうための施策も必要となります。
美容室の集客力をアップさせる方法
美容室の集客アップ方法を紹介します。全部を一気に実施する必要はありませんが、さまざまな方向からのお客様を獲得するためにも、いくつか方法を組み合わせての実行がおすすめです。
さらに理容室の集客にも興味のある人は、下記の記事も参考にしてみてください。
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ポータルサイトへの登録
美容室の集客方法として、真っ先に思い浮かべるのは「ホットペッパービューティー」をはじめとする美容系ポータルサイトへの掲載でしょう。利用ユーザーの多いポータルサイトでのアピールは、新規顧客の獲得につながる可能性が高いです。
ただし、掲載件数の多いポータルサイトでは、掲載するだけでは他の店舗情報に埋もれてしまうこともあります。検索で表示されやすくなるよう、お店の掲載内容を充実させることが大切です。
また、集客にあまりコストをかけたくない場合は、「minimo」のように基本利用料が無料のサイトもあります。
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minimo(ミニモ)とは?口コミに信頼性はあるの?|集客に活用しよう
ホームページの作成・更新
ホームページは掲載する情報やレイアウトを比較的自由に決められるため、お客様が特に知りたいであろうメニュー・価格・口コミなどをまとめて掲載できる場所として活用できます。
スタッフ紹介やスタッフブログなどの掲載で、お客様に親近感を持ってもらえるようなツールとしても利用できるでしょう。
また、公式ホームページが存在することが、お客様からの信頼につながることもあります。
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美容系サロンにホームページが必要な理由とは? 集客できるWEBサイト制作のコツと成功事例を紹介
Googleビジネスプロフィールへの登録
Googleビジネスプロフィールへの登録することで、Google検索やGoogleマップで「地名+業種」と検索した際に、店名・営業時間・電話番号・住所・公式WebサイトのURLや利用者の口コミなどが表示されます。
Googleの検索結果として美容室の詳細が表示されるため、新規顧客の流入が期待できるでしょう。
さらに「Googleで予約」機能を活用すれば、Google検索やGoogleマップの検索結果から、美容室の直接予約が可能になります。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
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「Googleで予約」とは?メリットや注意点、Googleと連携できる予約システムを紹介
SNSの活用
今やSNSの活用は、美容室の集客に必要不可欠なものとなっています。なかでもInstagramは店内の雰囲気や、どのような施術が可能かを写真や短い動画で伝えられるため、美容室の情報発信に非常に適しています。
カットやカラーのビフォーアフターの投稿などを見て、「同じヘアスタイルにしたい!」というお客様からの予約につながることもあります。
チラシ配布
美容室の近隣に住む人へアプローチする場合は、チラシの配布も有効です。
若い世代をターゲットとしている美容室にはあまり有効ではないかもしれませんが、インターネットをあまり使わない人にもアプローチできます。
紹介制度の導入
お客様から友人・知人を紹介してもらう方法は、SNSなどのような投稿の手間も、広告費や掲載費のような費用もかかりません。
クーポンのプレゼントや割引料金の適用など、紹介した人もされた人も得をした気分になれるようなサービスがあると良いでしょう。
美容室のリピーターを増やす集客方法
来店したお客様が、美容室の雰囲気や施術を気に入ってリピーターになってくれれば、それに越したことはないでしょう。しかし、それ以外のプラスアルファが再来店の決め手となることも珍しくありません。
お客様の再来店のきっかけをつくり、リピーターとして定期的に来店したくなるようなアプローチが重要です。
ここではリピーターを増やすための集客方法を紹介します。
メールやメッセージの配信
来店のお礼やアフターフォローのメールやメッセージは、美容室側がお客様を気にかけていることを伝える手段でもあるため、好印象につながりやすいでしょう。
さらに、誕生月のお客様限定のキャンペーンの案内などは、休眠客(過去に利用があったけれど、しばらく来店のないお客様)への再来店を促すきっかけにもなります。
クーポンの配布
前回の来店から期間が空いているお客様へクーポンを配布することで、再来店を促す方法もあります。前回の利用メニューに関連するものなど、お客様が「また行ってみても良いかもしれない」と思うような内容のものを提供しましょう。
- たとえば配布するクーポンには、下記のような内容が考えられます。
- 次回来店時の施術料金◯%オフ
- 前回と同じメニューを利用の場合◯◯円引き
- オプション(ヘッドスパやトリートメントなど)の無料サービス
- 通常の倍の来店ポイント付与
- 平日の来店限定の割引 など
また、新規のお客様にリピーターになってもらう方法としても、クーポンの配布は役立ちます。
直接予約の促進
ポータルサイトの利用は、まだサロンの存在を知らない人や利用したことのない人へのアプローチとしては非常に有効です。しかし、予約する前に他店のクーポンなどに目移りしてしまう可能性も多分に含んでいます。
その可能性を減らすために、リピーターになっているお客様には、直接予約のお願いをしましょう。
サロンのホームページやSNS、LINEなどからの直接予約を促すことで、ポータルサイトの利用料やお客様が他店に流れてしまうリスクを減らせます。
特にLINEのようなお客様の大半が普段使っているSNSでの予約に対応することで、予約に対するお客様の心理的ハードルを下げることも重要です。
再来店特典の設定
来店ごとにポイントが貯まるスタンプカードや、リピーター限定クーポンの発行など、再来店すること自体にメリットを感じてもらうことも必要です。
スタンプカードもクーポンも後述するデジタルのものを発行すれば、紙に比べて管理の手間がかからないためおすすめです。
集客力アップにも役立つ予約システムならリザービア
集客のための施策方法によっては、すべて手作業で行うとなると通常業務を圧迫するような作業量になるものもあるでしょう。
お客様への施術や普段通りの事務的な業務と並行して集客を行うために、美容業界に特化した予約システム「リザービア」がおすすめです。
リザービアには、予約管理機能はもちろんのこと、メッセージの一括配信やクーポンの配布、顧客情報から来店記録を確認したうえでの再来店のアプローチなど、様々な機能があります。
それらの機能のなかでも特に、リピーター獲得に役立つ「 LINE連携予約」機能と、集客施策として窓口を増やして集客した際に役立つ「予約の一元管理」機能について詳しく紹介します。
LINE連携予約
LINEのアプリ内で予約が完了するため、お客様は新たなアプリのダウンロードも必要なく、かんたんに予約が行えます。
予約完了やリマインドの送信はトーク画面に通知されるため、読み忘れられることも少ないです。
さらにLINEのアプリ内で限定クーポンやスタンプカードを発行でき、リピーターの囲い込みにつながりやすいでしょう。
予約の一元管理
さまざまな予約窓口を設置することで多方面からの予約が受け付けられるようになる一方で、予約管理は煩雑になりがちです。そんな予約管理の負担を減らすために、リザービアの「予約の一元管理」機能が役立ちます。
LINE連携予約やGoogleビジネスプロフィールを経由しての予約のほか、ポータルサイト経由の予約も一元化して管理できます。各予約元のシステムを個別で確認する手間を減らし、さらにダブルブッキングのリスクも減らせます。
まずは資料をご覧ください
ターゲットに合わせた方法で集客力アップを目指そう
美容室の集客には、新規のお客様と既存のお客様、どちらへのアプローチも欠かせません。自店の「うり」となる強みやメニューを明確にした上で、メインターゲットに合わせた集客方法を展開しましょう。
メッセージの配信やクーポンの配布などの集客施策には、集客もできる予約システム「リザービア」の利用がおすすめです。集客のための直接的な活用以外にも、顧客データや予約データの集計により、集客の施策を考える際にも役立てられます。
リザービアを活用し、集客数アップを目指しましょう。