美容室や美容サロンでは、集客のためにさまざまなサイトに店の情報を掲載しているところも少なくありません。では、集客サイトとはどんなもので、自店の情報を載せるとどんなメリットがあるのでしょうか。
今回は、サイトの概要や利用のメリット、注意点を解説するとともに、サロンにおすすめのサイトも紹介します。
目次
美容室・美容サロンの集客サイトとは?
「美容集客サイト」とは、店舗の情報やメニュー、写真、口コミなどが店ごとにまとめられて掲載されているサイトです。全国の店舗が掲載されているものもあれば、エリアを限定しているものもあり、「ポータルサイト」「クーポンサイト」などとも呼ばれます。
検索機能がついていて手軽に店探しができるため、多くのユーザーが利用しており、集客につなげられることが特徴です。
美容サロンの集客にポータルサイトを利用するメリット
次に、美容ポータルサイトを集客ツールとして導入するメリットを確認しましょう。
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1. 集客しやすい
美容室や美容サロンでは、自社サロンのホームページやSNSアカウントのみで集客している場合も少なくありません。
ホームページやSNSでの集客は、すでにそのサロンに通っている人とのつながりを深めたり、通っている人の知り合いに広げていったりすることには有効ですが、顧客の新規開拓がむずかしい場合があります。
一方で、美容ポータルサイトは不特定多数の人の目に触れやすく、ほかのサロンとの比較も容易です。そのため、お客様にとっては選びやすく、サロンにとっては集客しやすいというメリットがあります。
2. 比較的かんたんで手軽に利用できる
美容室や美容サロンでは、施術や接客、技術の向上に時間を割くため、ホームページの作成や更新に時間をかけるのがむずかしいこともあるかもしれません。
しかし、美容ポータルサイトは感覚的に操作できるものが多いです。そのため、自店でホームページを作成したり更新したりすることに比べると、パソコンが苦手な人でも無理なくかんたんに利用できます。
3. 口コミ・ネット予約などの機能を利用できることも
美容ポータルサイトのなかには、サロンの紹介だけでなく、サイトに用意された集客に役立つ機能を利用できる場合があります。
ポータルサイト自体に口コミを書き込める「口コミ機能」はもちろんですが、サイトから直接予約ができる「WEB予約機能」も便利です。
また、ブログを掲載したり、顧客とのコミュニケーションをとったりできるサイトや、業務管理・売り上げ分析などが行えるサイトもあります。
美容室やサロンが集客サイトを利用するときの注意点
美容ポータルサイトを集客に利用する際は、メリットだけでなく以下のような注意点も知っておきましょう。
1. コストがかかる|初期費用・月額費用など
美容ポータルサイトを導入するにあたっては、パソコンやタブレットの購入が必要なだけでなく、ネット環境がないサロンでは、プロバイダ契約やWi-Fi環境の整備などの初期費用がかかります。
さらに、使う機能によっては、レシートを印刷するプリンターなどを準備する必要もあるでしょう。
また、サイト導入後は、掲載料や手数料などの毎月支払わなければならないコストが発生することが多いです。毎月の支払い以上に集客効果が出ない場合には、長く使うほど負担が増えることになってしまうでしょう。
2. リピート率が低め
一般的に、集客サイト経由のお客様は、リピート率が低めで定着率が低くなりがちだといわれます。美容ポータルサイトを見て来店したお客様は、サイトに掲載されていないサロンには来店しない場合が少なくありません。
そのため、ポータルサイトへの掲載を中断したり、クーポン割引をやめたりすると、集客力が下がってしまうことがあります。美容ポータルサイトを利用する場合は、集客と同時に、来店したお客様の定着に力を入れていくことが重要です。
3. 口コミがマイナスに働くことがある
美容ポータルサイトのなかには、口コミ機能がついているサイトがあります。よい口コミがあれば集客によい影響を与える一方で、よくない口コミがあると、当然集客力が下がってしまう可能性もあるでしょう。
まれなケースですが、悪意ある口コミや愉快犯のように根拠のない口コミを書き込む人が現れて、集客に悪い影響を与えることもあります。
美容室・美容サロンの集客には予約管理システムも便利
美容室や美容サロンの予約管理にも活用できる美容集客サイトですが、ポータルサイトだけで機能は十分なのでしょうか。
ここでは、美容ポータルサイトよりもさらに高度な予約管理システムについて解説します。
集客をポータルサイトのみに頼るのは危険!
ポータルサイト経由のお客様は、クーポン券のお得感や物珍しさで来店することが多いので、リピート率や定着率が低めという傾向があります。ポータルサイトに掲載している間は維持できても、掲載をやめると集客力が下がるリスクがあるでしょう。
また、利用しているサイトに不具合が生じたり、システムが変わったりした際にも、サイトに頼りすぎていると予約ができない状況になってしまうことも。
そのため、集客サイトに頼りすぎず、自社サイトなどでの予約受付手段やSNSに予約先を掲載しておくことで、リスクを低減できます。
予約管理システムとは
美容ポータルサイトでなく自社で予約管理する方法として、予約管理システムを利用する方法があります。予約管理システムには、予約サイトと連携してスケジュールを管理する機能以外にも、ポータルサイトにはない便利な機能がついているのが特徴です。
そこで、ポータルサイトだけに頼らず、予約管理システムを活用したほうがよい理由を解説します。
1. 24時間予約の受付が可能|機会損失を防げる
予約管理システムでは、ポータルサイト同様オンラインでの24時間予約受付が可能です。美容サロンの営業時間外や混雑していて電話対応ができない際にも、オンラインで予約できればお客様を待たせることがなく、機会損失を防げます。
また、リピーターのお客様はポータルサイト以外の経路から予約することも可能なため、ほかのサロンに目移りすることもないでしょう。
2. スタッフの労力削減につながる
予約管理システムを使うことで、電話や来店時の予約と、ポータルサイトや自社サイトからのオンライン予約を一元化できるケースもあります。予約ミスが起きにくくなるだけでなく、スタッフの労力削減にもつながるでしょう。
さらに、カルテなどの顧客情報管理機能やSNS連携機能、集客分析機能が備わっているシステムもあり、より効率的な集客を行えます。
また、POSレジ連携機能・決済端末連携機能・会計システム連携機能などがついているシステムであれば、一段と業務を効率化できるでしょう。
3. ポータルサイトとの併用で集客力UP
多くの予約システムは、ポータルサイトとの併用も可能です。多様な予約方法があるとお客様が自分に合った方法を選べるため、予約しやすくなります。
ポータルサイトと予約管理システムを併用することで予約方法が増えるので、集客力が上がり、お客様の満足度も高まるでしょう。
美容サロンの集客に役立つポータルサイト8選
集客サイトのメリットなどがわかったところで、ここからは美容室やサロンの集客におすすめのポータルサイトを8つ紹介します。
HOT PEPPER Beauty(ホットペッパービューティー)
ヘアサロンは約6万店、リラク・ビューティサロンは約9万店と、計15万店以上(2024年5月時点)の美容サロンが掲載されている、国内最大級の美容ポータルサイトです。サロンの規模に合わせて料金プランを選べるので、3席以下の店舗からも多く利用されています。
24時間ネット予約を受け付けられ、電話予約や来店予約などとの一元管理もできるため、サロンの業務を大幅に効率化させることが可能です。
引用元
HOT PEPPER Beauty最新データ集|ホットペッパービューティー
【公式】ホットペッパービューティー、サロンボードの掲載・料金・申込|ホットペッパービューティー
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Beauty Park(ビューティーパーク)
用途に合わせて3つの料金プランから選べる美容ポータルサイトです。
集客サイトでは、成果報酬として予約数に応じた費用がかかるものも多いですが、ビューティーパークなら月額固定料金のみ。広告費の収支を把握したいサロンに向いているでしょう。
サロンのコンセプトなどの店舗情報のほか、メニューやクーポン、スタッフ情報まで幅広い情報が掲載可能です。また、ビューティーパーク内のコラムへの掲載やSNSでの発信など、ビューティーパークの集客サポートも受けられます。
なお、ビューティーパークではLINE予約の導入をすすめています。利用者の多いLINEアプリから予約を受け付けられれば、顧客の利便性も上がり、サロンも顧客情報の収集や一斉配信ができるなど、両者にとって便利です。
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OZmall(オズモール)
東京・関東エリアに特化した美容ポータルサイトです。もともとは女性誌「OZmagazine」のWEB版としてスタートしているので、編集部が実際に店舗に行って、取材を行ってから掲載されます。
テーマ別の記事にサロンが紐づけられており、都や県のカテゴリだけでなくさらに細かな地域ごとに掲載されるので、より実際の集客に結び付きやすいサイトです。
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楽天ビューティ
全国に1億人以上いる楽天会員にアプローチできる美容集客サイトです。スマホからのアクセスが多く、男性の目にも留まりやすい媒体なので、新たな層を集客するのにも役立ちます。
成果課金型で、楽天ビューティ経由で予約が入った際に料金が発生する仕組みです。初期費用は必要ですが、掲載料や月額料金といった固定費用はかかりません。
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BEAUTY-PORT(ビューティーポート)
地域とカテゴリを選んで広告を出稿できる美容ポータルサイトです。ユーザー登録するだけで、無料で店舗案内のページに写真や店舗紹介などを掲載でき、有料プランでは施術メニューやクーポンの設定などもできます。
サイト内に求人情報やバナー広告を掲載することも可能です。
minimo(ミニモ)
店単位ではなく、スタッフ個人を検索して予約できる集客サイトです。役職や得意ジャンル、絵文字などを織り交ぜて名前を表示させられます。
所属サロン・経験年数・スタイリング写真などを掲載でき、ユーザーからの評価も表示されるので、指名予約の強化に役立ってくれるでしょう。
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エキテン
日本全国の515万軒以上の店舗情報が集っているポータルサイト。ジャンルは「ビューティ・ヘアサロン」「リラク・ボディケア」といった美容系だけでなく、習い事・病院・グルメなど多岐にわたります。
エリア・ジャンル・お悩みなどをもとに検索でき、ユーザーの求める店舗を見つけやすいことが特徴です。評価や口コミも掲載されます。
HAIRLOG
全国の約22万軒の美容室・ヘアサロンが掲載されているポータルサイト。希望の条件や利用目的から店を探せたり、ランキングを見られたりします。
トップページにユーザーからの新着の口コミも掲載され、サロン選びに迷う見込み客が利用客のリアルな声をチェックできるので、店探しに役立ててもらえるでしょう。
美容サロンの集客に役立つ予約システム4選
ここからは、ポータルサイトではなく予約システムを紹介します。ポータルサイトと併用できるものもあるので、自店の状況に応じて組み合わせて活用するのもよいでしょう。
LiME(ライム)
美容師の声によって設計された、顧客・予約管理のためのシステム。LINEやホットペッパービューティーなどさまざまなネット予約に対応でき、予約管理・カルテ管理・POSレジなどの豊富な機能を使えることが特徴です。
サロンの幅広い業務をサポートしてくれ、顧客にとっても使いやすいため、業務の効率化と利便性の向上の両方を実現。サロンも顧客も満足できるでしょう。
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STORES予約
導入数15万以上を誇る予約システム。無料で始められ、予約の受付管理・顧客情報管理・事前決済や回数券・分析など、業務を幅広くサポートします。
美容業界はもちろん、フィットネス・病院・施設・スクールなどの予約に対応。実際に導入している店舗の事例も見られるので、導入を迷っている人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
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BeautyMerit(ビューティーメリット)
予約管理やカルテ管理はもちろん、美容サロンのブランディングにも一役買ってくれるシステムです。サロン専用のアプリを利用でき、アプリから予約してもらえるので、他店の情報に埋もれることがありません。
EC機能で商品の販売も可能。集客サイトとの連携やサブスクにも対応しています。
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SELECTTYPE(セレクトタイプ)
美容に限らず幅広いビジネスに対応しており、170種類以上ものテンプレートから自店に合ったデザインを使える予約システム。予約管理・顧客管理といった定番の機能のほか、オンラインでの決済にも対応可能です。
LINEでの予約受付やメルマガ配信など、顧客を囲い込む機能もあります。スタッフの権限を細かく設定できるため、大人数のスタッフを抱えていてセキュリティ体制が気になるサロンも、精鋭スタッフのみで管理を分担できます。
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美容室・美容サロンの集客には「リザービア」もおすすめ
ここまでいろいろな集客サイトや予約システムを紹介しましたが、美容室やサロンにもっともおすすめしたいのが「リザービア」です。リザービアには集客をサポートする機能が多数備わっているため、どんな機能があるのか見てみましょう。
「Googleで予約」で検索結果から予約へ誘導
「Googleで予約」とは、GoogleやGoogleマップに店舗情報を掲載できる「Googleビジネスプロフィール」に予約ボタンを設置し、そこから予約を受け付けられる機能です。
店を探すときにGoogleを利用するユーザーは少なくありません。検索結果に自店のビジネスプロフィールが表示され、見た人が「行ってみたい」と思ったらそのまま予約に誘導できるため、ぜひ活用してください。
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「サロンカード」や「LINE」でアプリからの予約も可能
リピーターの囲い込みには、アプリ予約を活用すると便利です。専用アプリ「サロンカード」に登録してもらう、またはオプションの「LINE連携予約」機能を使い、自店のLINE公式アカウントを友だち追加してもらうと、アプリ経由で予約を受け付けられます。
スタンプカードや口コミなどの機能もあるので、再来店や優良顧客の育成に役立てましょう。
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美容室やサロンの集客にはポータルサイトや予約システムの活用を
美容室・美容サロンが顧客を呼び込むためには、集客サイトを利用するほか予約システムを導入する方法もあります。サイト利用のメリットや注意点、予約システムの特徴なども理解した上で、自店に合ったサービスを活用しましょう。
Google・LINE・専用アプリからの予約受付が可能な「リザービア」の導入もぜひ検討してください。集客サイトとの連携も可能で、まとめて一元管理できるオプションも用意しています。