脱毛サロンの開業にあたっては、どれくらいの資金が必要なのかを知って、開業後に十分な売上を上げていくための中長期的なプランを考えておく必要があります。
いざ開業するという目標をもっても、具体的に必要な資金や開業後の売上の見通しが立っていないと、開業に向けた入念な準備はできないでしょう。
本記事では、脱毛サロンの開業に必要な資金の目安や売上目標を立てる考え方、平均売上や客単価をアップさせる方法について解説します。
また、売上管理にぴったりなおすすめのシステムについても紹介しているので、脱毛サロンの開業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
脱毛サロンの開業に必要な資金とは
脱毛サロン開業に必要な資金には、開業資金とランニンングコストの2種類があります。開業に向けた準備費と開業後のランニングコストについて確認しましょう。
開業資金
開業資金とは、脱毛サロンを開業する際にかかる費用のことです。
開業資金で最も大きなウェイトを占めるのは、住宅購入費や設備購入費となっています。その他の開業資金にかかる項目には、以下のようなものがあります。
- 内装・外装の費用
- 広告宣伝費
- 消耗品代
- 人材募集広告費
これらすべての初期費用を合計すると、約300万円前後の資金が必要です。
ランニングコスト
ランニングコストとは、開業後にかかる費用のことで、運営するために毎月かかってくるコストのことをさします。店舗を借りて脱毛サロンを運営する場合には家賃がかかり、それに加えて水道光熱費や消耗品代、通信費、人件費、広告宣伝費などもかかります。
とくに家賃に関してはランニングコストの大部分を占める部分なので、売上目標と家賃を照らしわせて、赤字が増えすぎないような店舗選びが重要です。
脱毛サロン開業後の数ヶ月間は安定して売上を上げるのは難しいので、少なくとも数ヶ月分のランニングコストを払えるような資金準備が必要です。
脱毛サロンの売上目標をたてよう
脱毛サロンの開業後の店舗運営をきちんと計画するためには、売上と運営コストの見積もりをしておくことが重要です。この章では、売上の計算方法やランニングコストの適正なバランス、売上目標の立て方について紹介します。
そもそも売上とは?
売上の計算方法は、スタッフごとの売上によって計算できます。週休二日制の脱毛サロンであれば、スタッフ1名ごとに40〜60万円前後という月間売上が平均的です。
売上はメニュー料金と顧客数によって決まります。平均的な施術メニューが1万円だとして、営業日が月に20日間の店舗が1日10人にサービスを提供したら、毎日の売上は10万円。単純計算で毎月の売上が200万円となる計算です。
脱毛サロンにおいては物販における売上も想定されるので、上記の店舗の場合、250万円前後の売上見通しが立つことになります。
ランニングコストのバランスを把握しよう
脱毛サロンの中長期的な運営のためには、売上に対するランニングコストのバランスについて把握しておくべきでしょう。ランニングコストの項目別の売上バランスにおける目安は、以下の表の通りです。
項目 | 対売上コスト |
---|---|
家賃 | 売上の10%前後 |
水道光熱費 | 売上の3%前後 |
広告宣伝費 | 売上の10%前後 |
消耗品代 | 売上の5%前後 |
脱毛サロンを運営していく上で、大きなウェイトを占めるのが家賃と宣伝費です。借りる店舗の立地や大きさによって、家賃の占める割合は変化します。また、消耗品代に関しても、運営していく上で継続的にかかってくるコストで変動が少ない項目です。
水道光熱費と広告宣伝費は、対売上で数%の割合におさえながら、無駄を極力はぶいていくように、過去のランニングコストと比較しながら定期的に見直しましょう。
売上の目標はどう立てればいい?
売上目標を具体的に考える際には、脱毛サロン開業後のランニングコストをまかなう売上金額プラスアルファに設定することが大切です。
たとえば、毎月のランニングコストに50万円かかる店舗があったとしたら、それに貯蓄分の10万円をプラスして合計60万円前後の売上目標を立てるようにしましょう。
脱毛サロンの平均売上を上げるには
脱毛サロンの売上目標を達成するためには、平均売上をアップさせる施策を講じる必要があります。適切なマーケティングや顧客獲得に向けた施術内容、店舗の改善を行うことで、店舗における平均売上アップを目指せるでしょう。
新規顧客を増やす
脱毛サロンの平均売上アップを目指すためには、店舗をWeb・紙媒体などで広告宣伝して、世間に認知してもらうマーケティング戦略をとることが重要です。
店舗がターゲットとする客層に向けて「どんな悩みを解消するサービスなのか」「店舗の売りは何なのか」といったポイントを効果的にアピールしていきます。
自分の店舗を認知してもらい、新規顧客をコンスタントに集客できる体制を築くことができれば、目標とする売上も達成できるでしょう。
リピート率を上げる
新規顧客を呼び込むことができたら、今度は店舗のファンになってリピーターになってもらえるようにサービスを充実させ、顧客にとって快適な空間を作ることが大切です。
顧客一人ひとりが「この店をまた利用したい」と思ってもらえるようにサービスを徹底して、リピーターを生み出すような体験を提供できるように心がけましょう。
脱毛サロンの平均客単価を上げて売上を上げよう
脱毛サロンの平均売上アップのためには、顧客獲得に加えて、顧客単価を上げていくための施策を講じていく必要があります。全国の脱毛サロンは地域や脱毛サービスの種類にもよりますが、8,000円〜1万2,000円の間であることが多く、平均すると1万円前後です。
施術料金を上げて客単価をアップするのは一つの戦略となりますが、極端に高い料金設定は、顧客の離脱を招くリスクもあります。売上はメニュー料金と顧客数からなるので、メニュー料金を高くしても、顧客数がへってしまっては売上アップは望めないでしょう。
そのため、順調に顧客数を増やしつつ、店舗の売上アップを目指せるような適切な料金設定をすることが大切です。
脱毛サロンの客単価を上げる方法
店舗の平均売上のアップを目指すためには、脱毛サロンの客単価を上げる方法を知って、適切なやり方で売上アップに向けた施策を講じる必要があります。この章で客単価を上げるための具体策を知って、店舗の平均売上アップを目指しましょう。
メニューの値段を上げる
脱毛サロンの客単価を上げるためには、メニュー料金を値上げする方法があります。ただし、上述したように極端な値上げは顧客の離脱を招くリスクがある点には注意が必要です。
メニュー料金を値上げしても顧客が納得してくれるようなサービスの充実、顧客がまた通いたいと感じてくれるような快適な空間づくりが重要だといえます。
メニューを充実させる
脱毛サロンの客単価をアップさせるには、オプションメニューやより高価なメニューも充実させることが大切です。たとえば、以下のようなメニューが考えられます。
- セット・コース制のメニュー
- 期間限定メニュー
- 短時間メニュー
- 脱毛プラスアルファのメニュー
セットメニューで脱毛コースとしてサービスを提供することで、複数回に分けてじっくりと施術を受けたい顧客を店舗に呼び込める可能性があります。
また、期間限定のメニューを売り出したり、美肌やリラクゼーションコースなどの脱毛プラスアルファのメニューも充実させたりすることで、顧客のニーズを満たすような店舗づくりができ、結果として平均売上のアップにも役立つでしょう。
物販をする
脱毛サロンの平均売上を上げるためには、施術メニュー以外に、脱毛に関する美容グッズやスキンケア用品の物販にも取り組むことが大切です。脱毛サロンでの物販には、以下のような商品の販売が向いています。
- スキンケア用品
- ネイル用品
- 健康食品
- 家庭用脱毛器
- シェーバー
脱毛やスキンケア、ヘルスケアに関する物販商品で、使用するメリットを丁寧に説明しながら、顧客が自然と手にとりたくなるような物販を行う姿勢が大切です。
ただし、積極的すぎる物販はかえって印象を悪くしてしまうこともあるので、あくまでも顧客みずからが商品を買いたいと思ってくれるような物販を心がけましょう。
脱毛サロンの売上は日々管理しよう
脱毛サロンの平均売上を上げるためには、日々の売上管理が重要です。過去の売上と比較することで、売上を上げるための施策を講じるのに役立ちます。
売上管理で確認したい点やポイントについては、以下の記事も参考にしてみてください。
個人サロンが知っておきたい売上管理の基礎知識|リザービアのPOSシステムを紹介
売上管理はどんな事を確認すればいい?
脱毛サロンで効果的に売上管理をするためには、店舗全体としての売上だけでなく、メニュー別や顧客別、スタッフ別に売上分析をすることが大切です。
項目別に売上管理をすることで、運営における売上構造をくわしく理解でき、店舗における問題点の改善や強みを再発見するのに役立つでしょう。
売上管理のポイント
脱毛サロンの売上管理をする上で大切なのが、売上管理の方法をスタッフ同士で共有することです。決められた項目に数字を入力していくだけの作業であれば問題ありませんが、脱毛サロンの売上には例外的なケースもあります。
たとえば、クーポンを使用した場合の売上を計算するケースや代引きで店舗の商品を出荷して売上を上げるケース、スタッフが複数人で施術したケースなど、売上の扱いや担当者が不明瞭な場合もあります。
売上管理におけるトラブルを避けるためにも、イレギュラーな売上に対する売上管理の仕方をスタッフ全員で共有しておく必要があるのです。
POSレジと連携して売上の管理もできる「リザービア」
脱毛サロンの売上管理には、美容業界に特化した予約・会計・顧客管理を一括して行える管理システムの「A’staff Cloud Smart」がおすすめです。
この章では、脱毛サロンの予約管理システムである「リザービア」と会計・顧客管理システム「A’staff」が連携して生まれた「A’staff Cloud Smart」について紹介します。
A’staff Cloud Smart
A’staff Cloud Smartは、脱毛サロンの予約・会計・顧客管理を一括で行える管理システムです。リザービアで予約管理して、会計はA’staffのシステムでスムーズに実施できます。
複数店舗を運営している脱毛サロンには嬉しい店舗間の顧客情報やDM機能、セグメントごとの詳細な顧客分析が可能です。
また、スタッフのシフト管理もできるので、店舗スタッフの人数が多く、シフト管理に時間がかかる店舗におすすめの管理システムだといえます。
集客に活用できる多彩な機能
A’staff Cloud Smartは、集客に活用できる機能が満載です。Google連携をした予約管理に加え、ポイントカード(サロンカード)機能もあります。
また、追加オプションでLINE・Instagram連携、クーポンサイト連携の機能も。予約の利便性や集客に役立つ機能が豊富な点も、A’staff Cloud Smartの特徴です。
売上の目標をきちんと立てて脱毛サロンを経営しよう
この記事では、脱毛サロンの開業に必要な資金や売上目標の立て方、平均売上を上げるための方法、店舗の売上管理に役立つおすすめのシステムについて解説しました。
脱毛サロンを中長期的に長く運営していくためには、ランニングコストを下回らないような売上を確保することが必須です。十分な売上を確保するためには、価格設定の見直しやニーズを満たすメニュー・サービスの充実、物販の有効活用を検討する必要があります。
脱毛サロンの売上管理には、予約・会計・顧客管理を一括してできる「リザービア」がおすすめです。便利な集客機能もあるので、売上アップにも貢献します。
脱毛サロンの売上目標を立てて、中長期的な視点で店舗を運営していきましょう。