美容室の個人経営|年収や開業前のシミュレーション、成功させるためのポイントを解説

美容室の個人経営|年収や開業前のシミュレーション、成功させるためのポイントを解説
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美容師としての経験を積み、自分の店を構える人のなかには、一人美容室という形態を選択する人も多くいます。

一人美容室には多くのメリットがあり、現在の働き方に満足できていない人にとって、よい方向に転換するチャンスかもしれません。しかし、その反面で美容師としての技術や接客力、経営者としての知識が求められるなど、開業する前に把握しておくべき点もたくさんあります。

そこで今回は、個人経営による美容室の現状に加え、収入の目安としてシミュレーションを解説。

さらに、独立に必要な準備や経営に失敗する人の特徴、経営が順調な美容室の特徴についてもまとめているので、美容室を個人経営する予定の方は本記事を参考にしながら経営の準備を整えましょう。

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個人経営による美容室の現状

個人経営による美容室の現状
まずは美容室を個人経営する前に、現状について抑えておきましょう。厚生労働省のデータによると、令和4年度末時点での生活衛生関係施設数として、美容所は269,889施設あることがわかります。

前年度と比べると5,666施設も増えているようです。平成30年度から5年間の数字を見ても、美容所は増加傾向にあり、顧客獲得競争が激化していることがうかがえます。

引用元
厚生労働省:3 生活衛生関係

大規模なサロンのように大きな収入につなげることは難しいですが、個人経営は自分のペースで営業しながら、イニシャルコスト・ランニングコストを最小限に抑えられる点がメリットです。

つまり、ローリスクミドルリターンを得られる経営方法であることから、少ないリスクで中程度の売上を求める方にはおすすめの経営スタイルといえるでしょう。

ただし、オーナーの収入の目安とされているのは、売上に対して20%。美容室の規模によって経費の割合が違うため、個人経営を検討するときは、どれくらいの費用がかかり、どれくらいの所得になるかを把握しておくことが大切です。

詳しくは後述しますが、個人経営を始めた場合の売上シミュレーションも紹介しているので、開業したことでどれくらいの年収になるのかを知りたい方はこの機会にチェックしてみてください。

なお、個人経営だと儲かるのかどうかについては別記事で詳しくまとめているので、この機会に合わせてご覧ください。

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美容室経営は儲かる?個人経営・夫婦経営で年収は変わるのかを紹介

美容師の平均的な給与

厚生労働省が公開する職業ガイド「job tag」によると、美容師の全国的な年収は330.1万円であり、賞与を含まないと仮定すると12ヶ月で割ると約27万5千円です。

ただし、この金額は美容師の給与の平均値。アシスタントの給与も含まれているので、あくまで参考程度にお考えください。

個人経営の場合であれば、スタイリストとして活躍できることは想定の範囲内のため、平均値より高い年収が望めると考えられます

引用元
job tag|美容師

シミュレーションの前に|必要経費を把握しておこう

アシスタントを含むものの、現在の美容師の平均的な年収を押さえたあとは、必要経費について把握しておきましょう。シミュレーションを行う前に個人経営にかかる費用を把握することで、より具体的な所得が明確になります。

費目 目安額
物件取得費 100~300万円
工事費 400~800万円
什器・備品費 200~300万円

費用はこだわり具合や出店する地域などによっても異なり、もっと高くなったり、安く抑えられたりする場合もあります。

しかし、700~1,400万円ほどかかることが一般的であり資金繰りにもかかわる重要な部分なので、しっかり頭に入れておきましょう。

なお上表以外の費目として、電気代や水道代、人件費といったランニングコストもかかります。下記ページでは、美容室経営の理想の原価率や計算方法、利益率についてまとめているのであわせてご覧ください。

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美容室経営の理想の原価率や計算方法とは?原価率を抑えるおすすめの方法も紹介
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美容室の個人経営|売上と収入のシミュレーション

美容室の個人経営|売上と収入のシミュレーション
美容室の売上は、顧客単価×人数で算出されます。そこで、具体的な数字を出して売上と収入をシミュレーションしてみましょう。

なお、顧客単価は6,000~8,000円ほどとされるため、その中央値である7,000円とし、月に22日営業すると仮定して計算します。美容室の個人経営を考えている人は、目安として知っておくとよいでしょう。

1日3人対応する場合

月の売上は、単価7,000円×3人×22日=462,000円です。ここから経費を引かなければならないので、材料費10%、家賃8%、水道光熱費3%、備品1%として計算すると、46,200+36,960+13,860+4,620=101,640円。売上から経費を引くと、360,360円がひと月の収入になります

ただし借り入れをしている場合はここから返済額を引きます。返済額が月50,000円だとすると、360,360-50,000=310,360円が純利益です。

1日5人対応する場合

月の売上は、単価7,000円×5人×22日=770,000円。ここから経費として材料費・家賃・水光熱費・備品を前項と同じ割合で計算すると、77,000+61,600+23,100+7,700=169,400円です。売上から経費を引くと600,600円になります。

借り入れを同様に引くと、600,600-50,000=550,600円が純利益です。

対応人数が増えれば売上や収入は上がるが負担も増える

上記2パターンからもわかるように、接客する人数が増えれば当然売上も上がり、収入も増えます。しかし、個人経営なので、お客様が多くなるとそのぶん自分への負担も増えることは明らかです。

また毎日同じ施術内容や人数を接客できるとは限らないので、低単価の施術が多い日があれば来店人数が少ない日もあり、理想通りにいくとも限らないことを念頭に置きましょう。

美容室の個人経営を失敗に終わらせてしまう人の3つの特徴

美容室の個人経営を失敗に終わらせてしまう人の3つの特徴
ここからは、美容室の個人経営を失敗に終わらせてしまう人の特徴を紹介します。大小なりとも費用を掛けて開業するのですから、失敗はしたくないもの。

経営を軌道に乗せ、いつまでも多くのお客様へ高い技術を届けるためにも、どのような人が失敗に終わってしまうのかをチェックしましょう。

1.薄利多売に陥っている

一つめは、薄利多売に陥ってしまう人です。先で紹介したように、美容所数は年々増加し、それと同時に競合も増えています。美容市場で生き残るため、さらには競合を意識しすぎた結果、メニュー単価を下げてしまうといった薄利多売に陥る人も少なくありません。

美容師の売上は、客単価×客数で決まります。そのことを知らずにメニュー単価を下げてしまうと、時間のかかる施術を安価で行うことになり、経営が頓挫します。

一度でもメニュー価格を下げてしまうと、値上げすることは困難です。頻繁にメニュー単価が増減すれば、お客様から見ても「経営が不安定なのかな」と感じ取られてしまいます。

一度決めた価格はむやみに変動しないことはもちろん、メニュー価格を決めるときは競合の施術内容と価格を比較し、市場に合わせた価格を設定しましょう。

2.コンセプトや目的が不透明

二つめは、コンセプトや目的が不透明なのに個人経営を開始してしまった人です。その理由は、競合、さらには美容市場のなかを勝ち抜く「売り」がないため。

たとえば、理想のヘアスタイルに導いてくれる高い技術を持った美容師が在籍していたり、流行を先取りしたヘアカラーに対応可能な美容師が在籍していたりしたとしても、この点を美容室のコンセプトに取り入れていなければ、お客様はどのような美容室であるのかがわかりません。

最近ではSNSのショート動画でカラー専門店や韓流専門店など、ある分野に特化していることをアピールする美容室が増えています

技術が高く、なんでも対応できるスタイリストが在籍していても、競合と差をつけることが可能な売りを明確にできていない美容室は、閉店を余儀なくされるでしょう。

3.流行を取り入れすぎる

三つめは、流行を取り入れすぎている人です。美容室はもちろん、経営に携わるオーナーも流行には敏感であるべき。ただし、流行を追い求めすぎるあまり、新商品や新メニューばかりを取り入れてしまうと、美容室のコンセプトがブレてしまいます

一度設定したメニューは定番メニューとして残しつつも、流行を取り入れながらオリジナリティを出して、メニューを細分化するなど、工夫を取り入れることが必要不可欠です。

経営が順調な美容室ほど取り入れている3つのポイント

経営が順調な美容室ほど取り入れている3つのポイント
経営に失敗してしまう人の特徴は、流行を取り入れすぎたり、コンセプトが明確になっていなかったりする人であることがわかりました。ここからは、経営が順調な美容室が取り入れているポイントを紹介します。自分に不足している部分に気づき、早速取り入れましょう。

1.コンセプトや目的を明確にする

一つめは、コンセプトや目的を明確にすることです。美容室を個人経営するからこそ、きちんとしたコンセプトや目的を明確にすることが大切。

誰にどのような施術を行いたいのかを中心に、ターゲットとする顧客をイメージしたり、そのイメージした顧客にどのような施術、サービスを行う予定なのかを洗い出したりすることで、どんな点を強みとして押し出せば良いのかがわかってくるでしょう。

コンセプトや目的を明確にすることは、その施術を探しているお客様に届けるためです。

コンセプトを伝えるときは短い文章ほど伝わりやすいので、「ツートンカラーならお任せください」「縮毛矯正をお探しの方はご相談ください」といった、お客様にとってわかりやすいアプローチができるように、コンセプトや目的を明確にしましょう。

2.コンセプトに沿った客単価を決める

コンセプトや目的が明確になったら、次はこれらに沿った客単価を決めましょう。美容室の売上構造は、基本的に客単価×客数です。客数が少ない日が続いても、単価が高ければ売上になります。

施術は時間をかけて行うものですから、時間配分と施術コスト、人件費なども考慮しながら設定しましょう

ただし闇雲に客単価を決めると、競合との比較の際に売上だけを意識していることが浮き彫りになってしまいます。そういった意味でも、明確にしたコンセプトに適した低すぎない客単価を決めることも意識しましょう。

3.集客や業務効率化につながるツールを使う

三つめは、集客や業務効率化につながるツールを使うことです。個人経営の場合、雇うスタッフ数が少なく、施術・接客・雑務をこなす場合、状況によってはいずれかがおろそかになることも。

どれかひとつでも雑になってしまえば、「施術が雑」「接客態度が気に入らない」「室内が汚れている」などの理由から、客足は遠のいてしまうでしょう。個人経営だからこそ最低限の業務はツールに任せ、業務効率化を図るのがおすすめです。

なお、ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、「美容室の初回来店時の重視点」として、「ネットの口コミが良い」「ネット予約ができる」を重視している人が約40%もいることがわかっています。

引用元
ホットペッパービューティーアカデミー|美容センサス データブック

ネットの口コミを探し、口コミの内容が総合的に良いと判断できれば、そのまま予約できないかを探すでしょう。このことから、業務効率化が可能なツールを検討する際は、ネット予約に対応した予約システムを選びましょう。

そこでおすすめしたいのが、予約システム「リザービア」です。24時間365日いつでも予約が受けられるので、不定休の美容室でも接客中でもいつでも機会損失を防ぎながら予約を受けられます。リザービアの特徴は次章で詳しくまとめているので、ぜひこの機会にご覧ください。

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一人美容室の経営を助ける予約システム「リザービア」

美容室の個人経営では技術面やサービス面だけではなく、経営の手腕も重要です。

そこで、美容室の経営を助けるツールとして「リザービア」をご提案します。リザービアは美容系サロンの運営をサポートする機能や集客に役立つ機能が豊富なオンライン予約管理システムです。

ここからはリザービアのさまざまな機能を紹介します。

スマホ対応で予約管理もらくらく

スマホ対応で予約管理もらくらく
リザービアの予約システムはスマホにも対応。そのため、いつでもどこでも手軽に予約状況が確認できます。

電話予約であっても「カンタン予約」を使えばわずか4秒で予約が確定。電話を受けながら予約システムを操作することが苦手な方にも非常に便利です。

また、アプリ予約・店舗予約・新規予約・リピート予約といった予約比率やクーポン出数などを集計できるため、実績を確認しながら経営計画を立てるのに役立ちます。

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予約台帳
予約集計

予約アプリ「サロンカード」でスタンプカードもデジタル化

「サロンカード」とは、お客様がインストールして利用する専用の予約アプリです。

アプリでは、スタンプカードのデジタル化・お友達紹介機能・過去予約履歴からのカンタン予約・口コミ投稿・クーポン受信などの機能が利用できます。

スタンプカードのデジタル化は、カードを出す・押印するといった手間が省けるので、お客様と店舗の双方にとってメリットが大きいといえるでしょう。

また、クーポンは、誰でも使える形ではなくアプリのみに表示させることもできるので、使い方次第で来店のきっかけに繋げられます。

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予約アプリ「サロンカード」

お礼やアフターフォローも自動配信

リザービアでは、自動配信するメッセージを登録できます。自動配信の期間は施術日から最大60日後まで。来店日当日のお礼メールや1ヶ月後の再来店促進メールなどを、自由に設定することが可能です。

また、前回の施術メニューごとに設定して配信対象のお客様を絞るなどの使い方もでき、配信数の制限もありません。

店舗オリジナルの文章や季節の挨拶などを用意し、上手くメッセージを配信して売上アップにご活用ください。

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メッセージ自動配信

GoogleやLINEとも連携可能

GoogleやLINEとも連携可能
幅広い年齢層のユーザーが利用している、Google・LINEと連携し、予約を受けることも可能です。

LINEはお客様が新たにアプリをインストールすることなく、美容室のLINE公式アカウントのトーク画面などから予約フォームに遷移して、サロンに予約を入れられます。

LINE予約は電話などよりも気軽に操作できるため、利便性が高く、多くの方が利用されています。また、リマインダー通知を設定することで、予約忘れによる無断キャンセルのリスクを軽減できて効果的です。

なお、LINEとの連携予約には、オプション契約が必要です。使い方に合わせた契約をご検討ください。

関連ページ
Googleで予約
LINE連携

個人経営でオリジナリティあふれる美容室を開こう

個人経営でオリジナリティあふれる美容室を開こう
今回は、美容室を個人経営する予定のある方へ、美容室の現状や、収入シミュレーション、独立に必要な準備や経営に失敗する人の特徴等を紹介しました。

費用をかけて個人経営するのなら、事前に気を付けるべき点について知り、ポイントを網羅した上で取り組むのがおすすめです。

また、個人経営を安定させたい方は、予約システム「リザービア」の導入が役立ちます。お客様にとっても使いやすいデザイン性であり、美容室にとっても業務効率化につなげられるといったメリットがあります。

理想の一人美容室を経営するために、ぜひ導入をご検討ください。

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