ホットペッパービューティーは、美容室を探す際の最もメジャーな手段の一つです。しかし、「本当に掲載する必要があるのか?」と疑問を感じる人もいるでしょう。
そこで本記事では、ホットペッパービューティーへの掲載について、掲載しない美容室が意外と多いという事実や、あえて掲載しない理由とそのメリット・デメリットを解説します。
※弊社はホットペッパービューティーの代理店ではありません。あらかじめご了承ください。
目次
ホットペッパービューティーは使わないほうがいい?

ホットペッパービューティーを使うべきかどうかは、美容室の現在の状況や目指す戦略によって異なります。
ここでは、使ったほうがいい美容室と使わないほうがいい美容室、それぞれの特徴を紹介します。
なお、ホットペッパービューティーが多くのサロンに選ばれている理由については、下記の記事で紹介しています。
使ったほうがいい美容室
ホットペッパービューティーの利用を検討すべき美容室は、主に以下のようなケースです。
- 新規のお客様の集客に今すぐ力を入れたい場合
- オープンしたばかりで知名度を上げたい場合
- クーポン発行や、一時的な値下げに抵抗がない場合 など
新規限定クーポンの発行などで来店のハードルを下げ、多くのお客様に自店を知ってもらう機会を作ることができるでしょう。
使わないほうがいい美容室
一方で、下記に該当する美容室の場合は、ホットペッパービューティーへの掲載をあまりおすすめできません。
- リピーターのお客様を充分に獲得できている場合
- 客単価の維持・向上を目指したい場合 など
特に、自店の価格設定やブランドイメージを守りたい美容室には向かない可能性があります。
なお、ホットペッパービューティー利用者がやめたいと思う理由を知っておくことも、掲載の判断に役立ちます。どのような理由でやめたいと思われるかについては、下記の記事を参考にしてください。
ホットペッパービューティーに載せていない美容室も多い

ホットペッパービューティーは知名度が高く、新規顧客獲得に役立つサイトです。しかし、実際は掲載していないサロンも多く「過去には掲載していたけど載せるのをやめた」というサロンも存在します。
ここでは、具体的にどのぐらいのサロンが掲載しているのかを見ていきましょう。
なお、ホットペッパービューティー自体の評判については、下記の記事を参考にしてください。
ホットペッパーに掲載されている美容室は全国の約1/4
全国にある美容室は、いまやコンビニより多いと言われており、令和5年時点で約27.4万店舗の美容室が存在しています。しかし、ホットペッパービューティーに掲載されている美容室の数は約6.4万店舗。(2025年4月時点)なんと全国にある美容室のうち、約4分の1しか掲載されていないのです。
「それだけの数しか掲載されていないの?」と意外に思われるかもしれませんが、これはリクルートが長い年月をかけて宣伝してきた効果が大きく現れています。
多数の広告を打ち出し、ユーザーに「どこの美容室もホットペッパーで探せる」という意識付けができているととらえることもできます。
美容室経営者は「掲載しないのは自分のサロンだけでは?」と不安に思う必要はありません。むしろ掲載しているのは全国の美容室のうち限られた数であるというのが、正しい認識です。
引用元
【公式】ホットペッパービューティー、サロンボードの掲載・料金・申込
厚生労働省|令和5年度衛生行政報告例の概況3 生活衛生関係
ホットペッパービューティーに載せない美容室もある理由

意外とホットペッパービューティーに掲載していないサロンが多いことが分かったところで、なぜホットペッパービューティーに載せないのかという理由を紹介していきます。
大きな理由としては、広告費の負担やリクルートに売り上げの数%を支払う義務がある部分がネックとなるからでしょう。
ほかにも、サロンの戦略として載せないというケースも存在します。
掲載費の負担が大きい
ホットペッパービューティーにサロンを掲載しようと思うと、広告費を支払う必要があります。
しかし有名サロンは、月に50万円ほど掲載費用を支払っているといわれています。50万円というと、決して安い金額ではありませんね。
50万円まではいかずとも月に10万円の費用だったとしても、一人経営や家族経営のサロンにあたえる影響は大きいと考えられます。掲載中は固定費を毎月支払うことになるため、工夫して節約するということもできません。
実は、サロンの表示順位は支払う広告費によって決まっているのです。
せっかく掲載しても見つけてもらえなければ意味がないので、低価格で掲載してもその効果は限定的となるかもしれません。
ネット予約の売り上げの2%が取られてしまう
ホットペッパービューティーに掲載すると、ネット予約の売り上げの2%がリクルートに入ります。
電話で直接サロンへ連絡をして予約を取り施術をすれば、すべての売り上げがサロンへ入るところを、ホットペッパービューティー経由での予約になると、2%をリクルートに支払う仕組みとなっているのです。
常連のお客様が、予約方法を電話からホットペッパービューティー経由に変えた場合でも、売り上げの2%をリクルートに支払うため、サロンにとっては大きな負担となるでしょう。
ホットペッパービューティーを経由したネット予約の売り上げすべてから2%ずつ取られてしまうとなると、広告費とあわせて毎月の経費も大きなものになります。
サロンを予約するお客様にとっては、ネットで簡単に予約できるというのは便利ですが、サロンにとっては望ましくありません。そのため、ホットペッパービューティーには掲載せず、LINEやInstagramのDM、自社ホームページなどから直接予約してもらうようにしているというサロンも少なくないのです。
無断キャンセルが多い傾向にある
ホットペッパービューティーは、ネットから簡単に予約できるという利便性がある一方、無断でキャンセルされることも多くあるようです。
とくに無断キャンセルは新規客に多いとされており、無断キャンセル後に再度ネットから別日で予約申し込みをするというようなケースもあるようです。
無断キャンセルをされると立っていたはずの売り上げが無くなるばかりか、他のお客様の予約が取れない状態になることもあるので、美容室にとっては大きなロスになります。無断でキャンセルされたことによる、精神的なストレスも感じるでしょう。
このような事態を避けるために、無断キャンセルが増える傾向にあるホットペッパービューティーには、あえて載せないという選択をするサロンも多くあります。
また、ホットペッパービューティーはお得なクーポンが発行されており、多くが新規限定で利用可能です。そうすると、クーポンで安く利用することを目的として、美容室を転々としているお客様がいることも考えられます。
予約の名前が明らかにおかしかったり、不当な割引を要求されたりすることがないとは言い切れず、対応に困ってしまうこともあるかもしれません。
ほんの一部に限られることですが、ホットペッパービューティーを利用すると、こういったトラブルや無断キャンセルなどが起こりやすいのも事実です。
価格競争に巻き込まれるケースがある
ホットペッパービューティーには数多くの美容室が掲載されており、お客様は簡単にメニューの内容や価格を比較できます。そのため、自店を選んでもらうために、価格を安く設定したり大幅な割引クーポンを発行したりせざるを得ない状況になることがあります。
リピート率が低い
ホットペッパービューティーを利用するお客様のなかには、新規クーポンの利用を目的としている人も少なくありません。そういったお客様は初回限定の割引を使って美容室を転々とするため、リピートにつながりにくい傾向があります。
載せないことが集客につながるケースもある
実はお客様のなかには「ホットペッパーに載っていないお店だから興味がわいて来店した」という方もいます。
実際、ホットペッパービューティーに掲載していない美容室の方がはるかに多いとはいえ、お客様は「美容室はホットペッパービューティーで探す=どこでも掲載されている」と無意識に思っている方が多いです。
だからこそ、ホットペッパービューティーに載っていないお店を見つけると、逆に興味をもってもらえるのでしょう。また、「自分が通っている美容室がホットペッパーに載っていたら悲しく感じる」という意見を持つ方もいるようです。
ホットペッパービューティーは簡単に美容室が探せる一方、クーポンやキャンペーンで割安さを大きく打ち出しています。
しかし、こだわりのサロンを見つけたお客様は、価格の安さで通っているわけではなく、技術力の高さやなりたいイメージにしてもらえるからという思いで通っているでしょう。
考え方はさまざまですが、安さで選んでいないからこそ、割安さを打ち出しているホットペッパービューティーに掲載しているのを見ると、悲しい思いを抱くのかもしれません。
サロンの雰囲気や客層にもよりますが、隠れ家的なサロンであればあるほど「自分だけが知っているお店」というイメージを守るためにも、載せない美容室も多いでしょう。
ホットペッパービューティーに載せないメリット

ホットペッパービューティーに掲載しないことで得られるメリットも存在します。ここでは具体的なメリットについて見ていきましょう。
広告費の削減につながる
ホットペッパービューティーへの掲載料がどのくらいの負担になるかは店舗の規模や経営状況によって異なりますが、掲載をやめたことで広告費削減や利益改善につながるケースも存在します。
削減した費用を、自社のホームページやSNSの整備・運用など、よりリピーターの獲得につながりやすい集客手段の強化に回すこともできるでしょう。
客単価が上がる
ホットペッパービューティーではクーポンを発行し、通常よりも低価格でお客様へ施術を提供することになります。そうすると、一人当たりの客単価が落ちてしまうこともあるでしょう。
ホットペッパービューティーに掲載せず、たとえ新規客であったとしても一律の料金で対応することで客単価が上がり、少ない客数でも売り上げを立てられます。
また、美容師としての確かな技術力の提供にもつながるでしょう。
多くの美容師は、お客様へ提供するカットやカラーなどの施術と、その技術に対して報酬が支払われていると認識しています。技術力を習得するためには長い年月がかかり、たくさんの努力が必要です。
身につけた技術力に対しては正当な報酬を払ってもらうのが望ましいものの、クーポンやキャンペーンなどで価格が安くなってしまうと、費やした時間や努力に見合わないものとなってしまうかもしれません。
もちろん価格に関わらず、常に最大の技術力を提供することが大切ですが、正規の料金を支払ってもらい客単価が上がることで、さらなるサービスの向上につながることもあるでしょう。
リピート率が上がる
ホットペッパービューティーへ掲載しないことで、リピート率が上がるというメリットもあります。ホットペッパービューティーでは、新規客の来店ハードルを下げるために「新規限定クーポン」というのを、ほとんどの店舗で発行しています。
お客様としてはお得なので利用しますが、2回目からは利用できないため、またお得に美容室を利用しようと、今度は違うお店の新規限定クーポンを使うわけです。
こうして新規限定クーポンを利用して美容室を利用しているお客様の場合、リピーターになってくれる確率が低く、サロンに顧客が定着しません。
しかし、初めから正規料金に納得して訪れてくれるお客様は、割引を目的としていません。
それよりも技術力の高さやサロン自体に興味を持つことで来店してくれるので、リピーター率も高くなります。
コアなファンになってもらえると、こちらから提案しなくても次回の予約を取ってくれたり物販を購入してくれたりと、嬉しい循環も生まれるでしょう。
自分のサロンの強みをしっかりと把握して発信することで、そこに共感するお客様だけが集まってくれるはずです。
そうすると自然に「来て欲しいお客様だけに来店してもらえる」状態になり、ストレスがない環境が実現するとも言えるでしょう。
ホットペッパービューティーに載せないデメリット

続いては、ホットペッパービューティーにサロンを載せないときに起こる、デメリットについて紹介します。
メリットがあればもちろんデメリットがあり、両方をきちんと把握するのが大切です。メリットとデメリットを比較検討した上で、より最善の選択をしましょう。
新規のお客様が減る可能性がある
ホットペッパービューティーは非常に有名なサイトなので、掲載しないことで新規客が減るのは避けられないでしょう。SEO対策を行ってGoogle検索の上位に表示するよう整えていても、現状はまずはホットペッパービューティーより上位に表示するには至難の業です。
どうしても新規客を獲得したい場合は、広告費が安めに設定されているプランで契約すると、掲載順位が落ちたとしても載せないよりは新規集客に役立つでしょう。
また、サロンを立ち上げたばかりで知名度をあげたいときや、成長途中のスタイリストの育成をしたい場合なども、新規客の集客に役立ちます。
しかし、新規の客数が減っても一人当たりの客単価が上がっていれば、サロン全体の利益は変わらない可能性が高くなります。
新規客が減るというのはサロンにとって大きな影響を与えますが、ホットペッパービューティー以外にも集客する方法はありますし、あまり大きなデメリットとして捉える必要はないでしょう。
予約環境を整える必要がある
ホットペッパービューティーにサロンの掲載をすると、専用の予約システムを利用できます。載せていない場合、もしくは掲載をやめる予定がある場合は、お客様がネットから予約できるようネット予約システムを導入しましょう。
もちろん必須ではないので、電話番号を公開して電話予約のみを受け付けることもできますが、ネットがこれほど普及した現在では、あまり現実的な方法ではありません。
また、電話での予約受付は営業時間外には予約を受け付けられず、取りこぼしにつながる可能性もあります。ネットなら24時間365日受け付けられるので、機会損失を防げるでしょう。
そのため、ホットペッパービューティーにサロンを掲載しない場合は、予約管理システムの導入やSNSの活用により、ネットから予約できる環境を整える必要があります。
美容室の予約環境整備なら「リザービア」
美容サロンの予約環境を整えるなら、予約管理システム「リザービア」がおすすめです。LINEやGoogle経由の予約を受け付けられるほか、他のポータルサイトとの連携にも対応しているため、複数の予約経路を一元管理できます。
そのため、予約管理の効率化を実現し、クーポンサイトに依存しない集客・予約管理体制の構築に役立つでしょう。
ホットペッパービューティーへの掲載についてのよくある質問

ここでは、ホットペッパービューティーへの掲載について、よくある質問とその回答を紹介します。
Q.ホットペッパービューティー以外にどんな集客方法があるの?
ホットペッパービューティー以外にも、効果的な集客方法は数多く存在します。とくにおすすめの手段は、以下の3つです。
- Googleビジネスプロフィール:Google検索やGoogleマップで「地域名+美容室」で検索された際の結果に表示させ、そこから予約できるよう設定する。
- SNS(Instagram、LINEなど):ビフォーアフター写真や動画などで技術の視覚的なアピールや、クーポンの配布などに活用できる。
- 自社ホームページ(公式サイト):SNSに載せきれないサロンのこだわりや魅力を最大限に伝えたり、メニューの詳細を掲載したりする。
なお、ホットペッパービューティーに依存しない集客方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。
Q.ホットペッパービューティーの掲載はすぐにやめられる?
原則として、ホットペッパービューティーの掲載は契約期間中はやめることはできません。
最もスムーズな掲載終了の方法は、契約更新のタイミングで更新しない旨を伝えることです。ただし、閉店や廃業など特別な事情がある場合は、営業担当者などに相談しましょう。
ホットペッパービューティーの掲載中止についての詳細は、下記の記事で解説しています。
自店の状況をよく見て掲載の継続を判断しよう

ホットペッパービューティーへの掲載には、新規顧客獲得というメリットがある一方で、広告費の負担や価格競争、リピート率の低さといったデメリットも存在します。
掲載していないからといって、必ずしも集客に困るわけではありません。重要なのは、自店の運営方針や現在の状況に合わせて掲載を判断することです。
現在掲載中の場合も、惰性で継続するのではなく、定期的に費用対効果を見直すことをおすすめします。
状況に応じて掲載の継続や中止を判断し、自店にとって最適な集客方法を構築していきましょう。
