美容室の面貸し経営で売上は上がる?相場や契約方法について紹介

美容室の面貸し経営で売上が上がる?相場や契約方法について紹介
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厚生労働省が公表した令和2年度衛生行政報告例の概況によると、美容所の数は約26万施設で過去最高記録を更新、美容業界の競争率は激しさを増しています。競争を生き抜くためには、新規顧客の獲得が重要になります。

しかし、美容室の営業時間には限りがあり、新規顧客を獲得するのは難しいことでしょう。そこで、問題を解決するために、「面貸し」を取り入れる美容室が増えています。面貸しとはなにか、売上向上に繋がるのか、契約システムや料金相場をご紹介します。

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面貸しとはなに?

面貸しとはなに?
面貸しとは、主に美容室の営業時間内でお客さんが入らずに空いている時間や余っている席を、ほかの美容師へ貸すことをいいます。

貸す相手は、フリーランスとして活動している美容師が一般的です。利用料は時間制や売上から〇%など美容室によって異なります。面貸しは、空き時間やスペースを有効活用する手段の1つとして取り入れるべき契約でしょう。

業務委託との違い

正社員ではないほかの人と契約することから、業務委託契約と混同してしまう人がいます。両者の違いは、売上と顧客の点で異なります。

  顧客 売上
面貸し 契約相手が用意 相手の美容師に帰属
業務委託 美容室が用意 美容室側に帰属

面貸し契約は、あくまで場所のみを提供しているため契約者との雇用関係がありません。そのため、業務はお互い別々で場所のみが共有されている状態です。美容室側は相手から利用料を受け取ることができます。

面貸し契約の料金

面貸し契約の料金
面貸しで注意するべきポイントは、料金に関する取り決めです。面貸し契約では大きく「歩合制」と「時間制」に分かれます。

歩合制は、相手の売上から一定の割合で料金をもらうことです。例えば、30%で契約して相手の1日の売上が30,000円の場合、もらう金額は9,000円になります。

時間制は、1時間あたりのレンタル料金を決める契約になるため固定金額がもらえます。どちらの契約を採用するかは、状況により異なるため判断が必要です。

面貸し経営メリット3つ

面貸し経営メリット3つ
面貸し経営には主に3つのメリットがあります。

  • 集客
  • 時間の有効活用
  • 税、社会保険の負担軽減

面貸しは、総じて売上アップに繋がる可能性を秘めています。どのメリットも美容室経営には大切な要素になりますので、詳細を読んでください。

集客ができる

自社で広告を出したり、大手予約サイトへ登録したりと、あらゆる集客法を用いているものの効果が実感できない美容室経営者は多いかもしれません。しかし、ほかの美容室が自分の美容室を紹介してほしいと、切望したことはありませんか。

面貸しを用いることで、相手の顧客を自分の美容室へ招くことができます。例えば、自社で整髪料を販売しているのであれば、訪れた顧客に商品をアピールすることが可能です。また、美容室内に広告を貼り宣伝することで、次はあなたの美容室を利用するかもしれません。

顧客に認知してもらうために、お店へ招くことは大切です。

美容室をフル稼働することで時間を有効活用できる

美容室の売上は、自社商品をネットで販売していない以上、営業時間内でしか生み出すことができません。限られた時間で少しでも売上を伸ばすには、稼働時間を増やす必要があります。

しかし、稼働時間を増やすといったものの現実問題として、お客さんが集まらないことに直面することでしょう。その問題は、ほかの人に頼ることで解決することができます。

空き時間やスペースを貸すことで時間を有効活用します。そうすることで稼働時間は増え、美容室の売上を伸ばすことができます。

税負担や社会保険料の負担を抑えられる

面貸しは「外注費」として処理されるため、美容室側の源泉徴収義務がありません。また、外注費は仕入れとみなされるため、消費税が減ります。さらに、契約書との雇用関係がないため、社会保険料の一部を支払う必要はありません。


契約内容所得区分源泉徴収義務消費税社会保険の負担

  契約内容 所得区分 源泉徴収義務 消費税 社会保険の負担
外注 請負契約 事業所得 なし 対象 なし
給料 雇用契約 給与所得 あり 対象外 あり

面貸し契約は税金・社会保険料の負担が抑えられるため、美容室の負担を減らすメリットが十分にあります。美容室の売上を伸ばすために検討してみるといいでしょう。

面貸し経営のデメリット3つ

面貸し経営のデメリット3つ
面貸しは、売上アップのために十分な役割を果たしてくれるでしょう。その一方で、他人と契約して場所を提供するためデメリットも存在します。主なデメリット3つを紹介します。

  • 書類の準備
  • 美容室内のトラブル
  • 環境リスク

おもに、契約書と場所のトラブルが考えられます。各デメリットの詳細をご紹介していきます。

書類準備に時間がかかる

面貸しは契約を交わした上で行うものであるため、書類の準備や契約内容を考えるのに時間を要します。書類が必要な理由は、相手と契約する際に用いることのほかに、労働基準監督署や税務署に対して、請負契約であることを証明しなければいけないからです。

もしも、請負契約でないと判断されれば、追加で税金を納めることになってしまいます。そうならないためにも書類を準備する時間が必要です。契約書の作成が苦手な場合は、弁護士に任せるといいでしょう。

トラブルに巻き込まれる可能性がある

美容業界は、「縮毛矯正で髪が傷んだ」「カラーが違う」などお客様とのトラブルが多い業界です。面貸しは場所を提供しているのみであるため、契約相手と顧客のトラブルには介入しません。しかし、美容室のイメージが悪くなる可能性があります。

そのほかにも、美容室の器具や顧客情報が盗まれるといったトラブルが生じる可能性も少なからずあります。面貸しは細心の注意を払ってください。

社内環境に問題が生じるリスクがある

美容室は、お客様と対話をする場所であり、従業員同士のコミュニケーションが大切な場でもあります。もしも、契約者がトラブルをよく引き起こす人であった場合、従業員はストレスを感じるかもしれません。

ストレスがある状態で仕事をすることは、美容室にとって良くありません。面貸し契約をする際は、相手がどういった人物であるかを知らなければいけません。しかし、契約時に相手のことを知るのは実際難しいでしょう。

そのため、ある程度のリスクを承知の上で面貸しをする必要があります。

面貸し料金の相場

面貸し料金の相場
面貸しの料金は、時間制であれば1時間あたり1,500円~2,000円、歩合制であれば売上の30%~50%が相場といわれています。時間制は固定金額のため、おおよその収益を予測することができます。しかし、歩合制は相手の美容師が設定しているカット料金や入客数により収益が異なるため、予測が難しいです。

どちらを採用するかは、美容室の収支バランスを基に考えるといいでしょう。他の美容室の形態が知りたい場合は、求人サイトなどで参考にすることをおすすめします。

美容室の面貸し契約について

美容室の面貸し契約について
面貸しは、時間を有効活用するための手段として検討するべきものです。今後、美容室の売上を伸ばすために、フリーランス美容師と契約を結びたいと考えている経営者もいることでしょう。

前向きに考えている経営者のために、面貸し契約の種類と契約時に気をつけるポイントについて紹介します。

面貸し契約の種類

面貸しには、場所の提供と自身の顧客のカットを依頼する「業務委託型」と、場所のみを提供してそれ以外の業務は相手の美容師がおこなう「ミラーレンタル型」の2種類にわかれます。

顧客数と従業員数のバランスや営業時間内の空きなど美容室によりさまざまなため、自身の美容室に合った面貸しを採用するといいでしょう。

業務委託型

業務委託側は、従業員の補充として大きなメリットがあります。正社員として働いてもらうと、固定費がかかります。一方、業務委託は必要なときに人員を入れることができるため固定費でなく、変動費になります。

面貸し経営メリットで紹介したように、業務委託は社会保険料の負担がなく、残業代も発生しないため管理コストを削減することができます。

報酬については、日当や最低勤務数を設けて支払うなど、美容室の自由に決めることができます。しかし、自由過ぎると契約してくれる美容師が減る可能性があるため、求人情報を参考にするといいでしょう。

ミラーレンタル型

求人情報を見ると、面貸しと記載している美容室の多くは、「ミラーレンタル型」を採用しています。場所のみを美容師へ提供して、ほかの業務すべてを契約者の美容師が行います。場所提供のみといいましたが、シャンプーなどの消耗品は最低限の保証をしなければいけません。

業務委託同様に雇用関係がないため、社会保険料や残業代の負担がありません。人員の確保よりも時間の有効活用をしたい経営者は、ミラーレンタル型の面貸し契約がおすすめでしょう。

契約時に気を付けるポイント

業務委託型やミラーレンタル型の契約は美容室側が決めるため、自由度が高くなっています。また、美容室経営者のなかには知り合いだからという理由で、口頭で契約をするケースも少なくありません。

後のトラブル防止や税務署から指摘を受けても大丈夫なように、書面化や雇用の区別に注意して面貸し契約をしておきましょう。特に気をつけておくべきポイントを2つ紹介します。

トラブルを防ぐために書面化する

面貸し以外の契約でも同じことですが、書面化は絶対にしておかなければいけません。お互いよく話し合い、合意した証明として契約書が必要です。

特に報酬に関する項目は詳細に記載しておくべきでしょう。中小企業庁が公表した、「フリーランスの取引実態と課題」では、トラブル原因の大半が報酬に関するものでした。また、口頭による契約を締結した人数が213人中、約100人もいました。

双方揉めないように書面を作成しておきましょう。

雇用を区別する

面貸し契約に雇用関係はありません。そのため、契約時には雇用関係がないことがわかるように詳細を明記しておかなければいけません。例えば、契約区分に請負契約であることや、残業代がないことを記載しましょう。

雇用の区別をしないといけない理由は、契約者とのトラブル防止に加えて、税務署から指摘を受けた時に雇用関係ではなく請負契約である証明ができるからです。契約締結時は区別をハッキリしておきましょう。

早見表:契約書の記載項目

契約書を作成する際に必要な項目をまとめておきます。

各種項目内容

業務内容 業務の範囲を指定
契約期間 年契約もしくは月契約、1日であれば月日明記
報酬 時間制、歩合であれば細かく記載
支払い方法 どこへ振り込むか、振込手数料の負担
更新 年もしくは月、あるいは都度契約書を交わすか
解除 禁止事項を明記
秘密保持 報酬や顧客情報、売上など

契約書を作る際に活用してください。

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面貸しはお互いの利益になる!

面貸しはお互いの利益になる!
面貸し経営は、時間を有効活用して売上を伸ばしたい美容室経営者と、個人で働きたい美容師の双方にとって非常にメリットがある手段です。美容室や美容師の増加は今後も予想され、さらに競争率が高くなります。

熾烈な美容業界で勝ち抜くために、新たな取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。

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ぜひ一度資料を確認してみてください。

引用元
令和2年度衛生行政報告例の概況|厚生労働省
フリーランスの取引実態と課題|中小企業庁

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