ネイルサロンの新規開業を目指している方も多いことでしょう。開業後、スムーズに経営をおこなえるよう、よくある失敗例と対策方法を紹介します。しっかりと知識をつけ、いざという場面でも落ち着いて対策を取り、人気店に成長していきましょう。
- 指名予約を増やしたいネイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
ネイルサロン独立開業で失敗しがちな6つの理由と対策方法を解説!
では早速、新しくネイルサロンを開業する際になぜ失敗しやすいのかということと、対策について解説していきましょう。
1. 自分に合わない開業方法を選んだ|個人サロン・フランチャイズ
1つめの理由として、自分に合わない開業方法を選択していることが考えられます。ネイルサロンの開業には、大きく分けて個人サロンとフランチャイズの2種類がありますが、どちらを選ぶかが大きな分かれ道になる場合があるのです。
フランチャイズの場合に陥りがちな点については、以下の記事でも解説しています。
参考記事:
対策としては、自分の状況や環境に合うのはどちらかをしっかり見極めることでしょう。では、以下で個人サロンとフランチャイズの特徴やメリット、注意点を紹介します。
個人サロンのメリットと注意点
個人サロンは個々のつながりが強くなりやすいことが特徴です。そのため、気に入ってもらえれば信頼され、リピートしてもらいやすいでしょう。
自分の好きなように経営でき、営業時間や休業日を自由に決められるのもポイントです。本業がある、自分の理想の店を開きたい、といった方に向いているでしょう。副業としてはじめる方も多いです。
一方で、周知や集客に難航し、なかなか認知度が上がらない、顧客がつかないという状況に陥りやすくもあります。また、経営がはじめての方の場合、売り上げや経費などの管理に苦労する方も多いです。経営に必要な最低限の知識は、自分で学んで身につけましょう。
フランチャイズのメリットと注意点
フランチャイズとは、大手のネイルサロンと契約し、名前を借りて経営する方法です。すでにネームバリューがあるので集客しやすく、広告にかけるコストを削減できます。
また、経営ノウハウが出来上がっているため、経営初心者でもスムーズに営業できるのもメリットです。そのため、個人での開業に不安がある方や、リスクが少ない方法を選びたい方などに向いているでしょう。
ただし、デメリットや注意点もあります。たとえば、同じフランチャイズの他店で何らかのトラブルが発生した場合、自店の評判にも影響が出る恐れがある点や、本部の方針に沿って経営しなければならないため融通が利かない点です。
さらに、売り上げがよくても悪くても、一定の割合や金額をロイヤリティとして本部に支払わなければなりません。
2. お金の管理が苦手でやりくりできない|数値化が苦手
経営のなかでもっとも大切なのがお金です。支出としては、開業前にかかる購入物品や外装・内装費などの諸費用、家賃・光熱費などのランニングコスト、広告宣伝費、仕入れ費用などがあり、収入としては日々の売り上げがあります。
お金の管理が苦手でざっくりとしか計算できない方や、数字で現状を把握するのが苦手な方は、収入と支出のバランスなどをうまく管理できず経営が立ちいかなくなってしまうことがあるのです。
【対策】開業前|事業計画書を準備しよう
金銭管理面での失敗をなくすための対策として、まず開業前には事業計画書を作成し、お金の流れなどを前もってきちんと頭に入れておくことを提案します。
事業計画書と聞くと、金融機関で融資を受けるときに必要というイメージがあるかもしれません。
しかし、融資を受けない場合でも、ターゲット・集客戦略・収支計画など、経営やお金に関連する内容を脳で描くだけでなく文字化して把握できるため、その後の経営に役立ってくれるでしょう。
「書き方がわからない」「何を書いていいかわからない」という方も、ネイルサロンの事業計画書のテンプレートを入手できるサイトなどがあるのでぜひ作成してみてください。
【対策】開業後|経営をサポートしてくれるシステムを導入しよう
数値化や売り上げなど、ややこしい数字のデータ管理には、便利なシステムを導入するのもおすすめです。
具体的なサービスの1つとして、経営をサポートしてくれる「リザPOS」について紹介しましょう。リザPOSとは、美容系サロンに特化した予約管理システム「リザービア」が提供するPOSシステムです。
会計・清算といったレジ機能は当然のこと、売り上げ管理と予約・顧客管理がまとめておこなえるので、個人サロンでも業務の負担を軽減できます。売り上げレポートやデータ分析もお手のものです。
リザービアと連携してメッセージ送信をおこなえたり、一定期間来店していない顧客を抽出してDMを贈ることができたりと、サロンに合った集客方法を考えるのに役立ってくれるでしょう。くわしくは以下のページでチェックしてみてください。
美容サロンに特化した格安POSシステム−リザポス(旧スマレセ)
3. 経営や集客の知識が足りない|なんとなくSNSを利用している
経営や集客の知識が足りない点も、失敗しやすい理由として考えられます。売り上げの目標の立て方や達成方法もわからずただなんとなく営業しているだけでは、経営は軌道に乗らずに立ちいかなくなってしまうでしょう。
集客に有効だと考えてSNSを利用していたとしても、どうすれば集客につながるかがわからず、更新が少ない・画像の写りが悪いなど非効率な投稿をしていては、時間と労力のムダになりかねません。
【対策】ノウハウを学ぼう・SNSを積極的に活用しよう
対策としては、学ぶことが重要です。経営や集客について、できることから勉強をはじめましょう。ターゲットに刺さる投稿をする、広告費をかけてSNSで宣伝するなど、SNSを使った集客方法も学んで実践してみてください。
なお、ネイルサロンでのInstagramの活用については以下の記事でも解説しています。
参考記事:
また、集客関連のセミナーに参加する方法もおすすめです。前述したリザービアでは、システムを導入するとセミナーやイベントなどに参加でき、円滑なサロン経営や集客をフォローしています。
個人サロンで抱えがちな集客の悩みなどもサポートしますので、気軽にご相談ください。
- 指名予約を増やしたいネイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
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4. 集客力が弱い|新規が集まらない・リピート率が低い
前項にも関連しますが、新しくネイルサロンを開業するときは集客力が大切です。新規の顧客に利用してもらえない、お客様のリピート率がよくないなど、集客力が低いと安定的な売り上げにつながりません。
サロン運営においてリピーターは非常に重要な存在。リピートしてもらえないということは、サロンとして足りない点があるということを自覚し、適切な対策をおこないましょう。
【対策】開業前|ターゲットに合った立地条件でサロンを開く
開業前の段階で集客力を上げるためには、ターゲットの選定とターゲットに合わせた立地条件の店舗にすることが必須です。
ターゲットを決めるにあたり、「すべてのお客様」など広すぎるのはNG。みんなに満足してもらおうとすると、自分やスタッフの負担が増えて大変です。ある程度絞り込むことにより、ターゲットに刺さりやすいこまやかな接客ができます。
また、サロンの場所の選び方としては、そのエリアに需要があるか・ターゲットが多いか、駅から近い・車で来店しやすいなどアクセスに配慮しているかなどの条件を考慮することが必要です。
さらにくわしく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
参考記事:
【対策】開業後|満足度を下げている原因を探す・集客方法を見直す
つづいて、すでに開業しているサロンの場合。リピート率が低い点については、顧客の満足度を下げている原因を究明し、改善に努めることが必要です。
技術力の問題であれば腕を磨くよう練習を重ねる、サービスの質が悪いようであれば見直す、接客態度にも配慮するなど、一度問題を洗い出し、どうすればリピーターが増えるのか対策を練りましょう。
新規顧客が増えない点については、集客方法を見直すことが大切です。リザービアには、新規顧客やリピーター獲得を強化する豊富な機能が備わっています。
LINEと連携して予約をおこなえたり、クーポンを作成できたり、予約アプリ上で既存客から口コミ投稿をしてもらえ、ホームページに掲載できたりなど、便利な機能が満載です。機能一覧は以下からご確認いただけます。
機能一覧 – リザービア
5. ネイリストのスキル不足|お客様に満足してもらえない
サロンには問題がなくても、施術者の技術が顧客に満足してもらえるような水準に達していないという場合もあります。
顧客がSNSやホームページの画像などを見て「こんな風にしてもらいたい」と思って来店したのに、仕上がりに納得できない、イメージとは違った、という結果になってしまうと、リピートしてもらうのは難しいでしょう。
【対策】施術スキル向上に努める・資格取得を目指す
技術力に関しては、練習を積む、勉強を兼ねて他サロンに施術を受けに行く、研修やセミナーに参加するなどしてスキル向上に努めましょう。技術力をはかる指標として、資格を取得する方法もおすすめです。
資格の一例として、日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)がおこなっているネイリスト技能検定があります。1級~3級に分かれており、ネイルに関する技術や知識が身についていることを証明するために役立つ資格です。
集客や顧客への自己紹介などの際にも使えるので、日々鍛錬を重ねつつ、知識面でも学びを深めてみましょう。※1
6. ライバルの参入が多い|差別化できていない
ネイルサロン業界では、特別な資格がなくても開業できるため、競合店やライバルの参入が多いものです。他店との差別化ができずに埋もれてしまう、というパターンもよく見受けられます。ではどうすればいいのか、対策方法を以下でチェックしてみましょう。
【対策】競合店をリサーチする・自サロンの強みをアピールする
差別化を図るには、周囲の競合店のメニューや価格、雰囲気などをリサーチして、差別化できるポイントを探すことや、自サロンの強みをアピールすることが重要です。
自サロンの強みの見つけ方については、お客様に与えるベネフィット(利益・効果)の面から考えてみましょう。
ベネフィットには、商品やサービスが便利・安全であるなどの性能に関する「機能的ベネフィット」と、商品やサービスによって顧客に与える感情である「情緒的ベネフィット」があります。
ネイルサロンであれば、ネイルを美しく仕上げることによって「かわいい」「テンションが上がる」「友達や恋人に褒められる」など、顧客の情緒的ベネフィットを得やすくなります。
ターゲットが好みそうなデザインのネイルを強化する、オリジナル性を高めるなど、情緒的ベネフィットにつながる工夫を凝らしましょう。
自宅でネイルサロンを開くメリットと注意点を紹介!
ここからは、自宅でネイルサロンを開業する場合のメリットと注意点を紹介します。
自宅でネイルサロンを開くメリットとは?|費用が抑えられる
自宅でサロンを開く場合、店舗物件を購入したり借りたりするよりも費用を安く抑えられます。また、本業としてフルタイムで働くだけでなく、副業として好きな時間だけ営業するなどライフスタイルに合わせて働くことができるのも魅力です。
関連記事:自宅ネイルサロンで起きやすいトラブルとは? 違法な開業にならないために必要なこと
自宅でネイルサロンを開く注意点|立地によっては気づいてもらいにくい
自宅サロンの場合、家の立地によっては場所がわかりづらい、アクセスしづらいなど認知されにくいこともあります。また、情報を公開しなければ集客は難しいものですが、自宅の位置情報を公開するのに抵抗があるという方もいるかもしれません。
インターネットが普及している現代では、WEB集客を取り入れることで立地面の不利を補いやすいでしょう。ブログの活用やSNS集客については、以下のページもご参照ください。
参考記事:
参考記事:
リザービアには、SNSとの連携予約機能があります。LINE連携予約は若めの年齢層に合わせて集客しやすく、インスタ連携予約はネイルの施術例画像で引き寄せた興味を予約につなげやすくなるなどの利点があり、SNSの活用方法に困っているサロンにもおすすめです。
開業で失敗しがちな理由は対策できる! 安定した経営を目指そう
ネイルサロンの開業において、失敗しやすい6つの理由と対策についてお伝えしました。苦手分野を理解し、対策を取って安定した経営を目指しましょう。
なお、リザービアでは、紹介した機能のほかにも経営をサポートするさまざまなサービスを提供しているのでぜひ導入をご検討ください。
参考:
※1:日本ネイリスト検定試験センター