マツエクサロンの経営はおすすめ?市場動向や開業で失敗する人の特徴も解説

マツエクサロンの経営はおすすめ?市場動向や開業で失敗する人の特徴も解説
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起業してお店をオープンしようと考えている方の中には、マツエクサロンをオープンしようと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

マツエクは女性を中心に一定の需要が見込めるサービスですが、事業として手がけるとなると、利益率はどうなのか、店舗の運営を継続するためにはどのようなポイントが重要なのかなどは、気になるところでしょう。

本記事では、マツエクサロンを経営するための条件やマツエクサロンの経営に失敗してしまう方の特徴、マツエクサロンを開業するための手順などについて説明します。

マツエクサロンの経営は利益率が高くておすすめ

マツエクサロンの市場動向

マツエクサロンの経営がおすすめな大きな理由のひとつは、利益率の高さです。
商売や事業をする以上、いかに利益をあげられるかは非常に重要なポイントですが、マツエクに必要な商材は非常に原価が安いため、利益をあげやすいです。

マツエク1回あたりどれくらいの料金を取るかはサロンによって異なりますが、1回の施術にかかる費用は消耗品だけで考えると、100~300円程度です。
マツエクサロンのようなサービス業では、事業を行う際に原価があまり必要ないことも多いですが、その中でもマツエクサロンはとくに原価を必要としません。

その分人件費が必要にはなるものの、原価の低さのおかげで十分な利益をあげることが可能です。アイリストの技術向上によって、施術価格をさらに高めることが可能なのも、利益をあげやすいポイントです。

マツエクサロンの市場動向

リクルートライフスタイルの調査によると、マツエクサロンが続々とオープンしていた2010年代中盤は、マツエクサロンの利用率や利用経験率も右肩上がりになっていましたが、2017年後半になるとその傾向も少し落ち着いてきました。

しかし、利用者一人あたりの利用金額は増加してきており、1回あたりの利用金額は5,000円弱程度だそうです。
マツエクサロンを利用している層は20代や30代が中心で、女性の7%程度が利用しています。

この数字だけ見ると非常に少ないように思われるかもしれませんが、以前から「女性の社会進出」のことはずっと言われ続けてきており、社会に出て働いている女性の数はどんどん増え続けてきています。

そういった女性が今後より増えていくと仮定すると、身だしなみの一環としてマツエクサロンを利用しようと考える女性が増えることも十分考えられます。
また、マツエクは1回施術を受ければ1ヵ月弱ほどは効果が持続しますが、これは共働きなどで朝の時間に余裕がない方にとっては、非常にありがたいです。

こういった様々な要因から、マツエクサロンを利用する方は女性を中心に再び少しずつ増えていく傾向にあると推測されるので、市場としては伸び代が期待できると考えられます。

マツエクサロンで失敗してしまう方の特徴

マツエクサロンで失敗してしまう方の特徴

マツエクサロン自体は伸び代のある業態ではありますが、だからと言ってオープンすれば必ず経営を成功させられるとは限りません。マツエクサロンの経営に失敗してしまう方の特徴としては、主に以下のようなことが挙げられます。

  • コミュニケーション能力が低い
  • 他店との差別化をうまく行えない
  • 施術の技術は高くても経営能力がない

それぞれの特徴について、説明します。

1. コミュニケーション能力が低い

マツエクサロンを経営する場合は、自身はあくまでもオーナーや経営者で施術は雇ったアイリストに任せるという場合と、自分もオーナー兼アイリストとして施術を行う場合の2通りに大きく分けられます。

自身がアイリストであることからマツエクサロンの経営に乗り出すというケースが多いので、どちらかというと後者のケースのほうがよく見られます。ただ、自分でお客様対応を行う以上、気持ちのよい接客ができなければ固定客が付かずに売上も伸び悩んでしまうでしょう。

コミュニケーション能力に自信がない方は、たとえ自分がアイリストであってもオーナーや経営者に徹して、施術は他の方に任せるのが無難かもしれません。

2. 他店との差別化をうまく行えない

マツエクサロンの数自体が少ないような地域ならともかく、マツエクサロンを経営するにあたっては、競合とお客様の奪い合いを行うことは必至です。このとき、他店との差別化がうまく行えているサロンの場合は、自然とファンや固定客が付きますが、うまく差別化を行えていなければ、弱肉強食の「弱」の側になってしまいます。
なお、差別化はサービスや技術・接客などいろいろな側面から行うことができますが、金額という観点からの差別化はあまりおすすめできません。

価格を下げれば確かにお客様をある程度確保できるかもしれませんが、利益が伸び悩むので、遅かれ早かれ経営が行き詰まることになるのは見えているからです。

3. 施術の技術は高くても経営能力がない

技術の高いネイリストが在籍しているマツエクサロンにお客様が集まることは間違いありませんが、お店を経営する以上は、技術だけでなく経営能力も兼ね備えていなければなりません。

職人のように技術の向上ばかりを追い求めてきた方は、「技術を磨きさえすればお客様が集まって経営もうまくいく」と考えがちですが、決してそんなことはないのです。
技術に対する適切な料金をいただいているか、スタッフに支払う給料は適切かといった感覚を持っていなければ、お店を長く経営し続けることは難しいです。

数字に弱いという自覚がある場合は、そういった部分をサポートしてくれるスタッフを専門に雇うとよいでしょう。

マツエクサロンを経営するための条件とは

マツエクサロンを経営するための条件とは

マツエクサロンは、お店を準備して内装を整えれば誰でも経営できるというわけではありません。
マツエクサロンを経営するためには、以下に挙げるような条件を満たす必要があります。

  • 美容師免許の取得
  • 美容所開設届出書の提出
  • 開業届の提出

それぞれについて、説明します。

1. 美容師免許の資格の取得

マツエクサロンでアイリストとして施術を行う場合は、美容師免許を取得していなければなりません。
自分は経営者であり、施術を行わないという場合は取得は必要ありませんが、アイリストとして施術もする立場なのであれば、資格を取得する必要があります。
また、マツエクを行うアイリストが2名以上在籍するサロンの場合、少なくとも1人は管理美容師免許の資格を所持していなければなりません。

自分もアイリストとして働きたいと考えており、美容師免許の資格は持っているものの、管理美容師免許の資格は持っていないという場合は、管理美容師免許の資格を持っている方を少なくとも1人採用する必要があります。

ただし、自分1人だけでお店を経営する場合は除きます。

2. 美容所開設届出書の提出

マツエクサロンを開業する場合には、お店の所在地を管轄する保健所に「美容所開設届出書」を提出しなければなりません。美容所開設届出書を提出したら、保健所の環境衛生監視員による実地検査が行われ、検査にクリアできれば「美容所確認済証」が交付されます。

この美容所確認済証の交付をもって、マツエクサロンの営業が可能になるのです。
この手続きを行わずに無許可でマツエクサロンの営業を始めると、美容師法違反で30万円以下の罰金が科されるため、美容所確登録は必ず行いましょう。

3. 開業届の提出

個人事業主としてマツエクサロンを経営する場合は、開業届の提出も必要です。
提出先はお店の所在地を管轄する税務署で、窓口に直接持っていくか郵送するかによって提出することができます。

提出期間は「個人事業主として事業を開始してから1ヵ月以内」ですが、実際にお店を始めると非常に多忙になると思いますので、なるべく早めに提出しておくのが賢明です。
こちらは美容所開設届出書とは異なり、提出していないことによる罰則はありませんが、提出することでさまざまなメリットを享受できるので、提出したほうがよいでしょう。

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マツエクサロンを開業するための手順

マツエクサロンを開業するための手順

上述したように、マツエクサロンを開業するためには美容所開設届出書および開業届の提出など、行わなければならないことが多々あります。
マツエクサロンを開業する前に行うべきことを時系列順に並べると、おおよそ以下のようになります。

  1. 開業までの計画を立てる
  2. 店舗となる物件を見つける
  3. 資金調達を行う
  4. 内外装の工事を行う
  5. 人を採用する
  6. 各種提出物などを提出する
  7. お店オープンの広告を行う

それぞれについて、説明します。

1. 開業までの計画を立てる

お店はオープンしようと思ってすぐにオープンできるものではなく、ある程度前から計画を立てて少しずつ準備を勧めていく必要があります。業態にもよりますが、お店をオープンするためには半年~1年程度の準備期間が必要なので、まずは先を見据えて計画を立てることからスタートしましょう。

2. 店舗となる物件を見つける

お店を開業するまでの手順の中でもっとも時間がかかる可能性が高いのが、店舗となる物件を見つけることです。
立地、広さ、家賃などの条件においてすべて満足できる物件は、なかなか見つかりません。

多少妥協することも考慮しつつ、物件探しにはなるべく早めから動くようにしましょう。

3. 資金調達を行う

自己資金だけで開業に必要な資金をすべてまかなえるのであれば、資金調達を行う必要はありませんが、現実的には金融機関などから融資を受けて資金調達を行うケースが大半です。
助成金や補助金などを利用できるケースも多いので、融資を中心としつつも、利用できる制度を広く検討したうえで、メリットの大きそうな方法で資金調達を行うとよいでしょう。
関連記事:サロンで使える助成金や補助金まとめ

4. 内外装の工事を行う

資金のメドが付いたら、店舗となる物件の内外装の工事を行います。
内外装の工事を行って必要な機材などを導入すれば、いよいよオープン間近という実感が湧いてくるでしょう。

なお、居抜きの物件を利用すれば、内外装工事に必要な費用や期間を抑えることができるので、費用が心もとない場合や急いでオープンしたい場合は、居抜き物件を中心に検討するとよいでしょう。

5. 人を採用する

オープンの日程が具体的に決まったら、それに合わせて人の採用を行います。オープン前に研修などを行う必要があるので、オープン日の1ヵ月程度前には、お店のスタッフ候補をあらかた決めておきたいところです。

6. 各種提出物などを提出する

先ほど触れた美容所開設届出書は、先に提出して美容所確認済証を交付しておいてもらわなければ、マツエクサロンを開業することはできません。
開業届は必ずしもお店のオープンよりも前に提出する必要はありませんが、上述したようにオープン直後は何かとばたばたして忙しいので、オープン前に提出しておいたほうがよいでしょう。

7. お店オープンの広告を行う

オープンの日が近付いてきたら、近隣の方にマツエクサロンの存在を知ってもらうために、広告を打つ必要があります。広告の方法は、チラシやタウン誌への出稿、SNSの利用などさまざまな方法があり、リーチできる層もそれぞれ若干異なります。

かかる費用も異なりますので、手元の資金と相談しつつ広告の方法を選びましょう。
関連記事:マツエクサロンの宣伝に何を使う?おすすめの広告媒体や宣伝法を伝授

事前に知っておきたい!マツエクサロンの開業前に必要な準備資金

事前に知っておきたい!マツエクサロンの開業前に必要な準備資金

マツエクサロンを開業するために必要な資金は、どのような形態でマツエクサロンを開業するかによって若干異なります。

マツエクサロンを開業する場合に考えられるのは、「自宅をサロンとして利用する」「サロン用の物件を契約してオープンする」の2つのパターンであり、前者はさらに持ち家か賃貸かに分けられます。
ただ、割合としては後者のほうが圧倒的に多いため、今回は後者の形態で必要な準備資金について説明します。

マツエクサロンの開業前に必要な資金としては、家賃・敷金・礼金・仲介手数料などを含む物件費用・内外装工事費・設備導入費・運転資金などで、それぞれ必要な金額はおおよそ以下の通りです。

物件費用:200~250万円(家賃15万円と想定)
内外装工事費:50~100万円
設備導入費:5~10万円
運転資金:150~200万円

物件の立地などにもよりますが、マツエクサロンを開業するためには400~550万円程度が必要ということが分かります。スタッフを多く雇おうと思っている場合は、運転資金としてさらに100~200万円程度多く見積もっておいたほうがよいでしょう。

これだけの資金をすべて自己資金で調達するのが難しそうな場合は、金融機関からの融資などの利用を検討する必要があります。

人気マツエクサロンを運営するためのコツ

人気マツエクサロンを運営するためのコツ

開業までこぎつけるのも一苦労ですが、そこからマツエクサロンの経営を軌道に乗せて事業を継続することには、また違った苦労があります。

マツエクサロンを継続して運営するためのコツとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 競合との差別化を図る
  • 優秀なアイリストを確保する
  • 積極的な情報発信を行う

それぞれについて、説明します。

1. 競合との差別化を図る

「マツエクサロンで失敗してしまう方の特徴」でも触れましたが、競合との差別化は利益をあげる上で必要不可欠な要素です。
他店には真似できないような高い技術、お店全体の雰囲気のよさ、かゆいところに手が届くようなメニュー構成など、競合との差別化はいろいろなところで図ることができます。

他店とは異なるポイントが強みとしてあると、その点は必ず口コミなどで広がっていくので、お客様がマツエクサロンを選ぶ際のフックのひとつとなります。ナンバーワンでもオンリーワンでもよいので、他店と明確に違うところを何かひとつ以上掲げられることが重要です。

2. 優秀なアイリストを確保する

マツエクサロンで提供されるサービスは、多少工夫する余地があるとはいえ、大枠ではほかのサロンと大きく変わるわけではありません。その中で他店との競争に勝つためには、アイリストの技術は非常に重要な要素のひとつになります。

同じような金額を支払って施術を受けるのであれば、誰だって腕がよいアイリストに担当してほしいと思うのは当然のことです。
技術面に自信のあるアイリストを中心に採用するもよし、自身がアイリストとして施術をする場合は自身の技術を磨くもよし、技術力の高さにこだわってお店の運営を行うとよいでしょう。

3. 積極的な情報発信を行う

新しくマツエクサロンを開拓する場合、新規のお店に飛び込みで入るようなケースもあるかもしれませんが、大半はSNSなどで情報をチェックしたうえで、利用するサロンを決めるでしょう。そのため、SNSなどで積極的に情報発信を行っているサロンのほうが、新規のお客様を取りこみやすいことは間違いありません。

SNSで情報発信をすることは、マツエクサロンを探している方の目に留まりやすくなると同時に、サロンの技術や雰囲気を感じてもらうためにも重要です。
実際にお店に足を運ぶ前にどのようなサロンかが分かっているほうが、お客様の不安感も少なくなります。
今の時代は、SNSを積極的に活用することがお店をうまく運営するために必要不可欠と言っても、過言ではありません。

マツエクサロンの予約を増やす!予約システムを導入するメリット

マツエクサロンの予約を増やす!予約システムを導入するメリット

マツエクサロンの利用者を増やすためには、お店の予約をするための方法がいくつもあることが重要です。
たとえば、お店への予約方法が電話のみの場合、電話をかけても話し中で予約が取れずに、後でもう一回かけようと思っているうちに予約のことを忘れるというようなことが起きてしまう可能性があります。

こういったことを避けるためには、お客様が普段利用しているサービスからシームレスに予約に移行できるシステムを、導入する必要があります。
リザービアでは「LINE連携予約」「インスタグラム連携予約」「Googleマップ予約システム」という予約システムによって、見込み客を逃がさず確保することが可能です。

それぞれの予約システムについて、以下で詳しく説明します。

1. LINE連携予約

LINE連携予約を利用すれば、店舗で運用しているLINEの公式アカウントとリザービアの連携が可能になります。
若い世代を中心に、非常に高い普及率を誇るLINEでお店の予約ができるというのは、非常に便利です。

LINEで予約完了通知を受け取ることができますし、予約忘れ防止のリマインダーも自動でLINEに届くので、お客様が予約を忘れてすっぽかしてしまうといった事態も、回避しやすくなります。

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  • LINEを予約アプリとして使いたい
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  • リピート率を上げたい
  • 予約は一元管化したい


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2. インスタグラム連携予約

インスタグラム連携予約を利用すれば、インスタグラムに投稿された施術例などを見て「いいなぁ」と思ってくれたお客様を、そのまま予約システムに誘導することが可能です。また、インスタグラムに投稿する際に用いるハッシュタグと、リザービアであらかじめ作成しておいた予約メニューとを、自動で紐付けることもできます。

ハッシュタグ付きの投稿を気に入ってくれた方を、逃がすことなく予約の手続きへと誘導できる設計になっています。
お店の情報発信・アピールを行うとともに予約まで行うことができるので、非常に効率のよい予約システムです。

3. Googleマップ予約システム

Googleマップ予約システムを利用すれば、Googleでサロンを検索した際に表示されるGoogleマップの下に、「オンラインで予約」というボタンを表示させることができます。

サロンの情報を調べようとしている方をそのまま予約システムに誘導できるので、見込み客を取りこぼしてしまう可能性が低いですし、お客様にとってストレスが少ないこともメリットです。
また、クーポンサイトよりも上位に表示されることも重要で、サロン名の検索からクーポンサイトに流入してしまうと、近隣のサロンにお客様が流れてしまうことも考えられます。
自サロンの予約へと直接的に誘導できる形式は、非常に高い効果が期待できるでしょう。

まとめ:マツエクサロンの開業に向けて計画的に準備を進めよう

マツエクサロンは今後も常に一定の需要が見込める業態なので、これから新たに参入しても十分勝算が見込めます。

実際に開業するためには、事前にしっかりと計画を立てたうえで、店舗物件を選んだり資金調達をしたりといったさまざまな準備を行う必要があります。
サービス内容や技術力などで他店との差別化を図って、長く続けられるサロンにすることを意識しましょう。

見込み客を逃がさないように、LINE連携予約やインスタグラム連携予約といった、各種サービスからシームレスに予約システムへと移行できるサービスも充実している、リザービアを利用するのもおすすめです。

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