美容サロンを経営している人のなかには、集客が上手くいっていないと悩んでいる人も多いでしょう。
そこで本記事では、美容サロンの集客が上手くいかない理由とともに、集客を成功させるコツと効果的な集客方法を紹介します。
まずは資料をご覧ください
目次
エステサロンの集客が上手くいかない理由
すでに開業したエステサロンにおいて、技術的には問題がないのに集客が思うようにいかないという話は、実はよく聞かれます。
集客を成功させ、新規・リピーターの増加を目指すには、なぜ難航してしまうのか理由を知っておくことが大切です。ここでは6つの理由を確認していきましょう。
なお、新規に開業する場合の集客については、下記の記事をご覧ください。
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1.お客様とのコミュニケーションに問題がある
1つ目の理由は、お客様への対応に問題があるケースです。専門用語を使いすぎたり、写真などの視覚的な情報もないまま言葉だけでカウンセリングをしたりすると、お客様は理解できず困ってしまいます。
また、敬語を使わない・接客態度がよくないなどによって、お客様に不快感を与えることも。お客様にとって気持ちのよい接客とはどんなものか、普段の状況を見直し、必要に応じて改善することが大切です。
2.ターゲットが明確になっていない
2つ目の理由は、ターゲット設定があいまいなまま、サロンを運営しているケースです。
施術メニューや価格設定が誰に向けたものか明確になっていなければ、それを誰に向けて販売するかも明確ではないため、集客方法も定まりません。
たとえば、メインターゲットが社会人か学生か、それとも主婦層なのかによって、求められる施術メニュー・適切な価格帯・営業時間が変わってくるでしょう。
ターゲットをあいまいなまま、幅広い層に応えようとすると、結局誰にも届かない中途半端なサービスになってしまう可能性があります。
3.競合サロンと差別化できていない
3つ目は、ライバル店との差別化です。周囲に競合サロンがある場合、自店ならではの強みがないとなかなかお客様の目に留まりにくい結果に。
「低刺激で肌にやさしいオーガニックコスメを使用」「駐車場完備で車でも来店しやすい」など、自店が持つ独自のポイントをアピールし、他店との差別化を図りましょう。
4.リピーターを増やせていない
4つ目は、リピーターを増やせていない場合です。集客では、新規顧客の獲得ばかりを重視してしまいがち。しかし、初めてのお客様を手厚く迎える一方で、リピーターへの対応をおろそかにしていると、せっかく継続して通ってくれているお客様が不満を感じることもあるでしょう。
エステサロンの経営を安定させるには、定期的に来店するリピーターの存在が欠かせません。一度来店したお客様が「また来たい」と思うようなサービスや特典を提供する仕組み作りが重要です。
5.ターゲットに合った集客を行えていない
5つ目は、自店に合わない形で集客を行っているケースです。
たとえば、20〜30代の女性をターゲットにしているのに、集客方法がチラシ配布だけに頼っていては、効果は出にくいでしょう。一方で、シニア層をメインターゲットにしているのに、TikTokやInstagramなどのSNSでだけで情報発信していても届きづらいです。
また、集客効果の高いツールでも、予算に見合わない高額な費用が発生すると、継続が難しくなります。
6.クーポンを上手く活用できていない
6つ目はクーポンなどの活用が上手く行われていないケースです。新規・リピーターの来店促進のために、「1万円オフクーポン」や「初回無料クーポン」といったクーポンを発行するエステサロンが少なくありません。
しかしこの方法では、金銭的余裕のないユーザーも取り込む形となり、結局はリピートにつながらないといった可能性も。
このような場合は初回来店に力を入れるのではなく、「ポイントをすべて貯めた際に3万円オフ」「5回目以降の施術は20%オフ」のように、リピートのきっかけにつながる内容に工夫するのがおすすめです。
集客を成功させる5つのコツ
ここからは、エステサロンの集客を成功させるコツを見ていきましょう。
1.他店との差別化を図る
前述したように、エステサロンでは競合との差別化が重要です。自店のオリジナルの魅力をアピールしなければ、なかなかお客様から選んでもらえません。メニューの内容や使用している機器など、他店が勝てないような独自の強みを打ち出しましょう。
2.ターゲットを明確にする
エステサロンには、フェイシャルや脱毛などさまざまなジャンルがあります。そのため、いろいろなメニューを取り入れて、多くのお客様を呼び込みたい気持ちもあるでしょう。
しかし、ターゲットを明確に定めることも大切です。具体的なペルソナ(ターゲットにしたい架空の人物像)を設定すると、効果的な集客方法も選びやすくなります。
ペルソナは、以下の内容をもとに設定します。
- 性別や年齢
- 職業
- 悩み
- 経済状況
- 家族構成
ペルソナをもとに明確にしたターゲットと自店の強みを掛け合わせることで、集客につながりやすくなるでしょう。
3. 適正価格かを見直す
出店しているエリアの相場よりも高すぎれば客足が遠のき、安すぎると利益が出ないため経営が厳しくなります。そのため、長く安定してサロン運営を続けるためには、適切な価格設定が重要です。
サロンの運営にかかるコストを正確に把握した上で、お客様が求める価値に見合った価格を設定する必要があります。
また、定期的に価格の見直しを行い、コスト変動などに柔軟に対応しましょう。
4. リピーターを獲得する
サロンを安定して運営するためには、リピーターはなくてはならない存在です。そのため、下記のような方法でリピーターになることによるメリットをお客様に提供することが大切です。
- ポイントカードの発行
- 誕生日特典のプレゼント
- リピーター限定クーポンの配布 など
どの方法がお客様に好まれるかは試してみないことにはわからないため、実施した方法で効果が上がらないなら、ほかの方法を試してみましょう。また、リピーター獲得のために現在行っている施策が上手くいっていない場合は見直しましょう。
美容サロンにおいてのリピーターの重要性については、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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5. ターゲットに沿った集客方法を選択する
集客を目的にSNSを活用するエステサロンも多いでしょう。しかしSNSと一口に言っても、利用ユーザー層が異なり、やみくもにSNSを運用しても、ターゲットに届いていない可能性があります。
また、インターネットを軸とした広告方法を利用する一方、チラシといったアナログタイプの広告方法も併用しましょう。ユーザーの中には、SNSよりもチラシやポスター・看板などアナログな広告をを好んで目を通す、という人も少なくありません。
集客を目的にSNSを利用する場合は、ターゲットに沿った集客方法を選択することも意識しましょう。
ターゲットによって重視するポイントが異なる

出所:ホットペッパービューティーアカデミー公式Webサイト
ホットペッパービューティーアカデミーが行った美容に関する調査によると、女性全体と20代女性とでは、サロン選びの際に重視するポイントが異なるようです。
なかでも注目したいのは「掲載されている写真について」です。女性全体ではランク外となっていますが、20代女性に限った統計にすると、料金が明確なことよりも重視している割合がわずかながらですが高いことがうかがえます。
このように、メインターゲットにする世代によって重視するポイントが異なるため、その点も配慮した集客方法を選ぶことが重要です。
引用元
ホットペッパービューティーアカデミー|20代女性 サロン選びに「妥協しない」傾向高まる?
エステサロンに効果的な集客方法
ここでは、エステサロンの集客に効果的な方法を6つ紹介します。
なお、個人サロンに特化した集客方法について知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。
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SNSの活用
SNSには種類が多く、それぞれに利用者層や特徴も異なるため、集客の対象に合わせて選びましょう。
たとえばInstagramは、施術のビフォアアフターやサロン内の雰囲気を画像で伝えられるため、新規のお客様を獲得するための情報発信に適しています。
一方、来店歴のあるお客様の再来店を促す施策には、クーポンの配布やキャンペーンの案内などに活用できるLINEが有効です。
それぞれのSNSの特徴とターゲットを理解した上で、自店の目的に合わせて活用し、集客につなげましょう。
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Googleビジネスプロフィールの最適化
Googleビジネスプロフィールにサロン情報を登録すると、Google検索やGoogleマップにサロン情報を無料で掲載できます。掲載情報を充実させることで、検索結果での上位表示が見込めるため、集客にもつながりやすいでしょう。
さらに、Googleビジネスプロフィールと特定の予約システムを連携することで「Googleで予約」機能も活用できます。「Googleで予約」はGoogleでの検索結果から直接予約が行える機能です。
利用のためにはGoogleとパートナーとなっている予約システムとの連携が必要です。美容サロンや治療院の場合は、サロン運営に役立つ機能を多数搭載している予約管理システム「リザービア」がおすすめです。
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ホームページやブログの運営
ホームページやブログは、施術内容やキャンペーンの詳細のほか、スタッフやサロンの雰囲気を伝える手段としてとても役立ちます。
ホームページ制作のポイントやどのようなコンテンツが必要かなどの詳細は、下記の記事を参考にしてください。
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ブログでは掲載写真も重要な要素

出所:ホットペッパービューティーアカデミー公式Webサイト
ホットペッパービューティーアカデミーが行った美容に関する調査によると、美容サロンのブログの重要な要素として「写真つきで分かりやすい」ことが求められているようです。
ほかにも、施術メニューについての詳しい説明など、SNSやクーポンサイトでは伝えきれないサロンの魅力を伝えるために、ホームページを活用しましょう。
引用元
ホットペッパービューティーアカデミー|検索サイトで重視する「写真」「ブログ」とは?
ポータルサイトへの登録
サロンを探す際、ポータルサイトで探す人は多いため、ポータルサイトへ登録することで人目につく機会を増やせる可能性があります。
ただし、ポータルサイトはほかのサロン情報も大量に掲載され、そのなかから選ばれるために、自店の強みをしっかりアピールする必要があります。また、ポータルサイトによっては掲載料もかかるため、費用対効果を考えた上で利用するようにしましょう。
自店のホームページやSNSに加えてポータルサイトでの予約も受け付ける場合には、「リザービア」のように予約を一元管理できる予約システムを導入することをおすすめします。
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ホットペッパービューティーの正しい活用方法とは?サロンのフェーズ別におすすめの利用法をご紹介
チラシの配布
チラシの配布は、サロンの近隣に住む人たちにサロンを知ってもらうきっかけになるでしょう。ただし、チラシの制作や配布にはコストがかかるため、配布範囲をリサーチした上での実行をおすすめします。
チラシによってサロンの場所や施術メニューを知らせるだけでなく、チラシを持参した人への来店特典やキャンペーンなどを案内し、来店につなげましょう。
チラシの配布方法はポスティングのほか、近隣のお店に置かせてもらうことでも、地域の人の目に留まる機会があります。
看板の設置
看板の設置は、通りかかった人にサロンの存在を知らせる手段として有効なほか、初めて来店するお客様が迷わずたどり着くための目印にもなります。
まずは資料をご覧ください
サロンに合った集客方法でお客様を呼び込もう
サロンに合った集客方法を見極めるためには、ターゲットを明確にすることが重要です。なぜなら、ターゲットによって効果的な集客方法は異なるからです。
たとえば、年齢層や生活スタイルによって、重視する情報などが異なります。
サロンの強みとターゲット層に適した集客方法を選ぶことで、競合との差別化を図りながら、お客様を呼び込みましょう。