近年、美容への関心が高まるとともに、歯の白さや美しさを気にする人も多くなりました。そうしたニーズが高まるなかで、比較的リーズナブルにケアができる「ホワイトニングサロン」が注目を集めています。
本記事では、ホワイトニングサロンの特徴や開業メリットとデメリット、そして具体的な準備や集客のポイントについて解説します。
目次
ホワイトニングサロンとは

一般的に「ホワイトニングサロン」と呼ばれるものの多くは、お客様自身で施術を行う「セルフホワイトニング」のサービスを提供する施設を指します。歯科医院とは異なり、医療行為にあたらない範囲でのホワイトニングを提供するサロンです。
サロンでは、ホワイトニングの道具や機械を提供し、使い方をスタッフがレクチャーして、お客様自身にホワイトニングを行ってもらいます。
スタッフは、歯科医師や歯科衛生士の資格を持っていない限り、お客様の口腔内に手を入れることは法律で禁じられているためできません。そのため、あくまでも、お客様自身でケアを行うのが特徴です。
歯科医院のホワイトニング施術とはどこが違うの?
歯科医院で行われるホワイトニングは「オフィスホワイトニング」とも呼ばれ、医療資格を持つ歯科医師や歯科衛生士が施術を担当します。
過酸化水素水を使用し、もともとの歯以上の白さを目指して黄ばみや黒ずみを改善します。1回でも効果を感じやすいぶん、費用は高額で数万円〜数十万円かかることが一般的です。
一方、セルフホワイトニングでは、歯科のような過酸化水素は使えません。本来の歯の白さを目指して着色汚れを落とす施術を行います。費用1回数千円ほどとなっており、比較的リーズナブルに施術が受けられます。
セルフホワイトニングサロンが注目される理由とは
セルフホワイトニングサロンが注目されている理由として、セルフで行えることによる低価格化や、美意識の変化によるホワイトニング需要の拡大などが考えられます。
歯科医院でホワイトニングを受けるのは高すぎてあきらめていた方が、セルフでリーズナブルにやれるならしてみたい、と考えるようになっているのです。さらに、歯の白さは清潔感や美しさにつながるため、需要がどんどん高まっています。
ホワイトニングサロンを開業するメリットとデメリット
ホワイトニングサロンの開業には、多くの魅力がある一方で、事前に理解しておくべきデメリットも存在します。
ここでは、主なメリットとデメリットを紹介します。
メリット
ホワイトニングサロンの開業には、以下のようなメリットがあげられます。
専門資格なしで開業可能
セルフホワイトニングは医療行為にあたらないため、歯科医師免許のような国家資格がなくても開業できます。
省スペースで始められる
ホワイトニングマシンと施術用のイスさえ置ければ最低限の設備は用意できるため、省スペースで始めることが可能です。
市場の需要が高い
若年層を中心に歯の色を気にする人は多く、リーズナブルで気軽に試せることから、今後の需要が見込める市場です。
デメリット
一方、開業前に理解しておくべきデメリットとして以下の内容があげられます。
使用できる薬剤に制限がある
医療機関ではないため、歯科医院で使用するような薬剤は使用できません。そのため、歯科医院のような効果を期待するお客様の要望には応えられない場合があります。
トラブルへの対処が求められる
お客様自身が施術を行うとはいえ、万が一トラブル等が発生した際に備え、サロン側として適切な対処法やリスク回避の知識を身につけておく必要があります。
歯科医院との差別化が必要
セルフホワイトニングならではの手軽さや価格など、歯科医院でのホワイトニングとは明確な差別化を図る戦略が求められます。
ホワイトニングサロンの開業準備と流れ

ホワイトニングサロンを開業する際は、下記の3点についてしっかりと確認しましょう。
- 必要な資格と届け出
- 開業にかかる費用の目安
- 開業の流れ
ここからは、それぞれの項目について解説します。
必要な資格と届け出
セルフホワイトニングサロンを新しく開く場合、資格や免許は不要です。しかし、開業届(「個人事業の開業・廃業等届出書」)を提出する必要があります。
開業届とは、新規に事業をはじめる際などに、管轄の税務署に提出する書類のこと。原則として開業から1ヶ月以内に提出するものですが、遅れてもペナルティなどはありません。職業の証明にも使用できることがあるので、忘れないよう早めに届け出ましょう。
なお、青色申告をしたい場合は青色申告の承認申請も必要です。
開業にかかる費用の目安
開業費用は、新規で店舗を構えるのか、既存のサロンに導入するのかによって大きく異なります。
サロンを一から開く場合は、まず敷金礼金や家賃など物件の取得費用がかかります。さらに、内装工事費、ホワイトニングマシンやリクライニングチェアなどの機器・備品購入費、広告宣伝費などが必要です。
既存の歯科医院等にセルフホワイトニングを導入する場合は、物件の取得費用等はかかりませんが、マシンや備品の導入費用や広告宣伝費は新規開業と同様にかかります。
ホワイトニングマシンの価格はさまざまですが、売り上げができてから支払えるものや分割払いに対応してくれるものもあるので、いろいろと比較して検討してみましょう。
開業費用については、下記の関連記事でも解説しているので、そちらも参考にしてください。
開業までの流れ
ホワイトニングサロンの開業は、一般的に以下のステップで進めます。
1. コンセプトとターゲットの明確化
「どのようなサロンにしたいか」というコンセプトを明確にし、ターゲットを決めます。
2. 事業計画の策定
サービス内容や価格設定、収支予測などを具体的にまとめた事業計画書を作成します。
3. 資金調達
事業計画に基づき、必要な開業資金と当面の運転資金を算出します。自己資金で不足する場合は、融資や補助金・助成金の活用を検討します。
4.物件の選定・契約
コンセプトとターゲット層に基づき、立地や集客の見込める物件を探し、契約します。
5. 内装工事・設備導入
内装業者と打ち合わせを行い、工事を進めます。並行して、ホワイトニングマシンやリクライニングチェア、消耗品などの選定・発注を行います。
6. 集客準備
SNSアカウントの開設、Webサイトや予約ページの作成、ポータルサイトへの掲載準備など、開業に向けた集客活動を開始します。
7. 各種届け出
管轄の税務署へ「開業届」や「青色申告承認申請書」などを提出します。
なお、開業の流れについての詳細は、下記の関連記事も参考にしてください。
ホワイトニングサロンの開業前に押さえておくべき注意点
ここからは、歯科以外でセルフホワイトニングを開業・導入する場合に押さえておきたい注意点を解説します。
1. スタッフは口に触れない|自身で行う施術であることを強調する
日本では、歯科医師法という法律上、他人の口や口腔内に触れられるのは歯科医師や歯科衛生士のみと定められています。そのため、歯科以外でホワイトニングを導入するときは、スタッフがお客様の口を触ってホワイトニングの処置を手伝うことはできません。
万が一触れた場合、無資格で医療行為を行ったということになり、厳重な処罰が下されることもあります。広告などで宣伝・告知する際には、あくまでもお客様自身が行う「セルフ」のホワイトニングであることを強調しておきましょう。
2. 医療用は使用できない|注文前に機器と薬剤をチェックする
ホワイトニングに使用する機械や薬剤のなかには、歯科医でなければ使えないものも存在します。間違って購入・利用しないように注意しましょう。
3. 効果を強調しすぎない|広告に使用する文言に注意
1回で真っ白になる、歯科でのホワイトニングと同じぐらい白くなるなど、ホワイトニング効果を強調しすぎないように注意することも大切です。
ビフォーアフターの写真を利用する際も、誇大広告にならないようにすることや虚偽の画像を使用しないことなど、最低限のルールは守りましょう。
誇大広告や過剰な表現は、景表法や薬機法などに抵触する恐れがあります。
ホワイトニングサロンの開業を成功させるための集客方法
開業初期は、サロンの存在を知ってもらうための集客活動が不可欠です。
ここでは、ホワイトニングサロンの集客に有効な方法をいくつか紹介します。
なお、ホワイトニングサロンの集客のポイントについては、下記の関連記事でも詳しく解説しています。
SNSの運用
InstagramやX(旧Twitter)などのSNSは、無料で始められる強力な集客ツールです。
特にInstagramは、サロン内の様子や施術の簡単な流れなどを視覚的に発信するのに適しています。 さらに、ビフォアアフターの画像などで、視覚的に効果をアピールすることもできるでしょう。
LINE公式アカウントの活用
一度来店してくれたお客様の再来店を促す方法として、LINE公式アカウントの活用が非常に有効です。
LINEによる予約の受付や予約内容のリマインド送信ができるほか、お客様との継続的なコミュニケーションツールとしても機能します。
来店時に友だち登録を促し、次回使える限定クーポンやお得なキャンペーン情報を配信することで、再来店の促進に役立つでしょう。
ポータルサイトへの掲載
ポータルサイトへの掲載は、開業初期の新規顧客獲得に特に大きな効果が期待できます。
「ホワイトニングサロンに行きたい」という明確な目的を持って検索しているユーザーに対してアプローチできるため、予約に対する意識の高い層へのアプローチが期待できるでしょう。
予約管理システムの導入
集客のためにSNS・LINE・ポータルサイトなど複数の窓口を設けると、予約管理が煩雑になりやすく、トラブルの原因にもなりやすいです。なかでも、別々の窓口からの予約が重なる「ダブルブッキング」は、お客様の信頼を失う大きな原因となります。
そのようなトラブルの要因をなくすためにも、予約管理システムの導入がおすすめです。
予約管理システムを導入するべき理由については、下記の関連記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
セルフホワイトニングサロンの予約管理なら「リザービア」がおすすめ

ホワイトニングサロンの開業と運営をスムーズに行うなら、予約管理システム「リザービア」の導入がおすすめです。
リザービアは、ホットペッパービューティーなどの各種ポータルサイトからの予約はもちろん、自社ホームページやLINE、Googleビジネスプロフィール経由の予約もすべて自動で取り込み、一元管理することが可能です。
これにより、予約管理にかかる手間と時間を大幅に削減できます。空いたリソースをお客様へのサービス向上や集客活動に充てることができるため、効率的なサロン経営につながるでしょう。
注意点と集客のポイントをおさえて開業準備をスムーズに
セルフホワイトニングサロンは、専門資格なしで省スペースからでも開業できる点が大きな魅力です。ただし、開業を成功させ安定した経営を実現するためには、注意点をしっかり押さえた運営が求められます。
医療行為との線引きは徹底し、お客様に安全なサービス提供をすることを常に意識しましょう。
その上で、SNSや予約管理システムなどを活用し、積極的な集客活動でスムーズな開業につなげましょう。



