シェアサロンの契約書でチェックすべき7つのポイント|テンプレートも紹介

シェアサロンの契約書でチェックすべき7つのポイント|テンプレートも紹介
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フリーランスの美容師が施術を行う場所の選択肢のひとつに「シェアサロン」があります。シェアサロンを利用する際には、シェアサロンのオーナーもしくは管理会社と契約を締結し、その内容を書面としても残します。

その契約を結ぶ際、どのような点を確認する必要があるのでしょうか。

この記事では、シェアサロンの特徴や契約時の注意点、特に契約書でチェックすべきポイントについて解説します。

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シェアサロンとは?フリーランス美容師の働き方

シェアサロンとは?フリーランス美容師の働き方

個人でお店を構えるのは難しい……でも、従業員ではなくフリーランスとして働きたい!という美容師は少なくありません。

実際に、店舗を構えることなくフリーランスの美容師として働く方法は、シェアサロンを含めいくつかあります。そのなかから、主な働き方を3つ紹介します。

シェアサロン

シェアサロンとは、ビルのワンフロアなどひとつの空間を複数のフリーランス美容師が有料でシェアして使うことができる施設です。

美容師に限らず、ネイリストやエステティシャンなど、他の業種も利用可能なシェアサロンもあります。

ひとつひとつのスペースがパーテーションで区切られていたり、個室になっていたりします。はじめから貸し出すことが目的である場所となっているため、道具や設備が整っていることが多く、個人で準備するものが少なくて済むことが特徴です。

シェアサロンを利用して独立する場合のメリットや費用の相場について、より詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。

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面貸し(ミラーレンタル)

面貸しとは、美容室が予約のない時間帯や空いている席を貸し出すことです。ミラーレンタルとも呼ばれ海外ではメジャーなシステムです。

シェアサロンと違ってすべてのスペースが貸し出される施設というわけではなく、通常の美容室の中で空いている場所を有効活用するために貸し出されています。

これは美容室側にとって、空けたままにしておくよりも面貸し料によって売り上げがあるほうが助かるためです。また、フリーランス美容師に場所を提供するほうが、従業員を新たに雇って教育するよりも、人件費などのコスト面を抑えることができます。

面貸しの利用についてさらに詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。

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業務委託

業務委託とは、他の事業の業務委託と同様に、美容室側が美容師に対し業務を委託するものです。個人事業主として働くことに変わりはありませんが、
シェアサロンや面貸しとは大きく異なる点が4つあります。

  1. カットに専念することが多い
  2. 料金は自分で決めるのではなく、美容室の料金設定に従う
  3. 勤務日数の規定や、保証される給与があるなど一定の条件が設けられていることが多い
  4. 集客や経理業務は美容室が行う

また、業務委託の仕事は求人広告を出していることも多いため、比較的探しやすい点も特徴といえます。

基本的に経理業務は美容室側が行いますが、確定申告などは自分で行わなければならないことは覚えておきましょう。

業務委託としての働き方に興味がある場合は、下記の記事も参考にしてください。

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シェアサロン利用時に契約書が重要な理由

シェアサロン利用時に契約書が重要な理由

シェアサロンは、契約書や利用規約に同意してからの利用となります。内容は非常にこまかい部分にまでルールが書かれており、「こんなことまで決めるの?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし利用する美容師にとってもサロンにとっても、契約書を締結することはとても大切です。なぜ契約書が互いにとって重要か、その理由を紹介します。

お互いのトラブルを避けられる

契約書には、トラブルの原因となりやすい利用料金のシステムや報酬・設備の利用に関することなど詳細が明記されています。これにより、シェアサロン側も利用する美容師も、書かれてあることをしっかりと守ればトラブルは起こりにくいものです。

そのため、契約書の内容を正確に把握しておけば、大抵のトラブルは避けることができます。

プランによって料金が変わったり、売り上げから何%がシェアサロンに渡るのか、どういった方法で自分の手元にお金が入るのか、手数料の有無なども確認しましょう。

設備においても、薬剤やその他の道具は別途料金がかかる場合もあるのでしっかりと確かめる必要があります。

お互いが利用規約に理解・納得をして契約ができる

契約書に納得できない内容がある場合には、契約せずに他のサロンを探すことも可能です。

シェアサロン側もスペースを貸し出すにあたって、さまざまな美容師が利用することを想定した上で契約書の内容や利用規約を決めています。利用する美容師にとって快適な利用環境を提供し、不適切な利用の防止に努めています。

契約書は単なる形式的なものではなく、利用者全員が快適に仕事ができる環境を作り出すためのベースとなる考え方です。サロンのルールや方針を理解し、同意したことを示す方法として契約書があると言えるかもしれません。

契約内容の確認ができたり、証拠となったりする

適当な口頭説明や口約束でなく、契約書を交わすことで契約内容が明文化されるため、いつでも契約内容を見返すことができます。

口頭で説明された内容は、契約書にも書かれていなくてはなりません。反対に、契約書に書かれている内容はきちんと説明されている必要があります。

口約束では「言った」「聞いてない」といったトラブルにもなり得るため、契約書はそういったことを確認できる大切な役割を担っています。

万が一トラブルが起きてしまった場合、契約書の内容が根拠や証拠となり、解決のためにも有効です。

契約書でチェックすべき7つのポイント

契約書でチェックすべき7つのポイント

契約書はシェアサロンの利用中もしくは利用後に、双方の言い分が食い違った際にも重要な証拠となります。

そのため、必要な項目の記載もれがないか、お互いに合意した内容が正しく書面に反映されているか、必ず目を通しておくことが不可欠です。

ここでは、契約書の記載内容のなかでも特にしっかりとチェックしておくべき項目について紹介します。

1.契約期間・更新

契約期間は特に、口頭での約束や自分の認識とのズレがないか確認が必要です。

また、契約期間の更新方法も、重要なポイントです。契約を継続したい場合は、解約を申し出なければ自動的に更新されるのか、更新の度に手続きが必要となるか把握しておきましょう。

更新手続きが必要となる場合は、契約期間が切れるどのくらい前に手続きが必要となるかも重要な確認事項となります。

これらを契約時にきちんと把握しておくことで、スムーズな契約更新が可能となるはずです。

2.解約方法

解約する場合、契約を終了したい日の何日前までに申し出る必要があるかを、把握しておくことも重要です。

円満に契約を終了しやすくするためにも、日程に余裕を持って申し出ることをおすすめします。期日を過ぎての申し出は、希望した期間で解約できないだけではなく、余計な利用料を支払う必要が生じる可能性まであります。

また、解約ではなく「契約解除」という契約終了についても認識しておく必要があります。契約解除は、禁止事項に触れるなど契約に反することを行うことで、サロン側から強制的に契約を打ち切られることです。

どのようなことをすると契約解除になるかは、契約書をよく確かめておくことが賢明です。

3.業務内容・スケジュール

シェアサロンでは基本的に自分のお客様に対して施術を行い、会計などの接客業務のみが自分の業務範囲となっています。

しかしシェアサロンによっては、サロンの利用に付随してそのほかの業務が発生する可能性もゼロではありません。

たとえば、シェアサロンによっては物販を行っていることもあります。その場合、物販も業務として課せられるのかは、事前に把握しておくことが重要です。

また、シェアサロンの営業時間が、自分や自分のお客様にとって利用しやすい時間であるかも確認が必要となります。

4.報酬・支払い

お客様がシェアサロンで施術を受けた際、その施術料の支払い先は主に2パターンに分かれます。

  • 施術を行った美容師へ直接支払い
  • シェアサロンに払い、後日まとめてシェアサロンから美容師へ支払い

後者の場合、締め日や振込手数料の負担の有無について契約書にきちんと記載されているか、チェックが必要です。また、シェアサロンのホームページなどに記載されている内容と契約書に相違がないかも確かめる必要があります。

5.利用料

利用料については、下記の項目については入念なチェックが不可欠です。

  • 料金形態(時間制・月額制・歩合制など)
  • 利用料の支払期限
  • 利用料の支払方法
  • オプション料金の発生の有無
  • 予約キャンセル料の有無

シェアサロンにある備品や設備のどこまでが利用料に含まれているかは、特に契約前に明確にしておくことをおすすめします。

確認を怠ると「料金に含まれていると思って使っていたのに、別料金が発生し続けていた!」ということも起こり得るため、十分な注意が必要です。

6.秘密保持等の規定

シェアサロンを利用中に知った情報を、利用期間中も契約終了後も口外しないことを約束する「秘密保持契約」を結ぶケースもあります。

その際、口外しないと約束した情報をうっかりSNSに投稿するなどというトラブルを起こさないよう、制限されている内容をしっかり把握しておきましょう。

SNSに限らず、友人や家族との会話でも、サロンの秘密情報に触れないことが基本です。

7.その他

シェアサロン利用時の注意事項(持ち込み用品や消耗品の扱いなど)もしっかりと把握しておく必要があります。また、シェアサロン内のスペースや備品を、壊したり汚したりした場合の修理費などについての記載も確かめておくことが重要です。

利用者も知っておきたい契約書のテンプレート

シェアサロンの利用について、契約書はサロン側が用意する場合が一般的です。

しかし、利用者側である美容師も、どのような内容が記載されているのか、テンプレートを知っていることで、確認時に不足している項目に気づきやすくなり、サロン側に確認することができます。

必要な項目の記載がなかったことで契約後に不利な状況に陥らないためにも、知っておいて損はないはずです。

シェアサロン契約書のテンプレート例

ここで紹介するテンプレートは、行政書士の方が販売されているテンプレートです。販売ページから記載内容が確認できるため、どのような項目があるか参考になるでしょう。

シェアサロン利用規約(長期利用向け)
レンタルサロン利用規約

また、Web検索で「シェアサロン 契約書 テンプレート」や「レンタルスペース 契約書 テンプレート」と検索すると、実際に使われている契約書を確認できるため参考になります。

契約する際に気を付けたいポイント

契約する際に気を付けたいポイント

契約書を交わすからには、その内容をお互いによく理解し、納得した上で契約内容を守る必要があります。契約書には、シェアサロンを利用するためのシステムやルールがこまかく明記されており、その内容はシェアサロンによって異なります。

実際に契約する際に気を付けたいポイントや、知っておきたいポイントをおさえておきましょう。

契約書の内容をよく確認し、不明な点や不審な点はないかチェックする

契約書の内容に同意して契約を行うため、必ず契約する前に契約書の内容をよく確認する必要があります。

契約書の内容を確認する上で、シェアサロンのシステムやこまかいルールに不明な点や不審な点がないかよくみておきましょう。また、分からないことがあれば必ずサロンに確認し、誤解や認識の相違がないようにしなければなりません。

シェアサロンによってシステムやルールは異なるため、自分に合った働き方が可能であるか、金銭面でも不安に感じる点はないかしっかりと目を通しておきましょう。

お客様や同業者とのトラブルは、自分で責任を取らなくてはならない

お客様と美容師との間で起こったトラブルは、シェアサロン側は介入しない方針が基本です。

契約書にも書かれていることがほとんどですが、シェアサロンの中でお客様やほかのシェアスペースを利用している同業者とトラブルが起きてしまったからといって、シェアサロンが間を持ってくれるということはありません。

美容室で従業員として働いている場合のお客様とのトラブルは、オーナーや上司が一緒に対応してくれることもあるかもしれませんが、シェアサロンでは自分で最後までお客様の対応を行わなくてはならないということを念頭に置いておきましょう。

契約書がないシェアサロンは注意が必要

アプリなどの活用によって手軽に予約し利用できるシェアサロンのなかには、契約書がない場合もあります。

その場合はアプリの利用規約をしっかりと読み、不明な点があった場合には利用前にシェアサロン側に確認が必要です。

特にトラブルにつながりやすい金銭に関する条件等は、双方が同意している証拠を残すことをおすすめします。

シェアサロンでの開業に役立つ予約システム リザービア

シェアサロンでの開業に役立つ予約システム「リザービア」

シェアサロンによっては利用料金のなかに、集客サポートやアドバイスを含んでいるところもあります。しかし基本的には集客は自分で行わなくてはなりません。

予約や売上の管理など、施術以外のさまざまな事務的業務も自身で行う必要があり、お客様への施術も含めすべて一人で行うには、負担が大きいと感じる人もいることでしょう。

それらの業務負担を軽くする手段のひとつが、予約システムの導入です。

サロン業界に特化した予約システム「リザービア」は、シェアサロンでの営業を支援するさまざまな機能を備えています。

たとえばLINEでの予約受付を考えてみましょう。通常のチャットで受け付けることもできますが、予約管理表への転記や、他の予約と時間が被ってしまった場合の調整などが発生します。

しかし「LINE連携予約」機能を使えば、お客様は予約可能な時間のなかから希望時間を選択して予約するため、調整のためのやりとりが必要ありません。

さらに、予約内容の確認や予約日が近づいた際のリマインドメッセージも自動送信できるため、急なキャンセルの防止に効果的です。

また、「予約一元管理」機能の利用により、LINEだけではなく、ほかのポータルサイトやホームページからの予約も一元化して管理できるため、予約管理の手間を大幅に削減できます。

このように、適切な予約システムの導入は、業務の効率化に大きく貢献します。

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シェアサロンを利用するときは契約書の確認を忘れずに

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シェアサロンを利用する際は、料金の支払方法やその料金に含まれる範囲、使用可能な設備などをしっかりと確認した上で契約しましょう。

シェアサロンの利用はテナントを借りて開業する方法に比べ、初期費用をおさえて開業できるなどのメリットもあります。しかし集客や売上集計などを自分で行わなければならない点は、テナントを借りての開業と同じです。

集客や売上管理など自動化できる部分は自動化し、施術などのお客様のために時間を使えるよう、予約管理システム リザービアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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