整骨院や接骨院のような施術院業界において、「経営が厳しい」「なかなか儲からない」という声が聞かれるのは事実です。
そこで、なぜそのような状況になっているのか、今後開業しても成功するのは難しいのかなど、疑問を抱えている人に向け、実情や経営成功のポイントを詳しくお伝えします。
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目次
整骨院の経営が厳しい・開業しても儲からないと言われる理由とは?
整骨院は、経営が厳しい・儲からないと言われる傾向があります。ではなぜ厳しいのか、理由として考えられる点を見ていきましょう。
1. 競合店が多く供給過剰傾向に
まず、競合が多数であることが挙げられます。世の中には多数の整骨院・接骨院が存在しており従事者も多いため、競争が激しく供給過多の状態です。
厚生労働省のデータでは、柔道整復師の就業者数は年々増えており、2010年に50,428人だったものが2020年には75,786人に。さらに、施術院の出店数は37,997店(2010年)から50,364店(2020年)に増加しています。
引用元
令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況|厚生労働省
就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所|厚生労働省
廃業数はどれくらい?
2018年の「整骨院・療術・マッサージ業者」の廃業数は、2000年以降最多の85件です。2015年には38件でしたが、2016年に初めて50件を超えて57件、翌2017年に65件、そして2018年に85件と、3年連続で増加しました。
さらに、新型コロナウイルス関連での廃業事例も多く発生し、負債額47億円超を抱えて倒産した接骨院チェーンもあります。
引用元
整骨院・療術・マッサージ業者の経営実態調査|帝国データバンク
2. 保険請求が厳格化した
整骨院の施術では、保険請求ができるものとできないものがあり、内容が限られています。
そのようななか、保険請求による収入を目当てに、水増し請求や架空請求などのいわゆる「不正請求」をする院が増加し、保険請求できる療養費の規模が縮小されたり、規制が強化されたりするようになりました。
その結果、保険請求のリスクやコストが上がっていることもひとつの原因です。
3. 資金調達が難しくなった
上記で見てきたような業界全体の景気悪化や保険の不正請求などを背景に、銀行や日本政策金融公庫などの融資機関が追加融資を渋るようになってきました。融資を受けられず資金調達が大変になった結果、廃業に追い込まれる院も少なくありません。
4. 経営ノウハウが身についていなかった
「経営」と聞くと売上のことにばかり目がいきがちですが、売上よりも重要なのが「利益」です。経営において重要な「利益の出し方」を理解できておらず、利益を上げる仕組みを構築できていないために、経営難に陥るというケースも多々あります。
一方で、大手やグループ店舗の場合は個人院に比べてノウハウや集客力が安定しているため、生き残りやすいです。
整骨院の開業を成功させる4つのポイント
前章のような厳しい環境にあるなかで、整骨院の開業や経営を成功させるためにはどうすればいいのでしょうか。4つのポイントについて詳しく解説します。
1. 院のコンセプトを明確にする
まず、オーナーの信念や院が持つ強みはどんな点か、どんなサービスをどんなお客様に提供したいのかなど、院のコンセプトやターゲットをはっきりと打ち出すことが大切です。
自院がどんな立ち位置なのかというポジショニングを明らかにして、コンセプトやターゲットに合わせた雰囲気づくりも行いましょう。他院にはない価値を提供できるように、差別化を図る必要があります。
2. ターゲットやコンセプトに合った立地で開業する
1の内容に基づき、ターゲットの年代・ライフスタイル・どんな場所に多く存在するのかなどを考慮しつつ、自院に適した立地を探して開業します。エリア内の競合の状況についても調査しておくことがポイントです。
3. 経営について勉強しておく
開業前に、経営についてしっかり勉強しておくことは非常に重要です。以下で押さえておきたい経営指標を紹介します。
利益率|利益が占める割合
利益率とは、売上から経費を差し引いた「利益」が売上に対してその程度の割合を占めるかという比率のこと。求め方は
(売上-経費)÷売上×100(%)
です。
おおむね4~5%の利益率があれば、黒字を維持できるとされています。経営の成功のためには、はじめは4~5%、将来的には10~15%を目指すとよいでしょう。
人件費|労働分配率
人件費とは、スタッフに支払う給料や福利厚生費のことです。「労働分配率」として割合を求めます。計算方法は
人件費÷売上×100(%)
です。
40%前後である院が多いとされていますが、待遇や給料には支障が出ないようにしつつ、30~35%に抑えられるとベターです。
地代家賃率|地代・家賃の割合
地代家賃率とは、売上に対して院の物件にかかる賃料や駐車場代など固定費の割合のこと。求め方は
地代・家賃÷売上×100(%)
です。
立地によって地代・家賃は大きく変動しますが、10%前後が目安とされています。
売上高広告費率|広告宣伝費の割合
売上高広告費率とは、売上に対して広告宣伝費用が占める割合のこと。計算方法は
広告宣伝費÷売上×100(%)
です。
競合が多く競争が激化するなか、自院の認知度を高め適切な集客を行うため、広告宣伝費は必要経費です。3~5%を目安に、ホームページ制作やチラシ配布などの施策を行いましょう。
3. 自費診療のメニューを取り入れる
前述したように、整骨院では、保険適用の施術だけでは経営が難しくなっています。そこで、ぜひ自費メニューも導入しましょう。
自費メニューは、保険ではできない施術を扱えるため顧客の満足度が上がることや、自由に価格を決められて収入UPにつながりやすいことなど、メリットが豊富です。
以下で整骨院におすすめの自費メニューの例を紹介するので、参考にしてみてください。
鍼灸
鍼灸を行うには、「はり師」「きゅう師」の国家資格が必要です。しかし、整骨院や接骨院とも相性のよいメニューなので、資格を持っているのであればぜひ取り入れてみましょう。美容のための鍼灸なども需要があります。
骨盤矯正・骨格調整
骨盤の歪みや姿勢の悪さなどを整えるメニューとして、骨盤矯正や骨格調整も人気です。産後のケアに骨盤矯正を要望する女性も多くいます。また、腰周りや背中などに悩みを抱える人にとっては、骨格調整により体調の改善や疲労回復が望めます。
ただし、骨盤矯正は安全性が問題視されている面もあるため、取り扱いには注意が必要です。柔道整復師は体の構造や骨格のプロであるため、知識や技術を発揮して安全に行いましょう。
パーソナルトレーニング・スポーツマッサージ
パーソナルトレーニングやスポーツマッサージもおすすめです。柔道整復師は人体に精通しており、筋肉の構造などを理解した上で指導を行えることに加え、コンディション調整やメンテナンスなどのフォローも行えます。
4. 院に合った集客・宣伝方法を選ぶ|予約システム
1で決めた自院のターゲットやコンセプトに合う集客を実施することも大切です。ホームページ・SNS・チラシなどさまざまな宣伝方法があるため、マッチする方法を選びましょう。
さらに、自院に興味を持ってくれたお客様を効率よく予約に誘導するために、予約システムを導入するのもおすすめです。
整骨院に予約システムがおすすめな理由とは?
予約システムとは、インターネット上で予約を受け付けられるシステムです。整骨院に導入するメリットには、下記のようなものがあります。
- 営業時間外や定休日でも予約受付できる
- 電話予約のときのように施術中に手を止めなくてもよい
- 自動管理のためスタッフの業務負担や人為的ミスが少ない
- スタッフ間でスケジュールの把握やデータの共有がしやすい など
多くのメリットがあるので、ぜひ検討してみてください。
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リザービアの予約システムは集客にも強い!
多種多様な予約システムが存在しますが、整骨院には「リザービア」がおすすめです。美容サロンや施術院など5,000店舗以上の導入実績を持ち、前章で紹介したようなメリットがあるだけでなく、集客機能も充実しています。
たとえば、「Googleで予約」機能では、Googleでのインターネット検索結果から直接予約へとつなげられます。
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競合が多く、保険請求のみでは成り立ちにくくなってきたなどの理由から、整骨院の経営は厳しいと言われる現状があります。
しかし、これから開業する場合でも、事前に経営についての勉強をし、経営方針をもとに適切な立地で効果的に集客を行うことで、経営を成功に導くことは十分可能です。
うまく集客を行い、スムーズに予約に結び付けるためには、開業時からリザービアを導入するのもおすすめです。まずは資料請求を行ってみてください。