美容室は非常に多くの店舗数があり、つねに顧客の取り合いが発生しているといっても過言ではありません。過酷な競争で生き残るためには、新規顧客の獲得に加えリピーターの獲得が必要となります。
しかし、新規顧客とリピーターでは集客のアプローチは少し異なります。そこでこのページでは、美容院の集客について新規顧客とリピーター、それぞれの集客方法をご紹介します。
目次
美容院の競争は激しくなっている
美容院は店舗数が非常に多く、その数はなんと「コンビニの約5倍」といわれています。コンビニ自体も相当な店舗数がありますので、その5倍ともなれば競争が激しくなるのも無理はありません。
必然的に美容ポータルサイトへの登録数も多くなり、お客様の取り合いになっています。激しい競争に生き残るためには、集客の工夫が必要です。
新規のお客様を集客するだけでなく、リピーターも意識した集客が必要
新規顧客の集客も大切ですが、それ以上に意識すべきなのがリピーターを増やす集客です。リピーターとして定着率が上がれば、安定した集客が可能となります。とはいえ、リピーター向けの集客だけに偏ってしまうのも問題です。
新規顧客の獲得とバランス良く組み合わせていく必要があります。
「リピートしやすい新規顧客を集客すること」「その新規顧客にリピーターになってもらうこと」これらを両立させることが重要なポイントです。
新規のお客様を集客するときのポイントはターゲットを明確にすること
新規顧客を集客するには、ターゲットを設定して自店の強みをアピールすることが大切です。強みやターゲットの設定について、以下で詳しく解説していきます。
お客様にアピールできる強みを作ろう
無数の競合サロンに埋もれないためには、独自の強みが必要です。まずは、アピール材料となる「強み」を打ち出していきましょう。
では具体的になにを強みとするかですが、たとえば以下のようなものがあります。
- スタッフの技術力
- ていねいなアフターフォロー
- パーマやカラーなど得意な施術
- 店舗の立地
- 店舗の雰囲気
自店のターゲットを決めよう
強みを打ち出したら、次は自店のターゲットを設定しましょう。ターゲットの項目ですが、たとえば以下のようなものがあります。
- 年齢
- エリア
- 来店目的
ターゲット設定のポイントは、強みとのマッチングです。強みとターゲットがマッチすることで、集客の際にアピールしやすくなります。
他店のことを知ろう
自店のことだけでなく、他店を分析することも重要です。強みを打ち出す際も、比較対象があったほうがわかりやすいでしょう。
分析のためにも、まずは競合となる店舗を把握する必要があります。Googleマップなどで調べ、近隣の店舗をチェックしてみましょう。エリアが近いだけでも競合といえますが、強みも似ている店舗はとくに意識すべき競合です。
そうした店舗があれば、差別化が必要となります。ほかの店舗がまだやっていないことなど、オリジナリティを出して差別化していきましょう。
リピートをしてもらうために来店していただいたお客様を分析
新規顧客の集客に加え、「リピートしてもらう」ための施策も重要です。そのためには、来店したお客様の分析が必要となります。分析すべき項目について、以下で詳しく見ていきましょう。
自店の客層を分析しよう
年齢層や性別など、まずは客層を分析しましょう。客層を分析することで、どういったサービスや集客のアプローチがマッチしているのか、戦略作りができます。
たとえば「40~50代の男性が多い」のであれば、白髪染めのサービスを充実させるなどのアプローチが考えられるでしょう。
お客様がどんな地域から来ているのかを分析しよう
お客様の年齢や性別だけでなく、どの地域から来ているのかも重要な情報です。特定の地域から来るお客様が多ければ、その地域に集中して集客できます。
再来店のきっかけを聞いてみよう
リピートをしてもらうための分析で一番確実なのは、お客様に直接リピートのきっかけを聞いてみることです。お客様側の意見をもらうことで、思わぬ強みの発見にもつながるかもしれません。
逆に、リピートしない理由を考えてみるという方法もあります。良いところを伸ばすだけでなく、悪いところをなくしていくアプローチも大切です。
店舗の売りを探してターゲットに合わせた集客をしよう
集客の方法は多種多様ですが、ターゲットによって適した方法は異なります。アピールすべきポイントも異なるでしょう。つまり、集客はターゲットありきということです。
ターゲットとなるお客様がどのような方法で美容院の情報を集めているか?を考え、ターゲットに合わせた集客を実施していきましょう。
新規のお客様を集客する方法
新規のお客様を集客する方法は、インターネットを利用したものがメインです。それぞれの特徴について、以下で詳しくご紹介していきます。
Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールは、登録無料で利用できるサービスです。今やグーグルマップでの検索が当たり前になっていますが、検索結果に店舗を表示するためにはGoogleビジネスプロフィールへの登録が必要になります。
検索をきっかけに来店するお客様は多いので、検索する店舗の住所はもちろん、電話番号や営業時間など、必要と思われる情報は詳しく登録しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールへ予約ボタンを表示する事ができ、Googleビジネスプロフィール上で予約完了のできる「Googleで予約」を導入すると、近隣店舗より目立って表示される為、新規集客に効果があるでしょう。
- Googleマップに予約ボタンが表示される
- 予約ボタンから3タップで予約完了
- リザービアご契約者様は無料利用可
- 予約はリザービアで一元管理
ホームページ・ブログ
「美容ポータルサイトに掲載しているから不要では?」と思うかもしれませんが、お店のホームページは欠かせない存在です。店舗情報に加え、店舗やスタッフの雰囲気などを伝えていきましょう。コラムや日頃の施術内容などについて、ブログで発信していくのもよいです。
ただし、検索結果の上位が美容ポータルサイトに埋め尽くされるため、ホームページ単体では検索結果に埋もれてしまいがちです。これでは集客効果が得られないので、工夫が必要となります。
その工夫としてまず挙げられるのが、SNSやポータルサイトなどとの連携。ホームページへアクセスを流入させることで、単体よりも大きな効果を発揮できます。
次に挙げられるのが、SEO対策。SEO(Search Engine Optimization)は日本語で「検索エンジン最適化」という意味があります。つまり、検索結果上位に表示させるための施策のことです。
SNS
近年ではSNSから店舗を検索して来ることも多く、大きな効果を持つ集客ツールの1つです。拡散力が高く人の目につきやすいため、新規顧客が来店するきっかけを作るのに適しています。
新規顧客だけではなく、リピーター向けにSNSを使うことも可能です。リピーター向けの使い方については、のちほど詳しく解説します。SNSは媒体ごとに特徴がありますので、それぞれ以下でご紹介します。
写真がメインコンテンツとなるインスタグラムは、美容室と相性の良いSNSです。スタイリングやヘアアレンジ、店舗の様子などを発信するのに適しており、技術力や強みのアピールにもつながります。割引などを条件に写真付きの口コミなどを促すのも良い方法です。
リザービアの「インスタグラム連携予約」を使えば、指名予約ページを作りIntsagramから予約を受け付けることができます。
関連記事:【美容室】がインスタ集客を成功させる8つの方法!SNS集客で繁盛店に!
- 指名予約を増やしたいスタイリスト/ネイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
Twitterの特徴はテキストがメインで、かつ匿名性が高いところです。そのため、気軽にテキストでコミュニケーションをとるのに適したSNSといえます。また、ハッシュタグやリツイート機能で拡散されやすいのも特徴です。
宣伝目的などビジネス感の強い投稿はあまり歓迎されないので、共感できる・役に立つなど「ユーザーにとって有益な情報」を提供するのがポイントです。そうすることで、拡散される可能性も上がります。
実名登録が基本のFaceBookは、ほかのSNSに比べ信頼性が高いのが特徴です。この特徴から、とくに口コミを得るのに適したSNSといえます。信頼性の高い口コミなら、来店のきっかけとなる可能性も高いです。
また、利用者の年齢層が幅広いのも特徴です。TwitterやInstagramでは届かないユーザーにも、FaceBookならアプローチできる可能性があります。
Tik tokやYoutubeなどの動画
写真よりさらに印象に残りやすいのが、動画コンテンツです。施術の様子なども、写真よりさらに多くの情報を伝えることができます。Instagramと同様に、美容室と非常に相性の良いSNSといえるでしょう。
拡散やシェアにより動画を多くのユーザーに見てもらえれば、来店のきっかけ作りにもなります。動画を見て来店してもらえるよう、店舗やスタッフの雰囲気など余すことなく伝えていきましょう。
「YouTubeは撮影や編集のハードルが高い……」と感じられる場合は、手軽に利用できるtiktokから始めてみるのがおすすめです。
クーポンサイト/ポータルサイト
メニューやスタイリストの確認、クーポン情報から予約まで完結できるポータルサイトは、使い勝手の良さから利用者の多い媒体です。新規のお客様が美容室を探す際に利用する傾向にあるので、とくに新規顧客の集客に向いています。
ポータルサイトの代表例としては、「ホットペッパービューティー」や「minimo」などがあります。それぞれ特色があるので、自店の特徴・強みとマッチするポータルサイトへ登録しましょう。
関連記事:minimo(ミニモ)とホットペッパーどっちが良い?併用するなら連携できるツールを使おう
Web広告
リスティング広告やディスプレイ広告といったWeb広告は、コストがかかる分スピーディーかつ高い集客効果を発揮するのが特徴です。とくにリスティング広告は検索結果上部の広告欄に表示されるので、高い集客効果が見込めます。
用途としては、ホームページの宣伝が適しています。自然検索ではポータルサイトに埋もれてしまうときも、リスティング広告を出せばその上に表示できるので注目されやすいです。
ただし、リスティング広告はキーワードによって広告の単価が変わり、人気のキーワードほど費用がかかります。広告は一時停止も可能なので、予算に合わせての利用がおすすめです。
チラシ・ポスティング
昔ながらのアナログな手法ですが、アナログだからこそリーチできるユーザーもいるので、今でも利用価値は高い手法です。
たとえば店舗の近くで集客をする場合、チラシを配ることで認知度を上げられます。また、高齢者などインターネットをあまり使わない人にも高い集客効果を発揮します。このほか、店舗のオープン時に周知するなどの使い方もおすすめです。
リピートに繋げる集客方法
リピートに繋げる集客方法は、新規顧客の集客方法とはまた少し異なります。具体的な手法について、以下で詳しく解説していきます。
次回予約を促す
「リピート=次回も利用してもらう」ことなので、当然ながら次回予約を促す必要があります。施術後に声掛けをするだけでも効果がありますが、より効果を高めるために魅力的なオファーを意識するとよいでしょう。
具体的には、次回予約をしたら割引クーポンが適用されるなど、メリットを提示することが重要です。
LINE公式アカウント
美容室のLINE公式アカウントを作成し、お客様に友達登録を促しましょう。直接やりとりができるうえ、来店後にサンクスメッセージを送ることもできます。リピートのきっかけ作りとして、非常に適したサービスです。
リザービアの「LINE連携予約オプション」を使えば、LINEからの直接予約も可能です。ユーザーの利便性を高め、リピート率の向上に貢献します。
- サロンのリピート率を増やしたい
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
スタンプカード、クーポン
スタンプカードを発行し、利用回数に応じて割引クーポンを提供するなども有効な方法です。「使えば使う(スタンプが貯まる)ほどお得になる」と思ってもらえれば、再来店の強い動機になります。
スタンプカードに次回の予約日を記入できるようにするなど、自然と次回予約につながるよう工夫するとよりよいでしょう。
リザービアでは、スタンプカードをデジタル化した予約アプリ「サロンカード」をご用意しています。カンタン予約やクーポン配信なども利用でき、非常に便利です。
SNSでコミュニケーションを取る
一方的に発信するだけでなく、SNSを通じてお客様とコミュニケーションを取るのもおすすめです。コミュニケーションから信頼が得られれば、リピートにつながる可能性があります。また、コミュニケーションをする過程でフォローしてもらえる可能性も高いです。
DM・メルマガ配信
メールマガジンを配信するのも、リピートを促すよい方法です。キャンペーンのお知らせやクーポンの配信など、来店のきっかけづくりに役立ちます。
ちなみに、メールマガジンといえば通常はEメールでの配信ですが、近年ではLINEでのメルマガ配信も行われています。LINEであれば、質問や予約を受け付けやすいのもメリットです。
リザービアでは、顧客管理からかんたんにDMを配信できます。メッセージ自動配信も可能なので、お礼メールやフォローメールなど、リピートを促すメールを配信してご活用ください。
SNSやブログを活用して集客をしよう
来店前にネットで情報を検索するユーザーは多く、SNSやブログなどは来店のきっかけとして重要な要素です。ポータルサイトやWeb広告といった手法もありますが、費用を抑えてかんたんに始めたいのであれば、SNSやブログがおすすめです。
とくに、SNSはコミュニケーションが取りやすいので信頼感を得やすいというメリットもあります。SNSとブログ、それぞれの活用ポイントについてご紹介します。
集客にSNSを活用するポイント
SNSでの集客でポイントとなるのが、ハッシュタグの活用です。ターゲットに向けたハッシュタグを利用することで、情報が届きやすくなります。ハッシュタグを活用しつつ定期的な投稿をすることで、フォロワーも徐々に増えていくでしょう。
SNSからホームページやLINE予約などに誘導すれば、来店予約にもつながり一石二鳥です。詳しくは以下で解説しています。
→美容室がSNSで効率良く集客する方法4選
集客にブログを活用するポイント
ブログを集客で活用するポイントは、口コミしたくなるようなお得、もしくは役に立つような情報を発信することです。日々の様子をただ書くのではなく、どうしたら拡散されるかを考えて投稿するとよいでしょう。
投稿した記事はSNSなどで拡散すると、より多くの人に届きます。SNSとブログを連携させて、相乗効果を生み出していきましょう。
→美容室の集客できるブログの書き方!活用上手なサロン事例有り
集客方法を見直して新規のお客様をリピーターにつなげよう
コンビニの5倍ともいわれる店舗数の美容室では、いかに集客するかがつねに課題として立ちはだかります。新規顧客の獲得だけで満足するのではなく、そこからリピーターへ繋げていくことが重要です。
新規顧客の集客とリピートにつなげる集客は違いがあるので、それぞれターゲットに応じて使い分けていきましょう。新規顧客へ対しては「自店を見つけてもらうこと」。リピートにつなげるには「コミュニケーション」が鍵となります。
近年では「美容室を検索してそのまま予約」という流れが増えていますので、SNSやブログなどをそれぞれ連携させることもポイントです。予約に手間がかかるとストレスになり離脱される可能性があるので、シームレスに予約できるよう心がけていきましょう。
- 複数の集客サイトを使っている
- それぞれの媒体で設定が面倒
- 予約のダブルブッキングが起こる
- 既存集客がおろそか