美容サロンを経営する際、大きな課題のひとつが「リピーターをいかに増やすか」という点です。
本記事では、美容サロンがリピーターを増やすメリットを解説した上で、リピーターが増えない原因や増やすための方法を紹介します。
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目次
美容サロンでリピーター獲得が重要な理由
美容サロンの経営には、リピート率を考えた集客が重要です。新規のお客様の集客には費用がかかるため、リピート率が増えることで安定した経営ができるようになります。
リピート率を増やすことはサロンの収益に直結するのです。 リピート率を考えた集客は事前にターゲットを明確に設定することがポイントです。
ターゲットにマッチした集客を行い、来てくれたお客様に対して高いクオリティでサービスを提供します。こうすることで満足度が上がりリピートにつながる確率が上がります。
リピーター獲得の重要性については、下記の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
美容サロンがリピーターを獲得するメリット
美容サロンの開業を検討している人のなかには、リピーターがいることのメリットを明確には理解していない人もいるかもしれません。
ここでは、美容サロンがリピーターを獲得した場合、どのようなメリットにつながるかを紹介します。
売上の向上・安定化につながる
美容サロンに来店するお客様は、一般客・流行客・優良客に分類することができ、リピーターは優良客に該当します。
優良客はサロンのメニューやサービスを気に入り、キャンペーンやセールがなくてもサロンに足を運んでくれるため、サロン経営を安定させるためにとても重要な存在です。
集客コストの削減につながる
新規顧客の獲得にはリピーターの5倍のコストがかかると言われています。
そのため、新規のお客様を集客し続けるよりも、リピーターを増やすことで、集客にかかる手間や費用の削減につながります。
口コミによる新規顧客の獲得が期待できる
リピーターによる口コミが、新規顧客の獲得につながることもあります。
口コミはSNSやポータルサイトへの投稿に限らず、友人や知人への紹介も含まれます。
実際に体験したお客様による口コミは、来店を検討している人やサロンを探している人にとって、信頼性のある情報となり、来店を後押ししてくれるでしょう。
顧客生涯価値(LTV)の向上が見込める
リピーターを獲得することで、顧客生涯価値(LTV)の向上が見込めます。LTVとは、1人のお客様が生涯にわたってサロンにもたらす利益の合計。簡単に言うと「そのお客様がサロンに通い続ける間に使ってくれる総額」です。
LTVの向上は経営の安定化につながるだけでなく、優良客の傾向分析や集客コストの最適化などにも役立つため、長期的な収益の向上につながるでしょう。
リピーターが増えない理由とは?
お客様が再来店しない理由は、サービスのクオリティや予約の取りやすさなど、さまざまな理由が考えられます。
ここでは、美容サロンにおいてリピーターが増えない原因となりやすい理由を紹介します。
ターゲットと実際に来店している客層が一致していない
サロンがターゲットとしている客層と、実際に来店している客層が一致していない場合、提供しているサービスが来店客にマッチしていない可能性があります。このようなミスマッチが生じると、お客様の満足度が下がりやすくなります。
さらに、ターゲットの客層が曖昧な場合、実際に来店するお客様とお店の雰囲気が合わずに、再来店に繋がらなくなる可能性が高くなります。
お客様がサービスに満足していない
接客や施術に不満がある場合、リピートにはつながりにくいでしょう。
また、サービスの内容と価格が見合っていないと感じた場合も、お客様の不満につながりやすいです。
高めの価格設定でそれに見合ったサービスが受けられなかったとお客様が感じた場合には、リピートする可能性はかなり低いでしょう。一方で、安すぎる価格設定に対しても、お客様が不安を抱く可能性があります。
リピーターを増やす施策を講じていない
良いサービスを適切な価格で提供することはとても重要ですが、それだけでは、リピーターの獲得への動きが充分とは言えません。
リピーターを増やすためには、お客様が「また利用したい」と思ってもらえるような施策を講じる必要があります。
来店後のフォローが足りない
来店後のフォローが足りないと、サロンの存在を忘れられてしまいます。次回予約の促進やリピーター向けの特典などを作ることで、思い出してもらうきっかけを作りましょう。
具体的には、次回来店時に使えるクーポンやダイレクトメールの発行、LINEでの情報発信などが考えられます。
可能であれば、来店時のアフターカウンセリングで次回の予約のご案内を行い、お客様がお店を常に意識できるようにお店側が意識的にフォローすることが大切です。
リピーターを増やす方法
美容サロンのリピーターを増やすためのポイントはいくつかありますが、ここでは下記の8つの方法を紹介します。
- ターゲットを明確にして集客する
- サービスの質を上げて顧客満足度を向上させる
- 施術後に次回予約を促す
- 来店後のお礼メールやDMを送る
- また来たくなるようなクーポンを作る
- ポイントカードを作る
- リピーター限定のキャンペーン等を実施する
- LINE公式アカウントを活用する
一度にすべての方法を取り入れることは難しいかもしれませんが、できるところから少しずつでも取り入れて、リピーター増加につなげましょう。
それでは内容について、順番に紹介します。
ターゲットを明確にして集客する
リピーターを増やすために、まずはお客様に来店してもらわなければなりません。ただしこの際、どのようなお客様でも集客すれば良いわけではなく、ターゲットを明確にして集客することが重要です。
サロンのコンセプトや提供するメニューとマッチしたお客様を集客することで、将来的なリピーター獲得につながります。
サービスの質を上げて顧客満足度を向上させる
顧客満足度の向上は、リピーターを増やすためには避けては通れない課題です。サービスに満足できない・不満があると感じられてしまうと、客離れにつながってしまうかもしれません。
施術に関する技術面だけではなく、接客態度や細やかな気配りなど、サービス全体の質を高めましょう。
また、お客様の感想や意見などのフィードバックを積極的に集め、サービス改善に役立てましょう。
顧客満足度の向上によりリピーター獲得に成功している実例を紹介
予約システムを導入したことで多くのリピーター獲得に成功した理容室『Barber LICHT(バーバーリヒト)』の神崎 国太郎様は、インタビューのなかで、リピーター獲得のための工夫について次のように答えています。
「一番大切なのは、『新しく呼び込むよりも、来てくれたお客様に尽力すること』だと考えています。
施術を含め、サロンの雰囲気や特徴が口コミで広がるのが理想です。私はSNSがあまり得意ではないので、アナログでも自分でできることをしっかりやろうと努めています。
『お客様一人ひとりと向き合い、提供している価値を感じて、少しでもハッピーになっていただきたい』と思いながら接客しています。」
ほかにも、お客様にリピートしていただくために意識していることなどに答えている神崎 国太郎様のインタビューは、以下のリンクから全文読めますので、ぜひチェックしてみてください。
施術後に次回予約を促す
施術後のタイミングで、次回の施術内容を提案しながら、次回予約を促す方法もおすすめです。
次回予約を入れたお客様に対しての割引やクーポン発行などの特典を提供しても良いでしょう。
予約がなかった場合は、施術から〇日後などの一定期間をおいたタイミングで、次の来店を促すメッセージを配信するのも有効です。
来店後のお礼メールやDMを送る
来店後にお礼やアフターフォローのメールやDMを送ることで、来店への感謝を伝えましょう。
この行動はお客様にとってサロンの誠実さなどのアピールになるだけではなく、コミュニケーションにもつながります。
来店後以降も定期的にメッセージを配信することでお客様とコミュニケーションをとり、再来店につなげましょう。
また来たくなるようなクーポンを作る
初回のクーポンだけではなく、2回目以降でも使えるクーポンを作ることは再来店に有効です。ただし発行の際は、初回と再来店とで価格設定に大きく差をつけないようにしましょう。
また、クーポンはむやみに発行せず、限定感や特別感を意識しましょう。
ポイントカードを作る
ポイントカードを作って再来店を促すことは基本です。段階的にお得になるなど、達成しやすいポイント設定をするのがポイントになります。
リピーターとして定着しやすい来店頻度は、3ヶ月以内に2回以上再来店したお客様だと言われています。 得点を受けられるまでが長すぎるとポイントカードを理由にした再来店に繋がりにくくなります。そのため、3回の来店で割引や粗品などの得点をつけるようなシステムがおすすめです。
リピーター限定のキャンペーン等を実施する
対象をリピーターに限定したキャンペーン等の実施は、サロン側がリピーターを大切にしていることを示す機会にもなります。
サロンのリピーターでいることのメリットを、お客様が感じられるような内容で実施しましょう。
LINE公式アカウントを活用する
Line公式アカウントを使ってお客様とのコミュニケーションを取りましょう。キャンペーンのお知らせのほかに、予約を受け付けたり、予約のリマインドを送信できます。LINE公式アカウントでのコミュニケーションは、お客様が新たにアプリをダウンロードしたり、新規登録をする必要がないので、使いやすいツールです。
また、サロンで導入している予約管理システムと連携してLINE公式アカウントを活用することも可能です。
たとえば、美容サロンの予約管理に特化した「リザービア」の場合、サロンのLINE公式アカウントと連携することで、LINE経由の予約も予約台帳に自動的に反映されます。
そのほか、メッセージ配信・スタンプカードなどの機能も活用できる上、LINE予約限定のクーポンを設定することも可能です。
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リピーター獲得のポイントを押さえてサロン経営を安定させよう
美容サロンのリピーター獲得は、安定したサロン運営のために欠かせません。
質の高いサービスを提供することで顧客満足度を上げるのはもちろんのこと、定期的なメッセージの配信や限定クーポンの配布など、リピーター獲得のためには適切な施策が重要です。
美容サロン向けの管理システムのなかには、予約や顧客の管理だけでなく、メッセージ配信やクーポン・ポイントカードの発行が可能なものもあります。
必要なシステムは積極的に取り入れ、業務効率の向上とリピーター増加の両方を叶え、サロン経営の安定につなげましょう。