ジムの運営では、お客様からの予約受付もスタッフの仕事のひとつ。お客様が増えてくると管理が大変になり、よい方法はないものかと頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。
そのような場合にぜひ検討してほしいのが、予約システムの存在です。
予約システムを活用すれば、お客様から自動で予約を受け付ける仕組みを作れるため、スタッフの負担を大きく軽減できます。予約受付以外にも多くの機能を備えており、さまざまなシーンで効率的なジム運営をサポートしてくれる点も見逃せません。
本記事では、ジム運営に適した予約システムの機能や導入のメリット、おすすめの予約システムを紹介します。導入を検討する際の判断材料としてぜひ役立ててください。
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目次
フィットネスジムが予約システムを導入すべき3つの理由
フィットネスジムが予約システムを導入するべき理由は3つあります。
- 受付の24時間対応による効率化
24時間オンライン受付を導入することで、電話対応を約7割削減し、フロント業務をトレーニング指導に集中させることが可能になります。 - リマインド機能とキャンセル待ち受付で稼働率向上
自動リマインド機能とキャンセル待ち機能を活用することで、施設の稼働率が平均15%向上し、売上ロスを抑えることができます。 - 顧客データ分析によるリピート率改善
顧客データの一元管理により、LTV(顧客生涯価値)分析が容易になり、リピート率改善のための施策をより効果的に立案・実行できるようになります。
市場動向:会員ニーズと競争環境
国内フィットネスクラブの利用者は回復基調にありますが、オンライン予約に対応している施設が選択基準として定着しています。
競争が激化するなかで、「待たせない予約体験」は、顧客満足度を高める差別化要素として高く評価されています。
失敗しない予約システムの選び方|費用・機能・サポートチェックリスト
フィットネスジムの予約システム選びには、3つのチェックポイントがあります。
1.総コストの比較
初期費用、月額費用、決済手数料を合算した総コストで比較し、1予約あたりの単価を算出しましょう。隠れたコストがないか、また将来的な拡張費用も考慮に入れることが重要です。初期費用、月額費用、決済手数料を合算した総コストを比較しましょう。
- 1予約あたりの単価を算出する
- 隠れたコストがないか確認する
- 将来的な拡張費用も考慮に入れる
2.ジム特有の機能の有無
月額課金、回数券、オンラインレッスンリンク自動発行、スタッフによる代理予約機能、顧客情報管理、プロモーション機能(クーポン発行など)など、ジム運営に必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
体験予約からの自動入会フローや、既存顧客への特別な割引設定などができるとさらに良いでしょう。
- 月額課金機能
- 回数券機能
- オンラインレッスンリンク自動発行機能
- スタッフによる代理予約機能
- 顧客情報管理機能
- プロモーション機能(クーポン発行など)
- 体験予約からの自動入会フロー
- 既存顧客への特別な割引設定
3.導入サポート体制の確認
初期設定代行、電話サポート、365日メール対応、オンラインマニュアルの充実度、導入後の操作トレーニング、トラブル時の迅速な対応など、導入後のサポート範囲を可視化し、安心して利用できるかを確認しましょう。
特に、緊急時の連絡体制や、担当者による継続的なサポートがあるかどうかも確認ポイントです。
- 初期設定代行の有無
- 電話サポートの有無
- 365日メール対応の有無
- オンラインマニュアルの充実度
- 導入後の操作トレーニングの有無
- トラブル時の迅速な対応
- 緊急時の連絡体制
- 担当者による継続的なサポートの有無
費用を抑えたい小規模ジム向けチェックポイント
無料プランやトライアル期間の長さと、予約件数上限を比較検討することは重要です。これにより、自社の運用体制に最適なシステムを選ぶことができます。
また、決済機能を外部連携できるかどうかも確認すべき点です。外部連携が可能であれば、決済手数料の総額を圧縮できるケースが多く、コスト削減に繋がります。
これらの点を踏まえ、費用対効果の高い予約システムを選びましょう。
機能の充実が必須になる多店舗ジム向けチェックポイント
フィットネスジムの運営を効率化し、収益を最大化するためには、複数店舗を横断して分析できるレポート機能や、入退館システムとの連動、そして独自のブランドを打ち出せる会員アプリの活用が重要です。
また、レッスンの枠を簡単に複製したり、曜日ごとのスケジュールを自動で生成したりする機能は、運営にかかる手間を大幅に削減し、結果としてジムの利益向上に大きく貢献します。
これらの機能を活用することで、お客様へのサービス向上と同時に、無駄なコストを削減し、より効率的なジム運営を実現できます。
フィットネスジムの運営におすすめな予約システム5選
ここではジムの運営におすすめな予約システムを5種類紹介します。
1.freee予約

出所:freee予約公式Webサイト
「freee予約」は、2025年2月に「tol」から名称変更された予約システムです。
スマホアプリをインストールするだけで、難しい設定なしに予約サイトを作成でき、ネット予約を開始できます。無料プランでも予約件数に制限がないため、個人事業主のトレーナーにも最適です。事前決済にも対応しており、当日の金銭授受が不要になるのも魅力といえます。
月額3,180円(税込)のビジネスプランにアップグレードすれば、顧客管理機能も利用可能に。
予約を受けた顧客情報は自動で顧客台帳に蓄積され、参加履歴や利用回数もアプリ上で確認できます。加えてお客様に喜ばれやすいトレーナーの指名予約機能も、ビジネスプランでのみ利用可能です。
注意点として「freee予約」はスマホ・タブレット専用の予約システムです。お客様はパソコンから予約を申し込めるものの、店舗がパソコンで予約管理を行うことはできません。
引用元
freee予約
2.SelectType(セレクトタイプ)

出所:SelectType(セレクトタイプ)公式Webサイト
「SelectType」は、初期費用なしで予約サイトをすぐに開設できる予約システムです。170種類以上の業種別テンプレートが用意されており、フィットネスジム向けのレイアウトも用意されています。
ジムの運営に役立つ機能として、体験レッスン向けの一般予約フォームに加えて、ログインを必要とする会員専用フォームも作成可能です。また、リアルタイムで予約枠の残席を表示させる機能や、お客様の情報を自動で保管できる、顧客管理機能も備えられています。
加えてサブスク機能も利用でき、継続的な利用につなげやすい仕組みがある点も強みです。
「SelectType」の料金プランは4種類あり、メンバープラン(サブスク)の登録数と顧客情報の保管上限数が異なるため、以下の表でご確認ください。
多くの機能はすべてのプランで利用可能ですが、Googleカレンダー連携はベーシック以上、LINE連携はプレミアムのみ対応です。レッスン数や会員数・提供したいサブスク数に応じて最適なプランを選ぶことをおすすめします。
引用元
SelectType
3.hacomono(ハコモノ)

出所:hacomono(ハコモノ)公式Webサイト
「hacomono」は、フィットネスジムやスポーツクラブの運営に特化した予約システムです。
24時間いつでも入会手続きをWebで受け付けられる仕組みを作れるため、接客中や営業時間外でも機会損失を防げます。顧客ごとの会員情報・トレーニング履歴はオンライン上で一元管理され、トレーナー間の情報共有もスムーズです。
さらには、ジムでの利用に特化して設計されたシステムのため、回数券やサブスク経由での予約受付において細やかな管理ができる点で、他の予約システムに比べ優位性を持ちます。
サブスクプランごとの予約回数・回数券の有効期限の設定・未消化分の繰越など、詳細な管理が可能です。
システムの導入には初期費用165,000円(税込)と、月額費用が1店舗あたり38,500円(税込)かかります。
引用元
hacomono
4.STORES(ストアーズ)予約

出所:STORES(ストアーズ)予約公式Webサイト
「STORES」は、ジムやパーソナルトレーニング施設にも適した多機能なレッスン予約システムです。トレーナー指名予約・レッスン時間ごとのインターバル設定・予約受付・キャンセル日の締切制御など、ジムの運営にとって役立つ機能が充実しています。
また月額課金や回数券の販売・管理に対応しており、継続利用に結びつけやすい仕組みを構築できる点も強みです。
加えてQRコードを受付に設置すれば、利用者はスマホでチェックインできるため、受付の混雑を防ぎ、スムーズな来館体験を提供できます。来館記録は自動で蓄積されるため、無断キャンセルの把握や利用傾向の分析にも役立ちます。
プランは全5種類で、予約件数やスタッフ登録数が異なるため、以下の表でご確認ください。
また、選ぶプランによって利用できる機能に違いがあります。
例えば回数券・月謝による予約受付はスモールプラン以上で対応しています。休憩時間の自動設定・スタッフ指名予約はチームプラン以上、キャンセル待ち機能を使いたい場合はビジネスプラン以上が必要です。
プラン内容がやや複雑なため、利用したい機能を軸にしつつ、サービス担当者とも相談しながら最適なプランを選ぶとよいでしょう。
引用元
STORES 予約
5.Air リザーブ

出所:Air リザーブ公式Webサイト
「Airリザーブ」は、リクルートが提供するコストパフォーマンスに優れた予約システムです。
電話・ネット・店頭での予約を一元管理でき、ダブルブッキングや伝達ミスのリスクを大幅に軽減できます。クレジットカードによる事前決済にも対応しており、無断キャンセルの抑止や当日のトラブル防止にも効果的です。
キャンセル待ち機能も備えており、空きが出た際は自動で次のお客様に予約が移行されるため、予約の取りこぼしも防げます。また顧客情報は予約と同時に自動で登録され、来店履歴やトレーナーごとの利用状況も一元管理が可能です。
料金プランには以下の3種類が用意されています。
「フリー」でも予約管理やオンライン決済、顧客管理など大まかな機能は利用できますが、有料のプランでのみ使える機能もあります。
「ベーシック」ではGoogleカレンダーとの連携やリマインドメール機能が利用でき、「スタンダード」ではアンケート収集や効果測定まで対応可能です。
引用元
Airリザーブ
フィットネスジムでの予約システム導入ステップ&運用のコツ
予約システム導入時には、既存システムからのデータ移行にかかる手間や期間を正確に計算することが重要です。
また、システムを導入する際は、スタッフへの操作説明の時間も考慮に入れましょう。導入後は、新しい予約システムを利用することを既存のお客様にもしっかりと周知してください。
予約ルールは、予約の締め切り時間やキャンセルに関する方針を明確に設定し、無断キャンセルを防ぐようにしましょう。
運用を開始したら、毎月の予約の割合やシステムの利用状況を定期的に確認し、改善策を立てて実行していくことが成功の鍵となります。
フィットネスジムに予約システムを導入するメリットは?
フィットネスジムへの予約システム導入は、運営側と顧客側の双方に多大なメリットをもたらします。
運営側は、予約業務の効率化による人件費削減、施設利用の最適化、顧客データの活用によるマーケティング強化が図れます。無断キャンセル対策にも有効です。
顧客側は24時間いつでもどこからでも予約が可能になり、利便性が大幅に向上します。自身の予約状況の確認や変更も容易で、人気のクラスやマシンの確保もできます。
より具体的にそれぞれのメリットを見ていきましょう。
予約システムを導入するフィットネスジム側のメリット
予約システムの導入は、ジムに多くのメリットをもたらします。予約業務の自動化により、スタッフの負担が軽減され、電話やメールでのやり取りが不要になります。これにより、スタッフはコア業務に集中でき、サービスの質が向上します。
また、オンライン予約が可能になることで、新規顧客の獲得やリピート率の向上につながります。顧客情報を分析し、マーケティングに活用することも可能です。
さらに、24時間365日の自動受付やキャンセル待ち機能により、予約の取りこぼしを防ぎ、機会損失を最小限に抑えることができます。これはジムの業績向上に大きく貢献します。
予約システムを導入するお客様側のメリット
予約システムの導入によって、お客様は24時間365日いつでもスマホやPCから予約・キャンセルが可能になり、利便性が向上します。
希望のトレーナーの空き状況もすぐに確認でき、事前決済機能があれば当日の支払いが不要になるため、手ぶらでスムーズにジムを利用できる点も大きなメリットです。
これらの恩恵は、顧客の満足度や顧客体験の質の向上に直結します。
ジムの予約システムを選ぶときのポイントとチェックリスト
ジムで利用できる予約システムには、いろいろな種類があります。そこで、システムを選ぶときに以下の点をチェックしましょう。
- ジムの運営に必要な機能が揃っているか
- メニュー・コースの詳細な設定
- スタッフを指名しての予約
- 1人のスタッフに対して同日時に受け付けられる定員の設定
- スタッフのシフト状況
- 貸し出しできるマシンや道具の設定
- 顧客データの保存・管理
- 自由な予約枠
- キャンセル待ち
- コストが予算や機能性に見合っているか
- 初期費用や月額費用が予算内か
- 安価なプランの制限事項(予約数、機能など)を確認したか
- ブラウザからの予約に対応しているか
- アプリ専用システムではないか
- アプリのダウンロードなしで予約できるか
予約システムを選ぶチェックリスト
- 予約情報の管理
- ネットからの予約情報、スタッフによる手入力の予約情報を一元管理できること
- 定員に対する埋まり具合、予約している利用者、トレーニングメニューを確認できること
- 顧客管理機能
- 予約時に入力した顧客情報(氏名・生年月日・住所などの個人情報、ジムの利用目的、利用履歴など)を保存できること
- 蓄積されたデータをサービスの向上に利用できること
- メッセージ配信機能
- お客様へキャンペーンのお知らせやクーポンを送信できること
- 予約日前に自動でリマインドメールを送信し、無断キャンセルを防止できること
- 決済機能
- 予約時にクレジットカードや電子マネーで事前決済できること
- 会費を自動で継続課金できるように設定できること
- POSレジとの連携
- 会計・売上管理ができるPOSレジと連携し、データ分析ができること
- 物販を行っている場合、在庫管理もできること
- キャンセル待ち機能
- キャンセル発生時に、キャンセル待ちのお客様に空き枠が自動的に割り当てられること
- 予約の取りこぼしによる機会損失を減らし、業務負担を軽減できること
「リザービア」はジムの予約システムにも便利
「リザービア」は、スマートフォンからも手軽に予約ができるシステムです。メニューやクーポンの柔軟な設定、メニューに紐づいた設備管理など、ジムにとって便利な機能が揃っています。
以下でその他のリザービアのおすすめ機能を紹介します。
LINEと連携して予約を受け付けられる
リザービアには、オプションでLINEと連携できる機能が備わっています。自店のLINEアカウントを活用しているジムは、連携させてアプリから予約を受け付けるとよいでしょう。
LINEのトーク画面から手軽に予約でき、お客様の利便性が高くおすすめです。
お客様の情報を管理してメッセージ配信もできる
リザービアのシステム内には、お客様の名前や誕生日といった情報だけでなく、前回利用したメニューや来店回数などいろいろな方法でデータが蓄積されます。それぞれの項目で検索して、該当者にメッセージを送信することも可能です。
また、メッセージの自動配信機能では来店後のお礼メールやフォローメールなども送信でき、お客様との関係構築に役立ちます。
POSレジと連携して会計をスムーズにできる
リザービアは、POSレジの「A’staff Cloud Smart」と連携することも可能。会計時には、リザービア画面からスムーズにA’staff Cloud Smartに移行して処理ができます。売上などのデータを集計して分析できるようになるため便利です。
さらに、A’staff Cloud Smartはキャッシュレス決済端末「stera pack」との連携ができるので、現金以外の支払い方法にも対応することで、よりスマートなレジ業務を実現してくれるでしょう。
まずは資料をご覧ください
運営するジムに最適な予約システム導入を検討しよう
ジムに予約システムを導入すると、予約に関する業務負担が軽減される上、集客に役立つ・お客様にとっても便利など、メリットがたくさんあります。
システムにはさまざまな機能も備わっているので、自店に必要な機能や使いやすさを持った適切な予約システムを導入し、運営に役立てましょう。
なお、「リザービア」はジムの予約管理に便利な機能があり、集客にも活用できるシステム。紹介したほかにも多彩な機能を搭載しているため、これから予約システムを導入したいジムにもおすすめです。