「美容室の開業を試みたけれど、経営が上手くいかない」「経営を成功させるポイントを知りたい」
こういった疑問や悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。
美容室の経営が失敗してしまう理由や経営が成功するポイントは複数あります。本記事では、経営の際に知っておきたいコツについて失敗してしまう理由や成功するポイントと併せてご紹介します。
- メルマガを送信したい
- 電子カルテを導入したい
- iPadで管理したい
- 格安で導入したい
目次
美容室の経営に失敗してしまう理由とは
美容室の経営に失敗してしまう理由は、以下のとおりです。
- 経営に関する知識が足りない
- 店舗を維持する資金が足りない
- 集客が上手く行っていない
- 一人のスタイリストに頼りすぎてしまう
- 適切にターゲットを設定できていない
- 調査をせず出店してしまう
1つずつ順番に見ていきましょう。
経営に関する知識が足りない
美容室の経営に失敗してしまう理由として、経営に関する知識が足りないことが挙げられます。単独で経営する場合、売上や経費、人事などに関する経営の知識はそこまで必要ありません。
しかし、スタッフを雇って経営している場合、財務や税務、労務や人事などの知識も経営に関わってくるため勉強が必要です。
経営を代わりに行ってくれる業者にお願いすればいいだろうと感じる方もいるかもしれませんが、業者に任せっきりにしていると利益が上がらないといったことも少なくはありません。自身での軌道修正を行うためにも、経営に関する知識は身につけましょう。
店舗を維持する資金が足りない
店舗を維持する資金が足りていない状況が続いていると、経営に失敗しやすくなります。なぜなら、美容室の経営は開業資金だけでなく、運営維持するための資金が必要になるからです。
資金運用を上手く行うためには、専門の税理士を雇うことがおすすめです。ただし税理士を雇ったとしても自身での税金の計算や保険の計算などの知識は身につけましょう。自分自身で身に着けていれば、お金に関するイレギュラーがあっても対応できます。
集客が上手く行っていない
美容室の経営に失敗してしまう理由に、新規集客が上手く行っていないといったことが挙げられます。美容業界は、競合が多く、簡単にお客様が来客してくれるわけではありません。そのため、集客に力を入れる必要があります。
集客が上手く行っていない店舗は、宣伝に使う費用が足りなかったり伝えたい相手に店舗の良さが伝わっていなかったりします。美容業界で新規顧客を集客するためにも、若者が良く利用するSNSやホームページなどを活用してみましょう。
一人のスタイリストに頼りすぎてしまう
一人のスタイリストに頼りすぎてしまっている美容室は、経営に失敗する確率が高まります。美容室は、モノを提供する業界ではなく、技術を提供するビジネスです。そのため、人気のあるスタイリストが他店舗に移ってしまうと、以前までいた美容室にはお客様が減ります。
お気に入りのスタイリストであっても立地が悪いなどといった理由で離れていくお客様は多くいます。店舗を増やす場合は、立地やスタッフの技術教育などに力を入れて、一人のスタイリストに頼らない組織づくりを意識しましょう。
適切にターゲットを設定できていない
ターゲットを適切に設定できていない美容室は経営が失敗しやすくなります。なぜなら、ターゲットを適切にできていないと、美容室の魅力を本当に伝えるべき相手に届かないからです。
美容室の経営を行う際は、「どういった人に来店してほしいのか」「年齢層や性別」などのターゲットを明確に決定し、集客を行いましょう。
調査をせず出店してしまう
立地や建物に関する調査を事前にせず出店してしまうと、経営に失敗してしまう確率が高まります。お客様は、駅から遠いといったことや平日と土日の人の多さが異なるといった理由などで来店をしなくなる可能性があります。
そういった立地を選ぶ方の多くは、なんとなくで選んだ方が多いです。なんとなくで出店場所を決めてしまうと、経営に適していない立地を選んでしまいます。このようなことを防ぐためにも、逆算して立地や建物を選びましょう。
美容室経営を成功させるポイント
ここからは、美容室経営を成功させるためのポイントについて、下記の順序でご紹介します。
- 店舗に合った集客方法を考える
- リピーターを増やす工夫をする
- サービスの付加価値を高める
- お客様のニーズに合わせたサービスを提供する
- 物販をする
経営を成功させるための方法として他の方法もありますが、これからご紹介する5つは必ず押さえておきたい内容です。順番に見ていきましょう。
店舗にあった集客方法を考える
美容室経営を成功させるためにも、店舗に合った集客方法を考えましょう。美容室における集客のカギは「もう一度訪れたいか」「お客様の立場になっている店舗なのか」です。
そのため、開業前にターゲットを細かく設定しておく必要があります。そうすることで、集客方法としてSNSやホームページが良いのか、チラシの使用が良いのかなど大きく異なります。店舗にあった集客方法ができていないと、店舗の良さが誰にも伝わらないため注意が必要です。
リピーターを増やす工夫をする
美容室経営を成功させるためにも、リピーターを増やす工夫をしましょう。美容室などの店舗型で技術を売る職業は、1度訪れたお客様にリピーターになってもらえるかが重要です。
リピーターが増えれば、新しいお客様の獲得にかかる時間や集客費用が減らせます。回数券を発行したりお客様との接客のレベル・技術を上げたりして「もう1度訪れたい」と思ってもらえるような店舗を作りましょう。
サービスの付加価値を高める
サービスの付加価値を高めることで、美容室経営が成功に近づきます。美容室店舗は年々増えているため、他店舗との差別化が必須です。安さで勝負するのか、技術で勝負するのか、接客で勝負するのかは店舗やサービスによって異なるでしょう。
サービスの付加価値を高めれば、新規のお客様やリピーターが増えることにも繋がるため、付加価値を高める意識は常に持っておきましょう。
お客様のニーズに合わせたサービスを提供する
お客様のニーズに合わせたサービス提供は、美容室経営成功の1つの鍵です。店舗を構える美容室では、店舗周辺に住んでいる人の年齢や性別などによってニーズが異なります。
ニーズによっては、店舗を構えてお客様を待つだけではなくお客様の家でサービス提供する方法も取り入れられるでしょう。ニーズに合わせたサービス提供は、お客様の満足度を高めることにも繋がりますので、しっかりと分析しましょう。
物販をする
物販に力を入れることで、美容室経営が成功に1歩近づきます。美容室には、シャンプーやトリートメント、オイルなど自宅でも使用できる商品が様々準備されています。物販が行いやすい商品ばかり揃っているため、自社商品さえ作れれば物販をすぐに行うことが可能です。
とはいえ、営業されることが不快と感じるお客様もいます。不快に思われる理由として、あからさまな営業トークが挙げられます。物販をする際は、自然なアプローチでのセールストークを身につけましょう。
美容室の開業前に知っておきたいこと
美容室の開業前に知っておきたいことは、主に以下の5つです。
- 資金調達のしかた
- 事業計画書の書き方
- 市場調査をしよう
- 物件・内装の決め方
- 各種手続きのしかた
知っておきたいポイントについて、1つずつ見ていきましょう。
資金調達のしかた
美容室の開業前には、資金調達が必要になります。融資を受けるためには、金融機関を相手にするため、まずは融資先の情報を集めましょう。
金融機関も開業者のビジネスに融資するため、事業内容に違和感を覚えることになれば、お金を貸してくれません。また、自己資金がなかったり信用情報の確認が取れなかったり、書類に不備があると資金調達がスムーズにいかなくなります。
事業計画書の書き方
金融機関からの融資を受けるためには、事業計画書を作成しなければいけません。事業計画書は、融資を受ける際の面談で確認されたり今後の事業計画を考える際に利用したりと様々な場面で活用されます。
事業計画書の書き方として押さえておきたいポイントは、「融資したくなる事業計画書の作成をする」ということです。美容室の事業計画書に記載する経歴書や開業のきっかけ、コンセプトやターゲット、資金計画などはポイントを押さえて作成しましょう。
市場調査をしよう
市場調査は開業前に行いましょう。市場調査では、開業する地域の特性や現状をデータ化できたりメニューや料金形態の設定のきっかけになったりと様々な効果があります。
立地や物件を決めた後に市場調査を行ってしまうと、事業施策の対応の幅が狭くなります。その結果、経営が上手くいかないといったことに繋がるため、物件を決める前に市場調査を行いましょう。
物件・内装の決め方
物件や内装は一度決定してしまうと、なかなか変えられないため、慎重に行う必要があります。物件や内装を決める際、ターゲットやコンセプトが記載されている事業計画書を確認しましょう。
また、家賃計画では収支計画の確認が必須です。それぞれの書類を作り込んでおくことで、様々なフェーズで役立ちます。
美容室を作る際、「かっこいい美容室を作る」よりも「お客様に満足してもらえる美容室を作ること」の方が重要ですので、意識して物件や内装を決めましょう。
各種手続きのしかた
美容室の開業前には、開業届や美容所開設届の提出が必要になります。開業届は税務署に提出し、美容所開設届は保健所へ提出します。
開業届の場合、提出方法は税務署に持参して提出するか郵送で提出するかの二択です。美容所開設届は直接窓口に行って支払いと提出が必要になります。開業前だと準備が忙しくなり、各種手続きが後回しになってしまいます。忙しくなることを予想して、各種手続きを行いましょう。
困った時はプロのアドバイザーに頼ろう
ここまで、経営に失敗してしまう理由や成功させるポイントについてご紹介しましたが、自己解決ができず困ってしまった場合、税理士やコンサルタントなどプロのアドバイザーに頼るといった方法もあります。
経営を初めて行う場合、ビジネスモデルや経営の方向性などを決定していくことに時間を要します。特に、美容室は技術を売る仕事ですので1人1人のお客様に集中する必要があります。しかし、経営も行っていると余計なことを業務中に考えてしまい集中できません。
業務の質や時間を効率的に活用するためにも、経営面で困った時に助けてくれる税理士やコンサルタントなどのプロのアドバイザーに頼ってみましょう。
- メルマガを送信したい
- 電子カルテを導入したい
- iPadで管理したい
- 格安で導入したい
経営の知識を身に付けて美容室の経営を成功させよう
美容室の経営では、失敗してしまう理由や成功させるポイントなどが明確に定まっています。また、本記事で扱った方法を取り入れてもうまくいかないという場合は、お金のプロである税理士やアドバイザーに依頼することも1つの方法です。
経営に関する不安や疑問を抱え続けないためにも、本記事の内容をお役立てください。