美容院やエステで、円滑な店舗運営のためにまず取り入れたいツールといえば「POSレジ(POSシステム)」です。いまや、様々な業界で導入が加速しています。
「レジ」といえば「会計に使用するもの」として、重要性を感じられていないかもしれません。しかしPOSレジは、会計以外の用途でも店舗経営に役立つ部分が多くあります。
POSレジの種類にもよりますが、予約の管理や顧客情報の管理、新規客とリピート客の割合などの情報も得られるのです。
しかし、POSレジは多くの会社がサービスを提供しているため「ちょっと調べてみたけどたくさんありすぎてどれがいいのかわからない」「自店にとってどんな機能が必須なのかわからない」と、迷ってしまうこともあるでしょう。
機能のほか、それぞれ初期・月額費用、使い勝手も異なるため、慎重に選びたいところですよね。そこで今回の記事では、POSレジについて以下の項目をわかりやすく説明します。
- POSレジの機能
- POSレジの導入費用・ランニングコスト
- POSレジの選び方と導入方法
- 美容室・サロンに特化したおすすめのPOSレジの特徴
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
目次
POSレジ(POSシステム)とは?
この記事の冒頭でも簡単に説明しましたが、そもそもPOSレジとは何か、具体的に理解しておきましょう。POSレジ(POSシステム)のPOSとは「PointofSales」の略語であり、日本語に訳してみると「販売時点情報管理」という意味です。
会計時に自動で販売情報を記録し、管理できるシステムと考えるとわかりやすいでしょう。
リアルタイムで「何を」「いつ」「どこで」「いくつ」販売したのか、という販売情報を集められます。
「何を」「いつ」「どこで」販売したかが自動で記録されていれば、在庫管理が非常に容易になります。とくに複数の店舗を経営している場合には、リアルタイムで他店の在庫情報もわかるのが便利です。
また予約管理では、店舗の営業時間外も予約を受けられるため、集客の間口を広げることができるでしょう。お客様が以前に受けられたメニューやお支払い金額、指名の有無などの情報も一目でわかるため、来店される前からそのお客様に合わせたサービスを準備できます。
POSレジの中には、在庫が不足すれば自動で発注業務ができるシステムや、売上分析、予約管理、スタッフの勤怠管理など多機能なシステムを搭載したPOSレジ(POSシステム)が多く提供されています。
現場にいなくても在庫や売上データを確認できるメリットは、経営者・店舗責任者にとって想像以上に大きいのではないでしょうか。
POSシステムとPOSレジの違いとは
POSシステムとPOSレジは同じ意味で使われることが多いですが、違いがあります。
「POSシステム」はPOSレジの仕組みを指している一方で、「POSレジ」はその仕組みを導入したものを指すことが多いです。
つまり上記した通り、POSシステムは売上分析、予約管理、スタッフの勤怠管理など多機能なシステムです。
「POSレジ」は上記のシステムを導入したレジ端末(PC・タブレット・スマートフォンなどを含む)のことを指します。
POSレジ(POSシステム)とレジスターの違い
レジスターとは、販売した商品の金額の計算、登録が主な機能となります。ドロアーと呼ばれる引き出しがついており、その中にお金を収納します。しかしレジスターの中にも、「何が」「いくつ」売れたのかといった簡単な分析機能や、時間帯別などの売上データ集計機能などがついたタイプもあります。
POSレジは導入コストがかかるものが多いため、簡単な分析機能で充分と考える場合、レジスターを導入した方がいいと判断する方も少なくないでしょう。
POSレジの機能とは?できることを紹介
POSレジは、従来のレジのように会計機能だけに特化しているのではなく、多くの機能が搭載されています。ここでは、POSレジの機能やできることをご紹介します。
機能①売上の集計
通常のレジスターの機能である売上集計も、POSレジでもちろん対応可能です。持ち運び可能なタイプのPOSレジシステムを導入すれば、場所も取らずお客様が席に座ったままで決済することもできるので、美容室やサロンでは重宝するでしょう。
また外部の決済端末機と連携させれば、クレジットカードや電子マネーの決済にも簡単に対応できるようになります。
集計されたデータはリアルタイムで更新されるので、現場にいなくてもアプリやクラウド上から確認できて、集計作業も非常に楽になります。
機能②売上データの蓄積
商品が購入されると同時に、データもどんどん上書きされます。「いつ」「どこで」「何が」「いくつ」売れたのか、いつでも売上状況をチェックできます。
美容室やサロンの場合、スタッフ別の売上や、商品ごとの売上管理はもちろん、同時購入されやすい商品や人気メニュー、曜日や時間帯別の売上や客数などもデータ化可能。
蓄積されたデータをもとに、売上や商品の売れ行きなどについて分析でき、店舗経営に活かせるでしょう。
また複数店舗の場合、売上を一元管理することも可能です。通常であれば店舗ごとの売上を全店舗分まとめて集計する必要があり工数と時間がかかりますが、POSレジならば一元管理できるため業務を効率化できます。
現場にとってもレジ締めや報告業務など負担を軽減できるだけでなく、自動的に集計されるため計算ミスなどを減らせるメリットもあります。POSレジ(POSシステム)ならば、あらゆる視点から売上データの収集ができるため、分析や戦略立案に役立てられるでしょう。
機能③在庫管理
在庫の管理ができるのも、POSレジ(POSシステム)のメリットです。システムに一つひとつの商品情報を登録でき、原価やメーカー、売上の傾向や在庫数なども個別に管理できます。
いつ、どこで、なにが、いくつ売れたのか。リアルタイムでデータを収集できるため、売れ筋や、売上が鈍い商品も把握することも可能です。
通常のレジスターしかない場合、在庫の管理は主に紙ベースかエクセルの管理表などで行われることが一般的でしょう。そういった場合目視や手作業での管理が多くなるため、ミスが発生しやすくなり、リアルタイムに正確な数字を把握することが難しくなります。
その点POSレジ(POSシステム)ならば、商品ごとに在庫数を登録でき、販売とともに更新されるため、常に最新の在庫数を確認できます。在庫数の確認が自動化できることで、在庫管理にかかっていた時間や手間が減少し、業務効率の削減にもつながるでしょう。
機能④予約管理
予約管理の業務もまた、POSレジで完結させることが可能です。経営のうまくいっている美容院やエステサロンは、店舗に愛着をもってリピートしてくれるお客様を増やす仕組みが整っています。
お客様のご要望に沿ったメニューを提供し、店舗にいる時間を快適に過ごしていただくことは当たり前として、次回来店の理由と仕組みを作り上げることはリピートしてくれるお客様を増やすためには大切な業務です。
「あのサロン、居心地いいな」
「あの美容師さんに任せれば間違いない」
など、店舗に愛着を持ってもらうには、まずは予約情報でお客様の選ばれたメニューや具体的な施術内容、お支払いの料金、来店時間などがすぐにわかるPOSレジを使用するのも一つの方法といえるでしょう。
店舗経営者・責任者にとっては「そうした情報は覚えておくのが当たり前」と思われるかもしれませんが、店舗全体、スタッフ全員が均一に高品質なサービスを提供するには、情報を自動的かつ正確に記録する仕組みを作ってしまうのがもっともスムーズでしょう。
また、POSレジのシステムによっては、外部の予約サービスとの連携で、予約を一元管理できます。活用できれば、管理の効率も上がるでしょう。とくに美容室と相性のよいInstagramやLINEからの予約と連携すれば、店舗が発信する情報を受け取った延長戦上で予約が可能となります。
POSレジの種類と特徴
POSレジには3種類あり、特徴や価格が大きく異なります。POSレジの種類には、タブレット型・ターミナル型・パソコン型の3つがあります。それぞれの特徴や注意点について解説します。
タブレット型POSレジ
タブレット型のPOSレジとは、iPadなどのタブレット端末、あるいはiPhoneなどのスマホに、POSレジの機能が搭載されているものを指します。
従来のPOSレジといえば、前述したターミナル型(据え置きタイプ)が主流でした。しかし、最近では持ち運びも容易なタブレット型のPOSレジが急速に普及してきており、飲食店や美容室、サロンなどで多く導入されています。
メリットは、導入ハードルが低い点にあります。レジ用の設置スペースを用意する必要ないことや、タブレットにアプリケーションをインストールするだけで使用可能なところなどです。
また、初期費用などの導入コストも大幅に抑えることができます。持ち運びも可能なため、店舗のデザインや雰囲気を壊すこともありません。さらに、システムが常にアップデートされるので、常に最新の最適なシステムを利用することができます。
お客様の席で注文を受ける、または決済もできます。商品情報や売上データなどはクラウド上に保存されるため、いつでもどこでも、リアルタイムで情報を確認できるのも便利な点です。
タブレットやスマホは、スタッフも含めて普段から使い慣れている方が多いので操作しやすいことも魅力の1つです。
ターミナル型POSレジ
ターミナル型POSレジは、いわゆる据え置き型のレジのことです。一般的には、スーパーやコンビニで導入されているタイプのレジ、といえばわかりやすいでしょう。
サイズは大型のものから、テーブルに置いて使える小型のものまで幅広くあり、機能性も高いため、ターミナル型が一台あれば必要な機能は揃ったといえるでしょう。
また操作性も高いものが多いため、新しく入った人でも慣れるのにそこまで時間はかからないはずです。ただし、導入コストが高いことがデメリットといえます。高性能であるがゆえに価格はやはり高くなり、高額な初期費用がかかることもあります。
パソコン型POSレジ
パソコン型POSレジは、パソコンにPOSアプリをインストールして使用するレジのことです。
パソコン型POSレジはシステムをダウンロードすることで、パソコンをレジとして使用することができます。パソコンにシステムをダウンロードするだけなので、エクセルなどの機能と併用することも可能です。
そのため、パソコンがあれば初期費用は0円に抑えることができます。ただし、レジの機能を充実させるためにはレシートプリンターやキャッシュドロアを取り付ける必要があるため追加費用がかかります。
また、パソコンは老朽化対策のため数年おきに買い替える必要があるため、注意しましょう。
POSシステムの導入費用は?
ターミナル型を選ぶのか、タブレット型を選ぶのかによって、導入コストは大きく変わります。まずターミナル型の場合、導入コストだけで50〜100万円はかかります。搭載される機能などによっては100万円を超える場合もあるでしょう。
一方、タブレット型の場合は、基本的にかかる費用としては端末代金、インターネット代、導入するシステムの初期費用と月額利用料などです。
あとは、バーコードリーダーや決済端末関連の周辺機器などを用意するとなると、プラス数千円〜数万円かかるでしょう。イチからタブレットなどの端末を用意すると仮定すると、5万円〜15万円ほどで導入できるケースがほとんどです。
ただし、導入するシステムによっては初期費用と月額利用料が無料のものもあります。その場合は機能が制限されていることが多いですが、必要になればプランをアップグレードすればいいでしょう。
どのPOSレジ(POSシステム)を導入するにしても、まずは、店舗の規模や使いたい機能は何か、というところを決めたうえで選択することが大切です。
美容院・サロンでのPOSレジ(POSシステム)の選び方
実際に店舗へPOSレジ(POSシステム)を導入するのであれば、サービスが数多くある中で、どのような点に注意して選べばいいのでしょうか。選ぶ時にポイントとなるのは「機能」「業界特化」「コスト」となります。それぞれについて見ていきます。
必要な機能が搭載されているか
POSレジ(POSシステム)で検索すると、非常に多くのサービスが展開されていることがわかります。
いずれも基本的なレジスター機能についてはあまり大差がないものの、それ以外の機能面で差別化が図られています。
- 売上の分析機能
- スタッフの勤怠管理
- 決済や予約管理など、外部サービスとの連携
といったところです。
「店舗に必要な機能は何か」
「どういったことにPOSレジ(POSシステム)を活用したいのか」
導入前に、まずはこれらについて明らかにしておきましょう。必要な機能が明確となれば、その機能が搭載されたシステムを選べばいいのです。
また、将来的に複数店舗に展開していくことを視野に入れているのであれば、他店舗分の情報を一元管理できるかどうか。店舗数やスタッフが増えても問題なく使えるのか。こういった点もチェックが必要です。
業界に特化しているか
業界によって求められるPOSレジに求められる機能も異なります。たとえば、小売店なら在庫管理機能、飲食店ならオーダーシステム、美容系なら予約と売上分析機能、といった機能があると良いでしょう。
POSレジ(POSシステム)の中には、美容室やサロン業界に特化したシステムも多くあります。業界に特化しているということは、その業界のニーズやルールに最適化されて作られているため、使い勝手も変わります。
また、システム側が業界の知識に明るいこともメリットでしょう。導入後のサポート体制などにも影響が出てくる可能性があるため、業界に特化したシステムを選ぶことをおすすめします。
導入コストがいくらか把握する
前述した通り、POSレジ(POSシステム)の導入コストはピンキリです。コストを抑えたいというのであればタブレット型にする、など予算の範囲内で導入できるように考えないといけません。
システムの中には導入費用が無料のサービスもありますが、周辺機器を揃えることを予算内に含めていなかった、ということも起きがちです。何が必要で、いくらかかるのか。必要な機能とともに事前にチェックするようにしましょう。
運用と保守が継続しやすいか
POSレジを選ぶ上で運用と保守が継続しやすいかどうかは大切なポイントです。POSレジを導入したはいいが、使い続ける中で保守やトラブルの対応などの困りごとが起こることがあるからです。そのため、何かあった場合の対応を確認しておく必要があります。
POSレジは導入費用に加えて運用費用が必要となる場合がほとんどです。保守は「ソフトウェア保守」「ハードウェア保守」「サポート保守」の3つに分類されます。
また、トラブルが起きた際、自分では対応が難しい場合も考えられます。その場合はサポートを活用すると便利でしょう。
操作性と使いやすさ
POSレジを選ぶうえで操作性や使いやすさは欠かせないポイントの1つです。POSレジは多機能な方が便利な場合もあります。しかし、スタッフ全員がミスなく使えるような簡単な操作かどうかが大切です。
レジを利用する頻度の高いレジ担当者や、管理者が使いやすいシンプルなものを選ぶことでより良いPOSレジを選ぶことができるでしょう。
POSレジを導入する際には、事前に使用感を確認しておくとPOSレジ選びの参考になりやすいです。中には無料のお試し期間を設けているものがあるので試してみましょう。
POSレジ(POSシステム)の導入方法
POSレジを実際に導入するにあたって、どの型を選択するのかで費用が大きく異なります。ここでは、3つの型の費用や注意点について解説します。
どの型を選ぶのかで大きく変動
POSレジには「ターミナル型」「タブレット型」「パソコン型」があり、導入費用が大きく異なります。
ターミナル型を導入する際には業者と必要な機能などについて相談をし、後日、金額を含めて提示されます。ターミナル型は他の種類と比べて月額費用を抑えることができることがメリットです。
タブレット型とパソコン型は月額料金を支払って使用するものです。どのサービスを利用するかで費用は大きく変わりますが、シンプルな作りのものであれば0円で使うことができます。しかし、一般的な相場は一台5万円からです。
初期費用無料は使える機能が限られることに注意
上記したように、タブレット型やパソコン型は初期費用が無料のものがあります。初期費用を抑えたい場合には魅力的です。ただし、使える機能が限定的で、実際使用する際には効率化につながらない場合があります。
無料で使用できるものはシンプルな作りになっているため店舗で使用する際に、機能面で不十分さを感じる可能性があります。
レジとしての機能だけでなく売上分析などをしたい人には、無料のPOSレジは機能が限定されてしまうこともあるため注意が必要です。
POSレジ導入のメリット
ここまでで、POSレジには予約や顧客管理、在庫管理などさまざまな面で非常に利便性が高いことをおわかりいただけたでしょう。
ここではPOSレジを導入するメリットについて解説します。
会計業務の効率化を図れる
POSレジを導入するにあたって、最も大きなメリットは「会計業務の効率化」と言っても過言ではないでしょう。
会計の手入力を最小限にとどめることで、ヒューマンエラーの防止にも繋がります。さらにレジ締め作業も効率よく行えるので、閉店時の業務や手間を省くことも可能です。
売上データの一元管理
POSレジは、店舗ごとの売上情報を連携させることができます。店舗をさらに展開する際も数字を管理しやすくなるでしょう。
店舗を増やすにあたって、売上の管理の煩雑さが足を引っ張ってしまうかも知れませんよね。
しかしPOSレジを導入すれば多店舗を展開したとしても、売上データの管理が容易なので、管理業務も捗ること間違いなしと言えます。
販売情報の管理や分析により、会社や店舗の成長ができる
POSレジは、リアルタイムで販売情報の管理や売上分析をすることができます。
そのため売れ筋商品の在庫切れを防いだり、売れていない死に筋商品の在庫を処分する戦略を立てたりなど、すばやい経営戦略が実行しやすく、会社や店舗の成長が可能です。
また顧客分析ができるので、売上の管理だけに留まらず、マーケティングにも活用できる点は、メリットといっても過言ではないでしょう。
人件費の削減ができる
会計業務を効率化できて業務時間が短縮されるため、人件費を減らすことができます。混雑の見込みがある時間帯や曜日を把握して、無駄がなくて効率のいいシフト編成ができるでしょう。
また、最近では無人のPOSレジを導入するお店が増えてきました。無人のPOSレジはお客様自身に会計を行っていただくシステムなので、更なる会計の人員削減が期待できます。
顧客満足度の上昇が見込める
POSレジは通常のレジスターに比べて、設置に場所をとることがありません。レジの設置スペースを設ける必要がないので、お店のデザインを自由にできたり、お客がレジに並ぶ手間を削減できたりするため、顧客満足度の上昇が見込めます。
スマートな決済でストレスフリー
POSレジでは、決済をする際に、クレジット決済などもできるため、お客様にとってもスタッフにとっても負担が少ないことが魅力です。
POSレジはカードリーダーと連携させてクレジット決済やスマートフォンでの決済ができます。
端末は持ち運びが可能なため、会計時レジに並んでもらう必要がなくなります。端末をお客様のところまで持っていくことで負担を減らすことができ、対応がスピーディーになります。
店舗の規模など自店に合わせたレジの導入ができる
POSレジの中には機能の拡張などができるタイプのものもあります。そのため、POSレジを導入することで店舗環境や店舗数などに合わせて自店にピッタリのものを選ぶことができます。
店舗の規模や環境によっては、複数の店舗の売上を管理する必要があったり、タブレット型のほうが店舗運用しやすい場合もあります。このような場合どのようなPOSレジを導入するかでかかる費用も異なります。
また、業種によっても必要な機能が異なる場合も多いです。自店の特徴に合わせてPOSレジを導入することによって自分の店に合ったPOSシステムを導入できるでしょう。
POSレジシステムのデメリット
便利なメリットがてんこ盛りなPOSレジですが、導入を検討する場合はデメリットも把握しておく必要があるでしょう。ここではPOSレジのデメリットを3つ紹介します。
初期費用や運用コストがかかる
POSレジ導入の最大のデメリットとして挙げられるのは、初期費用や運用コストなどがかかる点です。POSレジは通常のレジスターと比べて高機能なので、導入のための初期費用が高額になる傾向にあります。
POSレジを導入すると会計業務の効率化を図れるうえに適切な経営判断をする助けにもなるので、長い目で見ると費用対効果は大きなものを見込めます。
しかし、初期費用の高額さにどうしても意識が向いてしまい、導入を迷うケースもあるでしょう。運用コストに関しては、システムのアップデートやメンテナンスといった部分にかかってくる費用になります。
ネットワーク環境が必要
POSレジを使用するには、インターネットに接続できる環境が必須です。お店にネットワーク環境がない場合は、新たにWi-Fi環境を構築する必要があるでしょう。
POSレジの有無に関わらず、ネットワーク環境は今や無くてはならないものになっています。例えば店舗内でWi-Fiを使うことができれば、お客様が自分のスマートフォンの通信量を気にせずインターネットを楽しめます。
POSレジの導入をきっかけとして、店舗にWi-Fi環境を構築するのもいい考えかも知れませんね。
停電や故障が発生した場合に混乱する可能性がある
突然の停電や故障、あるいはサービスの不具合など、何らかの事情で一時的にPOSレジが使えなくなってしまうケースも考えられます。
備えもなくPOSレジが使えなくなってしまえば、混乱は避けられないでしょう。中にはオフライン環境でも利用できるPOSレジがあります。
そういったPOSレジは一時的にオフラインになってしまった場合でも、オンラインに復旧したタイミングで、システム内に蓄積された売上データがクラウドに挙がるため安全です。
突然の停電にはあらかじめ備えておくか、万が一の時を考えてオフラインでも使用できるPOSレジを選ぶことをおすすめします。
レジ以外の機能例
これまでPOSレジの利便性についてお話してきました。お話してきた以外にも、POSレジには便利な機能がたくさんあります。
例えばレジ機能に限って話すと、店内のどこでも使えるため、従来のようにわざわざレジに来てもらって決済してもらう必要がありません。お客様が椅子に座ったままでも利用可能です。
しかし、便利なのはレジ機能だけではありません。ここでは主にレジ機能以外にも便利とされているPOSレジの機能について、掘り下げてお話していきます。
マルチデバイス対応
マルチデバイスに対応したPOSレジは、PCでも、お手持ちのiPadのみでも店舗業務を行うことが可能になります。端末さえ持っていれば、導入するための初期費用を大幅に削減できるでしょう。
例えば店舗での運用はPC、出先など店舗にいない時もPOSレジの機能を使って得たデータを分析したい場合はiPadで、といった使い分けも可能です。
予約システムがある
POSレジの中には、予約の一元管理が可能なものもあります。予約管理システムと連携できれば、お客様の「予約したい」を逃しません。
Web予約の管理も可能で、重複設定や連携不備の排除、フリー予約の連携がスムーズなどダブルブッキングさせずに予約管理システムの性能を最大限に活かせます。
さらに優れたPOSレジは「予約台帳で予約の確認ができる」「顧客カルテで予約されたお客様情報をチェックできる」「次回の予約もその場で簡単にできる」といった、予約システムに欲しいありとあらゆる機能が備わっているのです。
業務効率を大幅に改善できるシステムであるため、店舗運営に欠かせないツールとなるはずです。
セールスレポートがある
POSレジは分析機能も充実しています。売上レポートは日報、月報、日別で確認でき、わかりやすいグラフ付きのレポートもあるので、分析する際にも便利です。リピート率の改善や、売上アップのための施策を考えるうえで役立つでしょう。
例えば美容院での運用に特化したPOSレジは店舗全体の売上確認と分析ができるだけでなく、スタイリスト別などあらゆる角度から俯瞰できるのです。
電子カルテでの顧客管理
リピート率の改善は、店舗を運営するなら避けては通れません。改善のためには、データの管理と分析が必須です。
膨大な量のお客様情報や画像をペーパーレスでスマートに管理できるようになり、撮影した画像の保存はもちろん手書きでのメモ機能も搭載。アプリを使って、画像をお客様と共有することもできます。
手書きイラストで施術内容を記録することも可能ですから、次回の提案にも活かせるでしょう。もちろん、画像登録できるカルテを見せながらのカウンセリングも実現できます。
また、これまで紙ベースでしか対応できなかった、同意書(署名含む)やアンケートシートなども全て電子化できます。管理コストを大幅に改善できるでしょう。
美容系サロンのposレジにはリザービアのA’staff Cloud Smartがおすすめ
ここまで紹介してきた機能を備えたPOSレジならA’staff Cloud Smartがおすすめです。
ここではA’staff Cloud Smartの特徴とおすすめポイントについて解説します。
リザービアからA’staffへ直接遷移するので、使いやすい操作
リザービアからA’staffへ直接遷移して会計できるので、迷わず直感的な操作ができ、サロン業務を円滑に進めることができます。
また、リザービアの機能と合わせて使うことで、集客できる店づくりができます。具体的には、予約管理やGoogleでの予約、LINE連携やクーポンサイトとの連動など、集客するための機能もついています。
全店舗の顧客情報をまとめて管理
各店舗の顧客データや様々な経路で予約されたお客様についても全て一元管理ができます。
複数店舗を持っている場合、一元管理ができれば全店舗のデータを把握したり管理することが簡単になります。データはリアルタイムで更新されるため、業務の効率化を図ることが可能です。
また、異なる経路での予約も一か所にまとめることで調整の手間を省くことができます。
会計機能だけでなく、予約・顧客をまとめて管理して、DM配信などでも可能。
リザービアと連携することでより高度な予約・顧客管理が可能です。
ポータルサイトやSNS経由の予約などを一元管理でき、業務を効率化することができます。また、基本検索と応用検索の組み合わせで、お客様のセグメントを行うことができ、それぞれの特徴に合わせ最適化したDMの配信も可能です。
提携サービスとしてサロンアンサーもおすすめ
「サロンアンサー」は、業界25年の歴史をもち6000件の実績をもつおすすめのPOSシステムです。
このサービスは開発力が売りとされ、導入後のバージョンアップや開発対応などのサポートが充実しています。
導入後、データを活用したくてもPOSレジ導入したてではわからないことも多いでしょう。サロンアンサーでは日々のメンテナンスサポートだけでなくデータ活用のサポートまで行ってくれます。
データ活用のサポートがあれば初心者の方も顧客分析や商品分析ができるので安心です。また、他社メーカーよりも豊富な人材でシステム開発を行っています。美容業界25年の実績で美容業界の特徴を理解しており、開発力に優れています。
美容業界は特にニーズの変化が激しい世界です。そこで、時代のニーズに合った機能の開発・バージョンアップができるサロンアンサーは強い味方になるでしょう。
また、店舗に合わせたシステムの提案も可能です。サロンワークに適した多くの機能を取り揃えているので自店にマッチしたシステムを使うことができます。
さらに、導入後のデータを用いた勉強会にも力を入れており、サポート体制が充実していることが魅力です。
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
POSレジで業務の効率化。導入するなら美容サロンに特化したPOSレジを選ぼう
業務の効率化に欠かせないPOSレジ。導入することで簡単にデータ分析や予約の管理が可能となり、よりよいお店作りに役立てることができます。
また、POSレジには様々な種類がありますが、タブレット型・パソコン型を選べば費用を抑えられるとともに、導入も簡単です。加えて、お客様やスタッフの負担を減らすことができたり、お店の雰囲気を活かしやすいのも魅力です。
POSレジを導入する際は、ここまで解説した内容を参考に美容サロンに特化したものを選んでくださいね。