街中ではAirペイを導入している店舗が増えているため、自店でも使いたいと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、導入時にかかる費用や手数料は気になるポイント。サロンにとって負担が大きすぎると導入しづらいことでしょう。
そこで、Airペイを利用するときの初期費用・利用料に加え、手数料についても詳しくお伝えします。Airペイの導入をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Airペイ(エアペイ)とは
Airペイとは、リクルートが提供するマルチ決済サービスです。スマホの決済アプリやクレジットカードなど、さまざまな決済方法に対応しています(種類は後述)。
Airペイは、自分のiPhoneやiPadで利用できるため手軽な点が大きな魅力。ただし、Androidには対応していません。Androidしかない場合、キャンペーンでiPadを無料貸し出ししてもらえる可能性もあるので、問い合わせてみてください。
Airペイの特徴・メリット
次に、Airペイにはどんな特徴やメリットがあるのかを見ていきましょう。
対応している決済方法が多い
Airペイは全部で56種類もの決済手段を利用できます。そのため、お客様の支払いの選択肢が広がることがメリット。どんなものに対応しているのか、以下で例示します。
Airペイで使える決済方法の例
【クレジットカード】
- VISA
- Mastercard
- AMERICAN EXPRESS
- DISCOVER など
【電子マネー】
- Suica
- PASMO
- manaca
- SUGOCA
- nimoca
- Apple Pay
- iD
- QUICPay など
【QRコード決済】
- d払い
- PayPay
- au Pay
- Jcoin
- COIN+ など
【ポイント】
- Tポイント
- dポイント
- Pontaポイント
- 楽天ポイント
- WAONポイント
交通系電子マネーはほとんどの種類が利用できますが、PiTaPaは利用不可です。
なお、QRコードとポイントは別途申し込みが必要なので、導入したい場合は申請しましょう。QRコードはAirペイの申し込み時に同時に申請でき、ポイントは申し込み後に別途案内されます。
インバウンド対策にも
Airペイでは、銀聯カード・WeChat Pay・Alipay+など、海外の決済方法も利用できます。海外からのお客様をターゲットにしたいサロンにとって、インバウンド対策に有効といえるでしょう。
他のAirサービスと連携できる
Airペイは、POSレジの「Airレジ(エアレジ)」や予約システムの「Airリザーブ(エアリザーブ)」など、他のAirサービスと連携して使えるので便利です。シリーズで使用することで連携がスムーズな上、会計や予約などの業務の効率化にも繋がります。
初期費用無料のキャンペーンを開催中
Airペイではキャンペーンを開催しており、初期費用0円で導入できます(2023年6月現在)。キャンペーンでは、iPad(台数限定)と専用のカードリーダーを無償貸与。iOSを持っていない人も安心です。
ただし、キャンペーンの適用には所定の条件を満たす必要があるので、詳しくはAirペイのキャンペーンページ【※1】をご確認ください。
Airペイの手数料はどれくらいかかる?
つづいて、Airペイを利用するときの手数料はどれくらい必要なのか、2種類の手数料について詳しく解説します。
入金手数料
Airペイでは、売上金を振り込む際の入金手数料は無料です。規定にのっとり、月6回(みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行)または3回(それ以外の金融機関)振り込まれます。
振り込み先はゆうちょ銀行は対象外ですが、それ以外の金融機関ならどこでもかまいません。
決済手数料
決済手数料とは、1回の決済ごとに店にかかる手数料のこと。Airペイの決済手数料は業界最安水準で、ほとんどの決済方法が3.24%(税込)、COIN+のみ1.08%(税込)です。
月々の固定費は不要
月額の利用料がかかる決済サービスもありますが、Airペイではかかりません。固定費が無料なため、ランニングコストを抑えられるでしょう。
Airペイ以外のマルチ決済サービス
Airペイのほかにはどんな決済サービスがあるのかを紹介します。特に手数料について触れるので、比較しながら検討してみてください。(金額はすべて税込です)
stera pack(ステラパック)
stera packは30種類以上の決済に対応しているサービス。「お試しプラン」で無料導入でき、13カ月目までは月額料金もかかりません。決済手数料は一律3.24%です。
14カ月目以降は月額3,300円になりますが、VISAとMastercardは決済手数料が2.70%に下がります。入金は月2回もしくは6回で、入金手数料は三井住友銀行の場合無料、それ以外は220円です。
また、stera packは、予約システム「リザービア」と並行して使える、POSレジの「A’staff Cloud Smart」と連携できるという特徴もあります。予約や会計管理が楽になって便利です。
Square
SquareはiOSでもAndroidでも使えて、約20種類の決済に対応しています。決済手数料はほとんどが3.25%、iDのみ3.75%。初期費用・月額費用・振込手数料は無料ですが、決済用の端末代金が4,980~46,980円(種類によって異なる)必要です。
入金サイクルは、三井住友銀行とみずほ銀行なら決済日の翌営業日、それ以外の金融機関では水曜日締めの金曜日払いと比較的早いので、資金繰りをしやすいでしょう。
STORES決済
STORES決済は、他社に比べて対応種類は少なめ(QRコード決済はWeChat Payのみ)ですが、電子マネーの決済手数料は業界最安水準の1.98%、それ以外は3.24%です。
初期費用・月額固定費は無料。入金は自動(別末締めの翌20日払い)と手動(自己申請)があり、入金手数料は、手動入金で10万円未満の際は200円、それ以外は0円です。
スマレジ・PAYGATE
スマレジ・PAYGATEは、POSレジ「スマレジ」が提供する決済サービスで、約30種類の決済手段を利用できます。スマレジと連携でき、決済手数料は3.24%~です(詳細は要問い合わせ)。
2023年6月現在、30,800円相当のプリンター内蔵端末が無料、決済手数料もお得になるキャンペーンを開催中。導入しやすいタイミングなので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
決済サービスとともに予約管理システムの導入もおすすめ
美容系サロンには、Airペイのような決済サービスに加えて、予約を自動で管理してくれるサービスの導入もおすすめしたいです。紙の予約台帳を使っているサロンもあるかもしれませんが、システムを利用したほうがミスが少なく手間もかかりません。
予約管理システムにもさまざまな種類がありますが、ここでは「リザービア」について紹介しましょう。
オンラインでいつでも予約を受け付けられる
ホームページやポータルサイトなど、インターネットで24時間365日予約を受けることが可能です。お客様の好きなタイミングで予約してもらえるため、取りこぼしを防げます。
Google・LINE・Instagramと連携可能
リザービアの大きな特徴として、外部サービスと連携して予約を受け付けられる点があります。Googleはデフォルトで使えて、LINEとInstagramは有料オプションです。お客様が普段利用する検索エンジンやSNSから予約できるため、便利といえるでしょう。
関連ページ
Googleで予約
LINE連携予約
Instagram連携予約
集客にも役立つ
日常的にGoogle検索やInstagramの閲覧をしている人は多いです。そのため、いつも使っているアプリで検索や情報収集をしていて、偶然自店の存在を知ってもらえる場合もあるでしょう。
そこから新規顧客の獲得に繋がる可能性があるため、リザービアは集客にも活用できるといえます。
各媒体からの予約を一元管理できる
オプションのBMSという機能を導入すれば、いろいろな媒体から入ってきた予約を1つの画面に集約して管理できます。いちいち手動でデータを移さなくて済み、ダブルブッキングの心配が減るでしょう。
関連ページ
BMS
POSレジ「A’staff Cloud Smart」と連携すれば会計管理も楽
リザービアを「A’staff Cloud Smart」というPOSレジサービスと連携することにより、会計やデータの集計・分析なども可能に。A’staff Cloud Smartは前述したstera packと連携できるので、一緒に導入すれば決済の選択肢が増えて利便性も向上します。
関連ページ
A’staff Cloud Smart
Airペイなどの便利な決済サービスを活用して業務の効率化を目指そう
数多くの決済サービスがあるなかで、今回はAirペイを中心に紹介しました。決済手数料はかかりますが、初期費用・月額固定費が無料で導入しやすいことが特徴です。ほかにも4つのサービスを取り上げたので、自店に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。
また、予約管理にはリザービアの導入もおすすめです。予約状況を管理する手間が省け、集客にも役立てられます。さらに業務効率を高めたいなら、GoogleやSNSと連携したり、POSレジと併用したりして活用してみてはいかがでしょうか。