美容室やサロンには競合が多く、集客に頭を悩ませている店も少なくないことでしょう。そこで、ぜひ利用してほしい集客方法のひとつに「MEO」があります。
「MEOという名称をそもそも知らない」「聞いたことはあるけど何のことかわからない」という方も、MEOの重要性を知ればすぐに始めたくなるはず。今回の記事でしっかり知識をつけ、対策しましょう。
目次
MEO対策とは
MEO(Map Engine Optimization/マップエンジン最適化)対策とは、Googleマップのようなインターネット上の地図で店などを検索した際に、検索結果で上位に表示されるように施策を行うこと。
Googleには、「Googleビジネスプロフィール」と呼ばれる店舗情報を掲載できるサービスがあり、店舗名・所在地・営業時間・写真などを登録できます。
利用者の多いGoogleマップでこのGoogleビジネスプロフィールをうまく運用することにより、高い集客効果に期待できることがMEOの特徴です。
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美容室やサロンにとってのMEOの重要性・メリット
つづいて、美容室やサロンにとってMEOはどのような影響があり、どのようなメリットを得られるのかを解説します。
1. 無料で集客に活用できる|口コミ機能あり
Googleビジネスプロフィールは無料で提供されているサービスです。コストはかからないのに、検索結果で自店の情報が上位に表示されれば、ユーザーの目に留まりやすくなります。
さらに、Googleビジネスプロフィールには口コミを投稿できる機能があります。口コミの数が増えてよい評価が集まることにより、今まで自店を利用したことのない新規顧客を獲得しやすいでしょう。
コストをかけずに集客できるのは、サロンにとって大きなメリットです。
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2. SEOよりも競合が少なく対策しやすい
多くの競合がいるなかで、自店のホームページを作って検索エンジン上で上位表示を目指す「SEO対策」をする場合に比べ、MEOはエリアが限定されるため、同じ商圏の同業者のみがライバルになります。範囲が狭い分競合が少なく、上位を狙いやすいでしょう。
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3. クーポンサイト(ポータルサイト)より上位に表示されやすい
美容業界では、ホットペッパービューティーや楽天ビューティなどのクーポンサイトを利用する顧客も多数います。クーポンサイトはSEO対策が強化されており、検索時に優先的に表示されやすいことが特徴です。
※例外としてクーポンサイトがリスティング広告などをしている場合は、クーポンサイトの広告が最初に表示されるため、100%ではありません。
しかし、GoogleやGoogleマップで検索すると、クーポンサイトの情報よりもGoogleビジネスプロフィールのほうが優先的に表示され、ユーザーの目を引きやすいです。
4. ビジネスプロフィールから直接予約する方法も|Googleで予約
Googleが提携している予約サービスと連携させると、「Googleで予約」という、Googleビジネスプロフィールから予約できる機能を使えます。自店のビジネスプロフィールを見て気になったユーザーが、そのまま予約できるため便利です。
もし予約ボタンがなければ、改めて予約ページを探して開かなければならないため手間がかかり、せっかく興味を持ってもらえても離脱される恐れがあります。
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美容サロンのMEO対策のポイント・やり方
では、実際に美容室やサロンがMEO対策をするときはどうすればいいのでしょうか。ポイントややり方を見ていきましょう。
検索するユーザーの意図や行動を把握する
はじめに、マップ上で検索するユーザー(見込み客)の目的や行動の流れを理解しておきましょう。一般的には、以下のようなステップです。
- 認知
- 興味・関心
- 評価・検討
- 行動
- 共有
そこで、まずは自店の認知を図り、興味関心を持ってもらうことが大切です。
Googleビジネスプロフィールに正確な情報を登録する
前項で「認知」について触れましたが、店について正しく知ってもらうため、情報を正確に登録することも非常に重要です。適切でない・誤っている情報は、MEOにマイナスの影響が出ることもあるので、間違いがないかしっかりチェックして掲載しましょう。
詳細な情報を載せる
Googleビジネスプロフィールには、下記のように多くの情報を登録できます。
- ビジネスカテゴリ(「美容室」など)
- ビジネス名(店名)
- 店の住所や電話番号
- 曜日ごとなどの営業時間
- サービス(メニュー)
- 自店のホームページ
- 写真・動画
- 最新情報 など
見た人により多くの情報を知ってもらうため、なるべく詳細な部分まで掲載するとよいでしょう。
適切なキーワードを使う
ユーザーが検索する際は、「美容室 渋谷」「ヘアサロン 横浜」などのように、業種と地域名で検索されることが多いです。また、サービス名(カット・カラー・縮毛矯正など)や顧客が抱えやすい悩み(くせ毛・白髪など)も検索でよく利用されます。
そこで、自店が提供しているサービスの特徴などをもとに、適したキーワードを入れることが大切です。
とはいえ、検索対策として関係ないキーワードを入れている(例:店で提供していないのに「まつエク」や「ネイル」などの用語を使う)と、Googleからマイナス評価を受けてMEOに悪い影響を与えることもあるため、十分注意しましょう。
こまめに投稿・更新を行う
Googleビジネスプロフィールの内容をこまめに更新することも重要です。SNSやブログのように文章・画像・動画の投稿ができるので、適切な頻度で投稿しましょう。
また、情報が変わったときはすぐに変更してください。古い情報をそのままにしておくと、Googleからの評価が下がるだけでなく、ユーザーにも迷惑をかけ、信頼を失ってしまう恐れがあります。
口コミを集める
口コミの数が検索結果に影響を与えることに加え、口コミを見て利用するかどうかを判断するユーザーも多いです。
開店してすぐの頃やMEO対策を始めたばかりの頃は口コミが少なくてもやむを得ませんが、お客様に声かけする・店内にPOPやチラシを掲示するなどして増やしていきましょう。
返信することも大事
ただ口コミをいただいて終わり、ではいけません。寄せられた口コミにはきちんと返信しましょう。よい評価だけでなく、悪い評価にもきちんと対応する必要があります。口コミした人だけでなく他のユーザーにも見られるため、どのように対応するかも重要です。
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代行業者に依頼する方法もある
自分でMEO対策を行うのが難しい場合、代行業者を使うことも可能です。費用はかかりますが、自分たちで対策する手間がかからないことに加え、プロのノウハウで運用してもらえるため、比較的結果が出やすいでしょう。
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美容サロンのMEO対策の失敗例
自分では完璧な対策をしたと思っても、実は思わぬ落とし穴がある場合も。そこで、MEOの失敗例を押さえましょう。
キーワードを不自然に詰め込みすぎた
前でも触れましたが、キーワードを意識するあまり、むやみにキーワードを入れ込んだり無関係なキーワードを入れたりするのはよくありません。不正とみなされてGoogleからの評価が下がり、検索結果にもマイナスになります。
悪質な場合はアカウント停止などの厳しい措置が取られる可能性もあるので、キーワードは適切に使用しましょう。
誤った情報や昔の情報を載せたままにしている
正確な情報を登録するように前述しましたが、誤字があったり情報が変わったのに変更していなかったりすると、店の信頼が失われてしまいます。とくに、住所の番地間違いや移転の更新忘れなどの場合、地図にも位置情報が正しく表示されないため非常にマイナスです。
登録する前に間違いがないか念入りにチェックすることと、情報が変わったらすぐに新しい情報に変えることを意識しましょう。
リザービアで「Googleで予約」を導入しよう
美容室・サロンでは、MEO対策とあわせて、前述の「Googleで予約」をぜひ検討してみると良いでしょう。Googleと提携したシステムである美容業界向けの予約システム「リザービア」を導入してはいかがでしょうか。
リザービアは、予約管理・顧客管理・メッセージの自動配信など、美容室・サロン運営に役立つ機能が豊富です。Googleで予約の予約情報も、自店のホームページやクーポンサイトなどからの予約情報も、スマートに自動管理できます。
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美容サロンではMEO対策が欠かせない!
美容室やサロンでは、MEOが重要であることがおわかりいただけたことでしょう。Googleビジネスプロフィール自体は無料で使えるので、しっかり対策してうまく集客につなげてください。