美容室やサロンの集客において、Google口コミが注目されるようになってきました。しかし、本当にGoogle口コミに影響力があるのか気になる方も多いでしょう。
そこで、実際の調査データをもとに、Google口コミがどの程度利用されていて、重要であるか解説します。集客への上手な活用方法や口コミの増やし方も紹介しますので、今後の施策に役立ててください。
目次
美容サロンの集客にGoogle口コミが有効って本当?
美容サロンの口コミを投稿・閲覧できるサービスには、ホットペッパービューティーや楽天ビューティのようなクーポンサイト、Googleビジネスプロフィールなどがあります。
なかでも、Googleビジネスプロフィールに掲載される口コミ(Google上での表記は「クチコミ」)はとくに集客に効果的と言われることも多いですが、本当なのでしょうか。
そこで、株式会社ONE COMPATHが運営するサービス「LocalONE(ローカルワン)」が2022年12月10日~16日に実施した、口コミへの意識調査の結果に基づいて解説します。
引用元
口コミ投稿に関する意識調査【「LocalONE」調べ】/株式会社ONE COMPATH
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参考にするメディアとして20代ではGoogleが圧倒的支持率
調査結果では、美容サロンだけでなく、グルメやスーパーマーケットのジャンルも含まれていますが、消費者が参考にする口コミメディアとして、20代ではGoogleが42.2%と圧倒的でした。
全体で見ても、1位は35.3%で「グルメサイト」でしたが、Googleは30.4%で2位につけています。
投稿したことがあるメディアでも20代では1位
口コミを投稿したことがあるメディアでも、20代ではGoogleがすべてのジャンルで1位。美容サロンでは17.0%で、2位がサロンサイト(クーポンサイト)の15.0%です。全体で見ると、サロンサイトが1位(9.0%)、Googleが2位(7.6%)という結果でした。
Google口コミが信頼されているのはなぜ?
では、なぜこれほどGoogle口コミが信頼されているのでしょうか。
Googleでは、GPS機能を活用し、店を利用したことがない人からの偽の口コミを認証しない・削除するなど、いわゆる「サクラ」の口コミに対して厳しく対処しています。
悪意を持つ人はどうしてもいるため、100%信頼できるというわけではありませんが、上記のような理由から、他のメディアの口コミよりは信頼度が高いとされています。
美容サロンでGoogle口コミを集客に最大限に活かすには
では、美容サロンがGoogle口コミを集客にうまく活用するにはどうすればいいのでしょうか。
1. まずは数を増やすことを重視
口コミの数が多いのは、店を利用している客が多いことの証。数が多いだけでも目に留まりやすくなるため、手はじめとして口コミの数を増やすことは重要です。
来店したお客様に直接投稿を依頼する方法もあれば、店内にGoogle口コミ投稿ページのQRコードやPOPなどを設置する方法もあります。また、アフターフォローメールなどに口コミ依頼を一言添えるのもよいでしょう。
2. 高評価を増やす
数の次に意識すべきは星評価。Google口コミでは、5段階の星評価をつけられます(文を入れるかどうかは任意)。
顧客にもいろいろな人がいるので、どれほど真摯な対応をしていても、口コミでマイナスの評価をされてしまうケースもありえますが、一部の星1つや2つよりも、星4つ・5つという高評価が多くなれば集客に有利です。
なるべく多くの高評価を得るためのコツは後述します。
3. 届いた口コミに返信する
口コミが投稿されたら、内容を確認することに加え、放置せず返信することも重要です。よい口コミは励みになりますし、逆にマイナスの口コミでは店側の課題・改善すべき点が見つかることもあるでしょう。
まずは来店や口コミ投稿へのお礼を述べ、内容に対するコメント・回答を書きます。
返信は、口コミしてくれた相手とのコミュニケーションになるだけでなく、他のユーザーからも見られるもの。返信内容が店の印象を左右する可能性もあるため、真摯に対応することが大切です。
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4. 「Googleで予約」を導入する
Googleビジネスプロフィールで口コミを見た人がそのまま予約できるように、「Googleで予約」を導入するとよいでしょう。
Googleで予約とは、Googleビジネスプロフィール上に予約ボタンを設置し、そこから予約を受け付けられる機能です。ただし、Googleと提携しているシステムがないと利用できません。「Googleで予約」を使える予約システムなどと併用しましょう。
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美容サロンがGoogle口コミを増やすための方法
より多くの顧客からGoogle口コミを投稿してもらうためにはどうすればいいのか、おすすめの方法を紹介します。
1. 積極的にコミュニケーションを図る
まず、普段からやるべきこととして、接客時に会話を弾ませる・施術後にお礼を述べて率直な感想を尋ねる・サンキューメールやフォローメールを送るなどして、顧客と親密なコミュニケーションを取りましょう。
活発にコミュニケーションを図ることで好印象や信頼につながり、口コミも投稿してもらいやすくなります。
お客様が口コミ投稿しやすい状況を作る
口コミ投稿をただ口頭でお願いするだけでは、いちいち店舗を検索する手間がかかってしまうため、やって頂ける方は少ないでしょう。
お客様の手間を減らすためには、レジ周辺に口コミ投稿画面のURLをQRコードにしたPOP(ポップ)を置くことがおすすめです。
お会計後にお店側から「もしよかったら、口コミ投稿をお願いしますね!」とお願いすることで、お客様側も帰り道の途中でやっていただきやすくなります。
美容サロンがGoogle口コミでよい評価をもらうためのポイント
前章とも関連しますが、つづいては、Google口コミで高い評価を集めるためにどうすればいいのかを解説します。
提供するサービスの質を高める
当然のことですが、接客や施術において質の高いサービスを提供することは非常に重要です。接客時には、ていねい・親切・こまかい気配りなどを意識しましょう。
施術においては、スタッフそれぞれの技術力が高いだけでなく、先端の技術やトレンドの機械を導入するなどの対応も大切です。顧客満足度が高まることに加え、競合との差別化にも役立つでしょう。
顧客のニーズをしっかりくみ取る
カウンセリングで顧客の話にきちんと耳を傾け、求めているものをきちんと理解するとともに、その要望に合った適切なサービスを提供することも大切です。カウンセリングの技術も高めておきましょう。
感謝の気持ちを忘れない
お礼の気持ちをしっかり伝えるなど、来店してくれるお客様への感謝の気持ちを忘れないことも大切です。言われたほうもうれしく、信頼につながります。
来店のときに直接伝えるのはもちろん、サンキューメールなどで改めて伝えるのもよいでしょう。真摯な接客態度が口コミの高評価にもつながりやすくなります。
満足しているタイミングで依頼する
施術直後の喜んでくれているときや、キャンペーン・セールなどのお得なイベントの際など、好感を持ってくれているタイミングで口コミ投稿をお願いすると効果的です。満足してもらえているため、高評価に期待できるでしょう。
マイナスの口コミにはどう対応すればいい?
前でも触れたように、美容室やサロンにとってネガティブな口コミが寄せられることもあります。では、マイナス評価をされたときはどのように対応すればいいのでしょうか。
前提として、評価は匿名でできる
前提として、Googleに本名を登録していなければ、口コミは匿名で投稿できます。
匿名で口コミできるということは、マイナス評価をしやすいという一面も。店側に問題があるケースももちろんありますが、悪意を持ったユーザーから不当に悪い評価を受けてしまうこともあるでしょう。
非がある場合はきちんと謝罪する
予約時間より施術スタートがかなり遅れた・お客様を不快にさせる言動をしたなど、店側に非があって低評価を受けた場合は必ず謝罪してください。
そのほか、自分たちが気づいていなかった問題点を指摘されることもあるので、改善の意向を伝えるなどしっかりと対応しましょう。誠実に向き合う姿勢は信頼の回復につながります。
誤解がある場合は誤解を解く
相手が思い違いをしている場合は、誤解を解くことも大切です。また、誤解によって不満を持たれている場合、満足してもらえるような代わりの提案をするのもよいでしょう。
美容サロンには「リザービア」がおすすめ
美容サロンには、美容業界向けの予約システム「リザービア」の導入がおすすめです。リザービアは、ネット予約の自動受付管理ができるシステムで、前述した「Googleで予約」も利用できます。
予約方法もむずかしくなく、数ステップで完了。ネット予約に慣れていないお客様も、画面の案内通りに進めばスムーズに予約できます。
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美容サロンの集客ではGoogle口コミが非常に重要
今回見てきたように、美容室やサロンの集客においては、Google口コミがとても重要です。口コミの数を増やすことはもちろん、きちんと返信したりよい評価がたくさん集まったりすることで、見込み客の目に留まりやすくなります。
美容サロンでは、「Googleで予約」もあわせて利用するとさらに集客力が強力になるので、ぜひGoogle口コミの強化をしてみましょう。