日本の上場美容室から美容業界の未来を考える

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事業を大きくして、もっと自分自身や従業員を豊かにしていきたい

そんな夢をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
企業にとって「上場」は成長を実現した一つの証です。

「上場企業」には、成長を続ける仕掛けがあります。ほかには負けない成長を実現したからこそ「上場」を果たしたのです。
そこで、数少ない「上場企業」から会社を持続的に成長させるヒントを探ります。

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統計局の経済センサス基礎調査(2016)によれば、日本には「会社」(法人)が約180万社ありますが、「上場企業」は3,673社(2019/8 東証調べ)です。

つまり「上場企業」は日本の「会社」全体の0.2%しかありません。ほんのひとつまみですね。さらにその中でも、ヘアサロンとして上場を果たしたのは5社だけです。
厚労省の「衛生行政報告」によれば、平成29年時点で美容室は約24万軒です。美容室の中でも本当に限られた企業だけが上場を果たしています。上場はそう簡単ではないことがおわかりになるかと思います。

なぜ上場するのか?

まず上場ができるのは「株式会社」です。
株式会社は「株」を発行して自分の事業を応援してくれる人からお金をもらうことができます。株と引き換えに手にした資金は、特別な約束がない限り返済は不要です。
その代わりに会社の「所有権」を支援してくれる人に渡します。つまり会社を共同で所有する形式になります。これが株式会社が「公の会社」「社会の公器」といわれる理由の一つです。

「株式会社」は「株」と「資金」を交換する仕組みなので、上場しなくてもお金を出してくれる人がいれば資金を得ることができます。しかし「上場」「株」を大勢の人と取引してくれる「取引所」を通じて、より多くの人からの援助で会社を大きくすることができます。

 

どうすれば上場できるのか?

ただし、どんな会社でも上場できるわけではありません。上場するためには、数々の条件をクリアしなければなりません。
最も簡単な東証マザーズへの上場でも最低限、以下の条件をクリアしなければいけません。
  • 上場時の株主が200人以上
  • 時価総額10億円以上

つまり最小限の株主で上場するとしても、「あなたの会社に500万円出してもいい」と言ってくれる支援者(株主)が200人必要です。
また、この上場準備をするだけで大変な労力とお金が必要になります。

会社が「自分の会社」ではなく「公の会社」になるので、売上や利益などの決算状況や財務状況を常に株主に知らせる仕組みが必要になるのです。こうした上場までの準備に最低でも数億円はかかります。
「上場」は企業の体力と経営者の「本気」がなければ実現できません。

成長を続ける企業の特徴

美容室・カットサロン上場5社のうち、順調に店舗数を伸ばして成長をつづけているのは、アルテサロンホールディングス(以下アルテHD)とキュービーネットホールディングス(以下QBハウス)だけです。

この2社には以下の4つの特徴があります。

1、店舗数が多い

店舗拡大できる「仕組み」を持っているため、順調に店舗数を拡大しています。

2、複数のブランドを持っている

お客様の年齢や利用目的に合わせ、複数のブランドを使い分けています。

3、海外展開をしている

日本の少子高齢化を見据えて、海外にも店舗を展開しています。

4、本業に集中している

ほかの事業には手を出さずヘアサロン、カットサロンに事業を集中しています。

このように成長を続ける2社には「仕組み」と「戦略」をもとに、リスクを最小限に抑え、自社の「強み」に集中した健全な経営を行っています。
さらに、この2社にはある共通点があります。

「トレードオフ」を解消するアルテHDの事例

アルテHDは、美容室「Ash」を中心に全国に300店舗以上、事業を展開しています。
アルテHDは日本で先駆けて美容室の「暖簾分け」を進めてきました。

「暖簾分け」をすることで資材や経営の仕組みを共通化することができます。一方で、美容師の「独立したい」「安定して稼ぎたい」という夢を叶えることも可能になります。
また、独立開業が多い美容室業界の中で、「暖簾分け」により優秀な人材を自グループ内に留まらせることで、人材流出を防ぎ技術力を高めることができます。

このように「暖簾分け」により会社も美容師も互いにWIN-WINの関係になり、技術力も高まりお客様も喜ぶという好循環の「仕組み」を確立したことがアルテHDの成長の秘訣です。

キュービーホールディングス(QBハウス)の事例

QBハウスは、ご存知のように「10分1,000円」でカットハウスを全国に展開しています。この「10分1,000円」というコンセプトで「髪を切ることに時間をかけたくない」という忙しいお客様を惹きつけています。

そのため、店舗は主に「普段忙しい人」が集まる駅や繫華街の中に多く立地しています。QBハウスは、「時間がないからすぐに髪を切りたい」というお客様のニーズと、「なるべく気に入った髪型にしたい」「安くても失敗したくない」というニーズを見事に両立しています。

このように「時間をかけたくない」「でもクオリティは高くしたい」という一見、正反対に見える関係を「トレードオフの関係」といいます。

アルテHDも美容師の正反対の欲求である「独立したい」「でも安定して稼ぎたい」という願いを「暖簾分け」により見事に両立させ好循環を生み出しました。

いずれの2社も、この「トレードオフ」を解消したからこそ、お客様に「新たな価値」を提供し成長を続けることに成功したのです。

 

すべては「志」から始まる

成長を実現した企業には、必ず創業者の想いがあります。
「美容師を安定した仕事にしたい」という想いが、日本初の美容室フランチャイズチェーン「Ash」を作り上げました。
「めんどくさがりなお客様の役に立ちたい」という想いからQBハウスが生まれました。

店舗数を増やし事業を拡大するには、単に「会社を大きくしたい」「儲かりたい」という気持ちだけではなく、「誰かの役に立ちたい」「世の中に貢献したい」という強い「志」が必要です。
さて、あなたの「志」は何でしょうか?

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