エステサロン経営を続ける上で、売上を伸ばし経営を安定させるには、他店との差別化が重要です。競合他店と差別化を図るにはいくつかの方法がありますが、その中のひとつに新メニューの導入があります。
新メニューを目当てに新たなお客様が来店するようになったり、メニューを強化することで既存のお客様をより強く惹きつけたりと、さまざまな集客効果が期待できるでしょう。
そこで今回は、エステサロンの新メニューを開発するポイントについて解説します。
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目次
まずはエステの定番メニューを知ろう
エステのメニューといっても、施術の内容は実にさまざまなものがあります。新メニューを導入する前に、まずはエステの定番メニューはどんなものなのか、代表例のおさらいをしましょう。
フェイシャルエステ
一つ目は、フェイシャルエステです。フェイシャルエステとは「フェイシャル」の文字通り、顔を中心としたメニューで、デコルテまでを含むサロンも多いようです。
美容といえば顔周りのケアというイメージをお持ちの方も多いように、エステメニューの中でも人気が高いのではないでしょうか。
顔の毛穴・シミ・シワといった肌トラブルのケアや肌荒れ対策、小顔やリフトアップなど、フェイシャルエステの中にもさまざまなメニューがあります。
ボディエステ
二つ目は、ボディエステです。フェイシャルエステが顔周りに特化したエステであるのに対し、ボディエステは全身を対象に施術を行います。「エステ」といえばボディエステというイメージをお持ちの方も多く、こちらも人気の高いメニューです。
全身をトリートメントケアして美肌に導いたり、筋肉をもみほぐしてリラクゼーションをメインに行ったりと、サロンごとに工夫を凝らしたメニューが提供されています。
痩身エステ
三つ目のエステメニューは、痩身エステです。サロンによっては「ダイエットエステ」などの名称を用いることもあります。
ボディエステが主にスキンケアを目的としているのに対し、痩身エステはむくみ解消などでボディラインを整えることを目的としています。
もみほぐしやオイルトリートメントなどの手技による施術と、エステ用機器を使った施術の、大きく分けて二つの方法を使い分けているサロンが多いようです。
脱毛エステ
四つ目は、脱毛エステです。脱毛というと「脱毛サロンで行う施術」という印象が強いかもしれませんが、脱毛サロンもエステサロンのひとつ。もちろん、メニューを導入しているエステサロンもたくさんあります。
脱毛用の機器を使用する光脱毛や、ワックス脱毛などの美容脱毛を行います。なお、レーザー脱毛やニードル脱毛などのいわゆる「医療脱毛」は医療行為に分類されるため、エステサロンでは施術できません。
引用元
厚生労働省:・医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(◆平成13年11月08日医政医発第105号)
これから流行るエステメニューは?トレンドを紹介
エステメニューは長年施術されて定番と言えるものがある一方で、技術の開発やトレンドの移り変わりなどから、新しく生まれるメニューもたくさんあります。
ここからは、これから流行ると考えられる、トレンドメニューを見ていきましょう。
よもぎ蒸し
よもぎ蒸しは近年注目を集めている施術で、よもぎを中心にブレンドしたハーブを専用の椅子の下で煎じ、蒸気を下半身から浴びて身体を温める温浴メニューです。一説では、よもぎ蒸しを扱うサロンは、全国に4000店以上あるとも言われています。
一時の流行と捉える方もいるかもしれませんが、よもぎは昔から馴染み深い薬草で、サウナなどの温浴が注目されているため、今後定番メニューとして定着する可能性も高いです。
リザービアでは、武蔵小杉のよもぎ蒸し専門店『美肌よもぎ蒸し もう蒸されずにはいられない。』様にインタビューを行っています。併せてご覧ください。
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アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダはインド・スリランカ発祥の伝統医療で、5,000年の歴史を持つとも言われています。病気の治療に重点を置く西洋医療・現代医療と比較すると、心身の健康を保ち、病気やケガの予防に重きを置いた自然医療です。
ハーブやオイルなどを使用したハンドケアで、高いリラクゼーション効果が期待できます。
CBDエステ
CBDエステとは、大麻草から抽出したCBDオイルを用いたエステです。CBDオイルは、鎮静効果などの高いリラクゼーション効果が期待されています。
大麻草と聞くと危険なイメージがあるため不安に思うかもしれませんが、厚生労働省によると「当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております。」とあります。しかるべき確認を経たCBDオイルなら違法ではありませんので、安心してください。
引用元
麻薬取締部ウェブサイト:CBDを含有する製品について
クリームバス
クリームバスはインドネシアの伝統的なトリートメントで、ハーブやフルーツなどの植物由来のクリームを用いて行う、頭皮・首・肩・腕といった肌や髪のケアです。
シャンプーをしたあと、植物の成分をたっぷりと含んだクリームでケアすることで、毛穴をキレイにしたり、肌を保湿したり、リラックス効果があるとされています。
なお、シャンプー後にクリームを用い、さらに洗い流すため、クリームバスはウェットスパに分類されます。ウェットスパの施術には美容師免許が必要なため、注意しましょう。
タラソテラピー
タラソテラピーはフランス発祥の自然療法で、名称はギリシャ語の「タラサ(海)」とフランス語の「セラピー(両方)」を組み合わせて作られました。
「海」という単語が示すように、タラソテラピーでは海水を用います。海水のミネラル濃度は人間のミネラルバランスと正の相関関係があると言われており、海水に浸かることでリラクゼーション効果や心身を健やかに保つ効果が期待できるでしょう。
引用元
海洋政策研究所 – 笹川平和財団:海のミネラル ~ひとの羊水としての海水~ | Ocean Newsletter
新メニューを開発するときの4つのポイント
定番メニューとトレンドを知ることで、新メニューの開発方針が固まってきたのではないでしょうか。ここからは、新メニュー開発におけるポイントを紹介します。
1.市場を研究しよう
新メニューを具体的に考える前に、まずは市場を研究しましょう。大手人気サロンや周辺の競合店を調査して、どのようなメニューが採用されているのか・どのメニューが売れ筋なのかなど、リサーチしてみてください。
2.流行ばかりを追いかけない
新規顧客を得るには、トレンド・流行を取り入れることが大切です。しかし、美容業界は比較的トレンド・流行の移り変わりが早いと言われており、エステメニューも例外ではありません。
最新流行やトレンドばかりを追いかけてしまうと、時間の経過とともにメニューを古く感じてしまうかもしれません。そうなると、頻繁にメニューを入れ替えなければならなくなってしまいます。
3.サロンの強みとお客様のニーズを考慮しよう
サロンのコンセプトや方向性と、お客様からのニーズを把握することも大切です。サロンの強みや魅力とお客様からの要望を合わせ、強みを伸ばすようなメニューを取り入れることで独自性が強まり、おのずと差別化にもつながるでしょう。
スタッフの教育が必要なことも忘れずに
新メニューの導入には、少なからずスタッフの教育・研修などが必要です。もしも取り入れたい新メニューがもともとの施術とかけ離れたメニューだと、時間や費用などのコストがより大きくなってしまうでしょう。
サロンの強みを伸ばすようなメニューなら、スタッフも身に付けやすい可能性が高いため、教育・研修のコストを抑えられるかもしれません。
4.原価にも注意しよう
エステに新メニューを取り入れる際、新しく機器を導入したり、消耗品を購入したりする必要があります。
特に最新技術を取り入れる場合、いきなり主力メニューとして据えてしまうと、機器・設備やオイル・クリームなどの消耗品を十分に取り入れるには大きなコストがかかってしまうでしょう。
まずはオプションメニューで取り入れてみるなど、原価を抑えられるような工夫をしてみてください。
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メニュー管理の効率化には予約システム「リザービア」がおすすめ
エステサロンでメニューを増やすと、その分予約管理の業務負担が大きくなる恐れがあります。メニューを増やす場合、予約システムを導入すると、予約を効率的に管理できるでしょう。
ここからは、予約システム「リザービア」の機能をご紹介します。
細かいメニュー設定が可能
受付可能な時間帯やメニューごとの受付開始・終了の日時・担当スタッフなど、登録数の制限なく、メニューごとの細かい設定が可能です。
また、メニューごとに画像を入れることもできるため、お客様にとって見慣れない新しいメニューでも、内容を視覚的にわかりやすく紹介できるでしょう。
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メニューと設備を紐づけて予約管理ができる
どのエステサロンでも、設備や機器を十分に用意しているとは限りません。中には席数よりも設備・機器数が少ない、というサロンもあるでしょう。
そういったサロンでは、同時刻に同じメニューを機器数以上に受けてしまうと、お客様を待たせてしまうことになってしまいます。リザービアには、サロンで用意している設備を登録し、同じ予約枠に重ならないよう予約数を制限できる機能があります。
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新メニューを導入して顧客満足度向上を目指そう
エステサロンで新メニューを導入するのは、競合店との差別化の方法の一つ。定番メニューやトレンド・流行のメニューを理解し、市場を研究して新メニューを導入すると、新規顧客の来店が増えたり、既存客の満足度を高めたりできる可能性があります。
今回紹介したポイントを参考に、新メニューの開発をしてみてください。
メニュー数を増やすなら、メニューを紐づけて予約管理ができるリザービアがおすすめ。業務負担を改善し、サロン運営を円滑にするリザービアの導入も、検討してみてはいかがでしょうか。