LINEは日常的なコミュニケーションからビジネスまで、幅広く活用されているメッセージツールです。多くの場合は文章を作成してすぐに送信しますが、誕生日のメッセージや連絡事項の配信など、タイミングを決めて送信したいケースもあるでしょう。
本記事では、LINEで予約送信する方法についてツールや設定方法を詳しく紹介します。
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目次
LINEで自動送信(予約送信)する方法
LINEの個人アカウントには、メッセージの予約送信機能はありません。
しかしiPhoneやiPadの場合は、個人用のLINEアカウントでも、アプリをダウンロードすることで予約送信ができるようになります。また、デバイスの種類を選ばずに予約送信を行う方法もあります。
ここではそれぞれの方法について、特徴や利用時の注意点を紹介します。
1.「ショートカット」アプリ
「ショートカット」はiPhoneにプリインストールされているアプリで、LINEの個人アカウントでの送信予約ができます。
メッセージを受信した側のトーク画面は、通常のメッセージと変わらず表示されるため、送信予約によるメッセージだと気づかれることはありません。そのため、0時ちょうどにバースデーメッセージを送りたい場合などに便利です。
ただしLINEのスタンプや絵文字、動画や写真の送信はできず、iPhoneにもともと搭載されている絵文字のみ使用できます。
また、送り先は「連絡先」アプリに電話番号を登録している相手か、直近でLINEでのやり取りがあった相手しか選べないため注意が必要です。
LINEの連絡先しか知らない相手に送りたい場合は、送信予約を設定する前に何かしらの連絡をLINEで取ることで、連絡先として選べるようになります。
2.「予約送信 for LINE」アプリ
LINEの個人アカウントから、LINEグループに対してのみ予約送信が利用可能なiOS専用のアプリです。
アプリをダウンロードし、LINEアカウントと連携すると「LINE Notify」というトークルームができます。この「LINE Notify」を、予約送信を行いたいLINEグループに招待することで利用できます。
ただし、予約送信したメッセージの送り主の名前は「LINE Notify」となるため、明らかに予約送信とわかるメッセージになることは知っておきましょう。
3.LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、個人で保有しているLINEアカウントからの予約送信をするためのツールとは異なり、基本的にビジネス向けのアカウントです。
個人利用も可能ですが、普段利用している個人アカウントとは別に、ビジネス向けに特化した機能を搭載した新しいアカウントを開設することになります。
メッセージの予約送信はできますが、特定の友だちにピンポイントで送る機能はありません。
また、LINE公式アカウントは無料から利用を始められますが、配信するメッセージ数が増えると有料プランへの切り替えが必要です。
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テキスト以外のメッセージも予約送信が可能
LINE公式アカウントなら、カードタイプメッセージやクーポンなど、テキスト以外のメッセージも予約送信できます。そのため、店舗のキャンペーンや新商品のお知らせなどの際、情報解禁の時間を決めて事前に配信準備しておくことが可能です。
カードタイプメッセージについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
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LINE公式アカウントで予約送信を設定する方法
予約送信の設定は、パソコンとスマートフォンのどちらからでも行えます。ここでは、それぞれの設定手順を順を追って説明します。
なお、LINE公式アカウントの作成方法については、下記の関連記事で紹介しているので参考にしてください。
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パソコンからの場合
パソコンからの予約送信は、以下の手順で設定できます。
- LINE公式アカウントの管理画面にログインする
- 管理画面の左側に表示されるメニューにある「メッセージ配信」のなかから「メッセージを作成」をクリック
- 「すべての友だち」または「絞り込み」から配信先を選択
- 配信日時を「今すぐ配信」ではなく日付指定できる方を選択し、配信希望の日時を入力
- 画面下部に表示されているボックスの上部に並ぶアイコンから、配信したいメッセージのタイプを選択
- メッセージを入力
- 画面右側に表示されるプレビューをチェック
- プレビュー内容に特に問題がなければ、配信予約をクリックして設定完了
配信するメッセージのタイプは下記の10個から選べます。
- テキスト
- 写真
- リッチメッセージ
- カードタイプメッセージ
- 動画
- クーポン
- リッチビデオメッセージ
- スタンプ
- ボイスメッセージ
- リサーチ
リッチタイプメッセージは画像とテキストを組み合わせた配信ができるメッセージ、リッチビデオメッセージは動画の最後にメニュー詳細などへのリンクを設置できる動画、リサーチは投票やアンケートによってユーザーの声を集めることができる機能です。
配信するメッセージは一度に3つまで送ることができます。そのため、テキストとクーポンやカードタイプメッセージの同時配信も可能です。
スマートフォン(アプリ)からの場合
スマートフォンアプリからの予約送信は、以下の手順で設定できます。
- 管理画面の中央付近に表示される「メッセージを配信する」をタップ
- 「+追加」ボタンをタップ
- テキストなどのメッセージの種類を選択
- メッセージの入力を終えたら「次へ」をタップ
- 「配信予約」をオンにし、配信したい日時を入力
- 「配信」をタップして、設定完了
メッセージの種類は、パソコンでの作成と同様に、カードタイプメッセージや動画などを選択できます。また、ひとつめのメッセージの入力を終えて「+追加」をタップすると、メッセージが追加できます。
LINE公式アカウントなら自動返信の設定も可能
LINE公式アカウントなら、予約送信だけではなく、メッセージの自動での返信も設定することが可能です。
個人の場合は特に必要を感じない機能かもしれませんが、店舗のLINEアカウントにはさまざまな連絡や問い合わせが入ります。
それらの連絡や問い合わせに1件1件手作業で対応していては、かなり時間がかかることでしょう。そのため、一部でも自動返信を採用することで、対応にかかっていた時間的・人的コストの削減や業務効率化に役立てられます。
ここでは、LINE公式アカウントで利用できる2種類の自動返信機能について紹介します。
一律応答
友だち登録しているユーザーから、どのようなメッセージが入った場合も同じ文言を返す設定です。
自動でメッセージを返す時間帯の設定ができるため、営業時間外に送られてきたチャットに対して「翌営業日に順次、返信します」といった内容を返信するなどの使い方ができます。
キーワード応答
「定休日」や「営業時間」など、特定の単語が含まれたチャットに対して、自動でメッセージを返す設定です。
テキストだけではなく画像や動画、カードタイプメッセージなども自動返信のメッセージとして設定できます。
たとえば店舗の場所をたずねるメッセージに含まれそうな単語をキーワードとして設定し、返信内容として店舗の場所を伝えるカードタイプメッセージを設定しておきます。この設定により、これまで場所の案内に割いていた時間を削減できるでしょう。
LINE公式アカウントの予約送信をもっと便利にする方法
LINE公式アカウントでの予約送信では、「送り先の絞り込みが思ったようにできない」というケースもあります。
しかし、すべての案内を友だち登録しているユーザー全員に送っていては配信数がかさむため、LINE公式アカウントの利用料金が高くなる原因となるかもしれません。
さらに、興味のない情報がひんぱんに送られてくることで、ユーザー側からブロックされてしまうリスクもあります。
必要な情報を、狙った層にしっかりと届けるためには、配信先の細かい絞り込みなどができる外部システムとの連携がおすすめです。
さらにシステムによっては、個別の予約配信ができたり、予約システムとの連携で自動的にリマインドメッセージを送れたりするものもあります。
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連携するシステム選びのポイント
LINE公式アカウントと連携するシステムを選ぶ際に、どのような点に注意するべきか、選び方のポイントを3つ紹介します。
機能性
LINEと連携できるシステムはさまざまあり、予約管理の効率化やマーケティングへの活用など、得意とする分野もさまざまです。
システムを選ぶ際には、メッセージ配信以外の機能にも注目しましょう。必要な機能が揃っているか、自分の業種に合っているかの判断が重要です。特に美容サロンの場合は、LINEと予約システムが連携することで、業務負荷の削減につながる可能性があります。
たとえば、美容サロンや治療院に特化した予約管理システム「リザービア」の場合、LINEを通しての予約が予約台帳に自動的に反映されるため、予約管理の効率化が図れます。
使いやすさ
配信の設定が複雑すぎると業務効率化につながらなかったり、スタッフの負担になったりしてしまう可能性があるため、使いやすさの確認はとても大切です。
また、LINEメッセージの配信以外の機能も使いやすいか確認しておきましょう。
システムによってはトライアル期間があったり、デモサイトの操作が可能だったりするため、本格的に導入する前に実際に触れてみることをおすすめします。
コスト
外部システムと連携する場合は、LINE公式アカウントの費用に加えてシステム利用料がかかる可能性があります。そのため、導入前には、初期費用や月額料金は予算内に収まるか、長期利用した場合のコストを含めた検討が必要です。
なお、システムによっては月額使用料が無料のプランもありますが、予約件数に応じて費用が発生する成果報酬型のものもあるため、料金体系はよく確認しましょう。
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LINEの予約送信を活用して集客・売上アップにつなげよう!
LINEでメッセージを予約送信する方法はいくつかありますが、個人利用ではなく店舗やサロンで活用する場合は、LINE公式アカウントの導入がおすすめです。テキスト以外のメッセージも予約送信できるため、商品やサービスの紹介に効果的です。
ただし、商品やサービスの注文や予約を受け付けるには、適切な仕組みが必要です。業務を効率的に管理するためにも、LINE公式アカウントと連携可能なシステムの導入をおすすめします。
LINEと連携可能なシステムのなかには、LINE公式アカウントよりもさらに配信対象を絞ったメッセージの配信が可能なものもあります。上手に活用して、集客や売上アップにつなげましょう。