エステサロンの開業後、集客方法に悩んでいるというオーナーも多いのではないでしょうか。エステサロンの集客にはさまざまな方法があり、ターゲットや宣伝するエリアについて充分に情報収集したうえで、どのようなアプローチをおこなうのかを検討することが重要です。
ここでは、エステサロンの経営で知っておきたい集客のアイデア、新規のお客様をリピーターにつなげるための方法やコツについて詳しく解説します。
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目次
エステサロンの集客を成功させるコツを確認しよう
成功事例を参考に集客をおこなっても、自店で結果が出るとは限りません。ターゲットや集客をおこなうエリアをきちんと見極めたうえで、適した集客方法を選択することが大切です。
ここでは、エステサロンの集客を成功させるコツについて詳しく解説します。
自店のターゲットを明確にしよう
まずはエステサロンの集客において、ターゲットの属性を明確にすることが大切です。お店に来るターゲットの属性があいまいだと、提供するメニューの選択も定まらず、魅力が下がってしまいます。そのため、まずは理想とするお客様をイメージしてペルソナの設定からはじめましょう。
ターゲットとなる人の年齢や性別、世帯収入やライフスタイル、抱える悩みなどを絞り、相手に響くサービス展開を心がけることがリピーター獲得にもつながります。
自店の強みを作ろう
次にターゲットに自信をもってアピールできる特徴やサービスを展開し、お店の強みを作ることが大切です。数ある施術やサービスのなかでも、お店の看板となるような内容のものを盛り込みましょう。ユーザーニーズの高いサービスについて、アンケートを参考にするのもおすすめです。
またペルソナ分析ができたら、お客様にアピールできるよう自店の強みといえるサービスを作って宣伝できると、訴求効果を高めることができます。
再来店したくなるサービスを作ろう
エステサロンでの集客を成功させるには、新規のお客様をリピーターにすることです。たとえば新規のお客様を1人獲得できても、その後再来店がなければ1回の収益で終わってしまいます。
しかし、その1人がリピーターになり1カ月に1回の来店につなげることができれば、年間で12回分の収益となります。このようにリピーターを増やしていくことで、新たにお客様を呼び込むよりも安定した収益が得られるのです。
また新規を1人獲得するよりも、すでにサービスを体験しているお客様の再来店をうながすほうが労力を使いません。集客にかかるコストも削減でき、浮いたコストを他方面に使うこともできるでしょう。
店舗周辺を調査しよう
店舗周辺に集まるお客様や、エステサロン以外のお店についての情報収集も適切な集客に欠かせません。
たとえば店舗の周辺にカフェや大型のショッピングセンターなど、20代前後の若者が集まりやすい場所の場合、20代前後をターゲットにサービスの提供が可能です。このように店舗周辺の情報を収集することで、ターゲット層に絞った集客方法を実践できます。
どんな顧客がいるのかを知ろう
店舗周辺にターゲットとしたい顧客が集まるかどうかという点も、チェックしておきたいポイントです。
集客を考えるうえで「商圏」という言葉が一般的に用いられます。商圏とは来店の見込み客が生活する範囲です。この商圏内でお客様がどのような施設や店舗を利用しているのかを把握すると、志向やライフスタイルから消費者ニーズを知ることができ、集客にも生かせます。
店舗周辺の人口の推移、都市開発の状況なども踏まえて、情報収集するとターゲットの絞り込みもスムーズにおこなえるでしょう。
どんな店舗があるかを知ろう
エステサロンの集客方法に悩んでいる場合、周囲の競合店がどのようなコンセプトを掲げてサービスを展開しているのかを知ると、他店とかぶらない自店の強みやサービスを展開しやすくなります。
たとえば、周辺の競合店に脱毛に特化したエステサロンがあれば、同じようなサービスを提供しても効率的に集客することは難しくなります。他店の情報収集、分析をおこなえれば、メニューや価格帯、営業時間などを比較検討しやすく、スムーズに他店との差別化を図ることが可能です。
便利なインターネットを活用した集客方法を紹介
サロン予約の際、お客様のインターネットでの検索行動が一般的となっているため、サロン側はオンラインツールを活用することで効率的に集客活動をおこなえます。
オンラインツールにもさまざまな種類がありますが、そのなかでも便利でカンタンにスタートできるおすすめの集客方法について詳しく解説します。
プログ・ホームページ
店舗の情報発信におすすめなのがホームページやブログになります。ホームページに店舗情報やメニュー料金など、一目でわかるようにすることが大切です。オンライン上での店舗の看板であるホームページで、エステサロンのコンセプトを発信し、お客様の心をつかみましょう。
またスタッフのプロフィールや趣味を記載することで親近感がわき、顔がみえる安心感や信頼にもつながります。さらに問い合わせや予約フォームにスムーズに誘導できるような仕組みを構築すれば、集客アップを狙えるでしょう。
関連記事:エステサロンのホームページ集客
SNS
SNSは登録することでお互いにコミュニケーションを図ることができるサービスです。写真や動画や文章などの投稿だけでなく、お互いにメッセージやチャットでのやり取りをおこなうなど、近い距離でのやりとりができます。
また、SNSはインターネット環境が整っていれば、スマートフォンやパソコンなどのさまざまな媒体を通して、時間や場所を選ばずに情報を発信できるのが魅力です。さらにSNSにもさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を踏まえて適切なツールを選択し、活用することがエステサロンでの集客を成功させるポイントになります。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは、アカウントページで写真や動画などの情報を発信するのに向いているSNSです。20~30代の利用者が多く、特徴的な機能として24時間以内に消える「ストーリー」機能があります。アクティブユーザーである若者をターゲットに集客を狙えるツールです。
また店舗や施術の様子、キャンペーンやお悩み相談など幅広く投稿でき、投稿した情報からプロフィール画面にリンクさせることも可能です。
さらに予約システムと連携して、予約受付がスムーズになる機能も活用でき、集客アップを狙えます。
エステサロンの集客において、Twitterの活用もおすすめです。Twitterには「リツイート」という機能があり、他者がツイートした内容を自分のアカウントのタイムライン上に表示させることができます。拡散スピードが早く拡散範囲も広がりやすいため、お得なキャンペーンやクーポンなど、ユーザーにとって魅力的な情報を発信することで集客を狙いやすいのが特徴です。
またホームページやブログへ誘導して、予約につなげることもでき、ツイートで視覚的に訴求効果の高い動画や画像を使用することでユーザーの注目度を高めることができます。
エステサロンの集客におすすめのSNSに「Facebook」があげられます。Twitterのように匿名で複数のアカウントを作ることはできず、1人につき1つのアカウントで、さらに実名での登録なのでユーザーへの信頼や安心感にもつながります。
また、店舗の情報や施術、サービスの紹介、PR動画などを掲載でき、ホームページのような役割を担うことが可能です。
また近況、店舗の様子などを写真や動画と合わせてアップでき、ブログ感覚での投稿もできます。Facebookではユーザーから「いいね」をもらえる機能や、コメントやメッセージでやりとりができるので、ホームページのように一方向的な情報発信にはなりにくく、双方間でのやりとりが可能なのが魅力です。
Web広告
エステサロンの集客で活用したいのが「Web広告」です。Web広告とは、インターネット上に表示される広告のことで、ターゲットとなるユーザーに対して年齢や性別、居住地域、ページの閲覧履歴、検索履歴、興味や関心などをもとにした訴求をおこなえるのが特徴となっています。
Web広告によってエステサロンの認知度が高まり、再度ホームページを訪問するきっかけになる場合や商材購入につながる場合など、購買行動や予約行動の促進が期待できます。
Googleビジネスプロフィール
エステサロンの集客を成功させるために知っておきたいのが「Googleビジネスプロフィール」です。「Googleビジネスプロフィール」は、Googleアカウントを使って登録をおこない、Googleマップ上に店舗の情報を表示できる仕組みとなっています。
ユーザーは、ローカル検索で地図上から行きたい店舗を選択できます。ひとつひとつのサイトを回るよりも、Googleビジネスプロフィールでマップ上に複数の店舗の情報が表示されたほうが、ユーザーは比較検討しながら店舗を選択できるというメリットがあります。
さらにリザービアではGoogleと連携してマップ上で予約(「Googleで予約」)もおこなうことができ、ユーザーにとっては非常に便利で、店舗側にとっても効率的な集客につながるというのが魅力です。
美容ポータルサイト
美容室やエステサロンの基本情報などを閲覧できる、美容ポータルサイトも集客しやすいツールです。有料と無料のサイトがあり、ポータルサイトではサロン検索のほか、口コミやお役立ち情報などもチェックでき、施術メニューの確認や予約までおこなえます。
ユーザーニーズに応じた情報発信に適していて、クーポンやキャンペーンなどお得な情報の掲載で集客アップも見込めます。さまざまなサロンの情報を閲覧できるため、店舗の認知度を高めたいという場合にもおすすめです。
開店したばかりという店舗やホームページの開設で集客が伸び悩んでいるという店舗も、美容ポータルサイトの活用を検討してみるのもよいでしょう。
関連記事:ホットペッパービューティーを活用した集客方法8つのコツ
インターネットを使わないお客様にも届けられる集客方法を紹介
エステサロンを利用するお客様のなかには、インターネットをあまり使わないという人もいるでしょう。エステサロンの集客方法にはオンラインでおこなう方法だけでなく、オフラインでできる方法も存在します。
ここでは、インターネットを使わないというお客様に適した集客方法について詳しく解説します。
チラシ・ポスティング
Webでの集客が当たり前となるなかで、新聞などの折り込みチラシやポスティングチラシが集客の手段として根強く活用されています。Webでの集客は、インターネットをアクティブに活用する20~30代には効果的な一方で、インターネットをあまり活用しない世代には効果を得にくいという面があります。
折り込みチラシやポスティングチラシであれば、オフラインでの集客ツールとして、ミドルからシニア世代にも訴求できるというのがメリットです。また店舗の情報や来店のメリットなどをダイレクトに伝えることができるというのも、チラシならではの魅力といえるでしょう。
口コミ・紹介
来店して実際にサービスを利用した人の意見や口コミは説得力があり、来店のきっかけにつながりやすいという特徴があります。また友人などの紹介も信頼や安心感につながります。
ネットショッピングで商品を購入する際には、実際に購入した人の口コミを参考にする人もいるでしょう。口コミではメリットだけでなくデメリットや注意点なども知ることができるため、はじめて利用するユーザーは、口コミの内容を参考に来店する可能性に期待できます。
話題性のあるものは口コミで広まりやすいため、キャンペーンやプレゼントなどを企画するのもおすすめです。
看板
エステサロンの集客ツールのひとつとして看板広告があります。看板は車や公共交通機関で移動する人、通行人などの目に留まり、人々の記憶や印象に残りやすいのがメリットです。
また、看板は屋上や壁面、電柱や駅前など、さまざまなところに設置が可能で、誰に向けてアピールしたいのかを踏まえ、予算に合わせてデザインや設置場所を検討します。
ネット広告のように特別な知識やスキルを必要とせず、多くの人に向けて宣伝できるというのが看板広告の強みです。
エステサロン集客イベント
ワークショップや体験イベントなどをエステサロンでおこなうと、お客様と活発なコミュニケーションを図りながら、体験を通してサロンの魅力を伝えることができます。調べてえられる情報よりも実際に体験して感じることのほうが、宣伝力も高まります。
また季節や行事に合わせたイベントをおこなうと、集客しやすいのでおすすめです。「母の日へのエステプレゼントキャンペーン」や「新社会人応援・体験イベント」など、季節ごとの行事に合わせると企画も組みやすいでしょう。
エステサロンのリピーターになってもらうためのサービスも充実させよう
安定した売上のためには、新規を何人も獲得するよりも、リピーターを増やすことが重要です。一度来店したお客様を継続して再来店につなげられれば、コンスタントに売上を得ることにつながります。
ここでは、エステサロンで新規のお客様にリピーターになってもらうためのポイントについて詳しく解説します。
次回予約をしやすい声かけをしよう
お客様にリピーターになってもらうためには、来店のタイミングで次回の予約をすることが重要となります。来店時であればお客様と直接対話をしながら予約の日時、内容などを調整できるのでスムーズです。
お客様のなかには、次回予約をするかどうか迷う人もいるでしょう。そのため、予約の決め手となるよう、次回来店した際にどのようなメリットがあるのかを伝えることがポイントです。割引やポイントで得られる特典など、お客様がお得感を感じられるような仕組みを作ると予約をうながしやすくなります。
お礼状やサンクスレターなどで店舗を覚えてもらおう
お客様がエステサロンに来店後、お礼状やサンクスレターなどを送ると、サロン名を覚えてもらいやすくなるためおすすめです。来店のお礼や、その後の肌の様子などのアドバイスを添えるとお客様の目に留まりやすくなります。
来店からあまり日を空けず、お客様の記憶が新しいうちにお礼状やサンクスレターを送りましょう。お客様が内容を読んで、「うれしい」「また行くならこの店にしよう」と思ってもらえれば成功です。
また手書きのお手紙はあたたかみがあり、お客様の信頼感や安心感にもつながるでしょう。さらに定期的なDMやメルマガは、エステサロンから足が遠のいているお客様を再来店につなげるのに効果的です。
ポイントカードを作ってまた来たくなるサービスをしよう
エステサロンの集客におすすめなのが「ポイントカード」の活用です。株式会社日本政策金融公庫「美容店に関する消費者意識と経営実態調査」によると、美容店においてポイントカードや割引券の発行は「得意客へのサービス等の優遇」についで22.1%。かなり効果のある取り組みとの結果が得られています。
ポイントカードはお客様にお得感を感じてもらい、再来店をうながすのに効果的です。期限内の来店でポイントを付与、サービスの提供をおこなうなど工夫次第で活用の仕方は大きく広がります。
関連記事:ポイントカードを導入しているエステサロンのりピーと率が高い理由
価格は下げすぎないようにしよう
価格が安いというのはお客様にとって魅力的です。しかし顧客を増やすために価格を下げてしまうと、競合店との間で価格競争に巻き込まれてしまい、価格が安いほうにお客様が集まるという結果になってしまいます。
価格を一度下げてしまうと、再び上げるというのはお客様からするとイメージがよくありません。そのため、安易に価格を下げすぎないことが大切です。
集客を狙うのであれば、価格の見直しをおこなう前にまずはサービスの質を上げる、キャンペーンやプレゼント企画を充実させるなど価格以外の点から、店舗の魅力をアップできるようアプローチをすることが重要になります。
集客のコツを掴んで効果的な宣伝をしよう
エステサロンでは、新規のお客様を増やすよりも一度来店したお客様をリピーターにすることで、安定した売上につなげられ、集客効果を実感しやすくなります。店舗周辺の情報収集、明確なターゲットの選定をおこなうことで、集客の方向性が見えてきます。集客のコツやポイントを押さえて効果的な店舗の宣伝につなげましょう。
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引用元サイト
※1日本政策金融公庫 美容店に関する消費者意識と経営実態調査