美容サロンなどでお客様から予約を受け付ける際には、インターネット上で使える予約フォームも検討してみましょう。知識がなくても比較的かんたんに利用できるものが多く、ネット経由で予約できればお客様にとっても便利です。
今回は、予約フォームの概要やメリットをお伝えするとともに、フォーム作成ツールの選び方のポイントや無料ツールの例も紹介します。予約フォームの導入に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
目次
予約フォームとは
「予約フォーム」とは、予約したい希望日時やメニューなどを選び、氏名などの必要情報を入力して送信できるフォームのこと。予約の受付が自動でかんたんにできる上、管理まで自動化できるツールもあり、予約業務の効率化が可能です。
HTMLのコーディング・WordPressの拡張機能・予約フォームを作成できるツールなどで自店のホームページに設置する方法や、予約専用のシステムを利用する方法があり、ネット予約の需要が拡大してきた現代では、さまざまな業界や職種で導入されています。
美容サロンが予約フォームを利用するメリット
美容室やエステサロンなどが予約フォームを導入した場合、どんなメリットがあるのでしょうか。
1. 自動で予約の受付管理を行えてミスも減る
電話や店頭で予約を受け付ける場合、スタッフが対応しなければならず手間がかかります。また、予約の日時間違いや記録漏れ、ダブルブッキングなどのミスが発生することも。
しかし、予約フォームで自動受付管理ができれば、手間がかからずミスも減らせて一石二鳥です。自動でお客様にリマインド通知を送り、予約忘れやドタキャンの防止につなげられるものもあります。
2. 24時間365日予約してもらえて機会損失を防げる
予約フォームはスマホなどでかんたんに入力できるため、営業日時などを気にせずお客様に予約を入れてもらえます。
電話を利用しなくて済み、いつでも予約してもらえることから、施術で手が離せず予約の電話を受けられなかった、などの取りこぼしも起こりにくくなるでしょう。電話が苦手なお客様も予約しやすく、予約のハードルも下げられます。
3. データをマーケティングに活用できる
予約フォームに入力してもらうデータが集まると、顧客層や人気メニューなどを分析でき、お客様のニーズや行動パターンなどを把握しやすいというメリットも。DMやクーポンを送るなど、リピートに向けたマーケティングに活かせます。
分析したデータをもとにさまざまな施策を行いながらリピーターを育成し、店舗の安定した収益につなげましょう。
予約フォーム作成ツールを選ぶポイント
ここでは、予約フォームを作成できるツールを選ぶときにチェックしたいポイントを押さえましょう。
1. 操作しやすいか
予約を入れるお客様側と管理するスタッフ側、双方が操作しやすいかどうかは重要な点です。機械が苦手な人の場合、操作が難しいと離脱してしまう恐れがあります。
そこで、よく下調べを行うほか、無料で試せるツールを使って操作性をチェックしてから、問題なければ本導入するというやり方もよいでしょう。
2. 自店に必要な機能がそろっているか
ツールによって搭載されている機能が異なるため、自店に合った機能があるかどうかも確認しましょう。どのような機能かというと、予約の自動受付管理や顧客情報の管理、リマインド通知ができるかどうか、場合によっては決済機能や外国語対応などです。
気になるツールの候補をいくつか挙げ、機能や内容を比較検討してみてください。
3. セキュリティ面は安心できるか
予約フォームではお客様の個人情報を取り扱うため、万が一の情報漏えいに備え、セキュリティ性に問題がないかも確認すべきです。
SSL(データを暗号化して送信する仕組み)や、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を受けているものだと、比較的安心して使えるでしょう。
4. コストは自店に合っているか
完全無料で利用できるツールもあれば、予約数や使える機能に応じて何段階かの料金プランが設けられているツールもあります。使い続けるためにも予算と内容を考慮し、自店に見合ったものを選ぶことが大切です。
【無料で使える】おすすめの予約フォームツール
無料で利用できる予約フォームツールを紹介します。
formrun(フォームラン)
「formrun」は、ビジネス向けのフォームを素人でもかんたんに作れるツール。35万ものユーザーに利用されており、予約フォームだけでなく、会員登録・問い合わせ・アンケートなどのフォームもパパッと手軽に作成できます。
フォームの作成だけでなく、顧客管理やメール返信なども可能です。無料トライアルで有料プランのお試しができるほか、永久無料プランもあり、自店に合った使い方ができます。セキュリティ対策もしっかり行われているので安心です。
引用元
formrun(フォームラン)
SELECTTYPE(セレクトタイプ)
「SELECTTYPE」は、さまざまな業界で使えるテンプレートが用意されており、自店に適したものを選んで利用できる予約システムです。予約フォームのデザインを細部までカスタマイズでき、おしゃれなオリジナルフォームを作れます。
機能も充実しており、ホームページ作成・多言語対応・決済システムとの連携などが可能。高度な機能も無料から使い始められるので、まずは試しに利用してみてはいかがでしょうか。
引用元
SELECTTYPE
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Goope(グーペ)
グーペは、ブランディングに役立つ独自ドメインのホームページをかんたんに作成できるツールです。専門知識がなくても手軽にホームページを作れて、ページ内に予約フォームや問い合わせフォームを設置できます。
美容業界に限らず、飲食業や雑貨店などさまざまな業種で導入されています。15日間無料で試せるので、気になる人はぜひ使い心地を体験してみてください。
引用元
グーペ
tol(トル)
「tol」は、スマホ1台でかんたんにスタートできる予約アプリ。インストールしてかんたんな設定を行うだけで、ネット予約を受け付けられるページを手軽に作れます。iOSでもAndroidでも利用可能です。ただし、パソコンでは使えません。
予約管理やリマインドなどの機能は無料で、顧客管理やスタッフ管理などを行う場合は有料プランの契約が必要です。特に個人や小規模店の経営をスマートにしてくれる高い機能性が特徴で、100以上もの業種で幅広く利用されています。
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STORES予約
「STORES予約」は、予約・顧客・決済の管理をまとめて行える予約システムです。15万社以上もの導入実績があり、美容サロンやフィットネス、ヨガなどの業界のほか、レンタル施設や病院などでも利用されています。
月間予約50件までは無料。ただし、顧客管理やリマインド、分析などの機能を使いたい場合は有料プランです。さまざまなオプション機能もあるので、自店に必要なものを選んでつけるのもよいでしょう。
引用元
STORES予約
使い方に合わせた5つのプラン|STORES 予約
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Googleフォーム
「Googleフォーム」は、Googleが提供する無料のフォーム作成ツール。Googleアカウントを持っていれば利用でき、予約フォーム・アンケート・申込書などを手軽に作成できます。
いろいろなテンプレートがあり、自店に合ったものを選べるほか、「空白のフォーム」で新しく予約フォームを作成することも可能です。ベースはシンプルで見やすいデザインですが、カスタマイズもできるので、オリジナルのフォームを作ってみましょう。
引用元
Google Forms
新しいフォームを作る|Google Forms
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美容サロンや施術院には「リザービア」もおすすめ
美容サロンや施術院で予約フォームを利用する場合は、美容業界向けの予約システム「リザービア」も検討してみてください。
リザービアは、予約ページから希望日時やスタッフを選んでもらい、氏名などの必要事項を入力して送信してもらうだけで、かんたんに予約を確定できる仕組み。予約が入ると自動で台帳に反映され、サロン側も管理が楽で確認しやすいです。
電話や店頭での予約も台帳上でスムーズに操作できるので、まとめてひとつの画面で管理できて便利です。
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予約台帳
予約フォームを活用して業務を効率化しよう
予約フォームを使うと、お客様の予約の利便性が上がることに加え、店側も機会損失を減らせて管理しやすくなることがメリットです。
かんたんにフォームを作れるツールや予約ページを作って管理できるシステムがあるので、自店に合ったものを選んで使ってみてはいかがでしょうか。
美容室やサロンが予約フォームを導入する際は、予約管理システム「リザービア」もぜひ選択肢のひとつに加えてください。リザービアは予約台帳でスマートに予約の受付管理ができるほか、サロン運営に便利な機能が豊富に備わっていることも特徴です。