近年、動画を活用してSNSで集客を行うサロンや美容室も増えています。その中でも、とくに注目を浴びているのがTikTokです。短編動画を投稿してサロンのサービスについて視覚的にわかりやすくアピールできるので、効果的な集客を目指すのにおすすめです。
この記事では、TikTokの概要やビジネスアカウント・プライベートアカウントの使い方や使い分け、TikTokの基本的な使い方、具体的なメリットについて解説します。
TikTok動画を集客に活かしたいという方は、参考にしてみてください。
- サロンのリピート率を増やしたい
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
目次
TikTokとは
TikTokとは、15~60秒程度の短い動画を投稿できるSNSです。これまでの動画投稿というと、YouTubeのように撮影した動画を、パソコンを使って編集・加工して投稿するというものでした。
しかし、TikTokはアプリをインストールしてアカウントを作成することで、動画の加工が可能。さらに動画自体は専用の機器がなくてもスマホで撮影したものでOKです。
つまり、動画の撮影から編集、投稿までアプリをインストールすることで、スマホひとつですべて完結できるという点が最大の特徴といえます。
Twitterのようにハッシュタグをつけることで多くの人に拡散できるという機能もあり、とくに若い世代を中心に人気のある動画アプリです。
TikTokの使い方
アカウントの設定が完了したら、早速TikTokを使って動画を作成・投稿してみましょう。
ここからはTikTokを使った動画の投稿方法、動画をどうやって見るのかといったTikTokの基本的な操作方法をくわしく紹介します。
動画を投稿する
動画を投稿する前に、まずはカメラとマイクのアクセスを許可する必要があります。こちらについては、あらかじめ端末でアプリに対して許可を設定しておきましょう。
その上でアプリを開くと、トップ画面の下部、ナビバーの中心に「+」というボタンがあるのでこちらをタップしてください。すると赤い大きな円が下部に出てくるので、そこを押すと撮影できます。
撮影が終わりましたら、画面下部右下にあるチェックマークをタップ。ここでは、楽曲の選択、ボリューム・速度の調整、画像編集ができますので、あとはアプリの指示に従いながら進めていきましょう。最後に、右向きの矢印をタップすれば投稿できます。
動画を見る
アプリを開いたときに表示されるメイン画面では、タイムラインの動画が表示されています。動画上部の「フォロー中」をタップするとフォロー中のユーザーの動画が表示され、「おすすめ」をタップすると、自分の興味にあった動画をAIが選んで表示してくれる仕組みです。
ここから動画を選んでみてみましょう。動画を見ているときには、相手にアクションをすることが可能です。
アクションについては動画の横にまとまっており、ハートマークがいいね、吹き出しマークがコメント、矢印マークがシェア、プラスマークがフォローとなるので状況に応じてアクションをしてみましょう。
ビジネスに活用する
インフルエンサーやクリエイターを活用することで、サロンの商品やサービスをPRしてもらう使い方も可能です。ちなみに、TikTokには「TikTok for Business」というサービスもあり、ビジネスの認知拡大・新規顧客の獲得に向けた戦略の実行に役立ちます。
具体的には、下記のようなサロン・美容室がTikTokを企業PRに有効活用しています。
- 美髪専門美容室couper【美容アドバイザー小山「こやゆう」美髪専門美容師】
- 表参道 suburbia・Femeene【東京カミマニア「石川ヒデノリ」】
どちらのアカウントも、最新のヘアケア・シャンプーの忖度のないレビューをして、自身が経営する美容室・サロンへの集客につなげている点が特徴です。
TikTokを有効活用して、ビジネスの集客へとつなげてみましょう。
引用
美容アドバイザー小山【こやゆう】美髪専門美容師
東京カミマニア【石川ヒデノリ】
TikTokアカウントの作り方
はじめてアカウントを作るという方にとっては、わからないことも多いかもしれません。ここからは、TikTok登録に必要なものや新規登録方法と、ビジネスアカウントの作り方を、新規アカウントと既存アカウントの場合とに分けて紹介します。
加えて、複数アカウントの作成方法についても詳しく解説しているので、TikTokを始めてビジネスに有効活用したいと考えている方は参考にしてみてください。
1.TikTokのアカウントを作るときに必要なもの
TikTokのアカウントを作成する際には、自分のメールアドレスや電話番号を登録する必要があります。TwitterやLINE、FacebookのようなSNS、Google・Appleアカウントなどをもっている方は、アカウント連携ですぐにアカウント開設が可能です。
ただし、ビジネスアカウントを開設する場合には、個人情報を紐づけられるメールアドレスや電話番号で、アカウントを新規作成するケースが多いようです。
2.TikTokアカウントを新規作成する
TikTokアカウントを新規作成する際には、メールアドレスまたは電話番号、もしくは各種SNSとアカウント連携をする必要があります。
ここでは、それぞれの登録情報別のアカウント作成の手順をみていきましょう。
メールアドレスまたは電話番号で登録する
メールアドレスまたは電話番号で、アカウントを作成する手順は以下のとおりです。
- TikTokアプリ(iOS版/Android版)をダウンロードする
- 規約が表示されるので確認して「同意してつづける」をタップする
- カテゴリーが表示されるので、好きなカテゴリーを選ぶ(スキップも可能)
- マイページから「登録」を押して、登録方法を選択する
- 「電話番号またはメールで登録」をタップする
- 生年月日を入力後、電話番号かメールアドレスのどちらかを登録する
- 任意のパスワードを設定して、新規アカウントの開設が完了
TikTokアプリをダウンロードして、マイページから生年月日や電話番号、メールアドレスを登録し、TikTok のアカウントを作成しましょう。
各種SNSで登録する
各種SNSを活用したTikTokアカウントの作成手順が以下のとおりです。
- TikTokアプリ(iOS版/Android版)をダウンロードする
- 規約が表示されるので確認して「同意してつづける」をタップする
- カテゴリーが表示されるので、好きなカテゴリーを選ぶ(スキップも可能)
- マイページから「登録」を押して、登録方法を選択する
- LINE・Apple・Google・Twitter・Facebook・カカオトーク・Instagramから選ぶ
- それぞれのSNSや外部アカウントで連携手続きが行われる
- 生年月日を入力すると、新規アカウントの開設が完了
SNSやその他の外部アカウントを持っている方は、アカウント連携で生年月日さえ入力すれば、メールアドレスや電話番号も入力せずに手軽に登録できます。
3.ビジネスアカウントの作り方
TikTokではプライベートアカウントのほかに、ビジネスアカウントも作れます。サロンや美容室への集客を考えているなら、ビジネスアカウントは作っておきたいところです。
ここでは、ビジネスアカウントを新規で作成する場合と既存アカウントに加えて新しくアカウントを作る場合で、それぞれ解説していきます。
新しくアカウントを作る場合
TikTokで新規にアカウントを作る場合は、TikTok for Businessの公式ページにある特設ページから、ビジネスアカウントを開設します。メールアドレスか電話番号を入力し、任意のパスワードを入力することで、新たにビジネスアカウントを作成できます。
プライベートアカウントの作成時に使用できた、各種SNSや外部サービスのアカウントとの連携はできず、メールアドレスか電話の登録が必要になる点が相違点です。
既存のアカウントをビジネスアカウントに切り替える場合
TikTok上に既存のプライベートアカウントがある場合は、登録する必要はありません。TikTokのアプリを開いて、「プロフィール」から「設定とプライバシー」を選択。
「アカウント管理」をタップして、「ビジネスアカウントに切り替える」をタップすると確認画面が表示されるので、「次へ」をクリックすると切り替え完了です。
複数のアカウントを作成する方法
TikTokでは複数のアカウントを作成できます。iOS版・Android版がありますが、操作方法は同じです。TikTokのアカウントは好きな数だけ追加できます。
1.アカウントを追加する
まずは画面右下の「プロフィール」タブをタップし、TikTokアプリの管理画面で、画面上部の下向き矢印をタップしてアカウントの切り替え画面に移行し、「アカウントを追加」というタブをタップします。
2.電話番号・メールアドレスを登録、もしくはSNSアカウントを連携
電話番号やメールアドレスを登録、もしくは連携できる外部サービス(LINE・Apple・Google・Twitter・Facebook・カカオトーク・Instagram)を選択して連携します。
3.生年月日・ユーザー名を登録する
次に自分の生年月日と任意のユーザー名を登録したら、新しいアカウントが作成完了。SNSと連携した場合は、SNSに登録してあるプロフィール画像が引き継がれます。一般的なアカウント作成の手順と基本的に同じような操作で登録できると認識しておきましょう。
- サロンのリピート率を増やしたい
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
複数アカウントを運用する際の注意点
ビジネスアカウントとプライベートアカウント、用途別にアカウントを切り替えたい場合に便利なTikTokアカウントの複数運用ですが、下記のような注意点もあります。
プライベートアカウントとして運用するためには非公開設定が必須!
TikTokのアカウントを知人や家族、お客さんに見せたくない場合には、非公開設定をしておく必要があります。下記のような手順で非公開設定を行いましょう。
- アカウント画面から「設定とプライバシー」、その後「プライバシー」を選択
- 「非公開アカウント」をONにすれば非公開設定が完了
非公開設定をすれば、プライベートアカウントの別垢の存在が知人に知られるリスクを少なくできます。非公開アカウントの設定をOFFにすれば、非公開設定は解除可能です。
シャドウバンを解除することはできない
TikTokの運営側に「迷惑な配信をしているユーザー」だと断定されると、アカウントがシャドウバンされて、動画のおすすめ視聴数が激減してしまう可能性があります。一度シャドウバンされると、別アカウントを作っても、同じような制限が継続されます。
シャドウバンされてしまう原因には、下記のような理由が考えられます。
- 複数のデバイスでログインしている
- ハッシュタグを大量につけている
- TikTokの規約に違反している
他の人とアカウントを共有して同時にログインしていると、アカウントの乗っ取りだと判断されてシャドウバンされてしまうこともあるようです。家族や友人とアカウントを共有するのは、できるだけ避けるのが無難です。
また、動画の視聴数を稼ぐために極端に多くのハッシュタグをつけたり、暴力的・性的な内容の動画投稿をすると、シャドウバンのリスクが高まることも覚えておきましょう。
連携しているSNSアカウントを削除するとTikTokアカウントも削除されてしまう
アカウントと連携している外部サービスのSNSなどのアカウントを削除すると、TikTokのアカウントも一緒に削除されてしまいます。
たとえば、Twitter連携でTikTokのアカウントを登録した場合、連携先のTwitterアカウントを削除すると、TikTokアカウントも削除されてしまうことになるのです。
使用頻度が高く、削除しない可能性が高い外部サービスのアカウントと連携させるようにするなどして、TikTokアカウントが突然消えてしまうことがないようにしましょう。
TikTokの複数アカウント運用がバレないための方法
TikTokの複数アカウントをバレないようにするためには、下記の方法を試しましょう。
- プライバシー設定から「おすすめ」の表示をオフにする
- 他のSNSと同じアカウント名・画像の使用は控える
TiKTokには、友人やSNSでつながりのあるユーザーをおすすめする機能があり、この機能がオンになっていると、複数アカウントの存在がバレてしまう可能性もあります。
プライバシー設定からおすすめ機能をオフにしておきましょう。
また、おすすめ機能をオフにしていても、他のSNSと同じIDやプロフィール画像を使っていると、複数アカウントを運用していることがバレてしまうこともあります。
アカウントごとのすみ分けをきちんと区別するようにしましょう。
TikTokアカウントの切り替えのしかた
TikTokで使いたいアカウントに切り替えるやり方は、下記の手順のとおりです。
- 画面上部にある自分のアカウント名をタップ
- 自分が保有しているアカウント一覧が表示される
- 切り替えたいアカウントをタップして切り替え完了
アカウント名をタップして、一覧から切り替えたいアカウントを選びましょう。
TikTokアカウントの消し方
TikTokのアカウント数が多くなってくると管理が大変になってきて、不要なアカウントを削除したいと考える方も増えてくるのではないでしょうか?
アカウントを削除するためには、TikTokの画面右上にある「三」をタップして、「アカウント管理」に進み、一番下にある「アカウント削除」をタップすると削除完了です。
ただし、アカウント削除してから30日以内にログインすると、アカウントは復活します。
TikTokアカウントを削除するときの注意点
意外かもしれませんが、TikTokのアプリを削除しても、アカウント自体は削除されません。まずは自分のアカウントを削除してから、アプリを削除するのが安心です。
ただし、TikTokのアカウントを削除すると、過去に投稿した動画や有料コインなども消えてしまう点に注意しながら、アカウントを削除するか判断しましょう。
TikTokは広告も出せる
TikTokでは、視聴者に向けて広告を出稿することもできます。この章では、TikTok広告の具体的なメリットについて見ていきましょう。
広告を見てもらいやすい
TikTokを利用しているのは、10代・20代の若年層が中心です。TikTokで広告を出すことで、若年層に向けて効果的に広告宣伝をすることができます。
令和4年に総務省が発表した『令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する報告書』を見ると、TikTokは10代の利用率が圧倒的に高いことがわかります。
引用:総務省:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する報告書
10代・20代のユーザーに向けた集客を狙うなら、TikTokを有効活用しましょう。
ユーザーの実際の行動に繋がりやすい
TikTokはユーザーからのいいねやコメントなどがつきやすく、紹介された商品やサービスに対する反応につながりやすいことがわかっています。TikTok For Businessのリサーチによれば、ユーザーがTikTokで商品を購入したことがある割合は増加しつつあります。
引用:TikTok For Business :メディアインサイトレポートフルアテンション視聴へようこそ!
商品・サービスに対して反応がいいTikTokで広告を利用することで、サロンや美容室などの集客にも結びつく可能性が高いといえるでしょう。
バズるTikTokアカウントを作るためのコツ
サロンの集客につながる「バズるアカウント」を作るためには、下記の点が重要です。
- 若者(10〜20代)に向けたコンテンツの作成
- バズりやすい時間帯(7〜9時、18〜21時)に投稿する
- ニーズのあるハッシュタグを活用する
- DMやコメントへの返信をこまめに行う
TikTokは、10代・20代のユーザー数が非常に多いSNSです。そのため、若年層に向けたコンテンツ作成ができるかどうかが、バズるコンテンツになるかどうかの分かれ目です。
また、バズりやすい時間帯(7〜9時、18〜21時)、アクティブユーザーが多い平日に集中的に投稿、ハッシュタグを有効活用するなどの工夫も大切です。加えて、投稿やDMなどにも丁寧に返信していくことで、新規顧客の獲得につなげられるでしょう。
予約システムのリザービアならサロンの集客につなげられる
美容室・サロン向けの予約システムリザービアなら、はじめてお店を利用するお客様にも利用しやすいシステム設計で、集客に役立つDM・クーポン機能を利用できます。
たとえば、リザービアを導入したCu 二子玉川店では、予約までの導線がシンプルになり、結果として旧来のシステムよりも大幅に客数が増加したそうです。
TikTok集客と並行してリザービアを活用すれば、売上アップにつながるでしょう。
成功事例:
- 指名予約を増やしたいスタイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
TikTokのアカウントを運用して、サロンの魅力を発信しよう!
この記事では、TikTokのアカウントの作り方や削除の仕方、切り替え方法や複数アカウントの運用方法、バズるアカウントを作る際のコツなどについて紹介しました。
TikTokのアカウントは好きなだけ作成できますが、管理が大変にならない程度の数におさえておくことが大切です。知人や友人、お客様にバレたくない場合は、非公開設定をし、おすすめ機能をオフにして、他のSNSの名前や画像を流用しないようにしましょう。
バズるアカウントに育てるためには、投稿時間やコンテンツの内容、ハッシュタグの有効活用を意識して、DM・返信をこまめに行うことが大切です。
TikTokのアカウントをうまく集客につなげながら、リザービアで予約の導線と並行して、予約数・売上アップにつなげていきましょう。