将来的に美容師として働きたいと考えている方で、給与水準や年収アップの方法について知りたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
今回は、美容師・理容師の平均月収や年収、役職ごとの年収の目安、年収アップを目指す3つの方法について紹介します。
目次
美容師の平均月収・年収はどれくらい?
令和4年度の賃金構造基本統計調査によれば、スタッフが10人以上在籍しているサロンで働く美容師・理容師の平均月収(現金給与額)は26万7,500円となっています。
この平均月収に12ヶ月をかけ、年間賞与額の平均である9万1,400円を足して導き出される330万1,400円が、美容師・理容師の平均年収の目安です。
年代別の美容師・理容師の平均月収は下記のとおりです。
引用元
厚生労働省:令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第5表
年代別の平均月収の推移を見てみると、40代前半・後半が最も高い月収がもらえる一方で、10代・20代の美容師は月収・年収が低い傾向にあることがわかります。
美容サロンの規模ごとの平均月収・年収
サロンの規模別に平均月収・年収を見ると、下記のようになります。
引用元
厚生労働省:|令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第5表
サロンの規模が大きくなればなるほど、美容師・理容師の平均月収・年収、賞与が多くなる傾向があります。
地域ごとの平均年収の比較
美容師の平均月収・年収は、サロンのある地域によっても左右されます。厚生労働省が公開している職業情報提供サイトによれば、2023年7月の時点で下記のような年収の目安が出ています。
最も平均年収が高い愛知県と最も低い北海道では、平均年収に約113万円もの開きがあり、勤務地によっては年収が大きく変わることもあります。
歩合制か指名制の有無によっても年収は変動する
歩合制や指名制のあるサロンは、指名客からの売上の一部が給料に反映されるのが特徴です。
歩合制なら、自身の売上に応じて、発生した利益の一部が給料に還元されます。また、指名制を導入している場合、指名料や指名客の売上を、サロンごとの割合により基本給にプラスされるので、平均年収よりも多く稼げる可能性があります。
勤務するサロンに歩合制や指名制があるかどうかによって、稼げる年収が増減するというポイントがあることも覚えておきましょう。
職場でのランクや役職による年収の違い
美容師の年収は、勤務しているサロンでの役職によっても変わります。美容師のキャリアと平均月収・年収の関連性について確認しましょう。
アシスタント
サロンでスタイリストとして活躍するためには、アシスタントとして2年〜3年程度、見習い期間を過ごす必要があります。まずはカットやパーマなどのスタイリストの補助や店内清掃、会計業務など、店舗内の補助業務を中心に担当します。
アシスタントを担当する期間に該当すると考えられる、勤続年数0年〜4年の美容師・理容師の平均月収・年収と年間賞与額は下記のとおりです。
引用元
厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第10表
いずれも美容師・理容師の平均月収や年収、年間賞与額よりも低いことがわかります。
ジュニアスタイリスト
ジュニアスタイリストは、アシスタントから一段階ランクアップした位置付けで、カットを任せてもらえ、その他の施術についても徐々に挑戦させてもらえる立場です。
平均月収・年収はアシスタントと同じ程度の水準となっています。
スタイリスト
スタイリストになると、一人前の美容師として、カットからシャンプー、トリートメントにいたるまで、一通りの施術や接客を一人で行えるようになるのが特徴です。
同じスタイリストでも担当できる業務と指名客の数によって、月収20万円〜25万円、年収は250万円〜300万円前後と得られる収入金額には幅があります。
トップスタイリスト
スタイリストのなかでも、とくに人気のあるスタイリストはトップスタイリストと呼ばれます。売れっ子のスタイリストともなれば、年収500万円超えも夢ではありません。
店長
サロンでの最高ランクの役職は店長が該当します。スタッフの管理や運営に直接コミットする立場です。平均月収・年収もスタイリストの平均より高く、店長の月収は30万円〜40万円、年収は350万円〜450万円前後となっています。
美容師が年収アップを目指す3つの方法
美容師の平均年収よりも多く稼ぐためには、スキルを磨き、美容師としての働き方を見つめ直すことが大切です。美容師や理容師が年収アップを目指すための方法や考え方をおさえて、収入を増やしていくための戦略を考えてみましょう。
1.スキルを磨いてキャリアアップを目指す
美容師や理容師としての年収をアップさせるためには、何よりもカット技術や接客スキルを磨くことが重要です。お客様から要望を聞き出すコミュニケーション能力と、理想的なカットを実現する技術をもち、丁寧な接客をすることが、指名客の獲得につながります。
指名客を多く獲得できるようなサービスを提供できれば、スタイリストとしての知名度が上がり、給料のアップや自分自身のキャリアアップも目指せるでしょう。
2.フリーランスとしての活躍の場を見出す
フリーランス美容師として働けば、好きな時間に働けるだけでなく、働いた分は自分の収入として得られます。固定給ではない点に注意が必要ですが、多くの指名客を抱えた状態で独立すれば、効率的に年収をアップできるでしょう。
3.独立して自分の店舗を経営する
自分でサロンを開業して、独立する方法もあります。お店のブランディングや集客、マネジメントスキルが必要になりますが、人気のあるサロンを経営できれば、年収を増やせる可能性もあるでしょう。
美容サロンオーナーの平均年収については、以下の記事で紹介しています。
参考記事:
美容サロンの業務を効率化するなら予約システムのリザービアがおすすめ!
美容師や理容師が年収をアップさせるためには、予約システムリザービアを導入して店舗業務を効率化し、接客に使える時間を増やすことがおすすめです。リザービアがどのように業務効率化に役立つのかを確認して、導入すべきかどうか検討してみましょう。
1.便利な予約台帳機能で人為的なミスをへらせる
リザービアには予約台帳機能があり、24時間365日体制で予約受付・管理を自動化できます。予約するまで最短4秒のわかりやすい見た目と操作性で、お客様が予約をする際にストレスを感じずに、スムーズに予約できるのが魅力です。
2.BMS(ビューティーマネジメントシステム)で予約を一元管理できる
リザービアには、複数の予約方法を一元管理できるBMSというシステムがあります。各種のクーポンサイトやアプリ、SNS経由の予約をシステム上で一括管理できるので、ダブルブッキングや予約管理ミスが起きるリスクを抑えられるのが魅力です。
予約管理の業務を効率化することで、その他の店舗業務に集中できます。
3.スタッフごとに予約の受付・管理ができる
サロンのスタッフごとの予約受付やシフト管理もできるので、予約管理やマネジメントの手間を大幅に削減することが可能です。また、スタッフ向けのシフトも自動更新されるので、シフト管理のミスで勤務当日に混乱してしまうリスクを回避できます。
美容師の年収の現状と収入アップに向けた方法を確認して、自分の収入を伸ばしていこう!
令和4年度の賃金構造基本統計調査によれば、美容師・理容師の平均月収・年収の水準は、月収が26万7,500円、年収が330万1,400円となっています。
美容師・理容師の年収は、サロンの規模や役職、勤務場所、歩合制・指名制の有無などの要素によって、大きく変わるのが特徴です。
年収をアップさせるためには、カット技術や接客スキルを高めたりすることはもちろん、フリーランスとして働いたり、自分のお店をもったりするなどの方法もあります。
美容師や理容師として働く場合のキャリアコースを確認し、年収をアップさせる方法を実践して、美容師としての年収を伸ばしていきましょう。