美容院は予約制のところが多く、予約なしで突然来店するお客様がいると対応に困ってしまうこともあります。現場の混乱を避けるためにも、来店時に次回の予約を取ってもらうことがおすすめです。
今回は、予約なしでの来店が美容院にとって迷惑かどうかということに触れるとともに、次回予約を取るメリットやポイントなどを解説します。お客様との信頼関係を築きながら長くつき合っていくには重要な内容なので、運営の参考にしていただければ幸いです。
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目次
予約なし来店を迷惑に感じることはある?
ここでは、美容院側にとってお客様の予約なし来店を迷惑に感じることはあるのか、について解説します。
結論からいうと、来店してもらえないよりは来てくれたほうがありがたいため、迷惑ではありません。しかし、ありがたいと思う反面、「申し訳ない」と感じてしまうパターンもあるのです。どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
嬉しいけれど申し訳なく感じる理由とは
美容室にとって、予約なしでのお客様の来店は嬉しい一方で申し訳なく感じてしまうのには理由があります。2つの点を解説しましょう。
対応できなくてお断りしてしまう
ひとつめは、予約が多く、手の空いているスタッフがいない場合です。混雑していると飛び込みのお客様には対応することができないため、やむを得ずお断りしてしまうことがあります。
対応できるがお待たせしてしまう|担当者が施術できないことも
ふたつめは、待ち時間が長くなる場合です。対応はできるものの、お待たせしてしまうことがあります。リピート客の場合、担当者がほかの予約で施術できない可能性もあります。
以上のような予約なし来店でのデメリットをなくすための方法として、まず、直前であっても電話で混雑状況の確認をしてもらうようにお伝えしましょう。
また、なるべく直前の連絡ではなく、来店した際に次回予約をしてもらうことも重要です。次の章では、美容室の次回予約をすることのメリットについてお伝えします。
次回予約が重要な理由とは? サロンのメリット・お客様のメリット
前章でお伝えしたような、お断りしたりお待たせしたりする可能性をなくすという点以外にも、次回予約が重要なことには理由があります。そこで、美容院の次回予約におけるサロン側・お客様側それぞれのメリットを紹介します。
サロン側のメリット4つ
まず、サロン側のメリットとして、4つの点を見ていきましょう。
1. リピーターを獲得できる
次回の予約を入れるということは、おのずとリピーターを獲得することにつながります。さらに、次はいつ頃来たらいいのかわからない方や、予約を取り忘れてしまう方もいるため、来店の周期をサロン主導で決められることもメリットです。
2. 準備をして待てる
前もって予約が入っていれば、当日に慌てることなく、準備をしてお客様の来店を待つことができます。機械や薬剤を揃えたり、スタッフの配備を考慮したりもできるため、結果としてスムーズなサロン運営につながるのです。
3. 売上予測がしやすい
事前に次回の予約が入っていると、お客様のメニューや単価が想定できるので、売上予測が立てやすくなります。サロン経営において欠かせない売上を予測できることは、美容院オーナーにとって大きなメリットです。
4. コンスタントな来店が見込める
髪が伸びたり手入れが必要になったりするのには、季節や時期は関係ありません。そこで、コンスタントに次回の予約を入れることにより、繁忙期や閑散期といった差がなく、一年を通して一定の来客が見込めます。
お客様のメリット3つ
ここまでは、サロン側のメリットについて触れてきました。つづいては、お客様側のメリットについて紹介します。
1. 理想的なヘアスタイルをキープできる
まず、次回の予約を取ってちょうどよいタイミングで手を入れることで、扱いやすく理想的なヘアスタイルをキープできるという点です。
適切な間隔で来店してもらえれば、お客様にとって気に入ったヘアスタイルを維持できるという安心感にもつながります。施術の際に、その髪型がどれくらい持続できるかという目安を伝えておくのもおすすめです。
2. スケジュールが立てやすい
余裕を持って次回の予約を入れることで、希望日時に予約が取れないなどのトラブルを回避でき、スケジュールが立てやすくなります。
また、「既存のお客様を大切にしたい」という旨を伝えて優先的に予約を取れることを提示すれば、特別感を感じてもらうことができ、信頼感の向上にもつながります。
3. 担当者に確実に施術してもらえる
前項の内容にも関連しますが、飛び込みだと担当者が施術できない(希望に沿えない)可能性があります。その点、次回予約をしておけば、確実にいつものスタイリストに施術してもらえるという点もメリットです。
次回予約をうまくすすめる3つのポイント
前章のように、美容院にとってもお客様にとってもメリットの多い次回予約。上手にお客様にすすめるためには、ポイントを押さえておくことが大切です。3つの点について解説します。
1. お客様に満足感を提供する
次回予約につなげる大前提として、お客様が次回も来ようと思える状態にすることが必要です。お客様に満足感を与え、また利用したいと感じてもらえるような施術やサービスを提供することを心がけましょう。
具体的には、施術の技術やサービスの質、店内の雰囲気、接客態度などに気を配ることが求められます。
2. 次回予約のメリットを伝える
次回予約をすることがサロンの利益につながるという理由から、予約をすすめられているのでは、と疑念を持つお客様もいるかもしれません。
しかし、前項で紹介したようにお客様側にもさまざまなメリットがあることを伝え、お客様にとっても損はないと知ってもらえば、予約につなげられる可能性は十分あります。
お客様に特別感を伝えよう
お客様に次回予約に対するマイナスの感情を持たせないようにするためには、特別感を感じてもらうことが重要です。お客様に、次回予約のメリットとともに特別感を伝える話し方を紹介します。
「当店では、ありがたいことに新規のお客様からの予約が増えているため、既存のお客様からの予約をお断りする事態が発生しています。そこで、確実に既存のお客様のご予約枠を確保するために、次回予約をお取りできるようにしました。」
「いつもご来店いただいているお客様を大切にしたいので、次回予約として優先的にご希望のお日にちやお時間を承ります。」
ぜひ参考にしてみてください。
3. 施術中に維持できる期間を伝えておく
施術中、お客様と会話をしながら、たとえばカラーなら〇週間持つ、カットならいつくらいまでシルエットが維持できるなど、具体的な期間を伝えておくのもおすすめです。
仕上がりのスタイルを気に入ってもらえれば、維持するためにちょうどよいタイミングで次回の予約を取ろうと意識してもらえます。
店内POPを利用しよう
上記のような内容(期間目安)やスタッフの勤務スケジュールなどを、店内POPなどを利用して伝える方法もあります。お客様の目に入りやすいところに設置し、次回予約をすすめやすい環境を作っておきましょう。
その場で次回予約が取れなかったときには?
お客様の都合がわからない、その場で次の予定を立てるのは難しいという場合もあります。そこで、ここからは、施術日に次回予約が取れなかった場合のフォロー方法を紹介します。
1. サンキューメールやDMを利用しよう
お客様のご来店後、サンキューメールやDMを利用してアフターフォローを行いましょう。来店への感謝の気持ちを伝えるとともに、自店のこだわりやお客様にとってのメリットなど、熱意を伝えることができます。
リザービアでは、サンキューメールやフォローメールなどを自動で送信できる機能があるほか、顧客管理機能のなかでクーポン付きのDMを配信することも可能です。クーポンを添えることによって、次回の来店をうながしやすくなります。
2. ネット予約用のURLを伝えよう
インターネット予約を受け付けている美容院の場合は、お客様に予約用のURLを伝えておくのもおすすめです。ネット予約なら24時間いつでもかんたんに予約できる、というメリットもあわせて伝えておきましょう。
なお、リザービアにはLINEやInstagramを利用した予約機能があります。お客様が普段から利用しているSNSなどから手軽に予約をおこなえて便利です。
- 複数の集客サイトを使っている
- それぞれの媒体で設定が面倒
- 予約のダブルブッキングが起こる
- 既存集客がおろそか
次回予約はサロンにもお客様にもメリットあり!
美容室では予約なしの来店は迷惑ではないものの、状況によっては断らざるを得ない場合や長時間お待たせする場合もあるため、予約してもらっていたほうが気兼ねなく対応できます。
そのためには、お客様の来店時に次回予約を積極的に取りましょう。次回予約には美容院側・お客様側ともにメリットがあるため、ポイントを押さえ、メリットを伝えつつ上手にすすめてスムーズに次回予約を取り付けられればベストです。
なお、美容サロンなどの予約に特化したシステム「リザービア」には、前述した以外にもかんたん予約をサポートする機能があります。予約にお悩みのあるサロンは、ぜひお気軽に資料請求してみてください。