美容室やサロンでは、サービスやメニューなどを記したパンフレットを用意している店舗もあります。しかし、パンフレットの意義やどうやって作ればいいのかがわからず、実践していないお店もあるのではないでしょうか。
そこで、チラシやリーフレットとの違いに触れながらパンフレットの目的・メリットを解説し、パンフレット作成に便利なツールをたくさん紹介します。魅力的なパンフレット作りに役立ててみてください。
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目次
パンフレットとは?
パンフレットとは、複数枚の紙に文字や写真、イラストなどが印刷された冊子のこと。製本はされておらず、仮とじされた状態です。
企業や店舗などの事業・サービスの紹介や、大学・専門学校などの学校案内などで用いられる形式で、しっかり内容を読んで理解してもらうことを前提に作られています。
そのため、ある程度のボリュームがあり、案内や紹介したい情報がふんだんに盛り込まれているのが一般的です。
リーフレットとは?
パンフレットに似た言葉で「リーフレット」というものがあります。リーフレットは、1枚のなかに必要な情報を収めて印刷したものです。
1枚の紙を2つ折りや3つ折りにして使用され、テーマパークの案内図やショッピングモールの店舗案内、商品やサービスの紹介などによく用いられる形式。折ることによってページや内容分けをすることができます。
チラシとは?
チラシの語源は「散らし」で、文字どおり不特定多数に配布し、情報を拡散するために用いられる印刷物のこと。
新聞の折り込みやポスティングなどで、チラシを見かける機会も多いのではないでしょうか。目に留まりやすいよう、派手なデザインやインパクトのある見た目であることが多いです。
また、大量に印刷・配布するものであるため薄い紙が用いられ、比較的コストを抑えられる点も特徴といえるでしょう。
パンフレット・リーフレット・チラシの違いについて
パンフレット・リーフレット・チラシは、いずれも広告・宣伝するための印刷物であることは同じです。しかし、枚数の違いや提供できる情報量に違いがあります。
チラシはリーフレットと同様に1枚刷りですが、リーフレットと違い折り曲げられることはあまりありません。一般的に1枚を1ページとして用いるため、片面なら1ページ、両面印刷でも2ページ分のみの情報が掲載されています。
つまり、掲載される情報量で考えると、多い順にパンフレット、リーフレット、チラシになります。
パンフレットを作成する目的やメリットとは?
パンフレットは、リーフレットやチラシに比べて多くの情報を掲載することができることがわかりました。ここからは、パンフレットを作成することによって具体的にどんな効果が期待できるのかについて見ていきましょう。
ブランド構築に役立つ
パンフレットには、「紹介」の目的があります。紙面で商品やサービスなどの紹介をすることで、ブランド構築やユーザーへの認知が図れるでしょう。
サロンでぜひ利用してほしいサービスやイチオシの商品など、認知度を高めたいものを掲載すれば、パンフレットを見た顧客からの利用・リピートにつながりやすくなります。
新規顧客開拓につなげることができる
新規の顧客は、サロンのサービスや商品の詳細を知らずに来ることがほとんどです。いわば、まだ知識が少なく関心度も低い状態。
そのため、顧客の要望に合ったパンフレットを提供することで、内容を理解してもらいやすくなります。つまり、パンフレットは新規顧客への訴求に効果的であるといえるでしょう。
新商品や新サービスを紹介することができる
パンフレットは、新規顧客への訴求はもちろんのこと、既存の顧客に対しても効果を発揮します。
どのような場面かというと、たとえば新商品や新サービスが出たとき。既存客がまだその商品・サービスの存在を知らなかったとしても、パンフレットを通じて紹介することができ、興味を持ってもらえれば販売につながる可能性があります。
美容室やサロンではパンフレット作成が重要であるワケとは?
美容室やサロンには、店舗情報やサービス案内のパンフレットは必要不可欠といえるでしょう。店舗の雰囲気、どのような美容師にカットしてもらえるかなど、顧客の意思決定に必要な情報を効果的に伝えることができます。
特に、これから開業するサロンや開業したばかりのサロンの場合、知名度を上げるためにもパンフレットは非常に有効です。魅力的なパンフレットを作成して、少しずつでも集客につなげていきましょう。
パンフレット作成を業者に依頼するメリット・デメリット
パンフレットの作成方法は、大きく分けて業者に依頼する方法と自分で作る方法の2パターンがあります。ここでは、業者に注文する場合のメリットとデメリットを1つずつ解説しましょう。
デザイン性の高いパンフレットができる
専門の業者にパンフレット作成を依頼することによって、すぐれたデザインのおしゃれなパンフレットを作ることができるのは大きなメリットです。業者にもさまざまなところがあるので、迷ったら信頼のおける実績を積んでいるところを選ぶとよいでしょう。
デザインも業者に任せるとその分のコストが上乗せされてしまう
パンフレットを発注する際、業者によってはデザインから印刷まで一括で頼むこともできます。しかし、デザインを業者に任せるとその分のコストが上乗せされてしまうので、パンフレット作成の予算を多く取れない場合はデメリットになるでしょう。
自分でデザインができる場合は、印刷会社に依頼する印刷代のみ(別途送料がかかる場合はあり)で済みます。
パンフレット作成を自分でするメリット・デメリット
つづいては、パンフレットを自作する場合のメリットとデメリットをチェックしましょう。
自由自在にパンフレットをデザインできる
業者にデザインを依頼すると、修正してほしい点はその都度赤入れをして業者と連絡を取り合う必要があり、手間やタイムロスが発生しやすくなります。
しかし、自分でパンフレットのデザインを制作する場合、好きなときに自由に作れるので他人にしばられることなく進められ、修正が必要なときもスムーズにおこなえるでしょう。
初心者では凝ったデザインを作るのが難しい
自分でパンフレットをデザインすれば、タイミングやイメージなども自由でコストも抑えられます。しかし、初心者にとってデザインはハードルが高いため、なかなか納得のいくパンフレットデザインを作れないことが多いのはマイナス点といえるでしょう。
ただし、美術センスやデザインの専門知識がない方でも、かんたんにおしゃれなパンフレットを作ることができるサービスやテンプレートがあります。自分でデザインに挑戦してみたい方は、便利なサービスを活用してみるのもおすすめです。
無料パンフレット作成ツール・アプリ4選!
ここでは、自分でパンフレットをデザインしたい方に向け、無料で使えるパンフレット作成用のツールやアプリを紹介します。むずかしい操作をしなくてもすてきなパンフレットを作れるので、ぜひ活用しましょう。
Canva
Canvaは豊富なデザインが人気のサービス。Windows・Mac・Android・iOSと、使いたい環境に合わせたアプリが用意されており、スマホやiPadなどでもかんたんにパンフレットの作成が可能です。
基本のテンプレートが充実しているほか、スタッフ同士での共同編集もでき、全員でアイデアを出し合ってパンフレットを作り上げられます。
Visme
Vismeは海外発のサービスで、機能性にすぐれたデザインの総合サイトです。ドラッグ&ドロップで直感的な操作がおこなえるほか、Instagram・FacebookといったSNSでのストーリーズや動画の作成もできます。
無料でも利用できますが、使える機能が限られてしまう点はデメリット。豊富な機能を使いこなしたいなら、有料プランも検討しましょう。
VistaCreate(旧Crello )
VistaCreateは海外のサイトで、テンプレート数は100万を超え、ぼかしや切り抜きなど画像加工機能も充実しています。パソコンからダイレクトに、もしくはスマホアプリを使用して、手軽にデザイン性の高いパンフレットの作成が可能です。
無料版(スターター)でも充実した機能を備えていますが、ダウンロード量やストレージを無制限に使える月額10ドルの有料プラン(Pro)もあります。
Stencil
Stencilはこちらも海外発のサイト。スタイリッシュなものやポップなものなど、800万以上もの無料素材を利用できるほか、GoogleChrome拡張機能などのツールと連携することでスピーディーにデザインできます。
VismeやVistacreate同様、SNSの投稿用デザインも可能で、多彩な機能性にも注目です。
有料パンフレット作成ツール・アプリ4選!
つづいては、有料で利用できるパンフレット作成サービスやアプリを紹介します。
Illustrator
Adobe(アドビ)のIllustratorはプロが使用する本格的なデザインツールで、パンフレットに限らずさまざまな紙媒体のデザイン作成に使うことができます。技術があれば、繊細なデザインも作ることが可能です。
パソコンで利用できるほか、iPad版のアプリも用意されており、芸術センスのある方やデザインができる方なら自在におしゃれなパンフレットを作成できるでしょう。利用料金は、Illsutrator単体で使用する場合は月額2,728円で、ほかにもいくつかのプランがあります。
Powerpoint
PowerPointはプレゼンテーション用ソフトとして知られていますが、パンフレットなどのデザイン作成にも使うことができます。画像の挿入やテキストの入れ込みなど、Illustratorよりも簡単に操作が可能なので、デザインの初心者でも比較的使いやすいでしょう。
InDesign
InDesignは、Illustratorと同じAdobe社から提供されているソフトです。ページ数や文字量などボリュームのある印刷物・デジタルメディアに使われる機会も多く、美しく高品質なレイアウトを作成できます。
細かな文字組みやページの増減・入れ替えなどもスムーズにおこなうことができ、出版社でも利用されています。
Photoshop
Photoshopも、Adobeが提供するプロ仕様のデザインツールの一種です。背景・写真・カラーなど、レイヤーを幾重にも重ねて、1つのデザインを作り上げていきます。
グラフィック系のデザインやアーティスティックな描画など、華やかで洗練されたパンフレットを作成できるでしょう。
美容室やサロンが魅力的なパンフレットを作成するためのポイントとは?
顧客が思わず目を留めて読んでみたくなるようなサロンのパンフレットを作るには、魅力的な写真やイラストを使うことが大切です。
美容室であれば、仕上がりがわかる写真を使うことで美容室の腕を見せることができますし、ネイルサロンであれば、完成したネイルの写真を掲載することでどのようなイメージのネイルができるかをひと目で伝えられるでしょう。
また、心を引かれるようなキャッチコピーや見やすい文字色・フォントを適宜使用することも大切です。
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美容室やサロンがパンフレットを作成する際の注意点とは?
最後に、パンフレットを作成する際に忘れてはならないポイントをお伝えしましょう。
それは、わかりやすい場所にサロンの問い合わせ先の住所(所在地)や電話番号などを記載することです。パンフレットを見た人がせっかくお店に興味を持っても、連絡先がわからなければなす術がありません。
特に電話番号は間違いやすいので、記載が誤っていないか念入りにチェックしましょう。