美容師として経験を重ねていくと「独立」を考える美容師も多いのではないでしょうか。
はじめは従業員を雇わずに「小さな一人美容室」からスタートするケースが多く、美容師としての技術面以外にさまざまな課題が考えられます。課題をそのままにしておくと「失敗」に繋がることもあるため、注意が必要です。
そこで今回は、小さな美容室を成功するための秘訣や注意点、また今日からできることを具体的に説明していきます。さらに、経営をサポートしてくれる便利な機能が搭載された、POSレジシステムも紹介します。一つ一つ課題をクリアして「小さな美容室」を成功させましょう。
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
目次
美容室の「成功」とは?
一般的に美容室の「成功」とは、徐々にリピーターを獲得して最終的に店舗や従業員を増やして事業を拡大していくことです。
一人美容室のような小さな美容室では、まず新規の顧客獲得からはじめ、徐々にリピーターを増やしていきながら売上をアップ。近所の方が親子で通ったり、学校の友人の紹介で来店したりして、繋がりをきっかけに来店してくださるお客様が多いのも小さな美容室の魅力です。
そのあとに収益を安定させることが「美容室の成功」の一つと言えるでしょう。
小さな美容室を成功させるために押さえておきたいポイント
年々増え続けている美容室。成功するためにはコンセプトを明確にして、将来を見据えた計画を立てることが大切です。
小さな一人美容室の経営を成功させている人には、共通点があります。小さな美容室を成功させるために押さえておきたいポイントについて、それぞれを詳しく解説していきます。
まずはコンセプト・目的を明確にする
まずは、美容室のコンセプトや目的を明確にしましょう。 自分が得意な技術や自分だけが提供できるサービスを軸にサービス内容を設定します。
また、地域に密着した「地域密着型」、カットやカラーが得意などその分野に特化した「特化型」など、自店舗の強みや独自性を明確にし他店舗との差別化を図ることで集客に繋がります。
1年後、5年後など近い将来どのような美容室でありたいかをイメージして、具体的な経営計画を立てることが成功への近道です。
経営者として店舗の課題について把握する
美容師として技術やサービス面だけではなく、経営者として店舗の経営について把握することが重要です。経営していく上で顧客数や単価、経費などが課題となってきます。
1日当たりの目標売上金額や集客数を設定したうえで、適正な客単価の設定が必要です。課題を把握しない状態で新しいことをはじめても、失敗する恐れがあります。
経営を軌道にのせるために経営者として取り組むべき課題を十分に把握しておき、知識不足を感じたら積極的に学び、経営に生かしていけるように心掛けましょう。
成功している他店舗のリサーチをする
自分のイメージに近い「成功」している他店舗をリサーチすることも大切です。
ホームページやSNSを見ることで、メニューの種類やどのようなサービスを提供しているのかを知ることができます。ときには経営者の「考え方」まで学べることもあります。
実際に店舗を訪れてサービスを受けるのもひとつの手です。「なぜ成功しているのか」「どんな点が良かったか」といったヒントを見つけられます。
反対に「もっとこうしたほうが良い」「自分ならこうする」などといった、解決の糸口まで発見できるかもしれません。
小さな美容室を開業するのに必要な条件
美容室を開業するにあたっては、さまざまな条件を満たす必要があります。これは、美容室の規模には関係なく、小さな美容室でも同様です。
ここからは、小さな美容室を開業するのに必要な条件や手続きを見ていきましょう。
美容室の広さ
美容室の開業をする条件の一つに、美容室の広さがあります。東京都福祉保健局を例に挙げると、「美容の業務を行う1作業室の床面積は、13平方メートル以上であること。」と、床面積の基準が定められています。
一人で接客できる客数には限界があるため、一人で開業する場合は店舗の面積が狭くても構いませんが、定められている広さの基準を満たす必要があります。
開業資金
美容室に限らず、新しく事業所を開業するためには開業資金が必要です。開業資金は法律や条例で定められているわけではありませんが、美容室の開業に必要とされる資金の目安があります。
美容室を開業するには、一般的には1000万円ほどの開業資金が必要だと言われています。テナントを借りたり、必要な設備や消耗品を揃えたり、当面の運営資金とするための資金です。とはいえ、銀行の融資などでも賄うことができるため、自己資金は300万円ほど用意できれば開業することができるでしょう。
必要な資格
美容室を開業するためには、美容師資格が必要です。小さな一人美容室の場合は、美容師資格があれば問題ありませんが、他の従業員を一人でも雇う場合は、「管理美容師」という資格も必要です。
これは、美容師法の第十二条の三第一項で「美容師である従業者の数が常時二人以上である美容所の開設者は、当該美容所(当該美容所における美容の業務を含む。)を衛生的に管理させるため、美容所ごとに、管理者(以下「管理美容師」という。)を置かなければならない。」と定められています。
「美容師である従業者の数が常時二人以上」という条件が提示されているので、他の従業員を雇わず一人で営業する場合は、管理美容師の資格は必要ありません。
美容室を開業するときに必要な届け出や手続き
美容室を開業するときには、条件を満たしたうえで各機関へ必要な届出を提出したり、手続きをしたりする必要があります。美容室の開業に必要な届出や手続きについて紹介します。
保健所への届け出
美容室の開業には、保健所への届出が必須です。保健所へ「美容室開業届」を提出し、その後検査を受けて開業の許可を得る必要があります。
保健所の検査でチェックされる項目は多岐に渡ります。前述した作業室の床面積をはじめ、椅子の台数や床の素材、待合室と作業室が明確に区別されているか、照明の明るさ、毛髪箱・汚物箱が基準を満たして設置されているかなど、実に細部までさまざまな確認をされます。
条件不備などで営業許可をもらえなければ、当然開業することはできません。保健所では事前相談も受け付けていますから、建物や内装の工事着工前に施設の平面図などを持参して、一度相談してみると良いでしょう。
消防署への届け出
美容室の開業は、消防設備に関する基準に適合している必要もあり、消防署へ届出を提出しなければなりません。テナントを借りて開業する場合は「防火対象物使用開始届出書」、改装や修繕を行うなら、着工の7日前までに「防火対象物工事等計画届出書」が必要です。
税務署への届け出
美容室の開業は、ほとんどの場合が営利目的です。営利目的で新たな事業を開始するときは、税務署へ届出を提出する必要があります。
小さな一人美容室の場合は、法人ではなく個人事業主として開業するケースがほとんどだと思いますので、税務署へ「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出しましょう。開業から1ヶ月以内に、所轄の税務署に提出する必要があります。
その他にも、青色申告をする場合は「青色申告承認申請書」、従業員を雇う場合は「給与支払事務所等の開設届出書」などを提出する必要があります。どんな届出や手続きが必要なのかは税務署で相談できるため、不安なら事前に訪れておくと良いでしょう。
小さな美容室を成功させるための具体的な行動
小さな美容室を成功させるためには、具体的に「宣伝方法を見直す」「お客様への対応」「専門家へ依頼する」などをするのが大切です。それぞれについて、あらゆる視点から考えた『すぐに始められること』ついて解説していきます。ターゲットを明確にする
まず第一にターゲットを明確にすることが重要です。どのような客層をメインにしているのかを掘り下げて考えましょう。具体的なペルソナ像を設定するのもひとつの手です。
ペルソナとは「具体的なお客様像」を意味します。例えば、30代女性といった抽象的なものではなく、もっと細かくリアルな情報を設定していきます。年齢・性別・居住地・家族構成・年収・趣味・1日のスケジュール・悩みなど。
このようにペルソナを明確に決めることで、お店の雰囲気や価格設定など美容室の方針が明確になり集客に繋がります。
宣伝方法を見直す
ひとりでも多くのお客様に美容院を知ってもらうために、宣伝方法の見直しが必要です。前述したターゲット層・ペルソナ像に合わせたものを選びましょう。
例えば、若い世代をターゲットにしているのならスマホでも見られるホームページを作成したりSNSに登録したりして、オンラインによる集客に力を入れていくと効果的です。動画やブログも良いでしょう。
SNSは無料で使えるサービスが多く、低コストではじめられる点がメリットです。使い方次第で情報を必要としているお客様に向けて発信することができます。
メニュー設定を見直す
メニューを豊富に用意して、お客様が希望する施術を提供できるようにしておける美容院は素晴らしいです。
しかし小さな美容室の場合、幅広いメニューを用意することで経費が増えたり、手が回らずに対応できなくなったりするトラブルの可能性も考えられるため、非効率的と言えます。シンプルなメニュー設定を行うことが重要だと考えられます。
店舗のコンセプトや自分だからこそ提供できる強みをピックアップして、前述のターゲット層に合わせたメニューに絞りましょう。
価格設定を見直す
小さな美容室の場合、低価格で多くのお客様を受け入れるよりも、一人のお客様あたりの利用金額をあげたほうが売上が安定するケースがあります。
確かに価格設定を安くすればお客様が増えるかもしれません。しかし、小さな美容室の場合新規のお客様の回転を増やすよりも定期的に来店してくださるリピーターを増やすことの方が大切です。
どのようにしたら客単価をあげられるかを考えて、サービス内容やセット料金を見直しましょう。思い切って値上げを検討してみてはいかがでしょうか。
お客様には真摯に対応する
すべてのお客様に感謝の気持ちを込めて対応することが大切です。新規のお客様には真心を込めて対応することで「また行きたい」「気に入った」「次回は別のメニューを試したい」とリピーターになる可能性があります。
すでにリピーターとなっているお客様にも変わらずに対応を続けることで、信頼を勝ち取ることができます。
その結果、美容院を気に入ってくださった方が家族や友人などを紹介して、新たなお客様を獲得することができるでしょう。
経営の勉強をする
経営に関して知識不足のまま店舗経営を続けていると、失敗してしまう可能性があります。できれば早めに経営について学ぶことをおすすめします。
まずは本を読んだりインターネットで検索したりして参考にしてみても良いかもしれません。時間に余裕のある方や本気で経営を学びたい方は、セミナーに参加して専門の知識を持つ方から学ぶことも大切です。
経営の知識を得ることで店舗の経営課題に気づき、解決策を得られれば明るい店舗経営への近道となるでしょう。
専門家への外注も考慮にいれる
経営について勉強したけれど、「難しい」「どう生かしていいか分からない」というように、別の問題が生じることもあります。小さな一人美容室の場合、一人でやらないといけないことが多く経営問題に取り組む時間があまりとれないという方もいらっしゃるでしょう。
少しでも労力を減らすため、経営コンサルタントや社労士、税理士など専門家への外注も検討してみてはいかがですか。
コストがかかっても専門家に任せられるところを外注することで余裕が生まれます。
そのぶん技術を磨いたり勉強をしたりして、時間を有効活用するのもひとつの手と言えるでしょう。
プライベートも大切にして休む時は休む
小さな美容室の場合、プライベートを充実させることも大切です。怪我や病気になってしまい営業ができなくなってしまうと、売上がゼロになってしまいます。一人で経営しているからこそプライベートを大切にして、休むときはしっかり休みましょう。
あまり時間を取れない方は少しの時間でも良いので、気分転換に外出したりマッサージを受けたりしてオンオフの切り替えを行うのも良いですね。身体が資本となるので体調管理にも十分気を付けましょう。
小さな美容室を成功させるために意識すること
せっかく美容室を開業しても、ただ漠然と経営しているだけでは成功させることは難しいです。ここからは、小さな美容室を成功させるために意識したいポイントを見ていきましょう。
キャッシュフロー
小さな美容室を成功させるためには、キャッシュフロー(お金の流れ)が重要です。大きな売上があっても、経費がかさんで利益が少ない、それどころか赤字になってしまう、ということになれば成功とは言い難いです。
売上に対し経費がかかりすぎていないかチェックし、必要最低限の経費を算出して削減できるところはするなど、黒字になるようにキャッシュフローをしっかりと意識しましょう。
集客対策
売上をあげるためには、集客対策が必須です。店舗の存在を認知してもらい、魅力を伝えなければお客様は来店してくれません。ターゲット層に合わせた広告宣伝を行い、効率的に集客しましょう。
たとえば、比較的若い世代をターゲットとしている場合は、インターネットを利用してインスタグラムなどのSNSで発信を行うとよいでしょう。若い世代ではSNSで情報交換をしたり口コミを集めたりといった交流が盛んに行われています。写真や動画などを掲載することもできるため、美容室の広告と相性がいいのも理由に挙げられます。
従来のチラシや雑誌の広告だけでなく、ターゲット層に合わせてさまざまな媒体を組み合わせ、集客を行いましょう。
小さな美容室でPOSレジを使うメリット
POSレジは、美容室で使うとさまざまな恩恵が受けられます。個人店、チェーン店関わらず、小さな美容室であっても同様です。ここからは、小さな美容室にPOSレジ導入をおすすめする理由について見ていきましょう。
支払いを効率よく簡素化できる
小さな美容室でPOSレジを使うメリットの1つ目は「支払いの効率化」です。
専門学校で技術を磨いてきた新入社員、他店舗で力をつけて中途で入ってきたベテラン美容師、経歴に関わらず美容師であれば必ず覚えなければならないのがレジ打ちです。
しかし、レジ打ちは現金だけならまだしも、ポイント利用やクレジットカード決済、バーコード決済が混じると複雑で、覚えるのが難しく感じられる人も多いですよね。さらに、金額の打ちミスも発生しやすくなります。
そこでPOSレジを使うと、支払いの効率化を図ることができます。施術メニューと金額が紐づけられているので、メニューを選択するだけで会計ができます。これによって入力ミスを減らすことができます。
さらにターミナルPOSをはじめとしたPOSレジの種類によっては、お客様自身に会計操作をしてもらうことも可能になります。従業員・お客様ともに使いやすい作りになっているものもあるので、研修にかかるコストを削減できるのです。
商品や顧客の状況が一目でわかる
小さな美容室でPOSレジを使うメリットの2つ目は、「商品・顧客状況の把握ができる」ことです。POSレジの在庫管理機能を使うと、入荷から消費した数まで一目で把握できます。
この機能によってロスを削減できるだけでなく、「3月に来客が増えるからカラー剤を増やしておこう」というような対策を講じることができるのです。また「〇〇さんがいつ、どこの店舗で、どんな施術メニューを注文したのか」という顧客情報を蓄積してリピート率の増加につなげることができます。
また、一人美容室の場合、すべての業務を一人でこなさなくてはなりません。商品や顧客の状況把握をPOSレジが担うことによって、大きな業務効率の改善が期待できます。
売上データの見える化
小さな美容室でPOSレジを使うメリット3つ目は、「売上データを視覚化できる」ことです。「いつ」「どこで」「どんなメニューが」といった、経営に必要な分析要素が自動で集計・蓄積されます。集計されたデータは、利用者にわかりやすい図やグラフで「見える化」されます。
POSレジが存在しない時代は、売上金額を手入力し、表計算ソフト等で図式化して、そこから分析に入る流れでした。しかしPOSレジを導入することで売上の図式化までが自動化され業務が効率化されるのです。
これにより時短、人件費削減、効率化という3つの恩恵が得られます。一人で経営している美容室では、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
美容室のPOSレジにあるとよい機能
小さな美容室にとって、POSレジの導入は大きなメリットが得られるとおわかりいただけたのではないでしょうか。しかし、実際に導入するにあたって、どんな機能が搭載されているものを選べばよいのでしょうか?
ここからは、美容室に導入するPOSレジにあるとよい機能や、気をつけたいポイントについて解説していきます。汎用的なものを紹介するので、これらの機能をベースに自店舗に合ったカスタマイズをしてみてください。
扱いやすいレジ、会計
小さな美容室に導入するPOSレジを選ぶ基準の1つ目は、「操作性」です。実際にレジを触ったことがある方ならわかると思いますが、レジ打ちはキー配列を覚えるのが大変な上、金額の打ち間違えや個数の入力ミスが起こりやすいです。
またクレジットカード決済や電子マネー、バーコード決済など、支払方法が多ければ多いほど従業員が覚えなくてはいけない作業が増え、研修にコストがかかります。
釣銭機と一体化したモデルのタブレットPOSやターミナルPOSは、タッチパネルで直感的に操作がしやすい上、会計をお客さん自身に行ってもらうことも可能です。既に商品金額がレジ内に入力されているので入力ミスを減らすことも可能です。
操作性がよく扱いやすいレジは、自分はもちろん、他の従業員がいる場合もマニュアルの整備が楽で、研修時間が短く済みます。
売上管理と分析
美容室に導入するPOSレジにあるとよい機能の2つ目は「売上管理と分析の自動化」です。この機能は、POSレジ最大の魅力といってよいでしょう。「いつ」「何が」「どのくらい」注文されているのかを自動で分析し、システムにとっては図やグラフに起こすなどの「見える化」をしてくれます。
とくに複数店舗を経営する店からすると、各店舗の売上がどうなっているか一括で把握できるこの機能は、必須といえるでしょう。業務終了後の貴重な時間を、POSレジの売上分析自動化機能で有効活用できるようになります。
無駄のない在庫管理
美容室に導入するPOSレジにあるとよい機能3つ目は、「在庫管理機能」です。POSレジの売上分析機能と組み合わせると、強い効果を発揮します。
というのも、在庫の数をいちいち数えなくても、入荷データと売上データから現時点の在庫数が割り出せるからです。POSレジには毎日の売上や在庫状況データが蓄積されています。
このデータを分析することで、 「毎週日曜日は来客が多いから〇〇を多く入荷しよう」 「毎年6月は来客が少ないから〇〇の入荷を抑えよう」 などの対策を講じることができます。
売上分析機能と在庫管理機能を組み合わせることで、無駄のない在庫管理が可能になります。
新規客を逃さない予約管理
美容室に導入するPOSレジにあるとよい機能の4つ目は、「予約管理機能」です。
少し前までは、店頭で直接予約をするか、電話予約で美容室に行くことがほとんどでした。最近では、カレンダー式の予約サイトから美容室の予約をすることが増えています。この時代にWEB予約ができない店は、よほどの評判がない限り、かえって敬遠されてしまう傾向があります。
POSレジには、そういった予約管理機能を付与することができます。顧客と従業員の双方が、従業員の休みや施術時間、空き時間などのシフト情報を、一目見ただけで把握できます。
大手予約サイトと連携することで、知名度・来客数の向上も計れますので、「一元管理のできる予約管理機能」があるPOSレジを選択しましょう。
顧客情報の一元管理
美容室に導入するPOSレジにあるとよい機能の5つ目は、「顧客情報の一元管理」です。「いつ」「誰が」「どこで」「どんなメニューを」「誰に頼んだのか」といった情報を蓄積しておく機能が、顧客情報の一元管理です。
この機能があれば、引っ越し等でお客様が同じ系列店の別店舗を利用した際に施術しやすくなるほか、話題作りや髪型の提案による満足度向上がはかれるなど、顧客のリピートにつながります。
新規客に対しても、同年代などの条件が重なるターゲット層の他人のデータから、人気の髪型やカラーを提案しやすくなります。小さな美容室のPOSレジには、顧客情報の一元管理機能を有しているものを選べば損はありません。
一人美容室の経営を助ける予約システム「リザービア」
ここまでは、一人美容室を経営するためには技術面やサービス面だけではなく、経営の知識が重要ということが分かりました。
そこで、一人美容室の経営を助ける予約システム「リザービア」を紹介します。リザービアは経営を助け、集客もできる予約システムで、美容室の経営にとても役に立つでしょう。 リザービアのさまざまな機能を詳しく見ていきましょう。
お客様も使いやすい予約システム
リザービアはインターネットを通じて予約を受け付け、クラウド上で管理する予約システムです。パソコンだけでなくスマホにも対応しているため、いつでもどこからでも予約状況の確認をすることができます。
従来の方法である電話予約も、「カンタン予約」を使えば、わずか4秒で予約可能。電話を受けながら予約システムの操作することが苦手な方には、嬉しいシステムです。
また、アプリ予約・店舗予約・新規予約・リピート予約といった予約比率やクーポン出数なども集計できるため、実績を確認しながら経営計画を立てるのにとても役立ちます。
お客様向けの予約アプリ「サロンカード」も用意されているため、お客様にとっても使いやすいシステムです。
アプリ上では、スタンプカードのデジタル化・お友達紹介機能・過去予約履歴からのカンタン予約・口コミ投稿・クーポン受信などが利用できます。スタンプカードのデジタル化は、大きな手間が省けるのでお客様と店舗の双方にとってメリットが大きいと言えるでしょう。
集客に強いSNS連携
若い世代を代表に幅広いユーザー層が利用しているLINEや Instagram、Google。それぞれのサイトやアプリと連携して、予約動線にすることが可能です。
LINEは他のアプリをインストールする必要がなく、すでに利用しているLINEアプリがあれば問題ありません。店舗が運営するLINE公式アカウントから受け取ったメッセージ・プロフィールなどから、予約フォームに遷移してサロンの予約ができます。
LINEをはじめとしたインターネット予約は、電話や直接来店して予約する方法と違い、営業時間を気にする必要がないため、利便性がよく多くの方が利用されています。また、リマインダー通知を設定することで、予約忘れによる無断キャンセルのリスクを軽減することも可能です。
Instagramは、投稿する際につけるハッシュタグと、リザービアであらかじめ作成しておいた予約メニューを紐づけることで予約ができます。
LINE、Instagram連携予約は別途オプション契約が必要です。使い方に合わせた契約をご検討ください。
POSレジと連携して美容室の会計を管理
リザービアとPOSシステム、「A’staff Cloud Smart」と連携させることで、予約受け付けから美容室の会計を管理することが可能になります。
A’staff Cloud Smartは、美容業界の会計と顧客管理に特化したシステム。リザービアで受け付けた予約から顧客データを検索し、A’staff Cloud Smartffへシームレスに遷移し、そのまま会計できます。
複数の店舗を跨いで利用するお客様や、予約経路に関わらず、すべての予約を一元管理が可能です。リザービアで集客・予約受付をしたお客様の情報を瞬時に呼び出し、スムーズな会計処理を行うことで業務改善を実現します。
顧客管理機能でメッセージ送信機能も
A’staff Cloud Smartでは、顧客管理機能からメッセージを送信することが可能です。基本検索と応用検索の組み合わせで、ありとあらゆるセグメントを行うことができ、各お客様に最適化されたDM配信を行うことができます。
リザービアと組み合わせれば、施術日から最大60日後まで、配信制限なく自動メッセージの登録が可能です。来店のお礼メールや、再来店促進メールなど、売上げアップに活用できます。
- 紙カルテを辞めたい
- 在庫管理を自動化したい
- レジ締めを楽にしたい
- リピート率を上げたい
小さな一人美容室で理想の成功を目指そう
小さな一人美容室を成功させるためのポイントや具体的な行動、開業に必要な手続きなど、開業と経営についてさまざまな観点から説明しました。
美容師として技術面を向上させつつ、経営まで管理するのは十分な労力と時間が必要です。しかし、すべての業務を一人でこなさなければならないため、どうしても限界があります。
安定した一人美容室の経営には、予約システム「リザービア」の導入が役立ちます。お客様が使いやすい予約システムを取り入れることで、集客アップにつながります。また、POSレジと連携させることでさまざまな業務を大幅に効率化することができ、美容室にとっても大きなメリットになります。
小さな一人美容室を理想の成功に近づけるために、リザービアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
引用元:
美容所の開設に関する基準等について|東京都福祉保健局
美容師法 | e-Gov法令検索
防火対象物の使用開始の届出をしよう|東京消防庁
防火対象物の工事等計画の届出制|東京消防庁
[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁