幅広い年齢層にコミュニケーションツールとして浸透しているLINEを、ビジネスに活用できないかと考えている人も少なくないでしょう。
本記事ではLINEのビジネスアカウントについて、個人アカウントとの違いや基本機能、料金プランやアカウントの作成手順を紹介します。
まずは資料をご覧ください
目次
LINEビジネスアカウントとは
ビジネス用のLINEアカウントとして利用できるサービスとして現在利用できるものは「LINE公式アカウント」のみです。
以前は「LINE@」や「LINEカスタマーコネクト」など、さまざまなビジネス関連のサービスがありましたが、現在は統合されています。
LINE公式アカウントは個人・法人問わず開設でき、初期費用や月額利用料が無料のプランから利用を始めることができます。
ビジネスアカウントと個人アカウントに違いはある?
LINEのビジネスアカウントに該当するLINE公式アカウントは、個人アカウントには無い、ビジネスに役立つ機能が多数搭載されています。
個人アカウントは個人間のコミュニケーションが主な利用目的ですが、LINE公式アカウントは1対多数のメッセージ配信や自動応答などの機能が充実しており、個人アカウントとは利用目的が異なります。
LINEビジネスアカウントは専用アプリがある
LINEの個人アカウント用アプリとは別に、LINE公式アカウントにも専用アプリがあります。
メッセージの作成や配信の設定などがアプリからできるため、移動中などのすきま時間にもアカウントの運用が可能です。
ただし、この後で紹介する「カードタイプメッセージ」の一部のタイプが作成できないなど、多少の制限がある点は認識しておきましょう。
LINEビジネスアカウント(LINE公式アカウント)の基本機能
LINE公式アカウントに搭載されている基本機能を紹介します。
メッセージ配信
友だち登録しているユーザー全員もしくは絞り込んだ対象者へ、メッセージを一斉配信する機能です。
写真や動画などテキスト以外のメッセージも配信できる上、時間を指定して予約配信することも可能。さらに一度に3つのメッセージを配信できるため、テキストとクーポンを同時に送るといった配信も可能です。
また、メッセージ配信画面で「LINE VOOMに投稿」にチェックを入れておくと、配信内容をLINE VOOMにも投稿できるため、友だち登録をしているユーザー以外の目にも触れる機会を作れます。
ステップ配信
事前に複数のメッセージを作成し、友だち登録などのユーザーの行動をきっかけに、決められた順番・間隔で自動配信するシステムです。
たとえば、初日は友だち登録のお礼、翌日にサロンや店舗の紹介、さらに翌々日に商品やサービスの紹介などといった形で、徐々に商品やサービスを知ってもらうような案内ができます。
そのため、ユーザーの購買意欲やサービス利用に対するモチベーションを徐々に高めることに役立ちます。
自動応答メッセージ
LINE公式アカウントには、ユーザーからのメッセージに自動で返信する「自動応答メッセージ」機能があります。
設定方法によって「一律応答」と「キーワード応答」の2タイプあるため、用途に合わせて使い分ける必要があります。
ここではそれぞれの機能について紹介しますが、設定方法などの詳細については、下記の関連記事を参考にしてください。
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一律応答
友だち登録しているユーザーからのメッセージに、同じ文言を返す設定です。
自動でメッセージを返す時間帯の設定もできるため、営業時間外に送られてきたチャットに対して「翌営業日に順次、返信します」といった内容を返信するといった使い方ができます。
キーワード応答
特定の単語が含まれたチャットがユーザーから送られてきた際に、自動でメッセージを返す設定です。
定休日や営業時間、店舗の場所についての問い合わせに関するキーワード応答を設定しておくと、メッセージ返信の手間や時間を削減することにも役立ちます。
テキストだけではなく画像や動画、カードタイプメッセージなども自動返信のメッセージとして設定可能です。
そのため、店舗の場所への返信メッセージとして、店舗の場所を伝えるカードタイプメッセージを設定することで、これまで店舗の場所を説明するために割いていた時間を削減することができます。
リッチメニュー
トーク画面の下部に固定表示されるメニューが「リッチメニュー」と呼ばれる部分です。
リッチメニューには下記の4タイプのアクションを設定することが可能です。
- リンク
- クーポン
- テキスト
- ショップカード
リンクには公式ホームページや予約システムのURLが設定でき、クーポンやショップカードは、LINE公式アカウント内で作成したもののリンクを設置できます。
テキストは、設定した文字をユーザーが送ったような形式になるため、自動応答メッセージと組み合わせることで、営業時間や店舗へのアクセス、季節限定メニューの案内などさまざまな活用が可能です。
カードタイプメッセージ
カードタイプメッセージは、画像・商品名・商品紹介・価格などの商品情報を1枚のカードのような形式にまとめたメッセージです。
メッセージのタイプはプロダクト・ロケーション・パーソン・イメージの4種類あり、配信したい内容に合わせて選べます。
商品やサービスの紹介だけではなく、購入や予約のためのリンクも掲載できるため、カードメッセージを見て興味を持ったユーザーがそのまま購入もしくは予約できます。
また、ロケーションタイプは位置情報も掲載可能です。そのため、店舗の外観写真・住所・位置情報をまとめて案内することで、初めて来店するユーザーに店舗の場所を分かりやすく伝えることができます。
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ショップカード(ポイントカード)
LINE公式アカウントの「ショップカード」は、デジタルポイントカードを作成できる機能です。ポイントの個数や特典内容は自由に設定できるため、さまざまな業種で活用できます。
また、紙のポイントカードに比べ、発行の手間や費用が削減できます。
クーポン
LINE公式アカウントでは、クーポンの発行や配布も可能です。
クーポンのタイプは割引・無料・プレゼント・キャッシュバック・その他の5種類あるため、用途に合わせた設定ができます。
クーポンは一斉配信のほか、友だち登録時のあいさつメッセージでも配布できるため、店頭でLINEの友だち登録を案内する際や、しばらく来店のないユーザーに向けて再来店を促す手段としてなど、さまざまな施策に活用可能です。
LINEで予約(オプション)
「LINEで予約」は、LINE公式アカウントと特定のシステムを連携することで利用できる機能です。
たとえば、予約システムと連携した場合、LINEから入った予約が自動的に予約台帳に反映されたり、予約受付やリマインドのメッセージをLINEのチャットとして送ることができたりします。
連携できる予約システムはさまざまで、業種に合ったものを選ぶ必要がありますが、美容サロンや治療院での導入なら、予約管理システム「リザービア」がおすすめです。
リザービアは美容関連・治療院の予約管理に特化しており、お客様からの予約とサロンや院内の設備を連動して管理できるなど、美容サロン・治療院の運営に役立つ機能が充実しています。
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LINEビジネスアカウント(LINE公式アカウント)の料金プラン
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出所:LINEビジネスアカウント公式Webサイト
LINE公式アカウントは、導入費用などは一切かからず、プランによっては月額使用料が無料で利用することも可能です。
利用できる機能に大きな違いはなく、1カ月に配信できるメッセージの数によってプランが変わります。そのため、料金プランを選ぶ際には、配信を想定している友だちの人数や配信頻度からおおまかな配信数を予測すると良いでしょう。
月中に料金プランをアップグレードできるため、キャンペーンの開催などでメッセージの配信量を増やしたい月にプランを変更して対応することも可能です。
メッセージ数としてカウントされるのは主に配信メッセージとステップ配信で、友だち登録時のあいさつメッセージや個別のチャットはメッセージ数としてカウントされません。
LINE公式アカウントの料金については、下記の記事でより詳しく紹介しているので、参考にしてください。
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LINE公式アカウントの作成手順
LINE公式アカウントの作成手順を紹介します。
アカウントはスマートフォンでOSに合わせたアプリをダウンロードすることでも作成できますが、ここでは店舗などでの利用を想定した、パソコンでの手順を紹介します。
LINEビジネスIDを作成する
LINE公式アカウントの公式Webサイトにて「LINE公式アカウントをはじめる」または「アカウント開設」をクリックすると、LINEビジネスIDの作成画面が表示されます。
「LINEアカウントで登録」か「メールアドレスで登録」を選べますが、ここでは店舗などのメールアドレスを使って作成するパターンを想定し、メールアドレスによる登録手順を紹介します。
- 「メールアドレスで登録」をクリック
- 表示された入力画面にメールアドレスを入力し、登録用のリンクを送信
- 受信したメール内の「登録画面に進む」をクリック
- 名前・パスワードを入力
- プライバシーポリシー・利用規約への同意をチェックし、登録をクリック
- SMSまたは電話で認証を行って完了
引用元
LINEヤフー for business:【公式】LINE公式アカウント
LINEヤフー for business:LINE公式アカウントの開設
アカウント作成に必要な情報を入力する
LINEビジネスIDの登録を完了すると、アカウントリストと記載されたページに進むため、以下の手順で公式アカウントの作成をすすめます。
- 「LINE公式アカウントを作成」ボタンをクリック
- 基本情報(アカウント名・メールアドレス・所在国・業種など)を入力し、確認画面へ進む
- 内容を確認し、誤りがなければ確認をクリック
アカウントが作成できると「LINE Official Account Managerへ」と表示されるので、そこから管理画面にログインできれば、アカウントの開設は完了です。
まずは資料をご覧ください
LINEのビジネスアカウントを集客やリピーター獲得に活かそう!
LINEのビジネスアカウントは、以前はさまざまな種類がありましたが、現在は「LINE公式アカウント」に一本化されています。
LINE公式アカウントには、友だち登録をしているユーザーへのメッセージ配信やクーポンの発行など、美容サロンや治療院の集客に役立つ機能を多数搭載しています。さらに、業種に応じて予約管理システムとLINE公式アカウントを連携することで、業務の効率化も可能です。
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