インスタ(Instagram)は画像や動画をかんたんに掲載して、ビジュアルでユーザーへ訴求するプラットフォームです。2019年には、国内3,300万の月間アクティブアカウントを突破しました。
さまざまな層から注目を集めているインスタでは、画像や動画などを広告として用いることができます。
今回は、インスタの広告を活用するメリットや種類、費用をご紹介します。
- 指名予約を増やしたいスタイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
目次
インスタ広告を活用するメリット
インスタ広告を活用することには、主に3つのメリットがあります。
- 若い世代や女性ユーザーに訴求できる
- 商品を写真や動画でアピールできる
- 細かいターゲットを設定することができる
他のSNS広告には無い、インスタならではの良さがあります。特に若い世代や女性をターゲットにしている方や、画像・動画で訴求することを検討している方は、インスタ広告を活用するべきと言えるでしょう。
各メリットの詳細について解説していきます。
若い世代や女性ユーザーに訴求できる
総務省は、令和2年度の情報メディアに関する調査結果を公表しました。その調査結果によると、インスタの利用率は男性が35.3%、女性が49.4%に及んでおり、男女で約10%に差があります。また、20代の利用率が68.1%で最も高いです。
定めたターゲットから多くの反応を得るためには、利用者が多い場所で広告出稿することが必要不可欠でしょう。女性のインスタ利用率は、FacebookやTwitterを上回っています。そのため、女性をターゲットにする場合は、インスタ広告が最適です。
商品を写真や動画でアピールできる
商品の魅力を伝えるために、文字だけでは外観や詳細がイメージしにくいです。しかし、商品の写真、それを使った動画などを掲載することで商品の特徴を詳しく知ることができます。さらに、ユーザーの目を引くような広告を作ることができれば、認知がより広がります。
視覚的にインパクトを与えて、商品やサービスに魅力を伝えたい方は、積極的にインスタ広告を活用するべきでしょう。
細かいターゲットを設定することができる
インスタグラムの親会社Metaは、ユーザーの膨大なデータを保有しており、細かなターゲット設定が可能になっています。主なターゲティング項目は以下の通りです。
- ユーザーの興味や関心
- ライフスタイル
- 学歴
広告では、細かなターゲティングが重要になるため、ターゲットを設定できるインスタは、広告に高い効果を期待できるといえるでしょう。
インスタ広告は主に5種類
インスタ広告は、ネット広告ならではの特徴があります。それは、広告の種類が多いことです。さらに、写真や動画を使って、インスタ上のありとあらゆる場所に広告を設置することが可能です。
さまざまな種類の広告を用いることで、ユーザーの興味を惹くことができるでしょう。インスタ広告で出稿できる種類を5つ紹介します。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- 発見タブ広告
それぞれの特徴をご紹介します。
1.写真広告
写真広告は、画像と文字で訴求ができる広告です。画像は正方形や横型、縦型のいずれかの型で表示可能です。
Meta公式ページでは、メインテキスト125文字以内、見出し40文字以内が推奨されています。推奨文字数を超えてしまうと、文字が途切れてしまい全てが表示されません。
写真広告は、主にブランドやサービスへの関心を高めたり、認知度を高める目的があります。商品の画像、詳細なテキストで魅力を伝えましょう。
動画広告
動画広告は、テレビのコマーシャルのような動画でブランドや製品を紹介することができます。動画の長さは1秒から120秒の間で作成が可能です。ファイルタイプは、MP4やMOVが推奨されているため、そちらを使いましょう。
テキストの推奨文字数は、メインテキスト125文字以内になっています。ひと目で魅力を伝える写真広告とは異なり、動画広告では開始から最後まで観てもらわなければいけません。そのため、最初のインパクトがとても重要になります。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、ひとつの広告枠に写真と動画を表示できる広告のことをいいます。広告枠ひとつに対して、最大10点の画像と動画を表示することができます。
両方のフォーマットを採用することで訴求効果を高めることができるため、カルーセル広告を出稿している企業が増えています。
推奨されている文字数やファイルは、写真広告と動画広告と同じです。また、カルーセル広告では、ランディングページのURL挿入が必須になっていますのでサイトURLを準備しておきましょう。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、画像や動画を自由な形式で選べる広告のことで、Instagramのストーリーズで公開されます。通常投稿では投稿から24時間で消滅してしまいますが、広告出稿では、消えることがありません。
ストーリーズの長さは10秒未満で動画広告よりも短いです。一見、効果が見込めないように感じられますが、Meta公式が発表したストーリーズ利用調査では、回答者の半数以上がストーリーズからオンライン購入が増えたと回答しています。
発見タブ広告
発見タブ広告は、検索ページに表示される広告のことをいいます。インスタで知りたい情報を探す際は、多くの人が検索タブから探すことでしょう。そのため、新しいコンテンツやクリエイターを探している利用者に向けた訴求ができます。
発見タブ広告では、画像と動画の好きな方を使用できます。推奨文字数やタイプは、画像広告と動画広告と同じです。作成方法についても変わりありません。
この広告では、特に1枚目のインパクトが重要になります。発見タブには、検索に沿った投稿が多く表示されます。
ユーザーは、その中から興味を持った投稿をタップします。もし、最初に興味を持たなければ、広告をスルーされてしまうため訴求ができません。どの広告でも言えることですが、1枚目にインパクトを与えられるようにデザインを考えましょう。
インスタ広告の費用は成果に応じて決まる
広告を出稿するには、ほとんどの場合で費用が発生します。広告出稿で一番気になることは、どのくらいの費用が発生するのかではないでしょうか。インスタ広告の特徴は、あらかじめ金額が設定されていないことです。これは、金額が決まっているオフライン広告と大きく異なります。
また、料金形態を4つから選択することができます。広告の目的に合わせて設定することが可能で、自由度は高いといえるでしょう。料金形態の詳細について紹介していきます。
表示回数1000回ごとに費用発生(CPM)
CPMは、広告が1,000回表示される毎に費用が発生します。費用相場は1インプレッション0.5円から1円程度。インプレッションとは、「広告が表示された回数」のことを意味しています。
主に認知度アップやブランディングを目的とした広告に効果的な課金方式です。一方で、商品の購入やWebサイトへの流入などアクションを起こしてもらうには、あまり適していません。その場合は、次に紹介しているCPCやCPIがオススメです。
広告がクリックされる毎に費用発生(CPC)
CPCは、広告がクリックされるごとに費用が発生します。費用相場は、1クリック40円から100円程度。この広告は、表示回数で料金が発生することはありません。
CPC広告では、主にユーザーにアクションを起こしてもらうことが目的です。そのため商品やサービス、ブランドがある程度、認知されている状態が望ましいです。認知度を高めることを目的とし、かつ費用を抑えたいという場合は、CPMの方がいいでしょう。
動画の再生時間で費用発生(CPV)
CPVは、動画が再生させるごとに費用が発生します。費用相場は1再生4円から7円程度。主に商品やサービスの認知が目的です。この課金方式では、動画の再生時間によって費用が異なるため注意してください。
しかし、動画は画像に比べて受け取る情報が多いため、訴求がうまくいけば購入や申し込みにも繋がります。他の課金方式に比べて料金が高く、効果に対して費用が高くなってしまう可能性があるため、気を付けておきましょう。
アプリがインストールされるたびに費用発生(CPI)
CPIは、広告からアプリがインストールされるたびに費用が発生します。費用相場は、1インストール100円から150円程度。この課金方式は、アプリインストールを促したい方に特化した方式のため、積極的に使うといいでしょう。
もしも、CPIを採用するのであれば覚えておくべき点があります。それは、無料アプリや一部の有料アプリにおけるCPIは、アプリインストールで完結してしまうと費用だけがかかってしまい広告効果が得られにくいことです。
アプリを通じて購買等のアクションが起きれば問題ないものの、扱いには注意しましょう。
インスタ広告出稿前にすること
インスタ広告は、さまざまな広告タイプを比較的安く出稿することができて、細かなターゲットを設定することが可能です。インスタの利用者が多いため、訴求効果は高いといえるでしょう。
インスタで広告を出稿するためには、事前登録など準備が必要で、FacebookとInstagramのアカウント作成が必須になります。作成方法をご紹介します。
Facebookでビジネスマネージャアカウントを作成
まずは、Facebookビジネスマネージャーアカウントを作成します。インスタ広告は、Facebookページから作成をするため、Facebookのアカウントも必要です。作成時に必要なものは以下の通りです。
- 名前
- メールアドレス
- 誕生日
- 性別
作成ページから、「アカウントを作成する」を選択します。すでにFacebookアカウントをお持ちの方は、そのままログインします。
入力を終えると、登録したメールアドレスへ認証メールが届くので、完了しましょう。これでFacebookアカウントの作成ができます。
Instagramでプロアカウントを作成
次にInstagramを開き、プロアカウントを作成します。アカウント作成に必要なものは、名前と、メールアドレスか電話番号のどちらかひとつです。登録が完了すれば、設定から「アカウント」を選択、そして「プロアカウントに切り替える」をタップしてください。
ビジネスカテゴリを選び、アカウントの種類を選択、連絡先情報を入力してプロアカウントの作成は完了です。
FacebookとInstagramを紐づける
最後に、FacebookとInstagramのアカウントを紐づけます。プロアカウント作成が完了した際に、Facebookページのリンク画面が表示されます。その画面に自身のFacebookアカウントが選択できるようになっているため、チェックを入れて完了してください。
以上で、広告を出稿する前の準備は完了です。
- 指名予約を増やしたいスタイリスト
- インスタグラムで集客したい方
- DMでのやりとりが面倒と感じている方
- 予約はリザービアで一元管理
広告をどんどん活用していこう!
インスタには、5つの広告タイプと4種類の費用体系が展開されています。インスタの広告は、オフライン広告や他のSNS広告に比べて料金が低いです。広告の出稿も比較的かんたんにできるため、インスタでの広告出稿をおすすめします。
広告と聞くと、効果が出るかどうか不安に思う方は少なくありません。実際に、初めての広告で成功することは難しいでしょう。そこで複数の広告を出稿して効果を測定することをおすすめします。
広告を出して終わりではなく、修正を何度も加えます。そうすることで購買率を上げることができるはずです。
ぜひ実践してみてくださいね。