美容師やサロンなどでは、集客を目的とした宣伝もおこなわなければなりません。その方法にはさまざまなものがあり、目的やターゲット層などに合う方法を選ぶことが重要となります。
新聞とともに一般家庭へ配達される折り込みチラシもまた、このような集客を目的とした宣伝方法のひとつです。ここでは、折り込みチラシのメリットやデメリット、チラシ作成のポイント・手順などをご紹介します。
目次
折り込みチラシとは|ポスティングとの違い
新聞に折り込まれる形で配達されるチラシのことを、折り込みチラシといいます。一般的なポスティングではチラシのみを一般家庭のポストに投函しますが、折り込みチラシの場合は新聞とともに投函される点が大きな違いです。
そのため、折り込みチラシには反響率や訴求できるターゲット層などの点でもポスティングとは違いがあり、目的に応じて使いわけることが大切です。
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折り込みチラシのメリット
サロンや美容院などの宣伝でも活用される折り込みチラシ。ここでは、折り込みチラシならではのメリットをご紹介します。
地域を絞り込んで宣伝できる
折り込みチラシの大きなメリットのひとつが、地域を絞り込んで宣伝できることです。折り込みチラシは投函エリアを指定できるケースが多く、店舗周辺などの特定の地域に集中して宣伝できます。
美容院やサロンの場合、その周辺に住む人たちはリピーターとなる可能性が高く、その獲得を目的とした宣伝では折り込みチラシを上手に活用することが大切です。
繰り返し見てもらえる
一度配達された折り込みチラシはすぐに捨てられてしまう可能性が少なく、手元に置いておくことで繰り返し見てもらえる点も大きなメリットとなります。
また、投函からある程度の時間が経過しても、チラシそのものが手元に残っている限り、その内容に再度目を通すことでお店の存在を思い出してもらえる点も折り込みチラシのメリットです。
高齢の方や主婦に届きやすい
宣伝をおこなううえではターゲット層を明確にし、それに見合った手段を選ぶことも大切です。新聞の購読層は高齢の方やファミリー層が多く、これらの層に対して集中的に宣伝ができる点も折り込みチラシのメリットとなります。
また、主婦層は折り込みチラシにしっかりと目を通す傾向があることから、女性をおもなターゲットとするケースなどでも折り込みチラシを有効活用するとよいでしょう。
折り込みチラシのデメリット
折り込みチラシには上述したようなメリットがある反面、デメリットがないわけではありません。つづいては、折り込みチラシのデメリットをご紹介します。
新聞を読まない層には届かない
折り込みチラシは新聞とともに投函されるため、新聞を読まない層に届かない点がデメリットとなります。最近は若者を中心に新聞をとっていない人も多くなっているため、それらの層へアプローチできないことは覚えておいたほうがよいでしょう。
とくに美容院やサロンの場合は若者をおもなターゲットとすることも多く、折り込みチラシを利用した宣伝方法に期待できる効果についてはよく考える必要があります。
伝えられる情報が限られる
折り込みチラシはA4やB5程度の誌面に必要な情報を掲載しなければならず、伝えられる情報が限定される点もデメリットとなります。そのため、ターゲットに対して伝えたい情報が多い場合などには不向きでしょう。
一方でデザインやレイアウトを工夫したり、写真・画像をうまく活用したりして制作すれば、折り込みチラシでも豊富な情報を掲載することは可能です。
宣伝の効果が持続しない
折り込みチラシには、受け取った人が捨ててしまえばそれ以降は宣伝効果が持続しないというデメリットもあります。たとえば、ブログやYouTubeなどを活用したWEB上での宣伝にはこのようなデメリットはなく、折り込みチラシの効果は一時的なものであることも理解しておかなければなりません。
また、折り込みチラシを制作する場合にも効果が一時的であることを考慮し、掲載内容を検討する必要があります。
チラシをデザインする手順
折り込みチラシはサイズが指定されていることから掲載できる情報の量が限定されており、重要な情報を効率的に伝えられるようなデザインを検討しなければなりません。
ここでは、折り込みチラシを制作する際に押さえておきたいデザインの手順をくわしく解説します。
何のためのチラシかを明確にする
折り込みチラシを作成する際には、それが何のためのチラシなのかを明確にすることが大切です。たとえば、美容院やサロンの場合、新たに開店することや期間限定のキャンペーンの実施、スタッフ募集などを周知することが目的となり、そのことを念頭においてデザインを考える必要があります。
また、商品を売る店舗ではセールなどを知らせることが目的となるケースも多く、その場合は具体的な商品や販売価格がわかるよう、写真などの素材を活用しながらデザインを考えてみるとよいでしょう。
チラシに載せる情報を決める
折り込みチラシを作成する目的が明確になったら、誌面に載せる情報を決めていきましょう。折り込みチラシは掲載できる情報の量が限られるため、伝えたい情報を取捨選択する必要があります。
この取捨選択をする際にはチラシを制作する目的を判断基準とし、リストアップした情報に優先順位をつけていくのもおすすめです。また、ここではターゲットが必要としていたり、興味を持ったりすることが想定される情報を掲載することも重要となります。
素材(写真やイラスト)を準備
折り込みチラシには、文字だけでなく見る人の目を引く写真やイラストなどを掲載するのも効果的です。たとえば、美容院やサロンの場合、店舗の写真や施術風景の写真、所在地がわかる地図などを掲載すると集客につながるでしょう。
また、素材を活用する際には見やすさについてもよく考え、テンプレートやデザインソフトを使用したり、文字のフォントを工夫したりするのも効果的です。これらの工程で使用する素材データについては、早めに用意しておきましょう。
キャッチコピーを決める
折り込みチラシを見た際には、最初に文字に目がいくという人も少なくありません。このことから、チラシづくりにおいてはキャッチコピーをうまく活用することも大切です。
折り込みチラシに掲載するキャッチコピーは具体的なサービス内容などがわかることよりも言葉としてのインパクトが重要となります。そのため、ターゲット層などに見合ったものを考えてみるとよいでしょう。また、誌面への掲載時にはフォントや文字のサイズなどをよく考えることも大切です。
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折り込みチラシが配送されるまでの流れ
折り込みチラシの作り方とその流れを理解したら、配送されるまでの流れについても知っておくとよいでしょう。
折り込みチラシの配布は、基本的に新聞の配達をおこなう業者に依頼することになるからです。ここでは、折り込みチラシが配送されるまでの具体的な工程を解説します。
企画・デザイン決め
まずは配送してもらう折り込みチラシに関して、企画・デザイン決めをおこなっていきます。企画・デザインに関しては業者がおこなってくれる場合もあり、手間を省きたい場合はプロの手を借りて済ませてしまうのも効率的です。
とくにお店のオープンに合わせてチラシを配布したい場合は、業者に一任してしまうのもよいでしょう。企画・デザインに関しても自身でおこなう場合には、上述した工程を経てチラシの具体的な内容が決定してから配送を依頼するのがおすすめです。
配送エリア決め
折り込みチラシを配る際には、配送エリアを決める必要もあります。配送エリアが広ければそのぶん多くのコストがかかるため、費用対効果を考えながらエリアを指定するとよいでしょう。
とくに美容院やサロンの場合は、周辺エリアに住む人をリピーターとして取り込むことが重要となるため、店舗を中心とした数キロ以内のエリアを配送エリアとして指定するのが効果的です。また、最適な配送エリアがわからない場合はその地域に精通した配送業者に相談してみるのもよいでしょう。
配布枚数・配布日決め
配送エリアが決まったら、配布枚数と配布日を決めていきます。配布枚数は配布エリアの広さや世帯数に合わせて調整し、不明な場合はこちらもその地域に精通した業者に相談するのがおすすめです。
また、折り込みチラシは配布日についても慎重に検討し、たとえばお店のオープンに合わせて配布するのであれば、オープンの数日前を目途に調整するとよいでしょう。その際には曜日についてもよく考え、多くの人がしっかりと目を通すことが想定される土日に配送してもらうのも効果的です。
チラシを作成する方法
折り込みチラシを活用して宣伝をおこなう場合、配送するチラシそのものの作成方法についてもよく把握しておかなければなりません。
チラシはおもに2つの方法で作成されており、コストや手間を比較しながら最適なほうを選択するとよいでしょう。ここでは、折り込みチラシの2つの作成方法をご紹介します。
印刷会社に依頼する
折り込みチラシは、印刷会社に依頼して制作することが可能です。この場合、チラシ作成会社やデザイナーが依頼先となり、制作実績などを比較して選ぶとよいでしょう。
チラシの制作をおこなう会社ではさまざまなチラシやフライヤーなどのデザインに携わっていることも多く、クオリティの高いものが作れることが可能です。また、デザインから折り込みまで一括で対応してもらえます。
チラシ作成サイトを使って自作する
折り込みチラシは、一から自作することも可能です。この場合、チラシ作成サイトやチラシ作成専用のツールを使用するとよいでしょう。
これらのサイトやツールのなかには無料で使用できるものも多く、コストを大幅に削減できる点は大きなメリットとなります。会社やデザイナーに依頼する場合、デザイン料は高くつくケースも少なくないことから、可能な限りコストを削減したい場合には自作をするのがおすすめです。
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集客の効果を高める予約システムはリザービア
美容院やサロンにおいて集客を図る場合、予約システム「リザービア」を活用するのも効果的です。リザービアの特徴としてはGoogleやLINE、Instagramなどの利用者数の多いアプリとの連携が可能な点が挙げられ、それらのユーザーを顧客として効率的に取り込むことが可能です。
また、導入後は有人サポートを利用できるため、日々の業務で使用しながらその効果を高めていけるでしょう。
折り込みチラシを効果的に利用して集客に活かそう
折り込みチラシを使用した宣伝では、特定のエリアに住むターゲット層に対して効率的にアプローチすることが可能です。とくに美容院やサロンでは、周辺地域に住む人たちを取り込むためにも折り込みチラシを積極的に活用するとよいでしょう。
そんな折り込みチラシを作成する際には作成方法や依頼先を理解し、目的に合った内容のチラシを作ることも大切です。折り込みチラシを作成し、集客に活かしてみてはいかがでしょうか。