美容室の開業は、必ずしもうまくいくとは限りません。しかし、よくある失敗例やどう対処すればいいかを知っておくことで、成功に近づけやすくなります。
そこで、失敗が起こりやすいケースと対策方法をお伝えするので、美容室を開業したばかりの人やこれから美容室を開業したい人は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
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目次
美容室開業の失敗例1. 資金不足
はじめて開業する自分のお店ということで理想がふくらんでしまい、魅力的なお店を完成させたのはいいものの、想定よりも大きな金額が必要になったというケースです。
内装や設備などに費用をかけすぎた上、無理に自己資金でまかなったり、減額融資(予定よりも融資してもらえる金額が少ない)されたりした結果、開業後の資金繰りに苦労します。計画通りに経営できず、運転資金(スタッフの雇用や集客にかかる費用・営業するための毎月のコスト)が尽きてしまうサロンは少なくありません。
では、資金不足を避けるにはどんな対策をすればいいのでしょうか。
資金への対策1. 規模に見合った融資を受ける
資金面での対策の1つが「融資」です。
融資は、開業してからよりも開業前のほうが受けやすいという傾向があります。自己資金で足りそうな場合でも、その後の経営のことを考え、手元にある程度現金を残して融資を受けるのは1つの手といえるでしょう。
なお、明確な根拠をもとに適正な額を見積もり、サロンの規模に合った融資申請をすることも重要です。
資金への対策2. 内装や設備などのコストを適切に
せっかく新規に開業する自分の店なので、おしゃれにしたい・かっこよくしたい・華やかにしたいなどある程度のこだわりは必要ですが、ハコの部分に費用をかけすぎて経営に影響が出ては本末転倒です。
経営をうまく回すためには、見た目だけ立派でお客様が来ないという事態は避けなければなりません。開業段階での設備投資は適切な金額内に収めましょう。
なお、いまいち納得できないまま予算の都合であきらめた設備などは、経営が軌道に乗ってきてからグレードアップすることも可能です。
美容室開業の失敗例2. 物件の問題
美容室を開業するためには、物件探しをする必要があります。その際、店舗物件を「おしゃれだから」「新築でキレイだから」「立地がいいから」などの理由で選んだ結果、アクセスが悪い・位置や構造がよくない・家賃が高すぎるなどの問題が生じることも。
たとえば、いくら魅力的な物件があっても、自分で用意できる開業資金の金額からあまりにかけ離れた高額物件を選んでしまうと、赤字によって廃業してしまうでしょう。なお、家賃の目安は売上の10%程度といわれています。
物件での失敗を防ぐためにも、出店する場所は、さまざまな目線から総合的に判断しなければなりません。それでは、以下で対策方法を確認しましょう。
物件への対策1. 顧客の利便性を考える
物件を決めるにあたり、お客様が来店しやすい場所かどうかは重要な点です。駅や家などから近い・わかりやすい場所にある・駐車場があるなど、ターゲットの生活圏や来店手段などを考慮して選びましょう。
また、美容サービスを提供するという目的を考えると、たとえアクセスしやすかったとしても、薄暗く清潔感に欠ける雑居ビルのテナントや、トイレが他店と共用で汚いなどの場所はNGです。美容室を営業するなら、見た目だけでなく衛生面でのきれいさも欠かせません。
物件への対策2. 売上に見合った家賃かどうか
家賃は売上の良し悪しにかかわらず毎月発生する費用のため、物件の検討材料として大きな比重を占めます。
たとえば、客単価が低めなのに立地を重視しすぎて高い家賃の場所を選ぶと、当然経営はうまくいきません。開業前に売上の予測や目標を立てるはずなので、よい物件が見つかった際は家賃が適正かどうかもしっかり確認してください。
反対に、客単価が高く売上もしっかり出せる状況であれば、そのぶん家賃として割ける予算も高くなるでしょう。
美容室開業の失敗例3. 集客がうまくいかない
美容室を開業する際は、その地域で認知を拡大して、継続的にお客様が来店してくれる状況を生み出さなければなりません。
ところが、いざ開業してみると予定していたほどお客様が来店せず、思ったように繁盛しないケースもあります。
理由としては、前の店の指名客が思ったほどついて来なかった・ターゲットの選定を誤った・ターゲットにヒットしない集客手段を選んでいるなどが考えられるでしょう。
では、集客面での失敗への対策にはどんなものがあるのでしょうか。
集客への対策1. 明確なターゲットを定める
前の店の顧客は、自分ではなく店の雰囲気やブランド力に惹かれて来てくれていた可能性もあります。そのため、開業にあたってその人々だけをアテにするのは非常に危険です。
自分の店を持つなら、年代・性別・職業・ライフスタイルなど、自店なりのターゲットをはっきりと決めてください。
ターゲットの設定は、店の立地や客単価などにも影響するのでとても重要です。広すぎると店の特徴が定まらないため競合と差別化できず、逆にあまりにも狭いニッチな部分を攻めると対象者が少なすぎて来店数に影響するので、適切に絞り込みましょう。
集客への対策2. ターゲットに合った集客方法を実施する
たとえば、10代20代の若者をターゲットにするのと、50代オーバーの高めの年齢層をターゲットにするのでは、美容情報を収集するのによく使用する媒体が異なるため、アプローチ方法を変える必要があります。
ターゲットの心理や行動を読んで適した方法で集客しなければ、いくら店の存在やサービス内容をアピールしても、そもそも相手に情報が届きません。
集客には、SNSやクーポンサイトなどのインターネットを使う方法と、チラシなどのリアルな媒体・手段で宣伝する方法があります。自店のターゲットに合う方法を考え、1つの方法に絞らずいろいろと組み合わせながらお客様を呼び込みましょう。
美容室の失敗例4. 経営の知識不足
美容室を開業するなら、カットやパーマなどの美容技術を磨くことももちろん大切ですが、息の長いサロンに成長していくために経営への知識も必要です。経営者には、財務・税務・マーケティング・人事など幅広い知識が求められます。
では、経営に関する知識が足りずに事業に失敗した、という事態を避けるにはどうすればいいのでしょうか。
経営への対策1. 経営に関する勉強をする
これまでの経験から「経営のことを知っているつもり」になっている人は少なくありません。「前の店で店長やマネージャーをやっていたから大丈夫」などと慢心せず、経営について多角的に学ぶことが成功の秘訣です。
具体的には、経営関連のハウツー本を読んだり、美容室やサロンの開業成功者の話を聞いたり、経営に関するセミナーに参加したりなどの方法があります。開業してから慌てて勉強するより、少しずつでも開業前から勉強を始めていたほうがよいでしょう。
経営への対策2. 他人に任せっきりにしない
自分は経営のことはわからないから、プロの力を借りればいいのではと思うかもしれません。しかし、たとえば税理士に頼りっぱなしでは、税務の面でうまくいったとしても他の分野で問題が発生する可能性があります。
さらに、何でも専門家や業者に頼んでしまうと、費用ばかりかさんでうまくいかなくなるというリスクも考えられるでしょう。前項のように経営の勉強をし、他人に丸投げするのではなく、あくまで自分が主体となって動くことが重要です。
美容室の開業に合わせて「リザービア」を導入しよう
ここまで見てきたように、美容室の開業には失敗しやすい原因があります。また、やるべきことが多すぎて余裕がなくなる点も、失敗の要因になりえるでしょう。
そこで、サロン業務を効率化し、予約・顧客管理から集客までサポートしてくれる「リザービア」を、開業に合わせて導入するのがおすすめです。美容室の運営に役立つ、リザービアの機能の例を見ていきましょう。
24時間365日予約受付で機会損失を減らせる
リザービアを導入することで、24時間体制で365日インターネットでの予約受付が可能です。
紙の予約台帳やExcelで手動で顧客管理をしていると、どうしても予約管理の手間がかかる上、ダブルブッキングなどのミスが発生してしまうリスクもあります。
リザービアの予約台帳機能を使えば、営業時間外でも予約を受け付けられ、自動で管理できるので、予約の機会損失を最小限に減らせることがメリットです。
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GoogleやLINEから予約受付可能
GoogleやGoogleマップの検索結果に表示される「Googleビジネスプロフィール」から予約を受け付けられる、「Googleで予約」の機能も便利です。
店名・所在地・営業時間などの店舗の基本情報や画像などを載せられるビジネスプロフィールに予約ボタンを設置できるため、そのまま予約してもらえます。
また、オプションでLINEからの予約受付も可能です。顧客の予約の利便性が上がり、リピーターとして囲い込めるでしょう。
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メッセージやクーポンを配信してリピート率アップ
リザービアには、顧客情報を蓄積できる顧客管理機能や、メッセージ自動配信機能もあります。
対象の顧客データを抽出でき、サンキューメール・アフターフォロー・再来店促進などとして自動でメッセージやクーポンを送れるので、リピーターの育成につなげられるでしょう。
過去の施術データが残っているため、それぞれの顧客のニーズや好みなどを把握しやすく、適切な施策を打ちやすいです。
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美容室の開業を失敗させないためにしっかり対策を取ろう
せっかく多額の費用をかけて美容室を開業するので、成功に向けて上手に経営することが大切です。
いわゆる「開店休業」の状態や、負債を抱えて廃業するという事態を防ぐために、資金・物件・集客・経営のような面での「よくある失敗例」を知り、適切な対策を講じながら開業準備を進めてください。
また、開業時にはあわせてリザービアを導入し、効率よく事業を展開しましょう。予約の利便性が上がってお客様にメリットがあるのはもちろん、業務負担の軽減や集客に役立つためサロンにもメリットが多いです。
前章で紹介したもののほかにも豊富な機能が備わっているので、まずはぜひ無料の資料請求をご利用ください。