WordPressで作ったサロンのホームページに、予約システムを導入することができることを知っていますか?今回は、Wordpressで作ったサロンのホームページに予約システムを導入する方法や選び方のポイントなどについて解説していきます。
プラグインを導入するメリットやデメリット、注意点をおさえた上で、自分の店舗の集客に活用できるおすすめのプラグインについて知りたい方は、参考にしてみてください。
目次
WordPressで作ったサロンのホームページに予約システムを導入するには
WordPressで作ったサロンのホームページに予約システムを導入するにはどんな方法があるのでしょうか。2つの方法について以下にまとめました。
WordPressのプラグインを利用する
1つ目の方法は、Wordpressのプラグインを利用する方法です。Wordpressのプラグインとは、Wordpressの中の機能を拡大するツールのことを指しています。
プラグインをインストールすることで、標準の機能以外もつかえるようになります。この機能の中には予約システムの作成が行えるものがあるので、予約システムの利用が可能です。
プラグインの注意点
プラグインはWordPressと同様にPHPというプログラミング言語で作られています。そのため、提供されている以上の機能追加やデザインの変更には、プログラミングの知識が必要になります。
また、高機能なプラグインはほとんどが有料です。買い切りではなくサブスクリプションのケースもあるので、料金プランをよく検討する必要もあります。
加えて、新しいプラグインやシステムに乗り替えるとき、予約や顧客のデータをエクスポート(書き出し)したり、移行したりできないことがある点にも注意が必要です。
さらにプラグインは、プラグイン本体やPHP、MySQLに脆弱性が発見されることがまれにあります。放置すると個人情報の流失が発生するケースもあるので、こまめなアップデートとメンテナンスが大切です。
※脆弱性とは、システムのセキュリティ上の欠陥や弱点のことです。悪意がある第三者によって侵入されたり、データを盗まれたりします。
引用元
総務省 | 脆弱性とは? | 国民のためのサイバーセキュリティサイト
外部のサービスを利用する
2つ目の方法は、外部の予約システムのサービスやツールを利用する方法です。予約システムの機能は、選んだ予約システムによってさまざまです。
飲食系、美容系に特化したものなど、業種ごとに予約システムの項目があらかじめカスタマイズされていることが多くなっています。
業種の実績が多いサービスを選ぶことをおすすめします。業種別に機能も作られているので、すぐに利用できます。
外部サービスの注意点
外部サービスの導入にかかるコストは、WordPressのプラグインよりも高いことが多く、基本的にサブスクリプションサービスなので、月々の費用をよく検討する必要があります。
※サブスクリプションサービスは、一定の料金を定期的に支払うことで、商品やサービスを継続的に利用できる仕組みです。
サービスが提供しているシステムによっては、多機能すぎて使いこなせなかったり、事業規模に対して過剰であったりすることも少なくありません。
事業に対して必要な機能が揃っている上で、予算感が釣り合っているか、サポートが受けられるかなど細かく検討して導入しないと、安いが機能が不足していたり、多機能な代わりに月々の費用が高くなってしまいます。
美容サロンの予約受付に向いているプラグインとは
美容サロンに導入するプラグインとして選ぶなら、予約時間を指定できるものや担当者をシステム上で指定できるものがおすすめです。細かい予約時間や担当者を決められることで、美容サロン側でスケジュールや勤務シフトを立てやすくなります。
また、予約するユーザー側としても、予約時間を細かく指定できた方が、当日のスケジュールを調節しやすくなり、予約数の向上にもつながるでしょう。
サロンにおすすめの予約プラグインを紹介
WordPressの予約プラグインにはさまざまな種類があります。ここではサロンの予約に適した機能を持っているおすすめのプラグインについて紹介します。
BookingPackage

出所:BookingPackage公式Webサイト
BookingPackageは多機能で柔軟性が高く、システム導入から予約スケジュール表の共有まで、直感的な操作で予約システムを作成できるプラグインです。多言語対応のシステムで、日本語にも対応しています。予約枠は時間単位のほか、1分単位の細かい予約時間を設定できます。
PayPalやStripeによるオンライン決済機能を備え、ユーザーアカウント機能も搭載しています。予約カレンダーはレスポンシブ対応(パソコン・スマホによって表示を切り替える対応のこと)で、スマホからでも違和感なく使用できます。また、予約可能時間の細かい設定や、複数サービスの同時予約など、高度なカスタマイズが可能です
引用元
BookingPackage
Amelia

出所:Amelia公式Webサイト
Ameliaは使いやすさとデザイン性に優れた予約システムプラグインです。世界的に高いシェア率を誇り、多彩なオプションと美しいUI(ユーザー・インターフェース)が特徴です。
スパ、美容室、法律事務所など様々な業種に対応し、予約管理も直感的で使いやすくなっています。無料版と有料版があり、有料版ではより高度な機能やカスタマイズが可能です。
引用元
Amelia
Salon Booking

出所:Salon Booking公式Webサイト
Salon Bookingは、特に美容サロン向けに最適化された予約システムプラグインです。スタッフの勤怠管理やクーポン管理機能を備え、スタッフ指名での予約にも対応しています。
ほかにも顧客の個人アカウント作成・管理機能や、サービス/施術者/カレンダー/レビューなど多様な絞り込み機能を提供しています。
無料版と有料版があり、無料版でも十分な機能が利用可能です。美容室以外にも、ワークショップや個人コンサルなど幅広い用途に適用できます
引用元
Salon Booking
MTS Simple Booking

出所:MTS Simple Booking公式Webサイト
MTS Simple Bookingは、日本の制作会社が開発した使いやすい予約システムプラグインです。名前の通りシンプルな操作性が特徴で、複数の時間予約設定や予約情報の確認・管理、予約完了後の自動返信メール機能などを備えています。
無料版と有料版があり、有料版ではより細かい予約内容の設定や複数予約メニューの同一カレンダー表示、ユーザー登録機能などが利用可能です。
様々な業界・業種の予約システムに対応できる汎用性の高さも魅力です。
CP Appointment Booking Calendar

出所:CP Appointment Booking Calendar公式Webサイト
CP Appointment Booking Calendarは、シンプルで使いやすいタイムテーブル予約に特化したプラグインです。事前に用意した時間割から予約を指定する機能を持ち、カスタマイズ性は高くありませんが、その分直感的な操作が可能です。
PayPalによる支払機能を搭載し、支払完了の確認メールを自動送信する機能も備えています。時間単位での予約が必要な業種に適しており、特に複雑な機能を必要としない場合におすすめのプラグインです。
引用元
CP Appointment Booking Calendar
WordPressプラグインを選ぶときに確認する点
WordPressのプラグインを選定する際は、日本語対応やコストの有無、コーディングが必要か、導入に伴うサポート体制が充実しているかどうかをチェックしたいです。それぞれの基準を確認して、プラグイン選びを成功させましょう。
日本語に対応しているか
プラグインの中には、英語などの外国語のみにしか対応していないものもあります。
予約フォームの設定時や問題が起きた際のサポート対応時など、日本語に対応しているものを選んだ方が、安心してプラグインを利用できるのでおすすめです。
とくにはじめてプラグインを活用して予約システムを導入する場合は、日本語対応のものを選びましょう。
無料で利用できるか
プラグインは無料で使えるものから有料で使えるものまで幅があります。無料のものでも、利用する機能や顧客数の多さによっては、追加オプションがかかるプラグインも。
使用するプラグインが無料か有料か、無料で使えるものの中でも、どの機能を使うと有料になるのかを把握しておくことで、最終的にかかるコストを計算できるでしょう。
後々になって追加のコストがかかってしまったということがないように、使用する機能とコストについては入念に確認しておくことがおすすめです。
コーディングなしで利用できるか
プラグインには直感的に詳細な部分まで調節できるものもあれば、見やすい予約システムを作るために、HTMLやCSSなどのコーディングを必要とするものもあります。
コーディングを使用する場合には知識が必要となり、システム作成に時間がかかってしまうケースも。プラグインを選ぶ際には、コーディングの必要性の有無を確認して、できるだけコーディングの手間がかからないものを選ぶのがおすすめです。
サポートはあるか
プラグインを選ぶ際は、チャットや電話でのカスタマーサポートが充実しているかはとても重要なポイントだといえます。
プラグインをインストールしてみたのはいいものの、肝心の予約システム作成の段階で、システムがうまく動作しないなどのトラブルも考えられます。
サポートの有無や充実度をチェックして、トラブルが発生した場合や疑問・不安に答えてくれる、安心できるプラグインを選ぶのがおすすめです
プラグインを利用するメリット
ここからは、プラグインを利用するメリットについて解説します。プラグインの導入を検討する際は、メリット・デメリットを確認してからがおすすめです。
低価格で導入できる
プラグインには、無料のものがあり低価格もしくは無料で利用できるのが大きなメリットです。予約システムの導入をお試しでやってみたい方にとっては手軽さがあり便利です。
WordPressのプラグインは、無料で利用できるものもあるので初期費用やランニングコストを抑えて導入することが可能です。
導入がかんたん
プラグインを導入する際は、かんたんにインストールして利用を開始できます。その後の設定なども、直観的に操作を進められるようなツールとなっています。
WordPressでは、インストールのボタンをクリックし、有効化のボタンを押すだけで導入ができます。その後コードをコピーし貼り付けることで予約システムの利用が可能です。
プラグインを利用するデメリット
プラグインを利用するデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。コストがかからず、操作も比較的かんたんなのがメリットであることはわかりました。
デメリットに挙げられることとしては、よりクオリティの高い操作性やセキュリティーなどを求める方には向かないことです。
自分たちで管理しなければならない
プラグインを導入する際は、自分自身でどのプラグインを選ぶのかを決めて、適切なプラグインを導入していかなければなりません。また、その後の運用に関しても自分自身で操作を行い、管理していく必要があります。
WordPressやプラグインの知識がある程度ある方でないと、このような管理を難しいと感じてしまうかもしれません。パソコンの扱いに慣れていない方は、デメリットとなるでしょう。
機能が足りない場合がある
プラグインでは、複雑な予約体系などに対応していない場合が多いです。また、無料の場合、機能が限定的であることが多くあります。
より自店にカスタマイズされた内容で、機能性の高い予約システムの導入を検討している場合は、物足りなさを感じてしまうかもしれません。自店で予約を受ける際に必要な項目か揃っているかどうか、しっかりと確認する必要があるでしょう。
複数の予約窓口がある場合はダブルブッキングのおそれがある
他の予約窓口と連携が取れないと、ダブルブッキングのおそれがあります。例えばGoogle予約・予約サイトからの予約・SNSからの予約などさまざまな媒体から予約を受けている場合、それぞれで受けた予約の予約時間が重ならないように管理する必要があります。
自店の予約媒体が多様化している場合は、ダブルブッキングしないような機能が備わっているか確認してから導入することで、その後の予約のダブルブッキングなどの混乱を防ぎやすいでしょう。
設置や機能に不安がある場合は予約システムがおすすめ
WordPressだけで店舗サイトと予約システムを網羅して、予約の受付と顧客情報の管理を完結するには、ある程度のプログラミングの知識とネットワークセキュリティのリテラシーが必要になるため、簡単なことではありません。
管理の手間をあまりかけたくない場合や、複数の予約サービスを利用している場合は、WordPressのプラグインよりも予約システムの方がおすすめです。
予約システムを選ぶときのポイント
予約システムを選ぶとき、最適なシステムを選抜するために、整理しておきたい5つのポイントがあります。事業にとってどの機能やポイントを重視するべきか、明確化することが大切です。
- 機能
予約の受付や顧客管理をはじめとする機能を検討し、一番よく使う機能が搭載されているか確認しましょう。基本機能として搭載されているのか、オプション機能なのか、料金と釣り合うのかも検討します。 - 予約
予約管理だけでなく、さまざまなメニューへの対応や、クーポンやキャンペーンの対応、リマインド機能、キャンセルや変更などの機能が使いやすいことを確認します。 - 操作性
スマホやタブレット、パソコンなどさまざまな端末から操作できたり、Webから操作できたり、画面がわかりやすく操作性が高いことも大切な検討要素になります。 - 連携
ほかのクーポンサイトや外部サービスとどれくらい連携できるのか、利用しているサービスが対象になっているか確認しましょう。 - 料金
基本料金や導入費用、オプション料金、手数料などを計算し、中長期的な運用をした場合のランニングコストを計算するのがおすすめです。
すべての希望を網羅できないとき、なにを最優先するのかを決めておくことで、より良いシステム選びができます。
サロンにマッチした機能があるか
サロンに必要な予約の項目や予約管理の機能があるかどうかをまずは確認することがポイントです。この際に、同じ業種で導入事例があるかどうかを調べておきましょう。こうすることで、自店の業種に合った、つかいやすい予約システムを導入することができます。
操作や設定がかんたんにできるか
予約システムを導入する際は、直感的に操作できるかどうかも大切なポイントです。操作が複雑すぎると日々の業務の中で予約システムをうまく扱えない状況になってしまうことも考えられます。
プラグインの場合は、Wordpressの管理画面になってしまいます。Wordpressの操作に慣れたスタッフがいる場合はよいですが、慣れていない場合は、操作が難しいと感じてしまうでしょう。
このような状況になると、予約システムをうまく扱えず、導入した意味がなくなってしまうこともあります。一度、操作方法などをあらかじめ確認し、扱えるかどうかをしっかりと見極めてから導入していきましょう。
十分なサポートを受けられるか
使い方がわからなくなったときに電話やメール、チャットなどのサポートが受けられるかどうかを確認しましょう。
プラグインは海外製も多く、管理画面やサポートが日本語に対応していない場合があります。サポートをすぐに受けられ、問題が起きたとき迅速に解決できるかどうかも大切なポイントです。
予約システムを利用するならリザービア
サロンや美容室に特化した予約システムのリザービアなら、Wordpressで作ったサイトにもかんたんに導入できます。美容系のサロンにおすすめの便利な機能を紹介していきます。
予約台帳
リザービアの予約台帳機能は、シンプルでユーザーにもスタッフにも見やすく、使いやすいシステムで、24時間365日体制で予約受付・管理が可能です。パソコンやタブレットからだけでなく、スマホからでもシステムにアクセスできるので、気軽に操作できます。
過去の予約履歴から、お客様の施術データをスタッフ同士で共有できるので、お客様の好みを踏まえた上で、ベストな施術内容を提案できるでしょう。
クーポン
リザービアのクーポン機能は、リピーター限定や学生限定など、対象を限定してクーポンを配布できます。お客様をカテゴリー分けしてクーポンを発券できるので、よりターゲットに効果を発揮するような、マーケティング施策を実行するのに役立つでしょう。
クーポンは、アプリやWebサイトで配信できます。
LINEとの連携
リザービアでは、LINEと連携して予約受付につなげられる追加オプションも利用可能です。ユーザー数が多く、集客力があるLINEを、集客・予約に有効活用できるのは、マーケティングを考える上で大きなメリットだといえるでしょう。
クーポンサイトの予約を一元管理
外部のクーポンサイトを活用している場合は、リザービアの追加オプションであるBMSを利用すると、クーポンサイトからの予約も一括管理できます。サイトごとの予約管理を手間だと感じている方は、リザービアを導入するのがおすすめです。
サポート体制
リザービアでは、営業時間内の電話やメール、オンラインミーティングを通じたサポート、24時間体制のチャット対応、リザービアを有効活用するためのセミナーなど、予約システムの導入に際して生じる疑問や不安を、相談しやすい環境が魅力です。
これから予約システムを導入しようと考えている方は、安心・丁寧なリザービアのカスタマーサポートを有効活用して、心配のない予約システムの導入につなげていきましょう。
サロンのホームページに予約システムを導入しよう
今回は、Wordpressで作ったサロンのホームページに予約システムを導入する方法や、予約システムを選ぶポイントについて紹介しました。
WordPressのプラグインは、各店舗が予約システムに求めている機能を満たすサービスを選べる点が魅力的ですが、カスタマイズが必要な時はプログラミングの知識が求められます。
また、細かな機能設定や顧客データは、自分たちで設定・管理しなければいけません。セキュリティの問題を放置すると、顧客の個人情報の流出という大きなトラブルの原因になってしまいます。
リザービアなら美容サロンの予約管理に特化した機能があり、カスタマーサポートも充実しているので、美容系のサロンを運営されている方におすすめです。
予約機能を充実させ、お客様にスムーズに予約してもらえるようにすることで、集客力の向上も見込めます。サロンのホームページを持っている場合はぜひ導入を検討してみましょう。