整体院経営は何から始めればいい?売上を伸ばすためにやるべきことをご紹介

整体院経営は何から始めればいい?売上を伸ばすためにやるべきことをご紹介
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整体院の経営を始めたいが、なにから取り組めばいいのかわからない。そういった悩みを抱えている方は、多いのではないでしょうか。整体院の経営は、考えなければならないことがたくさんあります。

そこで今回は、整体経営の始め方や開業前に取り組むこと、売上を伸ばすためにやるべきことをご紹介します。

すでに整体院を経営している方が実践できることも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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整体院の市場規模

整体院の市場規模
厚生労働省が公表した令和2年衛生行政報告例によると、マッサージ院・鍼灸院・整骨院・整体院などの数は、約14万ヶ所存在していて、平成30年から約1,000ヶ所増加しています。全国に約6万店舗が存在するコンビニと比較すると2倍以上の差があります。

整体院の数が多いということは、競合性が高いということです。整体院の経営に失敗しないために、工夫を施してほかの整体院と差別化が大切になるでしょう。

整体院の経営は決して簡単ではない

厚生労働省のデータを見ると、店舗の数が増えていることが分かりました。新たに開業する施施術所がある一方で、倒産した施術所もあります。

株式会社東京商工リサーチの調査によると、2018年に倒産したマッサージ業・接骨院等の倒産件数は、93件で過去10年で最多を記録しました。

倒産する原因として最も多い理由は、販売不振です。これから整体院を開業して成功するために、業界の現状を把握しておくことは、経営の際に参考になります。参考のひとつとして覚えておくといいでしょう。

整体院の経営を始めるには開業届を提出する

整体院の経営を始めるには開業届を提出する
整体院を開業するために、開業届を準備しましょう。開業届とは、事業を開業したことを税務署に申告するための書類のことです。開業届の提出は義務ではありませんが、節税効果の高い青色申告の利用や融資の際に提出が必要になるため、開業届を提出することをおすすめします。

記入用紙や提出先の税務署は、国税庁のホームページで確認・ダウンロードできます。

開業に特別な資格や免許は必要ないがスキルアップのために取得しておくとよい

開業に特別な資格や免許は必要ないがスキルアップのために取得しておくとよい
整体院は、開業に特別な資格や免許が不要で、開業届を提出すれば始めることができます。整体院の開業自体はかんたんですが、その後の顧客獲得は、非常に大切なポイントです。

新規客とリピート客を獲得するために、知識・技術を有していることを証明して最適な施術を行い、お客様の信頼を得なければいけません。

知識や技術を証明するには、資格の取得がおすすめです。整体に関する資格のなかには、保有していることで施術が行えるというものもあるため、資格を保持していると施術の幅が広がります。整体に関する資格を、国家資格と民間資格に分けてご紹介します。

国家資格

整体に関係する国家資格が3つあります。それぞれの内容や取得方法をご紹介します。

資格 施術内容
柔道整復師 主に捻挫・打撲・骨折・脱臼などの治療、運動療法や指導などケガの発生から治療に関わる
あん摩マッサージ指圧師 器具を使用せずに、あん摩・マッサージ・指圧技術で体の不調を解消もしくは軽減する
はり師・きゅう師 病状に合わせてはり・きゅうを用いてツボに刺激を与えて治療する

柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師は、国が許可している学校で必要科目を修了した後に国家資格試験に合格、はり師・きゅう師は、養成学校で必要科目を修了した後に国家試験に合格することで、資格を取得することができます。

これらの国家資格を得ることで、行える施術が広がります。これらは法律で定められているため、資格を保持していない場合は施術を行うことができず、施術を行ってしまうと罰則が課せられることがあります。

民間資格

民間資格の存在する整体師に関連する主な施術方法を3つ、それぞれ内容をご紹介します。

施術名 施術内容
カイロプラクティック 身体の歪みの原因となる背骨や骨盤を矯正して身体のバランスを整える施術を行う
オステオパシー 身体の歪み対して手を使い正常な身体に施術を行う。主に背骨の歪みを整えるために施術をするカイロプラクティックに対して、総合的に体の施術をするのが特徴
リフレクソロジスト 反射療法を用いて足や手など体の一部を刺激して、免疫力向上や疲労回復を図る

一般的にこれらの施術方法については、学校や通信教育でカリキュラムを修了した後に試験に合格することで取得できる資格が存在します。整体師に関連する資格は、ほかにも療術師・整体セラピスト・整体ボディケアセラピストなどが挙げられます。

整体院経営を始める前に取り組んでおきたいこと

整体院経営を始める前に取り組んでおきたいこと
整体院の経営は、顧客をどれだけ獲得出来るかで成功するかどうかが変わります。また、日々の経営状況から次の戦略を考えるための柔軟な対応をしなければいけません。

顧客獲得・経営戦略の立案など、整体院をスタートしてからつまずかないために、開業前から取り組んでおくべきことを3つご紹介します。

1.初期費用を抑える

整体院の開業にかかる費用は、できるだけ抑えておく方がいいでしょう。整体院の開業で最も初期費用がかかるものは、賃貸物件を借りて開業する場合です。

賃貸物件は、物件取得費・設備導入や内装工事などさまざまな費用がかかり、高額な場合だと100万円以上の費用が必要になります。これらの費用を抑えるために、自宅やレンタルサロンのような、初期費用が比較的かからない営業形態にするといいでしょう。

初期費用を抑えることで、経営を開始してから必要になる運営費用に資金を充てることができます。

2.マーケティング知識の習得

集客や売上を伸ばすための戦略や経費の管理等、整体院を安定に経営するために必要なマーケティングの知識を習得することは、整体院の経営には欠かせません。

マーケティングの勉強は、整体院を開業してからも継続して勉強することが大切ですが、業務が忙しく時間を十分に取れないこともあるでしょう。

そのため、開業前から少しでもマーケティング知識を習得しておくことをおすすめします。マーケティングの知識は、本やセミナーなどを通じて学習するといいでしょう。

3.整体院のコンセプトを決める

整体院のコンセプトを決めることは、経営の方向性を一貫するために重要です。施術を検討しているユーザーは、整体院のコンセプトを確認して利用を決めることがあります。どれだけ良いサービスを提供していても、ニーズに合っていなければ利用してもらえません。

コンセプトを決めるために、どのようなお客様に対して、どのような方法を用いて悩みを解決するかを徹底して決めるといいでしょう。そうすることで、ターゲット・ニーズ共に強みが生まれ、お客様を魅了するコンセプトになります。

整体院の経営にかかるランニングコスト

整体院の経営にかかるランニングコスト
整体院の経営でかかるランニングコストが気になるという方もいることでしょう。運営資金の内訳を把握しておくことは、整体院の円満な経営維持に繋がります。そこで、運営資金の内訳をご紹介します。

  • 人件費(従業員を雇う場合)
  • 賃貸料
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 消耗品費
  • 広告宣伝費

主に上記の6つが挙げられます。これらのランニングコストは、整体院の運営形態によって金額が異なります。たとえば、ひとりで経営をしてほかの従業員を雇わないのであれば、人件費はかかりません。

ランニングコストも初期費用と同様に、できるだけ抑えられるように工夫しましょう。そうすることで、必要な時に使える資金を残しておくことができます。

整体院経営者として売上を伸ばすためのポイント

整体院経営者として売上を伸ばすためのポイント
これまでにスキルアップにおすすめな資格や開業前に取り組むべきこと、ランニングコストについてご紹介しました。次は、整体院を開始してから売上を伸ばすためのポイントをご紹介します。少しでも売上を伸ばすために、ぜひ取り組んでみてください。

1.ターゲットに合った集客をする

整体院をスタートするにあたり、ターゲットとなる顧客を想定しておきましょう。たとえば、年齢・性別・職業などから対象を決めることで取り組むべき集客方法が異なります。

集客方法は、Web広告・InstagramなどのSNS・ホットペッパービューティーなどのポータルサイト・チラシ・看板などが挙げられるでしょう。

ここで重要なのは、集客手段に優先順位をつけて行うことです。すべてを行うには、時間や労力がかかる上に費用がかさんでしまいます。初期費用を少しでも抑えるために、対象となるターゲットを決めて、効果が得やすい集客手段に絞りましょう。

2.利用者に寄り添ったサービスが提供する

整体院の経営は、利用者がいて成り立ちます。そのため、利用者に寄り添ったサービス、ニーズに合うメニューを提供しなければいけません。

利用者が満足するサービスを提供するために、知識や技術に加えて、利用者の悩みを引き出し、解決するためのカウンセリング能力が必要になるでしょう。

さらに、先ほどご紹介したターゲットの想定も重要な要素です。年齢・性別・職業などを基に、どのような悩みがあるかを考え、それらに沿ったメニュー・サービスを提供します。自分の能力を最大限に活かして、ターゲットのニーズに合うメニューとサービスを提供しましょう。

3.リピートユーザーを増やす

整体院の売上は、リピートユーザーを獲得することで安定させることができます。

新規顧客の場合、ひと月に施術を受けに来る人数や次に来店される人数の見込みを予想することが難しいです。一方で、安定したリピートユーザーであれば、繰り返して利用してもらえるため、人数が多いほど売上に貢献します。

リピートユーザーを増やすには、サービスに満足してもらうほかに積極的なコミュニケーションを取るなど、利用者に次回も利用したいと思ってもらえるメリットを与えましょう。

整体院経営で売上を伸ばすための施策

整体院経営で売上を伸ばすための施策
整体院を開業してから軌道に乗った際に、売上をさらに伸ばすための施策を3つご紹介します。最初にご紹介するふたつに関しては、整体院を開業したばかりでも、サービスの幅を広げるための施策として取り入れることができますので、ぜひ参考にしてください。

1.運動指導を行う

整体院には、痛みを取る・疲れを癒す・ストレス解消のほかにも、健康や美容に関するニーズがあります。それらのニーズに応えるために、施術と合わせて運動指導(運動療法)を行っている整体院もあります。

運動療法とは、障がいや疾患の治療や予防の為に運動を活用する療法のことです。

運動指導を行うためには、運動と人体に関する知識が必要になりますが、幅広い利用者のニーズに応えることができるため、競合となる整体院と差別化が図れることでしょう。

2.物販を取り入れる

整体院で売上を伸ばすために、施術以外では物販を取り入れる方法があります。

整体院で販売できるものは、サプリメントなどの健康食品・湿布等の医薬部外品・サポーターやコルセットなどが挙げられます。施術と合わせて、利用者に合った商品を提案することで購買率を高めることができるでしょう。

しかし、物販を取り扱うには注意が必要です。整体院では、医薬品や医療機器を販売することができません。また、商品の押し売りなどはかえってリピーター客を減らしてしまう原因になるため、避けたほうがよいでしょう。

3.店舗数を増やす

分院展開で店舗数を増やすことで、より多くの収入を得られる可能性があります。店舗を増やす際に、分院長を任せられる人材を雇う方法と、今まで教育してきた自院のスタッフを分院長として任せる方法があります。

いずれにしても、経営者には複数院を運営するための経営学、指導力を身に着けなければいけません。

複数の整体院を運営することで、これまでにないやりがいを感じる反面、管理しなければならないことが多くなるため、店舗数を増やす際は万全な準備が必要でしょう。

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整体院を始めるには経営施策や管理が必要不可欠

整体院を始めるには経営施策や管理が必要不可欠
整体院を開業して成功するためには、さまざまな準備と施策が必要です。整体院を始める前には、初期費用を抑える・マーケティング知識の習得・コンセプト決めをして、万全な準備を整えてから開業届を税務署に提出するといいでしょう。

さらに、開業後は売上を伸ばすための施策を考え、整体院の経営を安定するように管理しなければいけません。整体院は利用者がいて成り立ちます。

整体院経営において売上を伸ばすことは大切ですが、利用者に満足してもらえるようなサービスを提供しなければいけないことを忘れずに取り組むようにしましょう。

引用元:
厚生労働省:令和2年衛生行政報告例
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会:コンビニエンスストア統計データ

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