美容室に来店するお客様のリピート率について分析したことはありますか。POSシステムを利用することで分析はもちろん、その後の売上アップの施策までかんたんに行えます。
今回は、美容室のリピート率を分析するのにPOSシステムを利用をおすすめする理由や、リピート率を高めるためにやるべき行動などについて徹底解説していきます。
目次
リピート率とは?
美容室における「リピート率」とは、かんたんに説明すると、お客様が再来店してくれた率のことです。今まで来店してくれたお客様の中から、何人が再来店してくれたのかという率になります。
「リピーター率」の場合は意味が異なり、月内で来店された方の中で、再来店のお客様が占める割合をあらわしています。
美容院のリピート率、業界平均値はどれくらい?
美容院での、リピート率の平均値はどれくらいなのでしょうか。全国で調査した美容室のリピート率の平均値は、以下のようなデータとなっています。
新規顧客よりも、既存顧客の方がリピート率が高いことがわかります。また、既存顧客でも、一定の割合でリピートしていないともいえるでしょう。
リピーターだったお客様が離れてしまう理由はさまざまありますが、その中の1つとして、お店側が再来店を促すような施策を行っていないことが挙げられます。お客様は、その美容室を選ぶ特別な理由がなければ、数多くある美容室の中で1つの美容室を選び続けるという選択はしません。
リピート率を上げるためにはどうする?
では、新規顧客・既存顧客ともに、リピート率を上げていくにはどうしたらよいのでしょうか。
まずは、リピート率をしっかりと分析することで、現状を把握するところからはじめましょう。顧客の管理や分析は、POSシステムを導入することによって運用や管理がラクになります。
そもそもPOSシステムとは?
そもそもPOSシステム自体がどのようなシステムなのかについて紹介します。POSシステムとは、お店の日々の売上や商品をリアルタイムで記録し、管理するシステムのことです。「POS」という言葉は、「Point Of Sales」の略称です。これは、「販売時点情報管理」の意味を指しています。
具体的には、以下のような機能が備わっています。
- 売上実績の管理
- レジ会計
- 商品の売上管理
- 顧客情報のデータ化
- 複数の店舗の実績を一元管理
- 不正防止 など
手早く導入しやすいものはPOSレジ!
POSレジには、顧客管理機能や売上分析機能、予約システムなどさまざまな機能がついています。「POSシステム」と「POSレジ」の違いとはなんでしょうか。この2つの違いについてかんたんに説明します。
POSシステムは、「販売時点情報管理」の仕組みのことをあらわしています。POSレジは、POSシステムが搭載されており、「販売時点情報管理」を行うことのできるレジを指しています。つまり、POSシステムは仕組み自体で、POSレジはレジそのものということです。
POSレジを導入することで、売上や顧客管理がスムーズに行えるようになるため、小売業やサービス業などで多く使われています。
POSシステムを利用するとリピート率も上がるのはなぜ?|圧倒的な便利さの中を覗こう
POSシステムを利用することで、リピート率を上げるための施策を行うことができます。
ここからは、POSシステムを利用してリピート率を上げることに繋がる、POSシステムの便利な機能について解説します。
1)顧客情報をデータ化しやすく管理もしやすい
会計業務や、顧客管理などを紙媒体での管理をしていると分析するにも手間がかかります。お客様のリピート率を上げていくには、売上の動向や顧客情報などを徹底的に分析していく必要があります。
POSシステムを導入することで、必要な情報をシステムが勝手に収集し保管してくれるので、分析や管理をスムーズに行うことが可能です。分析や管理をスムーズに行えるようになることで、リピート率に関する施策を次々と打ち出せます。
2)データ化した情報をスタッフ全員で把握しやすい
POSシステムを導入することで、情報がデータ化されます。そのことにより、POSシステムを使うスタッフ全員が、情報を瞬時に共有できます。情報をスタッフ間で素早く共有できることで、リピート率アップに繋がるアクションをリアルタイムに考えて、店舗全体で実行していくことができます。
スタッフの中で情報がうまく共有されないと、お店の運営がスムーズに行えなくなってしまいます。情報の共有がスムーズに行えないことは、トラブルやミスの原因にもなりかねません。忙しい日々の中でスタッフ間で素早く情報を共有するために、POSレジを活用するとよいでしょう。
3)リピーターの種類がわかりやすく対策が取りやすい
リピーターには4種類あり、地理型・属人型・商品型・記憶型とわけられます。そのどのタイプに当てはまるかを分析することで、具体的で効果的な施策を打ち出しやすくなります。この4つのタイプは、POSシステムだとわかりやすく確認することができます。
分析の結果をもとに、タイプに合った対策を取っていきましょう。また、施策を打つ順番なども一番効果的であると考えられるタイプからスタートするなどの工夫が行えます。
このように一言でリピーターといってもそのタイプはさまざまなので、そこを分析してよりお客様にフィットした施策を打つことで、リピーターをさらに確保していけます。
4)手間が減って時間を有効活用できる
システムの管理をPOSシステムに任せることによって、データ収集時間や分析時間の手間を省くことができます。忙しい業務の中で、余分な時間を省いて効率よく分析することが大切です。業務を効率化することによって、その時間をほかの業務へと有効に活用できるでしょう。
5)リピーター率の分析だけでなく予約管理や売上管理なども一緒にできる
POSシステムで管理をすると、リピート率の分析だけではなく、システムに付属しているほかの機能(予約管理や売上管理)も一元化して管理できます。
リピート率を高めるためにやるべき行動5つご紹介
ここからは、リピート率を高めるための行動を5つ紹介していきます。POSシステムを活用することで、分析をより細かく行えます。リピート率を高めていくには、顧客の細かい分析が必須といえるでしょう。
POSシステムによる分析のほかに、実際にお客様にリピートする理由を聞くというのも効果的です。このような具体的な行動について以下で解説します。
1)データ化された顧客情報を分析する
まずは、POSシステムを使って、欲しい情報に絞り込んで顧客情報を分析していきましょう。顧客の年齢・性別・来店頻度・メニューなどを分析することでリピートしている人の傾向や人物像をつかむことができます。
傾向や人物像をつかむことで、今お店で打ち出している施策がターゲットとなる層にヒットしているかどうかや、ズレがないかなどを確認できます。
2)リピート顧客が再来店する理由を分析する
次に、リピートしてくれている顧客がなぜ再来店してくれているのかについて分析していきます。一番わかりやすいのは、再来店してくれているお客様に対してアンケートを取ったりレビュー機能を設けたりする方法です。
店舗の雰囲気やスタッフの対応、クーポンの使用率など具体的に何がリピートの理由になっているかなどを分析することによってお店の強みを把握したり、新たな施策へのヒントを見つけ出すことができます。
3)新規顧客がどのような経路で来店したかを洗い出す
新規顧客の場合は、どのような経路で来店したのかを分析しましょう。立地が近い・初回限定クーポンがあるからなど、お客様の目線から見てメリットと感じる部分が多い場合に、
新規顧客は増えていく傾向にあります。
このように分析を行うことで、お客様がメリットに感じるような施策がしっかりと打てているかどうかを再確認することができます。
4)分析結果から得られた情報をもとに今後の対策を導き出す
分析したら、今後の対策まで導き出すことが大切です。どのように対策をするかを具体例を挙げながら説明します。
例えば、既存客のリピート率が下がっていることが分析の結果わかったとしたら、既存客に向けて再来店を促すような対策を行う必要があるでしょう。具体的には、「既存客限定のクーポンの発行」や「既存客に向けて個別にメッセージの送信」を行うなどの方法があります。
「限定」のクーポンや自分に向けられたメッセージを受け取ることで、既存客はお店から大切に扱われていると感じ、また来店しようという動機に繋がりやすくなります。
5)POSシステムを導入して1~4を効率的におこなう
今後の対策を導き出すには、膨大な情報を分析し、傾向を掴んでいくことが大切であるとわかりました。手動で分析を行うには、かなりの時間を必要とする作業です。
POSシステムを導入することで、情報をデータ化し、振り分けの作業を効率よく行うことができます。
POSシステムの選び方のコツは、自店と近い業種での導入実績があるかどうかを確認することです。美容室ならば、美容系に特化したPOSシステムを導入するとよいでしょう。
POSシステムを導入すればラクな運用で売上UPも期待大!
POSシステムを導入すると会計処理や、データの分析など、お店の運用がラクになることを紹介しました。その理由は、手動で行うよりも素早くデータを抽出して情報の共有などが行えるからです。
POSシステムの中でも導入しやすいのは、POSレジ機能がメインになっていて顧客管理や情報分析などの機能もついているものです。このようなものを選ぶと、管理を一元化できて、リピーターの分析も効率よく行え、売上UPを狙えるでしょう。