「治療院を開業したいけど、何からやればいいのかわからない」という方はいらっしゃいませんか?治療院に限らず、新しく事業を始める場合には、さまざまな準備が必要です。
抜けがあると予定通りにいかない可能性もあるので、やるべきことを順番にこなしていくことをおすすめします。
では、具体的にどんな準備をすればいいのでしょうか。治療院開業の流れを確認していきましょう。
- 複数の集客サイトを使っている
- それぞれの媒体で設定が面倒
- 予約のダブルブッキングが起こる
- 既存集客がおろそか
目次
治療院の開業をするなら治療院の種類を決めよう
治療院で提供される施術には、以下のようにさまざまな種類があります。開業するには、どの種類の施術を提供する治療院なのかを決めなければなりません。
- 整骨:打撲・捻挫・脱臼などのケガの治療として行われる
- 鍼:細い金属針を使用して体内のバランスを整える
- 灸:お灸を皮膚に乗せて焼き、熱で体のめぐりを改善する
- マッサージ:コリなどをほぐしたりツボを刺激したりすることで不調の改善を目指す など
自分が行いたい施術の種類を選び、その施術を提供するための治療院を開きましょう。
どんな資格が必要?
「治療」を行うには国家資格が欠かせません。治療院を開業して上述したような施術を行うためには、それぞれに関連する資格が必要です。下記をご確認ください。
- 柔道整復師:整骨院や接骨院の開業に必要
- はり師・きゅう師:鍼灸院の開業に必要
- あん摩マッサージ指圧師:マッサージ院の開業に必要
いずれも定められた教育機関で3年以上学び、国家試験に合格することで得られる国家資格です。しっかり学んで習得しましょう。
治療院のコンセプトを決めよう
開業する種類が決まったら、次はどんなお客様に利用してほしいか(年齢・職業・症状など)というターゲット層や、どんな治療を提供したいか、治療院の雰囲気はどうするかなどのコンセプトを決めましょう。
想像しづらい場合は、ひとつずつイメージをまとめていくとスムーズに決まりやすいです。
開業する物件を決める
前章で決めたコンセプトをもとに、治療院を開業するための立地や物件を決めます。物件の種類について下記で説明しましょう。
テナント
店舗用の物件を借りて開業する方法です。メリットは、自分の好きな場所で理想に合った治療院を作れること。しかし、初期費用が高額になり、月々の賃料なども必要な点がデメリットです。
また、マンションなどの場合は商用利用が認められていない物件もあるので、事前に必ず確認しましょう。
自宅
自宅で開業する方法もあります。費用を抑えて開業でき、日常生活とも両立しやすい点は大きなメリット。
一方で、デメリットとして、立地を選べないことや生活感が出やすくなることなどが挙げられます。きちんと生活との区切りをつけ、居住空間をなるべく見せないようにするなどの工夫が必要です。
治療院に必要な設備や器具とは
治療院ではどんな設備や道具が必要なのでしょうか。まず、ベッド(施術台)や椅子、パーテーションなど、施術時に必要な設備が挙げられます。また、タオルやシーツ、荷物入れなどの備品もそろえなければなりません。鍼灸院であれば鍼やお灸に使う器具も要ります。
ほかにも、問診表・パソコン・レジ・消毒用品・BGM設備など、必要なもののリストを作って準備しましょう。
集客の方法を考えよう
治療院をオープンしてから集客を始めても遅いので、開業する前から行わなければなりません。では、どんな集客方法があるのでしょうか。下記の例を参考にしてみてください。
- 治療院のホームページを作成する
- チラシを作ってポスティングする
- 地域情報誌に掲載する
- SNSのアカウントを作って開業を告知する
- 予約システムやポータルサイトなどのインターネット手段を使う など
オフラインとオンラインを両方活用して、上手にお客様を呼び込みましょう。
治療院を開業するときに必要な届け出とは
治療院を開業するときにはさまざまな届け出が必要です。どこでどんな手続きをすればいいのかを押さえておきましょう。
開業届
まず、治療院を開業するときは、事業を始めた報告として、開業から1ヶ月以内に税務署に開業届を出さなければなりません。また、青色申告をする場合は、青色申告の申請書も提出しましょう。
保健所への届け出
オープンの前に保健所に構造などの検査をしてもらい、許可を受ける必要があります。
そこで、まずは内装などの工事に入る前に図面を持ち込んで事前相談を行い、必要な書類も提出しましょう。営業を開始する1週間前までに開設届などを出し、検査を受けます。検査後、営業開始日までに確認書を発行してもらえば、保健所の手続きは完了です。
消防検査
治療院の開業にあたっては、消防署からの検査も受けなければなりません。火災報知機や消火器などの防火設備の基準をクリアする必要があるため、内外装工事を行う前に工事業者や管轄の消防署へ相談し、十分な備えを行いましょう。
健康保険(療養費)の受領委任払いに必要な届け出
治療院で健康保険(療養費)の取り扱いをするための手続きも必要です。申請団体に所属している場合、団体が代わりに行ってくれます。個人で申請を行う方は、各自治体に確認して申請を行いましょう。
治療院の開業にはどのくらいのお金がかかる?
治療院を開業するときの費用は、一体どのくらい必要なのでしょうか。場所や規模によって異なりますが、一般的に300~600万ほどが目安とされています。費用の内容は、物件取得時の初期費用や家賃、工事費、設備費、通信費、広告費などです。
また、開業前にかかる費用とは別に、経営が軌道に乗るまでの運転資金(月々の固定費や人件費など)を数ヶ月分確保しておくことも必要です。
開業資金を確保する方法
開業にかかる費用は高額なため、すべてを自己資金でまかなうのは難しいという方もいることでしょう。そこで、下記のようなところで融資を受ける方法があります。
- 日本政策金融公庫:比較的低金利で連帯保証人不要
- 自治体:起業や開業を支援してくれるので低金利かつ受けやすい
いずれも審査に時間がかかるため、まずは問い合わせや相談をしてみてください。
治療院の集客に予約システム「リザービア」を活用しよう
ここで、治療院開業時にぜひ導入したい予約管理システム「リザービア」についてご提案しましょう。美容系サロンで多く導入実績がありますが、整骨院や接骨院などの治療院でも利用されています。
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リザービアには、治療院の業務や集客に便利な機能がたくさんあるので、下記でチェックしてみてください。
クーポンサイトからの予約を一元管理
インターネットで予約を受け付けるにあたり、自社ホームページ以外にもクーポンサイトやSNSなどを利用する場合、通常はそれぞれで予約管理をしなければなりません。
しかし、リザービアには「BMS」という機能があり、いろいろな経路からの予約をひとつにまとめて管理することが可能です。
BMSで一元管理すると、それぞれのサイトやサービスで予約を確認する手間が減り、ダブルブッキングの防止にも繋がります。
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LINEやSNSと連携
リザービアでは、治療院のLINE公式アカウントやInstagramから予約を受け付けることができるオプション機能をご用意しています。
コミュニケーションツールとして利用者の多いLINEから予約できれば、予約時のお客様の利便性が向上。また、Instagramで治療院の情報を探しているお客様が、自院の投稿などを見て行ってみたいと思った際にそのまま予約できればスムーズです。
集客を大いにサポートしてくれる機能なので、ぜひあわせてご検討ください。
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顧客管理でカルテを作成
リザービアには顧客管理機能も備わっており、お客様情報をカルテのように管理することができます。前回の来院日や利用メニュー、メモなどの記録を残せるため、治療計画やお客様に合わせた施術の提案など、リピートに向けた施策が行えて便利です。
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会計システムとも連携できる
リザービアは、POSレジシステムの「A’staff Cloud Smart」と連携することも可能です。
さまざまな種類の施術を行う治療院では、会計業務も煩雑になりやすく、支払い待ちのお客様で流れがとどこおってしまうことも。
そこで、A’staff Cloud Smartを導入すれば、リザービアの予約画面から遷移して会計がスムーズになる上、集計も自動で行われます。
さらに、リザービアとA’staff Cloud Smartの連携によって、予約・顧客・会計のすべてを一元管理できるため、業務の効率化を図れるでしょう。
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- 複数の集客サイトを使っている
- それぞれの媒体で設定が面倒
- 予約のダブルブッキングが起こる
- 既存集客がおろそか
しっかり準備をして治療院の開業をしよう
治療院の開業には、どんな施術を行うか・どんな院にするかなどの方向性を決めた上で、物件を選んで工事を行い、必要なものを購入したり手続きをしたりと、やるべきことがたくさんあります。
抜けのないようにきちんと準備を整えて、自分の理想にかなった治療院を開業しましょう。
また、予約システム「リザービア」を導入すれば、治療院の集客にも活用することができます。紹介した内容のほかにも院の経営をサポートする機能がたくさんあるので、気になった方はぜひお気軽にお問い合わせください。