ネイルサロンの集客手段のひとつとして、ポータルサイトにサロン情報を掲載しているケースはよくあります。
本記事では、ネイルサロンが掲載可能なポータルサイトのなかから、「ネイルブック」について詳しく紹介します。
掲載料や類似サイトとの比較、掲載をおすすめするサロンの特徴や集客のポイントについて解説するので、ポータルサイト選びの参考にしてください。
※リザービアはネイルブックの代理店ではありません。あらかじめご了承ください。
目次
ネイルブックとは

出所:ネイルブック公式Webサイト
ネイルブックは、14,0000店ものネイルサロンが掲載され、827万枚以上のネイル写真が投稿されているネイルメディアです。会員数は160万人を超えており、ネイルに興味関心の高いたくさんの人をターゲットにすることができます。
価格競争によるお客様の獲得ではなくデザインや技術でサロンの魅力を伝えやすい点や、リピーター獲得支援機能が充実している点が、掲載サロンにとっての魅力となっています。
気になるデザインやサロンが見つかったらその場で予約まで一貫して行えるため、利用者にとっても手軽で便利。人気や新着、特集、ランキングなどにカテゴリー分けされているので、検索もしやすいです。
また、Instagramに投稿した画像をそのままネイルブックに取り込むことができるため、相互で連動させながら集客につなげられます。
なお、ネイルブック以外の予約管理アプリやシステムもあわせて検討したい場合は、下記の関連記事を参考にしてください。
ネイルブックの集客効果
ネイルブックは、ネイルに関心の高いユーザーが集まるため、高い集客効果が期待できます。口コミの匿名性が低く、実際に施術を受けたユーザーからのリアルな声が集まりやすいため、デザインの満足度やネイリストの人柄などが伝わりやすくなっています。
ただし、掲載するだけで自動的に集客できるわけではなく、サロン情報の充実やこまめなネイル写真の投稿といった運用努力は不可欠です。
ネイルブックの掲載料と料金プラン

出所:ネイルブック公式Webサイト
ネイルブックの新規掲載プランは、「ビジネスプラン」と「ライトプラン」の2種類です。さらに、有料プランを解約した場合のみ移行可能な「ベーシックプラン」もあります。
各プランの主な違いは以下の通りです。
※店舗情報の提出が完了していない場合など、ネット予約が利用できないケースもあります。
引用元
ネイルブック|サロン新規掲載のプランは何がありますか?
ネイルブック|有料プランの解約(無料のベーシックプランへの変更)する際の注意点
ビジネスプラン
ビジネスプランは、月額8,000円(税抜)の固定料金制で、新規集客に特に力を入れたいサロンにおすすめのプランです。新規予約手数料が無料、予約機能の利用制限が設けられていないなど、集客やサロン運営に役立つ機能が充実しています。
また、13ヶ月目以降は月額料金が1,000円(税抜)割引される「長期割」も適用されます。
ライトプラン
ライトプランは、月額990円(税抜)と新規予約手数料が決済金額の20%発生します。固定費を抑えつつ、リピーターを中心とした運営をしているサロンや、お試しで利用したいサロン向けのプランです。
現地決済はリピーターのみ利用可能など、一部機能に制限が設けられています。
ベーシックプラン
ベーシックプランは、月額利用料のかからない無料プランですが、現在は新規での申し込みを受け付けていません。有料プランを解約したサロンのみが移行できるプランとなっています。
即時予約や現地決済での予約受付ができないなど、さまざまな機能制限が設けられている上、検索結果に優先表示されなくなります。
ネイルブックと類似サイトの比較
ネイルサロンの集客では、ネイルブック以外にもさまざまなポータルサイトが選択肢となります。ここでは、特に比較対象となりやすい「ホットペッパービューティー」や「ネイリー」との違いについて紹介します。
なお、ホットペッパービューティーやネイリーの掲載店舗数は、ネイルサロン以外のサロン(ヘアサロンやまつエクサロンなど)も含む件数や人数です。
引用元
ネイルブック|2024年ネイルブック予約実態調査
ホットペッパービューティー|ホットペッパービューティー、サロンボードの掲載・料金・申込
お知らせ|株式会社ネイリー
ネイリー|ネイリービューティー 掲載はこちら
ホットペッパービューティーの特徴
ホットペッパービューティーは、国内最大級の掲載店舗数・利用者数・ネット予約数といわれる美容系ポータルサイトです。
サロンボードというシステムによって、ネット予約受付や予約の一元管理・顧客管理・売上管理など、店舗の運営を効率化できます。また、小規模のサロンでも対応可能とされています。
ネイリーの特徴
ネイリーは、「ネイルサロン」単位ではなく「ネイリスト」個人で登録し、お客様がネイリストを指名して予約できる予約管理アプリです。
月額掲載料は無料で、予約成立時に20%の成果報酬手数料がかかる仕組みです。もともとはネイル専用でしたが、現在はアイビューティー(まつげ・眉毛)などの施術も取り扱っています。
サービスの詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。
複数掲載するなら予約システムでの管理がおすすめ
ポータルサイトへの掲載は1つに絞る必要はなく、それぞれ異なる客層にアプローチするために複数掲載するサロンも少なくありません。ただし、複数のサイトに掲載すると、予約管理が煩雑になり、お客様に迷惑をかけてしまう可能性があります。
そのようなリスクを避けるためには、「リザービア」のような予約管理システムの導入がおすすめです。
リザービアは、複数のポータルサイトや自社ホームページ、SNSなどからの予約を一元管理して管理の手間を大幅に削減できるだけでなく、顧客管理や売上管理にも役立ちます。
ネイルブックはどんなサロンにおすすめ?

出所:ネイルブック公式Webサイト
ネイルブックに掲載することで、集客効果が期待できるサロンと期待できないサロンの特徴を紹介します。
ネイルブックが向いているサロン
ネイルブックの利用をおすすめしたいのは、以下のようなネイルサロンです。
- 自宅や個人で運営するプライベートサロン
- ターゲット層が30~40代
- Instagramなど運用しているいてSNSを活用して集客したい
- 割引せずに高単価を保ちたい など
ネイルブックの強みのひとつは、SNSの写真を通じてデザインに価値を感じてくれるお客様を集客しやすいことです。上記が当てはまるサロンは、ネイルブックの掲載を検討してみてはいかがでしょうか。
ネイルブックが向いていないサロン
一方、以下の項目が当てはまるサロンは、ネイルブックに掲載しても効果が見込めないかもしれません。
- 新規顧客を受け入れる枠がない
- InstagramやLINEから新規集客につながっている
- ブログやホームページから予約までの導線ができている
- サロン情報をインターネット上に掲載しておきたい
ネイルブックに掲載する方法は?

ネイルブックへの掲載は、以下の3ステップで簡単に行うことができます。
- 公式ページ(https://nailbook.jp/salonaccount/application/ )にアクセスし、申し込み手続きを開始
- 画面の案内に従って、サロン名や住所などの基本情報に加え、開業時期や来店顧客数を入力し、希望する料金プランを選択して申し込み完了
- 申し込み内容に基づき、ネイルブック側で掲載審査が行われ、審査完了後、掲載スタート
申し込みから掲載開始までは、最短で即日~2営業日程度です。
※申し込みページのURLや手順、入力項目は変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式ホームページおよび申し込み画面にてご確認ください。
ネイルブックに掲載されないケース
原則として、日本国内で営業しているネイルサロンであれば、申し込みが可能です。個人事業主や自宅サロンでも問題ありません。
ただし、店舗を構えずに「出張専門」で営業されている場合は、掲載の対象外となります。
また、営業実態が確認できない、申し込み後の連絡がつながらない、といった場合も掲載審査に通らないケースがあります。
ネイルブックで集客するときのポイント

出所:ネイルブック公式Webサイト
ネイルブックへの掲載を開始したら、より効果的に集客するために以下のポイントを意識して運用しましょう。
なお、ネイルブックに限らず、ネイルサロン全般の集客方法については、下記の関連記事で詳しく解説しています。
店舗の雰囲気がわかりやすい写真を掲載しよう
トップに掲載する画像は、ネイルの写真ではなく店舗の外観などサロンのイメージが伝わるものがおすすめです。
ネイルブックに登録されているのは個人サロンが多いため、利用者ははじめにサロンの全体的な印象を知りたいと考えています。
店舗情報やメニューはわかりやすく表記しよう
サロン名やメニューなどを見やすく表記することも大切です。どういうことかというと、例えば正式名称が「Nailsalon ~~~」というサロンの場合、固有名詞である「~~~」の部分だけを表示させます。長い文字の羅列は、とくにスマホからの場合見づらいためです。
ネイルブックにはネイルサロンしか掲載されていないので、「Nailsalon」などの部分は削除し、重要な店名がはっきり伝わるようにしましょう。
また、メニューの数が多すぎるとお客様が迷ってしまうので、まずはお店の一番の売りメニューをひとつだけ提案するというのもおすすめです。
「当店イチオシメニュー」「ネイルブック限定メニュー」などのメニューグループを作り、売りたいメニューを一番はじめに表示させましょう。
ネイルデザインの写真を工夫しよう
サンプルチップの写真だけでなく、施術したネイルの写真も掲載しましょう。
サンプルチップはかわいさや美しさの原型を見てもらえるため、デザインを重視したいユーザーにお気に入りとして保存してもらいやすいです。
一方で、施術後のネイル画像は、実際につけたときのイメージがわかりやすく、結果を重視したいユーザーに対してアプローチしやすくなります。
両方をバランスよく投稿することにより、さまざまなタイプのユーザーに訴求することが可能です。
特集記事への掲載を目指そう
ネイルブック内では毎月テーマに沿った「特集記事」が更新されており、この記事のデザインを見て予約するお客様も多いため、大きな集客のきっかけになります。
特集記事に掲載されるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 特集記事の掲載日の2週間前までを目安に関連デザインを投稿する
- 過度な加工はしない
- 画像サイズは1280×1280ピクセル以上にする
ネイルブックへの掲載についてのよくある質問
ネイルブックへの掲載についてのよくある質問と回答を紹介します。
Q.開業前に申し込めますか?
A.開業前でも申し込みは可能です。
オープン予定日の1ヶ月前を目安に申し込み、サロン情報やネイル写真の投稿準備を進めておくことをおすすめします。
Q.個人事業主や自宅サロンでも掲載できますか?
A.可能です。 ネイルブックには多くの個人サロンや自宅サロンが掲載されています。
ただし、前述の通り、店舗を持たない「出張専門」の場合は掲載できません。また、申し込みの際、サロンの営業実態が確認できることが条件となります。
なお、個人ネイルサロンの集客方法については、下記の関連記事で詳しく解説しているので、そちらも参考にしてください。
Q.料金プランによって掲載順位は変わりますか?
A.有料プランの場合は変わりません。ネイルブックの掲載順位は予約数やデザイン投稿数によって決定しています。詳細な条件は公表されていませんが、こまめなネイル写真投稿や掲載情報の充実で上位表示を目指しましょう。
ベーシックプラン(無料プラン)の場合は、検索結果に優先表示されなくなります。
ネイルブックの掲載料やプランを理解し、効果的な集客につなげよう

出所:ネイルブック公式Webサイト
ネイルブックには、新規集客に向いている「ビジネスプラン」と、リピーター中心の集客やお試し利用を目的とした「ライトプラン」があります。
それぞれ月額料金や予約手数料の有無が異なるため、ご自身のサロンの状況や集客目標に合わせて選ぶことが重要です。
その上で、掲載するだけで満足せず、魅力的な写真の投稿や特集記事への掲載を目指すといった運用努力を重ね、効果的な集客につなげましょう。






