ネイルサロンの経営では、どのくらいの年収が見込めるのでしょうか。せっかく経営するなら、多くの収入を得たいものです。そこで、開業するパターンごとの年収目安を紹介します。
さらに、よりうまくネイルサロン経営をして年収を増加させるにはどうすればいいのか、収入アップに向けたポイントをお伝えします。上手な施策でぐんぐん年収を上げ、経営者としての成功を目指しましょう。
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目次
ネイルサロン経営の主な3つのタイプとそれぞれの目安年収
ネイルサロンの開業には、大きく分けて3つのタイプ(方法)があります。ネイルサロンを経営したいなら、どの開業タイプが自分に合っているのか、よく検討してから決めることが大切です。
では、以下でネイルサロンの3つの開業方法と特徴を紹介しましょう。
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自宅サロン
自宅の一室をサロンとして開業するタイプです。ネイルサービスにはそれほど大きなスペースは必要ないため、自宅の一画でもサービスを提供しやすいといえます。
開業にあたって新たな地代家賃は必要なく、内装工事費も安く抑えられるので、必要最低限のコストでネイルサロンをオープンさせられる点が大きな特徴です。
また、自宅と店舗を行き来する必要がないため、育児や家事などの空き時間をうまく利用してネイルサロンを運営できるところも魅力のひとつです。
一方で、自宅が好立地になければ集客しにくいことや、施術スペースだけでなく、お客様が通る玄関や廊下などの内装・衛生にも気を付けなければならないことなどには注意しなければなりません。
自宅ネイルサロンの目安年収
例として、単価7,000円×1日2人×月20日で計算すると、月の売上は280,000円。およそ1割が経費なので、差し引いて約25万円が月収です。年収にすると300万円くらいになります。
ただし、単価や客数によって収入には大きく差が出るので、計算のように収入を安定させるためには固定客をしっかりつけることが重要です。
マンションの一室
マンションの一室を借りてサロンを開業するタイプです。自宅開業とは異なり、マンションの一室すべてをサロンとして利用できるため、生活感が出にくく、特別な雰囲気を演出することができます。
また、立地を選べる点も大きなポイントで、交通アクセスのよい場所なら顧客を確保しやすいのが大きなメリットです。
ただ、立地のよいところは家賃も割高になるため、コンスタントに集客しないと赤字経営になってしまうおそれがあります。賃貸物件の場合は内装工事に制限がある場合も多く、レイアウトやデザインの自由度が低めです。
なお、マンションによっては店舗営業そのものを許可していないところもあるので、物件探しが難航する可能性もあります。
マンションネイルサロンの目安年収
マンションを借りて営業する際は、自宅とは別に家賃や光熱費などが発生するため、ランニングコストは自宅サロンに比べて高い傾向があり、売上の約4割が経費と考えましょう。
単価7,500円×1日3人×月22日で計算すると、月の売上が495,000円。経費を差し引いて月収約30万円、年収にして360万円くらいになります。月々の固定費が大きいわりに、毎月収入が安定するとも限らないため、上手に経営をやりくりすることも必要です。
テナントを借りる
商業施設やビルなどの一部を借りてサロンを開業するタイプです。
テナントはもともと店舗営業を目的にしている場所なので、外装や内装の自由度が高く、自分の理想に近いサロンを作れるのが魅力です。
また、商業施設のテナントであれば、施設を利用する人の目に入りやすく、買い物のついでにふらっと立ち寄ってもらえるケースも少なくありません。
自宅サロンやマンションサロンに比べて開けた場所にあるため、「ネイルサロンを利用するのは初めて」という方も心理的な抵抗が少なく、利用してもらいやすいという傾向があります。
一方で、他の開業タイプに比べると家賃が最も高く、初期投資・ランニングコストともに高額になりがちです。
テナントネイルサロンの目安年収
テナント営業は、1人サロン経営には向いていない方法なので、ここでは従業員を2人雇う場合で考えます。
自分を含めて3人で、単価7,000×1日9人×月25日で1,575,000円。スタッフそれぞれの給与が20万円、家賃と諸経費の合計が40万円とすると、自分(オーナー)の収入は差し引きで775,000円ほどという計算になります。
計算上では年収にして930万円ですが、テナントを借りていることやスタッフを雇っていることがリスクにもなりえるので、すべてを収入として計上するのではなく、講習費用や広告費などの投資に回すのがおすすめです。
ネイルサロン経営を成功させるには?
ネイルサロンをうまく経営するためには、どんな点に気をつければいいのでしょうか。成功に向けた重要なポイントを2つ紹介します。
1. 競合を徹底的にリサーチする
出店エリアに競合店が存在する場合は、その店のコンセプトや強み、提供するサービス、料金体系、主なターゲット層などを入念にリサーチすることがサロン経営を成功させるポイントのひとつです。
サービスや料金がほぼ変わらない場合、お客様はすでにそのエリアで実績を上げている店舗を優先する傾向があります。新参者として対抗するためには、競合の特徴を知った上で、自店にしかない強みや魅力をアピールすることが非常に重要です。
競合店をリサーチしておけば、自店の魅力の中で最もアピールすべきポイントが明確になり、より効率的な集客を行えるようになります。
競合店のリサーチ方法としては、ネットで情報収集する、自ら現地に趣いて覆面リサーチするなどいろいろな方法がありますが、より詳細な情報が知りたい場合は専門会社に依頼するのもありです。
2. コンセプトやターゲットを明確にする
1とも関連しますが、自店のコンセプトやターゲットをしっかりと決めておくことも重要です。どんなお店にし、どんな人に利用してもらいたいかをはっきりさせ、内容に沿った店づくりをしましょう。
具体的には、外観や内装をイメージに合う雰囲気にすることや、ターゲットに合ったアプローチ方法で仕掛けていくことなどです。決めた内容からブレないように、慎重に戦略を練りましょう。
3. さまざまな集客方法を活用する
ネイルサロン経営に成功するか否かは、集客にかかっているといっても過言ではありません。より多くの新規顧客・リピーターを獲得することにより、経費を上回る収益が生まれ、経営を軌道に乗せることができます。
ターゲットはさまざまな媒体でネイルサロンを探している可能性があるので、ひとつの集客手段だけに頼るのではなく、複数の方法やツールを組み合わせて、さまざまな方向からのアプローチを試しましょう。
たとえば、周辺エリアにはチラシをポスティングしてアピールする一方、自店のホームページやSNSでは不特定多数の人にアプローチするというやり方なら、幅広い層に効率よくサロンの魅力を伝えることができます。
また、Google連携予約システムやInstagramなどからサロンの予約を直接受け付けられれば、サロンに興味・関心を抱いてくれた方をダイレクトに取り込みやすく、顧客にとっても親切です。
関連記事:ネイルサロンの集客にはInstagramがおすすめな理由とは?メリットや活用するポイントについても紹介
ネイルサロンの経営で年収を高めるには集客がポイント!
前章の内容のなかでも、ネイルサロン経営では、やはり集客が重要なカギを握ります。顧客に利用してもらえないことには、当然サロンの売上も年収も上がりません。そこで、具体的にはどうやって集客すればいいのかを紹介します。
1. SNSに投稿する
1つ目の方法は、SNSです。InstagramやTwitterなどのSNSに自店の写真・動画や情報などを投稿してアピールしましょう。いきなりたくさんの人を集めることは難しいですが、こまめに投稿することで少しずつ広まっていきます。
いいねやフォローをしてもらえるよう、顧客目線に立ったコンテンツを発信することも大切です。ネイルケア方法のようなお役立ち情報や、お得なキャンペーン情報なども載せてみましょう。
2. サロンのホームページを作る
2つ目は、ホームページです。自店のホームページを作成し、SNSには掲載しきれないような詳しいサロンの情報などを載せましょう。
また、ブログを投稿して、サロン経営者の思いや理念、ネイルの深い知識などをつづるのもおすすめです。継続的に更新すると、インターネットの検索結果でも上位表示されやすくなるといわれています。
3. クーポンサイト(ポータルサイト)に登録する
3つ目は、クーポンサイト(ポータルサイト)の活用です。美容系のクーポンサイトにクーポンや店舗の情報を載せ、見た人に利用をうながします。
サイトによっては利用料金がかかりますが、自店のホームページで一から集客する場合に比べて、もともと多くのユーザーがいるクーポンサイトのほうがたくさんの人に見てもらいやすいです。
4. チラシを作成する
4つ目の方法は、チラシです。サロンの所在地・メニュー・予約方法などを記載したチラシを作って、近隣世帯にポスティングをしてみましょう。地域のお店にチラシを置かせてもらう方法もあります。
5. 口コミや紹介を活用する
5つ目は、口コミや紹介です。来店した顧客に、SNSやGoogleビジネスプロフィールなどで自店の口コミを投稿してもらう、顧客の友人や知人に自店のことを紹介してもらうなどの方法があります。
紹介の場合は、紹介してくれた既存客にも紹介された新規客にも特典を用意するのがおすすめです。
6. DMやオンラインメッセージを送る
6つ目は、手紙やメッセージです。来店のお礼のサンキューレター(サンキューメール)を送ったり、キャンペーンの案内をしたりして、顧客との関係を築いていきます。
ハガキで出す方法もあれば、メールやオンラインメッセージを送信する方法もあるので、顧客の属性やニーズに合わせたやり方でアプローチしましょう。
予約管理システムの導入も便利
ターゲットにアプローチしたあとは、そのままネイルサロンへの予約につなげたいところです。予約手段として、インターネットでの受付は欠かせません。そこで、自動でネット予約を受付・管理できるシステムを導入するのがおすすめです。
システムのひとつとして、リザービアを活用してみてはいかがでしょうか。予約や集客に役立つ便利な機能を紹介します。
予約を一元管理できる
ネット予約の受付窓口ごとに予約管理をすると、他の予約と重なってしまうダブルブッキングの恐れもありますし、見比べる手間もかかります。
しかし、リザービアでは、独自の「BMS(ビューティーマネジメントシステム)」により、複数の媒体から受けた予約を1つの管理画面に集約して管理できるので便利です。
LINEやGoogleと連携可能
リザービアは、LINE・Googleとの連携ができます。Googleでは、投稿・検索結果などで表示された自店のプロフィール画面に予約ボタンを設置できるので、そこからダイレクトに予約を入れてもらうことが可能です。
自動でメッセージを送れる
リザービアには、来店日から最大60日後まで、顧客にメッセージを自動配信できる機能があります。サンキューメールやフォローアップメールなどに活用できるので、ぜひ活用してください。
上手なネイルサロン経営で年収増加を目指そう
ネイルサロンの経営者の年収は、お店のタイプによって変わるほか、他店との差別化を図れているか、集客がうまくいくかなどに左右されます。高収入を狙いたいなら、競合対策も含めて戦略を練り、ターゲットにしっかりアプローチすることが大事です。
予約管理システムを活用するのもおすすめなので、ぜひ導入して、ネイルサロン経営成功に役立ててください。