自宅サロンを開業させるためには、エステティシャンとしての技術に加えて経営者としての手腕も必要です。経営能力に自信がない方でも、失敗してしまう要因や事例、成功につながるポイントを踏まえてサービスを展開すれば安定した経営につながるでしょう。
この記事では、サロン開業が失敗する要因や事例、成功につながるポイントをご紹介します。自宅サロンを経営している方や経営検討中の方は、ぜひ参考にしてください!
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目次
自宅サロンが失敗してしまうおもな6つの原因
自宅で営業するエステサロンが失敗するおもな原因として、マーケティングの観点で考えると顧客ターゲットの絞り込みや魅力のアピール、効果的な集客ができていないケースが挙げられます。
店舗特有の問題で考えると自宅のために発生する生活感や資金問題、価格設定などが失敗の要因です。
これらは自宅サロンでは共通して発生しやすい問題なので、要因を抑えて失敗を避けるようにしましょう。ここでは、6つの原因をくわしくご紹介します。
1.客層のターゲットが絞りきれていない
自宅サロンでおもな集客対象とする顧客ターゲットが絞れていないのは、失敗につながる大きな要因です。できるだけ多くの顧客に訪れてもらいたいと考えがちですが、サロンが多く存在している状況ではターゲットを絞り込まなければ集客につながりません。
ターゲット層が変わってくれば、力を入れるメニューや宣伝媒体が変わってきます。本来合致しているべき顧客に魅力を伝えられないと、集客数が伸びないからです。また、誰にでも対応できるサロンにしようとすると、特徴がなく、ほかの店舗との差別化ポイントがなくなってしまいます。
2.自分のお店だけのこだわりや魅力をアピールできていない
顧客ターゲットが絞れていても、そのターゲットに対してサロンのこだわりポイントや魅力がアピールできていない場合も失敗につながります。
特徴を持つサロンなら、コンセプトをターゲットに伝えることが大切です。特徴の例として、下記が挙げられます。
- フェイシャルエステが中心
- ブライダルエステ専門
- 全身のリフレクソロジーが得意
- 駅徒歩数分、または直結でアクセス良好
できるだけ多くの施術内容に対応したいと考える方も多いですが、得意分野があるならまずは売上が安定するまで特化したサービスに専念しましょう。
3.どうしても自宅の生活感が出てしまう
リラックスするために訪れるサロンにおいては、非日常の感覚を味わえる空間づくりが大切です。自宅の雰囲気がでてしまうと現実に戻されてしまい、リピート率が下がります。
居住スペースとサロンスペースを区別したデザインにするのは当然ながら、家事や家族の生活音にも気をつけなければいけません。
音は防音材を活用して極力サロンスペースに響かないように工夫し、玄関も家族が使う道具はつねに収納できるようにしておくのがおすすめです。
4.無計画にビジネスを続けて資金がなくなってしてしまう
エステサロン以外のジャンルでもいえるポイントですが、資金が尽きてしまうのも失敗する要因です。店舗を借りる必要がない自宅サロンは比較的開業費用が抑えられますが、だからこそ資金がショートしやすいビジネスでもあります。
開業する際は、当面利益がなくても運営していける費用や生活費を確保しておかなければいけません。すでに開業済みの場合には、資金調達などを検討しましょう。資金に余裕がなければ、メニューの改善や広告展開などにも力を入れられません。
5.価格設定が適切でない
適切な価格設定ではないサロンも、失敗につながります。価格設定は、サロンにおいても非常に難しいポイントです。設定が高すぎてもお客様は離れてしまいますが、集客のために費用を抑えてしまうと利益が減ってしまい継続が難しくなってきます。
価格から考えるよりも、提供するサービスの質とのバランスを踏まえて考えることが大切です。付加価値の高いサービスなら、費用が高くてもリピーターは作れます。同じサービス内容の相場価格を調査してみると、最適な価格も見えてくるでしょう。
6.効果的な集客が実現できていない
こだわりや魅力のアピールに関連しますが、効果的な集客ができていないケースも失敗の要因です。専門の店舗で経営しているエステサロンと比較すると、自宅サロンは看板広告の出しづらさや駐車場の問題から集客が難しくなります。
まずは自宅サロンを認知してもらい、強みに特化したサービスを体験してもらうきっかけを作らなければいけません。チラシやSNSに加えて、Webサイトの集客や美容に関連した勉強会の実施などで集客を工夫しましょう。
自宅サロンで失敗した!知っておきたい3つの具体例
自宅サロンを開業したけれども、失敗してしまったという事例を3点ご紹介します。大きくわけると自宅サロン特有の悩みであるアクセス情報の難しさ、サービス内容の選定ミス、そして経営能力不足です。
現在すでに自宅サロンを開業したという方や今後開業するために準備を進めている方などは、同様の失敗で店舗を閉めてしまうことのないように注意しましょう。
1.店舗のアクセス情報が少なく店舗までたどりつきにくい
店舗のアクセス情報が少なくて、お客様が店舗までたどりつけなかったというケースがあります。多くの場合、集客はWebサイトやチラシ、SNSなどが中心となるでしょう。
これらの広告媒体に自宅サロンまでのアクセス情報を記載しなければいけませんが、毎日当たり前に出入りする自宅は、なにを目印にたどりつけるかといったポイントを忘れてしまいがちです。
自宅サロンのある周辺の土地勘がまったくない、遠方から訪れるようなお客様でもわかるようにサロン情報を記載しましょう。
アクセスマップを作成するコツとして、下記が挙げられます。
- スタート地点を決める
- 目立つ建物を強調し、不要な建物は削除する
- 画像サイズに合わせて比率を多少調整する
- 店舗ではなく、自宅サロンであると記載する
- 到達時の目印を記載する
上記のポイントをおさえて、作成してみるとよいでしょう。
2.自分の強みをアピールできずに大手と競合してしまった
自宅サロンとして店舗の強みをまったくアピールせずに、大手サロン会社が提供しているサービスと同様の内容をまねしてしまう事例があるようです。
「大手サロンがおこなっているのだから、自分の店舗でも同様に展開すれば集客につながるはず」と考える方も多くいます。とくに大手サロンに勤めていて、技術を磨いた方が独立した場合にありがちです。
しかし、まねした事例では結果として同様のサービスを提供する店舗が多くなり、ライバルも増えてしまい、なかなか売上アップにつながらないケースも少なくありません。
ほかのサロンをまねするのではなく、自店舗だけで提供している強みに特化し、売り出していくことで、その強みを求めている顧客がリピーターになり利益アップにつながります。
3.技術を重視するあまり、経営面を疎かにしてしまった
失敗事例の最後は、技術力は高いけれども経営に失敗したケースです。
大手サロンや小さな店舗において複数の勤務経験があり、他店舗では常連指名顧客もついていたほど技術は高いエステティシャンが独立開業しました。
開業した店舗でもレベルの高いサービスを展開し、さらにより多くの人に利用してもらいたいという思いから、費用も安価に設定したようです。しかし、顧客が多く繁盛していたものの、薄利多売の方法がうまくいかずに経費に圧迫され、お店をたたむことになってしまいました。
このように技術があれば必ずしも成功するわけではないのが、独立開業の難しさです。エステティシャンとしてのスキルに加えて、経営を継続させるための能力も必要となります。
従業員だったときには見えていなかったかもしれませんが、経営者というのはつねに顧客の数に加えて利益やコスト、宣伝について考えなければなりません。
自宅サロンの成功に向けて自覚しておきたい5つのポイント
自宅のエステサロンを成功させるための大きなポイントは、特化している点やサロン情報のPR、そして価格設定が挙げられます。ほかにも経営者としてつねに意識し、数字の管理も欠かせません。従業員のエステティシャンとは別の心構えが必要です。
ただ、店舗を開業しただけだとお客様は増えませんので、解説する成功ポイントを踏まえて日々改善していきましょう。
1.自社だけの強みや魅力をきちんとPRしていく
まずは自店舗特有の強みをPRしていきましょう。現在展開しているサービスだけではなく、自分が提供できるエステ技術も含めてすべて一度棚卸しします。
そして同じ商圏内のサロンを調査し、他店舗では提供していないサービスにつなげられる技術があれば、特化しているポイントとしてサロン自体の経営方針を変えていくことが大切です。
広告媒体と店舗内に設置するメニュー表は統一し、かつ強みを生かしたサービスが目立つように作成します。
2.自宅サロンについての情報や写真を多く発信する
可能な限り、サロンの情報を提供することも大切です。自宅がサロンとなっている場合、サロンの情報は個人情報につながる可能性があると抵抗を感じるかもしれません。しかし、まったく店舗情報がわからないサロンには足を運びたいと考えない方が多いのも事実です。
サロンスペースや施術の雰囲気がわかる写真は、集客につながります。自分個人に関連した情報公開を減らすために、電話番号を自宅や個人の携帯とは別にサロン用の電話番号を用意するのがおすすめです。
ほかにも、生活空間部分や玄関のセキュリティに当たる部分は公開しないように気をつけましょう。
3.経営していて利益がでるような価格設定にする
価格設定はサロン経営において非常に難しいポイントですが、必ずしも利益がでるように設定しなければいけません。1日に対応できる人数に平均単価をかけ、かつ生活費や必要経費を差し引いて利益が残るように調整しましょう。
利益が出る金額のラインが少し高いと感じる場合、コストをかけずに満足度を高められる付加価値を探してみてください。顧客とのトークやSNS、DMによるエステのアドバイス、心地のよい空間などが挙げられます。
4.数字の管理やサロン空間の作り込みをする
自宅サロンを成功させるためには、エステティシャンとしての技術に加えて経営者の能力も必要です。顧客が満足できる、または癒やされる空間づくりに加えて、発生する経費の数値管理などもおこないましょう。
自宅サロンだとどうしても内装の工夫には限界がありますが、下記のような工夫があるだけでも雰囲気は大きく変わり、リピート率アップにつながります。
- リラックスできる音楽をかける
- 外からの光を遮断する
- 施術スペース内に観葉植物などのインテリアを設置する
- 玄関から施術スペースまでの動線もデザインを意識する
- 家族に出入り時は顔を合わせないよう注意してもらう
5.エステティシャンであると同時に経営者の自覚をもつ
忘れてはいけないのは、エステティシャンでありながら同時に経営者でもあることの意識です。当然顧客の前ではエステティシャンの面しか見せませんが、裏では回転率や利益率、顧客満足度をつねに気にしましょう。
顧客がふだんよりも喜んでいる、または反対に不満そうな顔をしていた場合や来店回数が減ってしまった場合は敏感に反応しなければいけません。近隣地域における新たなエステサロンの開業状況や既存他店舗の価格帯についても注視し、つねに自店舗のサービスも変更していきます。
- サロンのリピート率を増やしたい
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
自宅サロンで失敗する原因をおさえて、長く愛される美容サロンを経営していこう
自宅サロンの経営が失敗するポイントとして、ターゲット設定やPR方法などのマーケティング不足と、サロンの雰囲気を感じにくい店舗の環境が挙げられます。また、資金繰りも気にしなければいけません。
成功するためには自宅ならではの生活感がでないように工夫し、自店舗なら提供できるものの、他社ではおこなっていないサービスを見つけて特化していきましょう。しかし、ただ提供するだけではなく、ターゲットとする対象への効果的な宣伝も欠かせません。
自宅サロンを成功させるためには、エステティシャンとしての技術はもちろんのこと、経営者としての能力も大きく求められます。日々利益や集客数、リピート率などの数字に加えて他店舗のサービス内容を意識し、状況に応じて変更していくことが大切です。