- メンバーズカードをLINEで管理
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
メンバーズカードはサロンの情報がぎゅっと詰め込まれた、便利な販促ツールです。
しかし、近年はアプリでカードの管理をする方も多く、紙製メンバーズカードの役割が薄くなっているのも事実でしょう。
サロン経営者の方の中には、「メンバーズカードは不要かも……」と思っている方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、メンバーズカードはきちんと作って上手に活用するのがおすすめです。
今回は、美容室経営と切っても切り離せない、メンバーズカードについて解説します。
目次
メンバーズカードは必要ない?
メンバーズカードやポイントカードは、美容室に限らずエステサロンや家電量販店など業界を問わず幅広いお店で活用されています。美容サロンでは、リピーター獲得において欠かせないものと言えるでしょう。
関連記事:美容サロンのお客様がリピートする理由|リピーターを増やす方法3選
まずはメンバーズカードを、「作る派」と「作らない派」それぞれの意見をまとめてみました。美容室によってそれぞれ考え方が異なり、作ったとしても渡すタイミングにこだわっているサロンも存在します。
作る派の声
メンバーズカードを作る派の声としては、以下のようなものがあります。
- 次回予約の確認として利用する
- ポイントがたまっている様子が目に見える
- カルテのかわりにメンバーズカードで管理
- 常連客というメンバー意識を持ってもらう
- サロンイメージに合わせたおしゃれなカードで気分をあげる
まず、メンバーズカードを利用して次回予約を書き込むことで、お客様の来店忘れ防止に役立ちます。来店頻度の確認もできるため、より効率的な訴求ができる面もあるでしょう。
ポイントがたまっている様子が見えるというのは、お客様にとって嬉しいことでもあります。あと1回の利用で特典が受けられるとわかれば、来店頻度をあげたりいつもとは違うメニューで予約したりしてくれるかもしれません。
カルテを作らずメンバーズカードで顧客管理をしたり、カードがあることでカルテを取り出しやすかったりもします。その中でも作る派の最大の理由は、メンバーズカードを利用してメンバー意識を共有しリピート率をあげることでしょう。
ずっと通ってもらうために、メンバーズカードは現在でも有効な手段のひとつといえます。
作らない派の声
一方の作らない派の意見としては、以下のようなものがあります。
- アプリで管理するので紙のカードは作らない
- お客様の管理の負担を減らすため
- 情報が漏れないようにするため
最近は、アプリでポイントを管理するお店が増えてきており、紙では作らないという意見があるのも事実です。
関連記事:美容室のポイントカードを作ってリピート率を上げよう!
また、紙でメンバーズカードを作るということは、お客様に管理の手間かけるということでもあります。ずっと財布に入れたままにする方もいれば、カードケースに入れたり、美容室に来るときだけ持ってきたりする方もいるでしょう。
取り出しや管理の手間を考えて、作らないとしている美容室もあります。
さらに万一の紛失に備え、お客様の名前や電話番号といった、個人情報が記載されているものを作らないとしているサロンもあるでしょう。
2回目以降の来店で渡す美容室も
ホットペッパーなどのツールで集客していたり、駅や観光地など1回限りの利用者が多い立地で営業していたりする美容室では、2回目以降の来店でメンバーズカードを渡すケースがあります。
理由は、1度の来店でポイントカードを渡していたら、コストがかかるためです。
メンバーズカードはリピート率にも関わりますが、条件的に1回限りであることが濃厚な際は、作る方が手間がかかってしまうという事実もあるでしょう。美容師の判断にはなってしまいますが、初回のお客様に必ず渡すのではなく、リピートしてもらえたら渡すようにするのも1つの方法です。
メンバーズカードを貰えなかったら拒絶されたと感じる方も
注意しなければいけないのは、来店したにも関わらずメンバーズカードを貰えないと「もう来てほしくないんだ」と、捉えるお客様もいるということ。
反対に美容師の立場からすると、お客様がもつ雰囲気や表情などで「カードを作るか聞いても断られそうで聞けなかった」ということもあるでしょう。しかしメンバーズカードを作って欲しいと感じていたお客様なら、なおさらカードを貰えないと拒絶されたと感じてしまいます。
ヘアスタイルの仕上がりには満足していても、メンバーズカードを貰えなかったことでリピートしてもらえないということも、残念ながらあるかもしれません。
メンバーズカードに盛り込む内容
せっかくメンバーズカードを発行するなら、少しでもお客様のリピートにつながるような情報を掲載したいですよね。小さいながらもお店の情報の塊といえるメンバーズカードは、美容室をアピールするチャンスとも言えます。
お客様の知り合いに紹介してもらう際にも役立つので、以下で紹介する情報は最低限盛り込んで、充実した内容にしましょう。
電話番号、SNSのアドレス
まず重要なのが、美容室の住所・電話番号・営業時間などの基本情報です。とくに電話番号は、お客様にとってわかりやすいよう、他の文字よりも大きく表示するなど工夫しても良いでしょう。
さらに大事なのが、InstagramやTwitterなどのSNSアドレスです。SNSは集客やリピート率に大きく影響するため、お店として運用しているアカウントがあれば掲載しましょう。きちんと更新されていれば、お客様からも好感を持ってもらえます。
関連記事:【美容室】がインスタ集客を成功させる8つの方法!SNS集客で繁盛店に!
またフォロワーが多いアカウントになればなるほど、美容室としても有名になっていき、新規顧客獲得にもつながります。既存のお客様とのコミュニケーションの場にもなるので、複数のアカウントがあるようなら全て載せるのがおすすめです。
メニュー案内
限られたスペースのメンバーズカードですが、メニュー案内も掲載するのがおすすめ。ただし全てのメニューを掲載することは不可能なので、厳選してお得感を感じやすいものを掲載すると良いでしょう。
「来店時に次回予約で1,000円オフ」のような、リピートにつながるような案内を掲載しておくのもおすすめです。メニューには金額ものせておくと、お客様にとってわかりやすく親切です。
他にもサロンで使っているシャンプーやトリートメントなど、こだわりの商材について掲載するのもサロンアピールに有効的でしょう。お客様の目に止まると満足感を得てもらえるほか、物販につながる可能性もあります。
スタイリストの指名料が必要となる美容室であれば、「指名料別途必要」など注意事項に関する項目もきちんと掲載しておきましょう。
来店の履歴
来店の履歴や、次回の予約などを記入できる欄を設けるのもおすすめです。いつどんな施術をしたのかを記録していくことで、来店頻度を把握できます。お客様に対しても最適なアドバイスができるひとつの情報になるので、どんなメニューを選んだのか簡単に書いておけるスペースを作ると良いでしょう。
次回の予約を記入しておくことはリピート率向上にもつながるため、来店頻度や予約の記載は重要です。
キャンペーンやイベントの告知
「友達紹介で20%オフ」や「口コミ投稿で5%オフ」など、お客様にとってお得になるキャンペーン情報も、盛り込む内容としておすすめです。
各種イベントや、その美容室に通っている方だけが参加できるコミュニティなどの情報を入れると、より特別感が演出できます。
ただしイベント情報などはメンバーズカードに印字してしまうと変更になったときに訂正する手間がかかるため、名刺サイズの案内用紙などを準備しておいても良いでしょう。
数ある美容室の中から、自分のところを選んでもらえたという感謝の気持ちもこめて、キャンペーンやお得なイベントを積極的に告知してみてください。
メンバーズカードのデザイン
メンバーズカードは、美容室の顔になるといっても過言ではありません。サロンのイメージや雰囲気を、きちんとメンバーズカードで表現しましょう。
おしゃれで洗練されたデザインのメンバーズカードであれば、他店のポイントカードやメンバーズカードよりも目立てるはずです。無意識にでも目に留めてもらうことで、お客様の印象に刷り込まれていき「あの店に行こう!」と思い起こしてもらうきっかけにもなります。
ロゴとイメージカラー
多くの美容室で、お店のロゴやイメージカラー、デザインコンセプトがあるはずです。
それらは、必ずメンバーズカードに取り込みましょう。
また、お客様に長く認知してもらうためにも、一度決めたものは簡単に変更せず、同じものを使い続けることをおすすめします。
「デザインが決まらない」場合や「スタッフ同士で意見が割れる」など、自分達だけで決めるのが難しい場合は、プロのデザイナーに頼むのがおすすめです。メンバーズカードの作成が経験豊富なデザイナーに頼めば、満足度の高いカードができあがるでしょう。
想定している客層に合うデザインを
若年層がメインターゲットの美容室であれば、デザインにこだわって小さい文字で記載してあっても良いでしょう。一方年配のお客様の利用が多かったりターゲットにしていたりする場合は、小さい文字は読みにくく、敬遠される傾向にあります。
その場合は、メンバーズカードに盛り込む内容は最低限にして、その他の情報は口頭で伝えると良いでしょう。大切なのは、想定している客層に合わせたデザインで作るということです。
美容室として掲載したい情報がたくさんあるかと思いますが、訪れてくれるお客様にはどんなデザインが最適なのかをしっかりと考えたうで、作成しましょう。
二つ折りがおすすめ
美容室のメンバーズカードにおすすめなのは、二つ折りタイプです。掲載したい情報が多かったり、お客様の情報などを書きこんだりしようと思うと名刺のようなシングルタイプではスペースが足りません。
二つ折りの中にも、縦に開くタイプと横に開くタイプがあるので、デザインや内容で最適な方を選んでみてください。
売り上げにつながるメンバーズカードとは
せっかくメンバーズカードを作るのなら、コストもかかるため売り上げにつなげたいですよね。
メンバーズカードはリピート率向上に非常に有効的ですが、ただ作成すれば良いものでもありません。きちんとポイントをおさえて、よりお客様に喜ばれる内容にしましょう。
オプションサービス
ヘッドスパやトリートメント、マッサージなどのオプションサービスを、メンバーズカードの特典としてプレゼントするのがおすすめです。いつも同じメニューのお客様に体験してもらうことで、次回以降いつものメニューに追加してもらえる可能性があります。
また、いつもリピートしてくれるお客様にオプションサービスを提供すれば「特別扱いしてもらえている」という実感を持ってもらうこともできます。
提供している価格以上の価値を感じてもらうことで、お客様の満足度もあがるでしょう。
アイテムのプレゼント
お客様にリピート利用してもらい売り上げにつなげるなら、達成ポイントに応じたアイテムのプレゼントも有効的です。
「10ポイントで500オフ」のように、特典として値引きをするサロンも多いですが、これはあまりおすすめできません。なぜなら、値引きを達成したお客様はそれ以降来店しないことも考えられるからです。
長くサロンを愛してもらうためには、シャンプーやトリートメントなどサロンで取り扱っている商品をプレゼントしましょう。アイテムを気に入ってもらえれば継続的に購入してもらえる可能性もあるため、売り上げにもつながります。
有効期限を設定する
メンバーズカードには、有効期限を設定することも大切です。
有効期限がなければ、「いつ行ってもポイントがたまる」と考えられてしまい、リピートにつながりにくい傾向があります。無理のない範囲で設定をして「ポイントが無駄にならないうちにまた行こう」と感じてもらえるようにしましょう。
発行日からあまりに早く有効期限を迎えてしまうようでは、お客様に良い印象を与えないので「一年で◯回通えばOK」のように設定するのもおすすめです。
ランクアップ制度を設ける
クレジットカードに見られるような、ランクアップ制度をメンバーズカードにも導入しても良いでしょう。VIP用のスペシャルメニューや無料オプションなどで、他のお客様とは差別化をすると「常連客でよかった」と感じてもらいやすくなります。
必ず通ってくれるお客様というのはサロンにとって貴重な存在なので、いつも来てくださるお客様に満足してもらえるよう、特別なサービスを提供すると良いでしょう。
- メンバーズカードをLINEで管理
- クーポンサイトを脱却したい
- LINEでの予約管理が大変
- 予約はリザービアで一元管理
まとめ
メンバーズカードを作成し、うまく活用することで美容室の売り上げアップにつなげられます。もちろんさまざまな理由から作らないというサロンもありますが、基本的にはリピート顧客獲得のためにも、メンバーズカードは作っておいた方が良いでしょう。
盛り込む内容はサロンによってさまざまですが、ターゲットに合わせた明確なデザインにすることが大切です。
さらにオプションサービスやアイテムのプレゼント、ランクアップ制度などプラスアルファのサービスを提供することで、お客様に喜んでもらえるリピート率をあげられるようなカードが実現するでしょう。