まつエクサロンを運営する上では、売上やカルテの管理業務に負担を感じる場合がありますよね。業務効率を高め、施術に専念できる環境を整えるためには、POSシステムの導入が有効な手段です。
そこで本記事では、まつエクサロンにPOSシステムを導入するメリット・デメリットや、おすすめのPOSシステムを紹介します。
目次
まつエクサロン運営におすすめなPOSシステムとは?4つの機能を紹介
POSシステムとは、お客様の会計処理をデジタル化して取引情報を管理したり、まつエクサロンの運営に役立てたりできるツールです。ここではPOSシステムの主要な機能を紹介します。
1.顧客管理
POSシステムの顧客管理機能を活用すれば、施術履歴や好みなどの情報を記録し、必要なときに速やかに呼び出せます。
たとえばお客様の再来店に合わせて、事前に顧客情報を確認しておけば「前回はブラウン系をご希望でしたよね」と、一人ひとりに合わせた細やかなコミュニケーションが可能です。
2.電子カルテ
POSシステムの導入により、カルテや同意書などの重要書類をデジタルで管理できます。紙媒体と比較して、紛失による個人情報漏洩のリスクが軽減される点が強みです。
さらに、必要なカルテを迅速に検索・表示できるため、従業員が書類を探す負担が減り、施術に集中しやすくなります。
ただし、美容業界以外の幅広い業種での利用を想定した「汎用型POSシステム」には、電子カルテ機能が含まれていないケースも。電子カルテを活用したい場合には、サロン運営に必要な機能が備えられた「サロン特化型POSシステム」を選ぶことをおすすめします。
3.在庫管理
POSシステムの在庫管理機能を使って、エクステやツイザー、テープなどの商品の数量をデジタルで一元管理できます。在庫数の変化をリアルタイムで把握できるため、在庫切れや過剰在庫を防止できる点が強みです。
適切な在庫量を維持し、お客様の希望に応じた施術を安定して提供できる環境を整えられます。
4.売上管理
POSシステムを利用して会計を行うと、施術メニューやスタッフごとの売上データがリアルタイムで記録されます。蓄積された売上データを分析して、サロン運営の改善に役立てることが可能です。
たとえば、人気施術に絞ったプロモーションを計画して売上アップにつなげたり、スタッフの業績評価に反映させてモチベーション向上を図ったりできます。
ただしどこまで細かな売上データを蓄積できるかは、POSシステムごとに異なります。複数のシステムを比較検討し、あなたのサロンに合う機能を備えたものを選びましょう。
まつエクサロンにPOSシステムを導入する3つのメリット
ここでは、まつエクサロンにPOSシステムを導入するメリットを紹介します。
1.業務を効率化できる
POSシステムの導入により、サロンの業務が効率化されます。
これまで手作業で行っていた売上管理や在庫管理、カルテ管理などの一部が自動化され、スタッフの事務作業にかかる負担が軽減されるためです。これにより接客や施術など、重要度の高い作業に集中する時間を生み出せます。
ただしPOSシステムの機能は製品ごとに異なるため、導入に際してはあなたのサロンに必要な機能がそろっているかの確認が欠かせません。
2.顧客満足度が向上する
POSシステムの導入は、顧客満足度の向上にもつながります。顧客管理機能を活用して、お客様の好みや施術履歴を事前に把握し、最適な提案ができるようになるためです。
また、サロンで生じる事務的な業務も効率化されるため、スタッフがお客様一人ひとりの施術に専念できる環境が整います。個々のお客様に寄り添った丁寧なサービスを実現できるため、お客様の満足度が高まりやすくなるのです。
3.売上アップにつながる
POSシステムを導入すれば、売上アップにつなげられます。売上管理機能で蓄積されたデータの分析により、効果的なマーケティング施策を展開できるためです。
人気のまつエクメニューに焦点を当てたキャンペーンを実施したり、一定期間再来店していない顧客を特定し、クーポンを配布したりできます。こうした施策の実施により来店動機が生み出され、結果、売上アップを実現できるのです。
まつエクサロンにPOSシステムを導入する2つのデメリット
次に、まつエクサロンにPOSシステムを導入する上でのデメリットを紹介します。
1.操作を覚えるのに時間がかかる
POSシステム導入のデメリットとして、操作を覚える時間を要する点が挙げられます。スタッフ全員がシステムの操作方法を学ぶ時間の確保が必要で、慣れるまでは一時的に業務効率が下がってしまいかねません。
ただし動画マニュアルやリモートレクチャーを通じて、スムーズに操作を学べるPOSシステムもあるため、運営に大きな支障を伴わず導入を完了できる場合もあります。
POSシステムの導入に際して、どのようなサポートが受けられるかは、事前に確認しておきたいポイントの一つです。
2.コストがかかる
POSシステムを導入する際には、初期費用とランニングコストの2つのコストが発生します。初期費用には、必要な機器やトレーニングサポートの費用が含まれ、ランニングコストには、システム利用料金や保守サポートの費用が含まれます。
「汎用型POSシステム」と「サロン特化型POSシステム」でもコストが異なるため、以下をご覧ください。
このように、初期費用ではサロン特化型POSシステムが比較的高額になるものの、ランニングコストに大きな差はありません。
ランニングコストに関する注意点として、在庫管理やカルテ管理がオプション扱いになっているPOSシステムも多く、その利用には追加料金が発生します。
そのためコストを比較する際には、POSシステムごとにどの機能が基本料金の範囲内で使えるのか、また、どの機能がオプション扱いになり、追加料金はいくらなのかを確認することが大切です。
こうした詳細な情報は、公式サイトだけでは分かりにくい場合があるため、まず資料請求をした上で検討してみましょう。
まつエクサロンにおすすめのPOSシステム3選
まつエクサロンの運営におすすめなPOSシステムを3種類紹介します。
LiMEsalon(ライムサロン)
LiMEsalonは、美容師の企画を基に設計されたサロン専用のPOSシステムです。POSレジやカルテ管理、顧客管理などサロン運営に役立つ機能を備えながらも、初期費用が無料で導入しやすい点は大きな魅力といえます。
加入できるプランは「無料プラン」と「店舗契約プラン」の2種類です。
「無料プラン」を選べば、月額無料でPOSシステムを利用できるため、なるべく導入コストを抑えたいサロンにはおすすめできます。ただし、カルテ機能やレポート機能に制限があるため、注意が必要です。
一方の「店舗契約プラン」を選べば機能に制限はなくなります。月額10,164円(税込)から利用でき、サロンの規模によって追加料金が生じる仕組みです。そのためご自身のサロンで実際の費用がいくらになるかは、問い合わせて確認する必要があるでしょう。
Salon Answer(サロンアンサー)
Salon Answerは、導入実績8,000店舗以上を誇るサロン専用の多機能なPOSシステムです。
売上分析機能に優れており、日報や月報の自動作成に加え、顧客別の利用状況を細かく分析できるため、データを基にした利用促進の施策を打ち出しやすくなります。
また電子カルテ機能を追加料金なしで利用できる点も強みです。これにより顧客管理をスムーズに行えます。
月額利用料金は10,780円(税込)からで、スタッフが20名を超える場合は、一人あたり300円の追加料金が発生します。また初期費用が13万円かかる点も導入を検討する上では、押さえておくべきポイントです。
スマレジ
スマレジは幅広い業種に対応できる汎用型POSシステムです。初期費用0円で利用できる導入のしやすさが大きな魅力といえます。
ランニングコストについては機能の異なる5種類のプランのうち、どれを選ぶかにより変わってきます。まつエクサロンの運営には、顧客管理機能を備えた「プレミアムプラスプラン(税込8,800円/月)」の加入がおすすめです。
比較的リーズナブルな料金で利用できるスマレジですが、電子カルテは標準で搭載されていません。電子カルテ機能を利用する場合には、外部アプリ「LTVsalon(税込11,000円/月)」を追加で利用する必要があります。
サロン運営におすすめのPOSシステム「A’staff Cloud Smart」
A’staff Cloud Smartは30年間で培ったノウハウを活かし、サロン運営の課題を解決するために設計されたPOSシステムです。業務効率化のみならず、固定客化を促進するための機能も充実しています。
売上管理を強化し、サロンの成長を促進できる
A’staff Cloud Smartは、売上管理を強化するための機能をしっかり備えたPOSシステムです。前年同月との売上を比較できたり、担当者別、またはメニュー別売上を把握できたりと、サロン運営に必要なデータを詳細に管理できます。
これらのデータを分析していくことで、サロンの成長を支える具体的なマーケティング戦略を立案することが可能です。
まつエクサロンにも対応した電子カルテシステム
A’staff Cloud Smartの電子カルテシステムは、まつエクサロンに特化した書式があり、お客様のまつげの状態や追加本数、施術の詳細などを手書きで登録可能です。
またiPadを活用すれば、必要なカルテを即座に検索・閲覧できるため、紙のカルテを探す手間を削減できます。
POSシステムの導入に向け、資料請求から始めましょう
まつエクサロンにPOSシステムを導入すれば、管理業務に伴う事務作業が効率化され、施術に専念できる時間を増やせます。また売上データを分析して、適切なマーケティング施策を打つことで、売上アップを視野に入れられる点も強みです。
ただしPOSシステムにはさまざまな種類があり、機能や料金体系も異なります。
機能とコスト面をしっかり把握した上で、自身のサロンで活用できるものなのか検討してみることが大切です。導入後の運用イメージを明確にするために、資料請求をして複数のPOSシステムを比較してみましょう。